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映画『ロージー 檻の中の情事』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ロージー 檻の中の情事』の概要:女優を目指しアウタースクールに通う美しいロージー。そんな彼女に心を奪われた青年は、ロージーを攫い自宅の地下へと軟禁してしまう。2人は生活を送ることで次第に距離を縮めていく。果たしてそれは本当の愛なのか、嘘の愛なのか。

映画『ロージー 檻の中の情事』の作品情報

ロージー 檻の中の情事

製作年:2018年
上映時間:93分
ジャンル:サスペンス
監督:ジェス・ボンド
キャスト:ナット・ウルフ、ステイシー・マーティン、トニー・シャルーブ、ジョニー・ノックスヴィル etc

映画『ロージー 檻の中の情事』の登場人物(キャスト)

ダグ(ナット・ウルフ)
レストランのウェイターとして働いている。暗めの性格で、親族は入院中の祖母のみ。真面目でコックになるのを夢見ていたが、店側からはいいように扱われている。ロージーに心を奪われ、軟禁してしまう。
ロージー(ステイシー・マーティン)
アクタースクールに通う女優の卵。黒髪で美しく妖艶。実は娼婦まがいなことを行って、生計を立てている。ダグに攫われ軟禁されるも、取り入って逃げ出そうとする。
ゴーディン医師(トニー・シャルーブ)
ダグの祖母の担当医。品行方正で人柄の良い人物。ダグに乞われてロージーの傷の治療をする。
ジェームズ(ジョニー・ノックスヴィル)
ロージーの元恋人。有名写真家で妻子があるも、ロージーと恋仲になる。彼女を娼婦と呼び密かに蔑んでいた。

映画『ロージー 檻の中の情事』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ロージー 檻の中の情事』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ロージー 檻の中の情事』のあらすじ【起】

アクタースクールに通う女優の卵であるロージーは、多くの男性の目を集める美しい女性だった。彼女は自らの美しさを自覚しており、女優としてデビューするべく自分をより美しく撮影できる写真家を探していた。そして、芸能事務所と縁のあるジェームズと恋人関係にまで漕ぎつける。

ある夜、ジェームズ宅からの帰宅中、突然背後から襲われ意識を奪われたロージー。気が付くと手錠を付けられ、薄暗い部屋に閉じ込められていた。混乱して騒ぎ立てる彼女の前に現れた男性ダグは、ロージーを攫ったのは自分をよく知って欲しいからだと言う。ロージーはダグのことを全く知らなかったが、彼は以前から彼女のことを知っていた様子。部屋に用意された衣類は自由に着用して良いと言われたが、部屋にはトイレと洗面所、他にベッドしかない。乱暴されるわけでもなく、食事もちゃんと運んでくれる。雰囲気から見てもダグは悪人ではないようだった。

2日後、食事を運んでもほとんど手を付けないロージーを心配したダグ。理由を聞くと、彼女は完全菜食主義のヴィーガンなので、ダグが用意した食事を食べたくても食べられないと言う。はっとしたダグはヴィーガン用の食事を用意。彼女はようやく食事を摂ることができるのだった。

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映画『ロージー 檻の中の情事』のあらすじ【承】

その後、ダグは仕事へ。彼はレストランにてウェイターとして働いている。とても勤勉で細やかな気遣いのできる人物のようだ。彼には祖母が1人いるが、脳卒中で倒れ現在、入院中だった。担当医のゴーディンによると快方に向かっているため、退院できる可能性が出てきたと言う。言語障害と車椅子生活にはなるが、通常の生活を送れるらしい。ダグはそのことをロージーにも話し、もしかすると祖母が戻って来るかもしれないと告げた。

ロージーを軟禁して1カ月を過ぎた頃、ダグは祖母の生命維持装置を切る決心をする。快方に向かっているとは言うものの意識も戻らず、自宅療養に切り替えるにしてもダグ1人で世話をするには難しい状態だったからだ。施設へ預けることもしたくないし、かと言って自宅にはロージーがいる。介護士を入れるという危険は冒したくない。悩んだ結果、ダグは祖母の命を終わらせることにしたのだった。

