映画『ミッシングID』の概要:2011年制作のアメリカ映画(原題:Abduction)。ジョン・シングルトン監督によるアクション・サスペンス映画で、ごく普通の高校生がサスペンス事件に巻き込まれていく様子を描いた作品。
映画『ミッシングID』 作品情報
- 製作年:2011年
- 上映時間:106分
- ジャンル:アクション、サスペンス
- 監督:ジョン・シングルトン
- キャスト:テイラー・ロートナー、リリー・コリンズ、アルフレッド・モリナ、ジェイソン・アイザックス etc
映画『ミッシングID』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ミッシングID』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ミッシングID』のあらすじを紹介します。
ごく普通の高校生であるテイラー。
厳格な父に肉体的にも精神的にも鍛えられてはいたが、それなりに友達とハメを外すような学生生活を送っていた。
そんなテイラーは幼少期に経験したと思われる悪夢に毎晩のようにうなされ、精神科医のカウンセリングを受けている。
ある日、向かいに住む幼馴染みの少女・リリーと学校の課題をしているとき、自分が失踪児童であるということに気がついてしまう。
その真偽を確かめようとしたところ、突然司法省の役人だという男たちが自宅に。
母はその場で射殺され、父親もテイラーを守って殺された。
その後自宅も爆破され、何がなんだかわからぬ二人だったが精神科の先生が助けに来てくれた。
実は彼女は両親と仲間だったのだ。
ここからテイラー達を追う悪の組織と、保護しようとするCIAが彼らを追う。
実はテイラーの本当の父親はCIAの敏腕捜査官だった。
ある時国際的兵器密売組織から機密事項のデータを盗み出し追われる身に。
そして組織はついに幼いテイラーと母がいる家を襲い、子供を守る母親を殺害するのだった。
繰り返し見る悪夢はこれだった。
息子の身の安全を守るためテイラーを親友夫婦に預け、姿をくらました父。
ネット上に出ていた失踪児童は敵が見つけるために掲載したものだったのだ。
そして遂に敵のボスとテイラーが顔を合わせる。
そこに父親が帰還し、テイラーは命を助けられた。
父親は今までの苦労を知っているがゆえ、姿を見せず再び去るのだった。
映画『ミッシングID』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ミッシングID』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
主演のテイラー・ロートナーの魅力満載
トワイライトシリーズで狼男の役柄を演じてヴァンパイア役の俳優と人気を二分化した彼。
鍛えた体と精悍な顔つきが女性のファンを魅了して止まない。
本作で主演という大役についたが、中々良い映画に出演したのではないだろうか。
ファンタジーやアクションというよりもサスペンスめいた映画は、内容があるのが魅力。
ストーリー展開に必要なのは主人公の演技力であり、演出は二の次である。
テイラーの演技力がそれなりに堪能できる作りになっていて、非常にみやすいエイダである。
ちょっとした軽いジェイソン・ボーン
マッド・ディモンが演じたあの有名なシリーズ映画を彷彿させるストーリー展開が気になった。
とはいえ内容は興味深く、自分が実は両親に誘拐されていたのでは?などと疑わせる冒頭などは非常に面白い。
これぞサスペンスというような始まりである。
よくよく見るとテイラーはマッド・ディモン風の顔立ち。
もしかしたらちょっと意識していたのか?
父親が最後まで顔だしNGなのも意外と悪くない
最後は実父と電話で話したりと、接触することになるのだが顔が見えない。
気持ちとしては父親と再会して終わって欲しかったが、これはこれでつじつまも合うし会わない方が良いという男の決断も潔くて良いものである。
最後のくだりはこの映画の一番格好良いシーン。
元CSIの実父が狙撃するシーンは非常に魅力的であり、まさにハードボイルドな作風に仕上がっている。
この映画はサスペンス・アクション映画でありながら人間ドラマも含まれているきちんとした内容の作品である。
主役の知名度のせいでもしかしたら伸び悩んだのかもしれないが、見て損はしないと言える。
映画『ミッシングID』 まとめ
期待していなかった割には面白いと思った映画である。
やはりアクション映画にミステリー要素がついている作品は、飽きずにずっと見ていていられる。
主役のテイラーもまた魅力的であり、トワイライトシリーズとは一味違うセンスティブな一面を見せている。
強靭な肉体と鋭い眼光が彼の魅力であり、これからが楽しみな俳優である。
マッド・ディモンに似ている感じが馴染みやすく、このような映画に出演しやすいのも事実であろう。
物語のテンポ感も良く、ハラハラしながら見ていられるのもポイント。
少々びっくりするような演出はあるが、最後まで見るとそんな細かいことはどうでも良いと思えるほど内容がある。
彼のイメージを良好にするためであれば成功したと言って良いだろう作品である。
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