映画『アローン』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「アローン」のネタバレあらすじ結末と感想

アローンの概要:遊園地へ遊びに行った翌日、忽然と都市部の人々が姿を消してしまう。主人公は出会った少年少女と共に生存するため、力を合わせて奮闘。街を囲む毒霧が範囲を狭める中、彼らの前に襲撃者が現れ驚くべき事実を知ることになる。

アローンの作品情報

アローン

製作年:2017年
上映時間:98分
ジャンル:SF、アクション
監督:ダヴィド・モロー
キャスト:ステファヌ・バク、トマ・ドレ、ソフィア・ルサーフル、ジャン=スタン・デュ・パック etc

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※配信情報は2019年8月現在のものです。

アローンの登場人物(キャスト)

レイラ(ソフィア・ルサーフル)
レーサーの兄をとても慕っている女子高生。自らもレーサーとして活躍している。気が強く、リーダーシップを取ることができる。
ドジ(ステファヌ・バク)
警察に逮捕されていた黒人少年。不良然としていたが、レイラに救われたことで恩を感じ手助けしてくれる。実は孤児で教会にて育てられた。レイラに好意を抱く。
サウル(トマ・ドレ)
誘拐事件の被害者だった。金髪の少年で酷く攻撃的。非常に賢くナイフマスターの少年を騙し、レイラ達を襲撃する。カミーユを攫い嫁に迎えようとしていた。
テリー(ジャン=スタン・デュ・パック)
中学生の少年。障害の子供達を支援する母を持ち、ナイフマスターの少年のことも知っていた。幼いながらも勇敢で、レイラを助けてくれる。
イヴァン(ポール・スカルフォリオ)
大富豪の息子。争い事を好まず、いつも及び腰。両親が車の収集家であったため、自宅の車庫にはスポーツカーから軍仕様の装甲車まである。
カミーユ(キム・ロックハート)
レイラと同年代の少女。厳格な母親によって抑制された生活を強いられていた。メガネがないと強い不安を覚える。

アローンのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アローン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

アローンのあらすじ【起】

カートレーサーであった兄の影響を受け、自らもレーサーとなった女子高生レイラ。大会にてあと少しというところで優勝を逃してしまう。更に病を再発してしまった兄が再入院することになってしまい、レイラはこれまで以上に落ち込んでしまうのだった。

学校では病気の兄のことをからかわれ、同級生を殴るという問題を起こしたレイラ。苛立ちを紛らわせるため、遊園地へ行ってひとしきり遊ぶことにした。
ところが、その翌日。いつものように目覚めたレイラは、自宅に誰もいないことに気付く。しかも、近所にも人の姿が一切、見えず。慌てて病院へ向かったが、病気の兄でさえも忽然と姿を消しているのだった。

3時間、駆け回って探したが、人の姿はどこにもない。一休みしたところで、ふとラッパの音が聞こえる。慌てて音を辿り、少年テリーと少女カミーユを発見。3人は行動を共にすることにし、警察署にて何らかの情報を得ることにした。

だが当然、警察署にも人がいない。唯一、逮捕された黒人少年を発見したものの、彼はバイクを盗んで走り去ってしまうのだった。
電話も無線もネットも通じない。大人は誰一人いない。事態の把握もできない。そんな状況の中、レイラはテリーとカミーユに起床時間を確認。朝6時には大人が姿を消していたことだけが判明する。レイラは高いビルの屋上から周囲を見回してみようと提案した。

移動手段として自転車を入手。3人は一番、背の高いビルへ向かったが、ビルには明かりでSOSと記されていた。少なくとも、夜が明ける前に何かが起きたと思われる。中へ入りエレベーターへ乗ったところで、勝手に起動。何者かの指示により荷物を手放し、ある階へと誘われる。そこではイヴァンという少年が待っていた。彼の話によると昨夜の記憶も失われているらしい。同様にレイラたちにも昨夜の記憶がなかった。

億万長者イヴァンの両親が持つ車を拝借。4人は翌朝、車で周囲を探索したが、トンネルの途中で倒れている黒人少年を発見。左肩をボーガンの矢で撃ち抜かれ、転倒したと思われる。4人は彼を救出したものの、他にも誰かがいるらしくボーガンでの攻撃を受ける。ホテルへ逃げ込み、ひとまずは傷の手当てを行った。

アローンのあらすじ【承】

翌日には、黒人少年ドジの意識も戻り動けるまでに快復。彼が明確な目的を持っている様子だったため、後を追って移動を開始。高速道路のその先に黒煙と灰が舞う霧が広がっているのを知る。近寄ると熱波と毒煙にやられてしまうようだ。霧は街を囲み抜けることもできない。

街に戻ってカミーユの自宅へ立ち寄った後、車の停車場所へ戻ったが、車が見当たらない。レイラ達はトンネルの中へ移動していた車を発見したが、背後から仮面を被った何者かに襲われ全員で逃走した。安全な場所へ逃げ込んだ5人。テリーが相手の動画を撮っていたため、謎の襲撃者をナイフマスターと仮名することにした。

翌日、イヴァンの計らいで装甲車を入手。これに乗って霧を突破する算段だった。だがその時、ラジオ電波を利用し通信が可能となる。住民は全員避難させたと言うが、救出するには24時間が必要だと言う。通りの名前と座標を知らせ、一行は大喜び。その夜はホテルへ戻って時間を過ごすことにした。

しかし、深夜になってナイフマスターがレイラを襲撃。異変を察したドジが駆け付けてくれたので、どうにか助かった。
翌朝、霧が徐々に範囲を狭めていることが判明。こんな時にドジはどこかへ出かけて不在。レイラは彼を追いかけ、郊外の教会で発見する。霧が範囲を狭めていることを知らせたところで、ホテルの方角から救難信号が上がった。

