この記事では、映画『ホモ・サピエンスの涙』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『ホモ・サピエンスの涙』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0057004
製作年 | 2019年 |
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上映時間 | 76分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | ロイ・アンダーソン |
キャスト | マッティン・サーネル タティアーナ・デローナイ アンデシュ・ヘルストルム |
製作国 | スウェーデン ドイツ ノルウェー |
映画『ホモ・サピエンスの涙』の登場人物(キャスト)
- 牧師(マッティン・サーネル)
- 悪夢を見るようになってから神への信仰を失ってしまう。精神科医に相談するが、まともに取り合ってもらえない。酒を飲みながら仕事をするなど、完全に正気を失ってしまう。
- 空を飛ぶ女性(タティアーナ・デローナイ)
- 戦争によって廃墟と化したケルンの街の上空を、男と抱き合って飛ぶ謎の人物。
- 空を飛ぶ男性(アンデシュ・ヘルストルム)
- 空を飛ぶ女性と同じく上空を漂い、街の人々を見下ろしている謎の男。
- 精神科医(ベンクト・ベルギウス)
- 信仰心を失った牧師から相談を受ける精神科医。悩む牧師に「神はいない」と遇らう。
- 歯科医(トゥール・フリーゲル)
- 身勝手な患者にうんざりして、職務放棄して酒を飲む歯科医。飲んでいる最中、変な男に話し掛けられるが適当に遇らう。
- 旧友に無視される男(ヤン・エイエ・フェルリンク)
- 久しぶりに再会した古い友人に二回も無視され、根に持って妻に愚痴を漏らす。
映画『ホモ・サピエンスの涙』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ホモ・サピエンスの涙』のあらすじ【起】
抱き合って空を飛ぶ男と女が、街を見下ろしている。
高台のベンチで中年の夫婦が街を眺めている。女は「もう9月ね」と男に言った。
妻に手料理を振る舞うため、両手いっぱいに食料品を抱える男がいた。彼は先日友人に再会し声を掛けたが、無視されたと言う。するとそこに、偶然その友人が通り掛かり声を掛けるが、やはり無視されてしまった。
レストランで新聞を広げる初老の男性客に、ウェイターがワインを注いでいる。溢れ出すまで注ぎ続けるウェイターに、客の男は驚いて席を立つ。ウェイターは立ち尽くしたままだった。
不服そうに窓の外を眺める中年女性。彼女は広報の責任者で、恥じるということを知らないらしい。
寝巻姿の男性。彼は銀行を信用できず、貯めた金をベッドの間に隠していた。寝ている間も、金が盗まれないか心配で落ち着かない。
巨大な十字架を背負った牧師が、群衆に野次を飛ばされながら坂道を歩いている。鞭を打たれ「私の何が悪かった?」と不満を漏らす。しかしこれは夢だった。牧師は水を飲んでから再び横になる。
植木に水をやる若い女。通り掛かった男が、ショーウィンドウを見る振りをして女を見ている。
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映画『ホモ・サピエンスの涙』のあらすじ【承】
病院の診察室。悪夢に悩まされる牧師が、精神科医に相談している。夢のせいで神が信じられなくなったと牧師が話すと、「神はいないのでは?」と医者は一蹴する。
地雷を踏んで両脚を失ってしまった男が、街中でマンドリンを演奏している。しかし、彼の演奏に足を止める者は誰もいない。
高齢の女性が、孫である赤ん坊の記念写真を撮っている。熱心な彼女の傍らで、赤ん坊の母親が不機嫌そうにその様子を見ている。
教会でミサの準備をする牧師が、隠れてワインをがぶ飲みしている。信仰を失ってしまった牧師は、おぼつかない足取りでミサに向かう。
ある夫婦が、戦死した息子の墓参りをしている。夫婦は墓を綺麗にし、息子に「毎日お前のことを想っている」と語り掛ける。
上空を漂う男と女が、廃墟と化した街を見下ろしている。
駅のホーム。到着した列車から人々が降りて来る。再会を喜ぶ家族の傍ら、一人の女性がベンチに腰掛けるが待っている者はいない。しばらくしてやって来た男と、その女は抱き合い去って行った。
ビリー・ホリディの「All of Me」が流れる高級クラブ。大好きなシャンパンをひたすら飲む女と、それをただ眺める男がいた。
カフェに入ってきた男に「リーサ・ラーションさん?」と尋ねられ、「いいえ」と答える女性。人違いで、彼は道を間違えていた。
映画『ホモ・サピエンスの涙』のあらすじ【転】
銃を持った兵士に木柱に縛り付けられる男がいる。男が命乞いをしすると、兵士はその場を去って行った。
カフェのテラス沿いを、三人の女学生が通り掛かる。彼女達は、店で流れていた陽気な曲に合わせて踊り出す。それを見たカフェの客は、拍手を送った。
ベビーカーを押す母親は、ヒールが折れて困っている。ベンチに座る中年は見ないふりをしている。すると母親は、ヒールを脱ぎ捨てて裸足で去って行く。
包丁を持った男が、血を流す少女を抱きかかえて泣いている。男は家族の名誉を守ろうとしたが、後悔している。それを別の男女が、何も言わず見つめている。
魚市場で男が女に、「奴と話しが弾んでいたな」と話し掛ける。男は女を叩き始め、周りの人達に止められる。男は「俺の愛を知っているだろう?」と言うと、女は「知ってるわ」と答えた。
熱力学の本を熱心に読む少年。「数百万年の時を経て再び巡り合う時、君はジャガイモかもしれないし、トマトかもしれない」と言うと、少女は「だったらトマトがいいわ」と退屈そうに答えた。
地下の塹壕で戦争の敗北を悟った将校達。爆撃を受け今にも崩れ落ちそうな部屋に、顔面蒼白のヒトラーが入って来る。将校達は気に留める様子もなく、只々爆音に怯えていた。
映画『ホモ・サピエンスの涙』の結末・ラスト(ネタバレ)
発車を待つバスの車内。「自分の望みが分からない」と男が泣いている。誰にも相手にされず、「泣くなら家で泣け」と言われ、よりいっそう大きな声で泣き始めた。
娘を連れた父親。誕生日会に向かう途中で、土砂降りの雨に見舞われてしまった。父親は自分が濡れることも気にせず、娘の靴紐を結んでやる。
精神科のもとに再び牧師がやって来る。診察が終わり帰ろうとしていた医師は、看護師と一緒に牧師を追い出した。ドアの外からは、泣き叫ぶ牧師の声が響いていた。
患者の治療をする歯科医の男。「麻酔は怖い」と拒否しておきながら痛みを訴える患者に嫌気が差し、医師は治療を放棄して出て行ってしまう。
歯科医がバーで酒を飲んでいると、店にいた客が「すべてが素晴らしいよな?」と客に話し始める。人々はただ、窓の外で降り続ける雪を眺めていた。
シベリア。戦いに敗れた軍隊が、吹雪の中で捕虜収容所に向かって歩いている。その列は果てしなく長く続いていた。
妻に夕食を振る舞う男が、再会した友人に無視された話をしている。妻は彼を慰めるが、男は納得いかない様子で延々と愚痴を零した。
一面畑しかない郊外の道で、車がエンストして立ち往生している男がいた。助けを呼ぼうにも全く人気がなく、頭を抱えて立ち尽くすしかなかった。
映画『ホモ・サピエンスの涙』の感想・評価・レビュー
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映画『ホモ・サピエンスの涙』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『ホモ・サピエンスの涙』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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