
結論から言います。
「ワーキングマン」は、新しさよりも“安心感”を選んだアクション映画です。
ジェイソン・ステイサム主演作を何本も観てきた人なら、物語の流れは開始10分でほぼ読めます。それでも最後まで観てしまうのは、なぜか。
2026年1月2日、日本の劇場で本作を鑑賞したMIHOシネマ編集部の映画専門ライターとして、その理由をネタバレ込みの感想・レビューで丁寧に言語化します。
まず結論|「ワーキングマン」は“期待値調整”がすべての映画
「ワーキングマン」をどう評価するかは、鑑賞前の期待値で9割決まると言っても過言ではありません。
・革新的な脚本を求める人には向かない
・ステイサムの無双アクションを求める人にはドンピシャ
この前提を押さえたうえで観ると、本作はきちんと“仕事をする映画”だと感じました。
次は、物語の全体像をネタバレありで整理していきます。
「ワーキングマン」のあらすじ(ネタバレあり)
主人公は、かつて特殊任務に身を置いていた男・レヴォン。
現在は過去を捨て、建設現場で働く“ただのワーキングマン”として静かに暮らしています。
しかし、彼が勤める会社の娘ジェニーがロシアンマフィアによる人身売買事件に巻き込まれたことで、物語は動き出します。
「もう、あの男には戻らない」
そう言い聞かせていたレヴォンですが、彼女を救うため、再び暴力の世界へ足を踏み入れる決断をします。
展開自体は、
誘拐 → 調査 → 単身突入 → 徹底的な制圧
という、非常にシンプルな構造です。
そして終盤、レヴォンは圧倒的な戦闘力で敵組織を壊滅させ、ジェニーを救出。
彼は再び“普通の生活”へ戻ろうとしますが、その背中には確かな傷と覚悟が残ります。
次は、この物語をどう感じたのか、率直な感想に踏み込みます。
ネタバレ込み感想|「またこの話か」と思っても、観てしまう理由
正直に言えば、観ながら何度もこう思いました。
「この展開、知ってる」
それでも退屈しなかった最大の理由は、
“レヴォンというキャラクターの説得力”です。
彼は最初から無敵ではありません。
過去を引きずり、家族を失い、普通の父親になろうとしている。
その姿があるからこそ、暴力に戻る決断が重く感じられます。
また、アクションシーンは派手さよりも実務的な暴力が強調されており、
「プロが仕事として片付けていく感覚」が一貫して描かれていました。
ここが、本作が“ただの量産型アクション”で終わらないポイントです。
レビュー評価|良かった点と気になった点を整理
良かった点
- ジェイソン・ステイサムの安定感
- 無駄のないアクション演出
- 冒頭からラストまで迷わない構成
特に、ステイサムが放つ「一言セリフ」の重みは健在。
台詞自体は平凡でも、“言い切る力”が違います。
気になった点
- 脚本の既視感
- 敵側キャラクターの掘り下げ不足
- ヒロインの行動がやや唐突
「なぜそこまで戦えるのか?」という疑問が残る場面もあり、
リアリティを重視する人ほど違和感を覚える可能性はあります。
この映画がおすすめな人
- ジェイソン・ステイサム作品が好きな人
- 難しいことを考えずアクションを楽しみたい人
- 「ワンマンアーミー」系映画が好みな人
この映画をおすすめしない人
- 意外性のある脚本を求めている人
- 人間ドラマを重視する人
- ご都合主義が苦手な人
「ワーキングマン」が良かった人におすすめの映画3選
96時間
この映画を一言で表すと?
家族のために“父親が怪物になる”復讐アクション。
どんな話?
娘を誘拐された元工作員の父親が、限られた時間の中で単身敵地に乗り込み、冷静かつ非情な手段で真相に迫っていく物語。タイムリミット型の構成が緊張感を生み、観る者を一気に引き込みます。
ここがおすすめ!
感情より合理性を優先する主人公像が、「ワーキングマン」と強く共鳴します。
ビーキーパー
この映画を一言で表すと?
社会の闇に怒る“静かな復讐者”。
どんな話?
詐欺事件をきっかけに、表舞台から消えた男が再び暴力の世界へ戻る物語。単純ながら現代社会への皮肉が効いた構成が印象的です。
ここがおすすめ!
ステイサムの“仕事人”感が最大限に発揮されています。
ジョン・ウィック
この映画を一言で表すと?
美学で殴るアクション映画。
どんな話?
愛するものを奪われた男が、裏社会の秩序ごと敵に回す復讐劇。世界観構築の完成度は随一です。
ここがおすすめ!
「ワンマンアーミー」の到達点を体感できます。
まとめ|「ワーキングマン」は“変わらない良さ”を楽しむ映画
「ワーキングマン」は、驚きよりも納得を選んだ作品です。
だからこそ、刺さる人には深く刺さり、合わない人には退屈に映る。
あなたはどう感じましたか?
ぜひコメント欄で、感想や評価を共有してください。






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