映画『TAXI NY』の概要:「TAXI NY」(原題:TAXI NY)は、1995年のアメリカ・フランス合作映画。リュック・ベッソン監督の『TAXi』シリーズの舞台をマルセイユからニューヨークへ移したハリウッド版リメイク。原案およびプロデュースはリュック・ベッソン。監督はティム・ストーリー。主演はラッパー・歌手・女優のクィーン・ラティファ。スタンダップ・コメディアンのジミー・ファロン。ファッションモデルのジゼル・ブンチェン。ジェニファー・エスポジート、ヘンリー・シモンズ、アン=マーグレットなど。
映画『TAXI NY』 作品情報
- 製作年:2004年
- 上映時間:97分
- ジャンル:コメディ、アクション
- 監督:ティム・ストーリー
- キャスト:クイーン・ラティファ、ジミー・ファロン、ジゼル・ブンチェン、ジェニファー・エスポジート etc
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映画『TAXI NY』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『TAXI NY』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『TAXI NY』のあらすじを紹介します。
ニューヨークで自転車便を営むベル(クイーン・ラティファ)はタクシードライバーのライセンスを取得し仕事を始める。恋人のジェシー(ヘンリー・シモンズ)も彼女の転職を応援しているが、ベルの本当の目標は国際的カーレースに出場して優勝することだった。ベルのタクシーには特製スーパー・チャージが搭載してあり、彼女の抜群のドライビングテクニックと相俟って、ニューヨークでNo.1のスーパータクシーとなった。ある日ダウンタウンで事件が発生し、NY市警のウォッシュバーン刑事(ジミー・ファロン)は、潜入捜査により偽造プリペードカードの犯罪組織を追い詰める。しかし彼は幼い頃に両親がスピード狂であったのがトラウマになり、ペーパードライバー並みの車の運転技術だった。そのせいでウォッシュバーンは誤って車をバックで走らせてしまい店に突入し、組織の犯人に逃げられてしまう。ウォッシュバーンの大失態は新聞でも笑いものにされ、上司のマータ(ジェニファー・エスポジート)からパトロール係に命じられる。
しかしウォッシュバーンはくじけずに犯罪組織の強盗現場に駆けつけ、そこにたまたま通りかかったベルのタクシーに乗って犯罪組織を追跡するが、再び組織を取り逃してしまう。最初はギクシャクしていたウォッシュバーンとベルだったが、ベルがウォッシュバーンに車の運転をコーチするうちに意気投合。犯罪組織の車のタイヤを調べてみると、組織が修理を依頼している工場の場所が判明する。ウォッシュバーンとベルは張り込み、深夜に現れた犯罪組織の実体が明らかになる。犯罪組織はブラジル人のセクシー美女ヴァネッサ(ジゼル・ブンチェン)率いる女性の4人組強盗だった。強盗団はBMWを改造したスーパーカーと、卓越した銃のテクニックで次々と銀行強盗を成功させていた。ヴァネッサたちのBMWと、ベル&ウォッシュバーンのタクシーは、NY狭しと激しいデッドヒートを展開していく。
映画『TAXI NY』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『TAXI NY』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
主人公のベルが素敵
監督や出演者から最初はB級のチャラいカーアクション映画かと思っていたが、リュック・ベッソンの「TAXI」原案を本人がプロデュースしたリメイク版というところで、意外にしっかりと撮られている映画である。この手の映画は無名の役者がどういった演技をするかで質が決まってくるところがあるのだが、役者の独りよがりのオーバーな演技もなく、ストーリーに沿った自然な演技が映画らしい空気感を作っているところに驚かされた。そして演出の部分でも役者各々の演出に小技が効いており、アクションシーンにばかり依存する事なくひとつひとつのシークエンスのキレが良い。主人公ベル役のクィーン・ラティファに嫌みがなく、パワフルでコメディをよく理解出来た演技に好感が持てた。監督のティム・ストーリーは殆ど無名だが、リュック・ベッソンの原案をハリウッド的に上手くリメイクしており演出の巧みさも窺える。エンターテインメントが理解出来ていなければ撮れない作品である。カメラ的にはリュック・ベッソンの影響は薄いと感じた。
ニューヨークはカーアクションに向いていないかも
ただ単に突っ走りぶち壊すだけのカーアクションではなく、コメディとしてのニュアンスを保ちながら、きちんとしたドラマ仕立てになっている。主人公ベルにおバカな警官が絡んでいるというのがコメディの要素を高めており、ストーリーの視点がはっきりとしているところが飽きの来ないところだろう。ヨーロッパを舞台にした映画でのカーチェイスは、狭い市街地でのギリギリのアクションが見ものであるが、現在のニューヨークという街は道路が整備されすぎて、カーアクションという設定には不向きなのではないだろうかとも感じた。アイデアを出すのに四苦八苦しているのが見え隠れして緊迫感に欠けるが、そこは基本コメディなので良しとする。
大好きな『TAXi』シリーズのハリウッド・リメイク作品。舞台をニューヨークに移動し、いつものポンコツ警察とちょっぴりふざけた犯罪集団のドタバタ劇が見られるのかな…なんて思って鑑賞しましたが、やはりフランス映画じゃなくなると、こんなにもスタイリッシュになってしまうのかとシリーズのファンとしては少し残念に感じてしまいました。
ストーリーはしっかり作り込まれていて面白いのですが、個人的にはいつものゆるい雰囲気が好きなのでしっかりしすぎてしまっている気がしました。
女性が主人公なのも悪くないのですが、やはりTAXiシリーズと言えばサミー・ナセリです。(女性 30代)
映画『TAXI NY』 まとめ
コメディ映画という括りで見ると家族で楽しめる類の映画である。一昔前に流行ったエンディングでのミスカット集にセクシーなお姉さんの登場など、いかにもアメリカ的な造りであり、印象としては「TAXI」と「天使にラブソングを」をミックスしたようなニュアンスで、スカッと爽やかな部分は何も考えずに楽しめる作品である。何をアピールしたいのかというメッセージなどは含まれていないので、観る人によっては疑問が生じる部分もあるだろうが、コメディ映画としてはそこそこに楽しめる。
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