アローンのあらすじ【転】

急いで戻ったが、カミーユが見当たらない。どうやら攫われたようである。ホテルの廊下にドローンが待ち構えており、彼女に会いたければついて来いと言う。一行は装甲車に乗り込み追跡。倉庫街へ到着するも、中へは1人しか入れないと言われてしまう。そこで、レイラはイヴァンが持っていた銃をドジに託した。

だが、レイラは彼の身を案じ、護身用のショットガンを手に単独で中へ突入。進んだ先には簡易に作られた隔離施設が設置されていた。中にはありとあらゆるナイフが吊り下げられている。どうやらナイフマスターの根城らしい。そこには、胸を一突きにされ絶命したドジがいる。更にレイラはナイフマスターに襲われ、窮地に陥ってしまう。彼女の後を追って来たテリーに救われ、事なきを得た。ナイフマスターもまた少年だった。

ドジを教会へと丁重に埋葬し、拘束したナイフマスターから話を聞こうとしたレイラ。彼女はドジを殺されたことで怒っていたが、少年はどうやら障害を持った子らしい。テリー曰く、彼には計画して行動する能力はないようだ。恐らく、少年を操る黒幕がいると思われる。

その夜、ラジオ電波を通じて通信が入る。救出地点の変更を訴えたレイラ達だったが、その通信でさえ例の黒幕の仕業だったことが判明する。どうやらカミーユは未だ、相手の手の内にあるようだ。歯噛みする一行であったが、そんな時に霧が猛威を振るって範囲を狭めてくる。レイラはナイフマスターを連れ、急いで霧の脅威から逃走した。

ラジオ電波の発信源は依然としてはっきりせず、端末機器に詳しいイヴァンでも見つけようがないと言う。だが、ラジオからは音が流れ続ける。その中からテリーが馬の声を聞きつけ、黒幕の潜伏場所は恐らく遊園地のサーカスに違いないと推理。レイラ達は遊園地のサーカスへと向かった。

アローンの結末・ラスト(ネタバレ)

案の定、カミーユの悲鳴と怒鳴り声が聞こえる。レイラとイヴァン、テリーはそれぞれに武器を手にして中へ潜入した。テントの中では、透明な箱に閉じ込められたカミーユが吊るされている。黒幕の男もまた、レイラ達と同年代の少年である。しかし、そこへ車中に置いて来たはずのナイフマスターが姿を現す。レイラ達はナイフマスターに逃げろと促したが、彼は立ったまま微動だにしない。黒幕の少年はナイフマスターをいとも簡単に殺害してしまうのだった。

少年はカミーユを連れて別の場所へ移動しようと考えているようで、彼女を地面へと乱暴に下ろした。そこで、3人は同時に姿を現す。イヴァンが黒幕の少年に見覚えがあると言い、誘拐事件の被害者サウルであったことを思い出すのだった。

サウルと対峙したレイラは、彼がポケットから武器を取り出すものと思い込み、つい引き金を引いてしまう。サウルは手にチラシを持っていた。そのチラシを目にしたレイラは愕然としてしまう。彼女はふらりとサーカスから出て遊園地の中をさ迷い歩く。失われた記憶を辿り、そうしてとうとう同じチラシが張り出されているのを発見。

レイラが遊園地へ遊びに行った夜、遊園地内で火災が発生した。その時、巻き込まれて亡くなったのが、レイラ達だったのである。自分達はすでに死んでいたのだ。
死者を再び殺害することはできない。ということは、恐らく死んだはずのドジもきっと死んではいないはず。彼女はドジを埋葬した場所へ戻り、土を掘り返した。

予想通りドジが息を吹き返していたため、急いで救出。そうして、自暴自棄となったレイラは、生身のまま霧の中へ足を踏み出してしまう。咄嗟にドジが助けてくれたが、レイラは高熱を発し意識を失うのだった。その際、夢の中で兄と再会し、霧を抜けて橋を渡れとアドバイスをもらう。

意識のないレイラを抱き仲間達と合流したドジは、彼女の熱を下げるため、沼に浸して戻ることを願った。無事に復活を遂げたレイラは、各々にガスマスクを装着させ装甲車で霧を抜ける決断をする。そうして、車は霧へ突入。激しい嵐のような道なき道を進み、霧の外側へ。

その先には長閑な草原が広がっていた。5人は車から降りて外へ踏み出して行く。橋を渡った先には白を基調とした学園のようなものがあった。そこには同年代の少年少女が大勢いて、どこか平和的な雰囲気を醸し出している。更に歩を進めた5人。広場へと到達したが、中心の高い塔の上にサウルがいることに気付き、愕然として見上げるのであった。

アローンの感想・評価・レビュー

ヨーロッパで人気のコミックシリーズを実写化した作品。原作を目にする機会がなく、本来のストーリー展開を把握していないのだが、単体でも十分に楽しめる構成になっている。一夜明けたら、自分達以外の全員が姿を消していたという設定。都市部の周辺には高熱と毒霧が立ち込め、更にそれらが徐々に範囲を狭めるという切迫感。更に登場人物が非常に少なく、それも年若い少年少女だけという謎。これだけでも十分、サスペンスが成り立っている。

わくわくするストーリー展開だが、更に襲撃者が出現することで危険度が倍増。だが、襲撃者がなぜ生存者を襲うのか動機は判然としない。更に霧を抜け出した先に主犯の少年が再び現れることで、次へのステップを想像させる。なかなかに憎い演出をする面白い作品。(MIHOシネマ編集部)

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