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映画『クルードさんちのはじめての冒険』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『クルードさんちのはじめての冒険』の概要:原始人のクルード一家は、洞穴の中で暮らしていた。近所の人が様々な理由で亡くなる中、ルールに厳しい父のお蔭で生き残っていた。しかし、娘のイープは息苦しい思いを感じていた。そんなある日、ガイという不思議な青年に出会う。

映画『クルードさんちのはじめての冒険』の作品情報

クルードさんちのはじめての冒険

製作年:2013年
上映時間:99分
ジャンル:コメディ、アドベンチャー、アニメ
監督:クリス・サンダース、カーク・デミッコ
キャスト:エマ・ストーン、ニコラス・ケイジ、キャサリン・キーナー、クロリス・リーチマン etc

映画『クルードさんちのはじめての冒険』の登場人物(キャスト)

イープ・クルード(エマ・ストーン)
クルード家の長女。好奇心旺盛で、外の世界に興味がある。暗闇が嫌いで、洞穴でじっとしているのが苦手。
グラグ・クルード(ニコラス・ケイジ)
クルード家を纏める父親。家族を守ることを第一に生きている。ルールに煩い。考えるのは苦手で、腕力がある。
ガイ(ライアン・レイノルズ)
猿に似た生き物のベルトと一緒に行動をしている。地割れから身を守るため、山を目指している。知能指数が高く、様々なアイデアを駆使して生活している。力はあまりない。

映画『クルードさんちのはじめての冒険』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『クルードさんちのはじめての冒険』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クルードさんちのはじめての冒険』のあらすじ【起】

原始人のイープは、家族と一緒に真っ暗な洞穴で暮らしていた。外には敵がたくさんいて、食べ物を探しに行くのも一苦労だった。昔は近所に住民が暮らしていた。しかし、マンモスや風邪にやられ、亡くなってしまった。イープ達クルード家が生き残ったのは、強くてルールに煩い父のお蔭だった。クルード家のルールは新しいものはダメ、好奇心を抱いても夜遊びをしてもダメ、楽しいことは全部ダメというものだった。

クルード家は朝食を食べるため、家族全員一丸となって鳥の卵を奪った。無事に卵を手に入れたため、父のグラグは先に子供、妻、祖母に飲ませた。グラグの分が足りなくなるが、彼は気にしなかった。

日が沈んできたため、クルード一家は洞穴に戻った。しかし、洞穴が嫌いなイープは、外からなかなか戻って来ようとはしなかった。その時、凶暴な野生動物が現れた。グラグは危機に気づき、イープにすぐ戻って来るよう叫んだ。そして、洞穴の中に逃げ込み、岩で戸を塞いだ。

グラグは外で何をしていたのかイープにしつこく質問し、新しいものを見つけるなと忠告した。イープはそんな父にウンザリしていた。洞穴の中は安全だったが、何も楽しいことがないのだ。グラグはイープの気持ちが理解できず、なぜ反抗するのか分からなかった。

イープは岩の隙間から入る灯りに興味を抱き、夜の世界へと飛び出した。灯りを辿って行くと、松明があった。火を見たことがなかったイープは、松明に興味津々だった。その松明の傍には、ガイと名乗る少年と猿のような生き物のベルトがいた。ガイは地面が揺れて全てが割れ目に飲み込まれるため、世界が終わると話した。助かるためには、高い山に行く必要があった。ガイは一緒に行こうとイープを誘うが、イープは家族を置いて行けないため断った。ガイは連絡用として、小さなホラ貝をイープに渡した。

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映画『クルードさんちのはじめての冒険』のあらすじ【承】

イープは家族にガイのことを話し、笛を鳴らしてみせた。しかし、家族が笛を怖がって、粉々に砕いてしまう。イープはショックを受けた。その時、地震が起こり、地面にヒビが入った。クルード一家は洞穴に逃げ込もうとするが、崖が崩れてきて入ることができなかった。

クルード一家は奇跡的に助かるが、今まで暮らしていた洞穴の天井や壁が粉々に崩れていた。グラグはショックを受ける。その時、洞穴の外に自然が広がっているのが見えた。グラグはその場から離れるつもりはなかったが、凶暴な野生動物が現れたため逃げるしかなかった。クルード一家は崖の下へと飛び降りた。そこはジャングルになっていた。

ジャングルには見たことがない動物や植物がたくさんあった。クルード一家は移動中、猫のような凶暴な野生動物に追いかけられる。ジャングルから抜けたところで、今度は大量の鳥達に襲われそうになる。イープは動物の牙を使って笛のように音を鳴らし、ガイを呼び寄せた。ガイは火を起こし、鳥からクルード一家を守った。クルード一家は見たことのない火に興味津々だった。

映画『クルードさんちのはじめての冒険』のあらすじ【転】

ガイは地割れに飲まれないため、高い山を目指していた。この間起きた地割れはまだ初期段階で、大きい地割れが起きる予定だった。グラグは崖が割れるのを目撃し、ガイの話を信じた。住処となる洞穴を探すため、ガイを無理矢理捕まえて一緒に行くことにした。