その日の夜、ロージーに祖母が亡くなったことを告げたダグ。ところが、彼女は彼を慰めることもせず、今後も自分を閉じ込め続けるつもりかと聞く。これまでの間、ロージーの要望をある程度聞き入れ、それなりに距離を縮めていたが、初対面から知人、或いは友人の域で留まっていた。ダグは恋人を目指しているものの、道は遠そうである。
そこで、ダグは更にロージーの提案を受け入れることに。軟禁していた地下室から、自宅内へとたまに連れ出すことにした。

映画『ロージー 檻の中の情事』のあらすじ【転】

これにより、更に距離を縮め、気を良くしたロージー。ダグも彼女を気遣い要望を受け入れる。ロージーはダグの信頼を得るため、決して逃げないと約束し、外へデートに行きたいと言う。だが、それはさすがに危険であるため、ダグは自宅内でのデートを演出することにした。

互いに着飾りダイニングで初めて食事を共にする。語り合って寄り添いながらダンス。そうして、2人はとうとう体を重ねた。
翌朝、ロージーに言われるがまま、一緒に外の散歩へ向かったダグ。彼はすっかり彼女が自分に気を許したと思い込んでいたため、すっかり油断していた。

ロージーは生計を立てるべく、娼婦まがいなことを続けていたが、ダグはこの件に関してあまり、良いものと思っておらず受け入れるには時間がかかると話す。休憩がてら腰かけたところで、突如斧の柄で殴られたダグ。ロージーは彼が怯んだ隙に逃げ出して近隣へ助けを呼ぼうとしたが、失敗。捕縛され再び、同じ部屋へ戻されてしまうのだった。

映画『ロージー 檻の中の情事』の結末・ラスト(ネタバレ)

ロージーのせいで首筋に傷を負ったダグは、苛立ちを隠せないまま病院へ向かい傷の手当を受ける。その後は仕事へ向かったが、仕事場でも上手くいかず。しばらく、ロージーのことは放っておくことにした。
ところが、ロージーは逃亡の際、転倒してできた膝の傷のせいで発熱。軟禁はすでに半年を迎え、食事も喉を通らなくなる。

数日後、状態が悪化したため、ダグは仕方なく医師を都合することにした。祖母の件で世話になったゴーディンに頼み込み、家に来てもらう。ロージーには自分の彼女だと言うよう、言い聞かせた。処置を受けた後、処方箋を出す段階でロージーではなく、ダグ宛に出してくれと言われたゴーディン。2人の言い分に不審を抱きつつ、処方箋を出した。
しかし、ダグは強い疑心暗鬼に囚われており、ゴーディンを信じ切ることができず、彼の言動や仕草を目にして帰り際にゴーディンを殺害してしまう。

翌日の夜、ロージーと共にゴーディンの遺体を山内へ運ぶ。ロージーとダグは口喧嘩をしつつ、遺体を穴へ。互いに愛を誓い合ったが、ロージーはその隙を突いて再び逃走。ダグは逃げ出した彼女へ罵詈雑言を浴びせ、銃を手に人を殺すほどロージーを愛しているのにと叫ぶ。ロージーはダグの手から銃を奪うとダグへ向けたが、彼はむしろ自分を撃てと彼女へと迫るのだった。

映画『ロージー 檻の中の情事』の感想・評価・レビュー

普段は大人しく真面目な青年が、ロージーを攫って軟禁するという強行に至るまでの心理状況があまり描かれていない。ただ、愛が募ったという部分のみである。それでも、彼は彼女を丁重に扱っていたし、服を与えたり料理に手を尽くしたりと甲斐甲斐しい。惚れた弱みなのだろうが、ロージーに言われるがままになってしまうシーンが多く、軟禁するわりに詰めが甘い。

対して、ロージーは女優を目指しており彼女の全てが演技だとしたら、末恐ろしい。そもそも、ロージーは娼婦上がりのようで男を騙す術に長けている。そして、逃げ出すチャンスをいつでも狙っている。ラストシーンでは青年に銃口を向け、逃げるかどうかを問われるものの、ストーリーはそこで終わっているため、その後はどうなるのか分からず。撃つのか撃たないのか、絶妙なバランスで終わっている。(MIHOシネマ編集部)

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