グラグと息子のタンクは鳥の卵を取ろうとするが、親鳥に見つかり失敗に終わる。ガイは罠を作り、親鳥を誘導して捕まえようとした。しかし、失敗に終わる。イープがガイの代わりに親鳥を罠の場所まで誘導し、捕まえた。親鳥は火で炙られ、皆で食べることになった。今まで食べたことがない味に、クルード一家は感動した。そして、いつもは少量のご飯しか食べられないため、お腹いっぱいに食べられることを喜んだ。グラグは家族を喜ばせたガイに嫉妬する。

ガイとイープは仲良くなっていった。グラグはそれが気に入らず、何度も邪魔をした。そんな時、地面に棘が生えた場所に辿り着く。ガイは動物の毛で作った靴を履いていたため平気だった。ガイは野蛮なクルード一家から逃げようとするが、イープを見捨てることはできなかった。ガイはクルード一家の元に戻り、靴を作って履かせた。

グラグは力で困難を乗り越えようとするが、ガイは知恵を使い工夫を凝らして困難を乗り越えた。ガイは無理に猿と戦わずにバナナを渡してジャングルの中を歩いたり、竹馬を使って凶暴な野生動物から身を守ったりした。

ガイは離れても危険が知らせるように、ホラ貝を皆に配った。グラグは家族とバラバラになる気はなかったが、地滑りが起こり迷路のような場所に落ちてしまう。家族はバラバラになってしまった。グラグは助けに行こうとするが、壁がつるつるしていたため登ることはできなかった。皆、別れたまま先を歩むことになった。グラグ以外の全員が迷路から脱出することができた。グラグは自力での脱出を諦め、ホラ貝を吹いて皆に居場所を知らせた。妻のウーガがグラグを迎えに行った。

映画『クルードさんちのはじめての冒険』の結末・ラスト(ネタバレ)

グラグ以外の全員が、木の上に登って夜を過ごした。グラグはガイに嫉妬し、仲間に加わりに行くことができなかった。その時、遠くの方で地割れが起こり、マグマの火が見えた。ガイは不安がる皆を連れて木のてっぺんまで登り、夜空を見せた。ガイは山にある太陽の元なら安全だと話した。イープはガイについて行くことを決める。

グラグは洞穴を見つけるが、家族全員入るのを嫌がった。皆、ガイについて行くことを決めていた。グラグは怒り、ガイを追いかけた。そして、2人はタールの池に落ちてしまう。タールの池はドロドロで、そこから脱出するのは不可能だった。ガイの両親もタールの池で亡くなっていた。両親は最後に「隠れるな、生きろ」という言葉を残していた。グラグとガイは話し合い、和解した。

ガイ達はベルトの助けを借りて人形を作り、凶暴な野生動物を誘き寄せた。そして、凶暴な野生動物の力で、無事にタールの池から脱出することに成功する。2人が家族と再会を果たしたとき、大きな地割れが起こった。ガイ達は山へと急いだ。

ガイ達は山に到着するが、地割れが起こり太陽の元まで行くことができなかった。皆が洞穴へと逃げようとする中、グラグがそれを止めた。グラグは洞穴で隠れて生活することを止める決意をしたのだ。グラグは皆を地割れの反対側へと放り投げた。イープは父との別れを悲しみ、抱き締め合った。そして、グラグは最後にイープを放り投げた。

グラグは地割れに飲まれそうになるが、何とか生き残っていた。火を起こして松明を作ることにも成功するが、喜びを分かち合う家族がいなかった。グラグは家族を恋しがり、岩に絵を描いた。しかし、そこに凶暴な野生動物が現れる。野生動物はグラグを襲わず、グラグの傍で眠りについた。

グラグは貝の音を聞き、家族に危険が迫っていると考えた。家族を助けに行くため、知恵と力の両方を使い逃げ遅れた動物と一緒に地割れの反対側に渡った。家族は無事で、グラグを思って貝を吹いていただけだった。グラグは家族やガイを抱き締め、再会を喜んだ。その後、クルード一家とガイは動物達と日の下で幸せな生活を送った。

映画『クルードさんちのはじめての冒険』の感想・評価・レビュー

なぜガイは地割れが起きることを知っていたのか、豊かな知識があったのか、様々な疑問が残った。しかし、大筋のストーリーとしてはおもしろい話だと思う。何も知らなかったクルード一家が、新しいものに出会ったときの驚き方が可愛かった。そして、家族を守ろうと必死に頑張るグラグの姿に好感が持てた。父親としては少し鬱陶しいような気もするが、家族を大切に思う深い愛情が感じられた。ガイがクルード一家と一緒に暮らすようになったラストは、感動的だった。(MIHOシネマ編集部)


厳しいしつけをするパパとパパのルールが気に入らない娘。そしてそこに現れる「外の世界」を知っている男ガイ。ドリームワークス制作のアニメーション作品である今作は、家族の愛と絆、そして新しいことへの挑戦を描いた素晴らしい作品でした。
ルールにうるさいパパに反抗したくなる気持ちも、外の世界を知るガイについて行きたくなる気持ちも物凄くよく分かりますが、今作で1番良かったのはルールの縛りから自ら抜け出したパパでしょう。
大人も子供も楽しめる作品です。(女性 30代)

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