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映画『暗黒街の顔役(1932)』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『暗黒街の顔役(1932)』の概要:怖いもの知らずで、ギャングの用心棒をしている男はどんどんと出世していく。地位を手に入れた男は女も金も欲しいままだった。しかし、妹に抱いた異常な愛が原因で、警察に追い込まれてしまう。

映画『暗黒街の顔役』の作品情報

暗黒街の顔役

製作年:1932年
上映時間:93分
ジャンル:フィルムノワール
監督:ハワード・ホークス
キャスト:ポール・ムニ、アン・ドヴォラック、ジョージ・ラフト、ボリス・カーロフ etc

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映画『暗黒街の顔役』の登場人物(キャスト)

トニー(ポール・ムニ)
ギャングの用心棒。どんどんと地位を上げ、ボスとも張り合えるほどの地位を手に入れる。妹への異常な愛から弟分のリナルドを殺し、警察に追われて銃殺される。怖いもの知らずの男。
ロヴォ(オスグッド・パーキンス)
ギャングのボス。トニーを雇うが、徐々にトニーに追い詰められて行く。情婦だったポピーまで取られトニーを殺そうとするも失敗し、逆に殺される。
チェスカ(アン・ヴォーザーク)
トニーの妹。リナルドに恋をし、結婚する。リナルドを殺した兄のトニーを警察に告発する。兄の追い詰められた姿を見て自分のしたことを後悔するが、警察の放った銃弾により死亡。異常な愛を寄せる兄に嫌悪感を持ち、自由に生きたいと思っている。
ポピー(カレン・モーリー)
情婦。ロヴォからトニーに心移りする。美しい容姿の持ち主。トニーと共にシカゴから逃亡する。
リナルド(ジョージ・ラフト)
トニーの弟分。トニーのことを信頼している。チェスカにしつこく迫られ、恋に落ちる。チェスカと結婚するが、それを知ったトニーに殺される。無口だが、芯のある男

映画『暗黒街の顔役』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『暗黒街の顔役(1932)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『暗黒街の顔役』のあらすじ【起】

シカゴのあるホテルで壮大なパーティーが行われた。夜も更け、みんなが去ったパーティー会場はクラッカーや紙吹雪でいっぱいになっている。そこにはまだ3人の男達が酒を飲んでいた。ようやく彼らも解散し、そこにいたコステロという男がホテルの電話から誰かに電話をかける。すると一人の男がやってきて、コステロを撃ち殺してしまう。

新聞社は、新たなギャング抗争という見出しを書けることに喜んでいた。実はコステロはギャングのボスだったのだ。

理髪店で髪を整えていたトニーという男のもとに警察がやってくる。警察はトニーを署へと連行する。

様々な犯罪歴のあったトニーは、コステロの用心棒をやっていた。警察はコステロ殺しの犯人がトニーではないかと疑っていた。ボスにそんなことはしないというトニー。警察は、なぜコステロと対立関係にあるギャングのボスのロヴォと会っていたのかと、トニーに問いただす。トニーは何も知らないと言い張り続ける。その後、トニーは何者かの差し金ですぐに釈放される。

映画『暗黒街の顔役』のあらすじ【承】

ロヴォのもとを訪れるトニー。そこにはロヴォの情婦であるポピーの姿もあった。トニーはポピーを美しい女だと言い、心を奪われる。ロヴォからコステロ殺害の分け前を受け取り、トニーはその場を去る。

ロヴォはトニーを連れて、コステロが経営していた社交クラブに押しかける。トニーはそこにいた人間達に、これからはロヴォが仕切ると宣言し、ロヴォはビールの密売でこの街を潤すと言い出す。

トニーの大胆で滅茶苦茶な営業活動で、ビールの密売による利益は上がっていく。しかし、他のギャングの領域にまで手を出し始めたトニーにロヴォは苛立ちを覚えていた。注意するも、トニーは大丈夫だと言って聞かない。案の定ロヴォの手下が殺され、手を出すなという伝言まで受け取る。

どんどんと地位を上げていくトニーは、すでにロヴォを下に見ていた。家は豪華になり、秘書までつけていた。ある日、ポピーがトニーのもとを訪れる。ポピーまでトニーに心移りし始めていたのだ。

映画『暗黒街の顔役』のあらすじ【転】

トニーは南側を統治していたオハラという人物を殺し、手に入れた機関銃で北側にも手を出そうとしていた。ロヴォはそれを止めるが、自信を持ったトニーを止めることはできなかった。

一般市民を巻き添いにして、ギャング抗争は激しくなっていく。警察は、そんなギャング抗争を喜んで記事にしている新聞社に苛立ちを覚えていた。

あるクラブでロヴォとポピーが食事をしている。そこへ、北側を制圧したトニーがやってくる。トニーの態度はますますロヴォを見下すようになっていた。ポピーもあからさまにトニーに好意があるように振る舞う。そこでトニーは妹のチェスカが知らない男と踊っているのを発見する。トニーはチェスカに対して異常な愛を持っていた。トニーはその男を殴り、チェスカを家に連れ帰る。家でじっとしていろというトニーに、チェスカは反抗して泣き出してしまう。

家を出たトニーは何者かに襲われる。一命を取りとめたトニーは、片腕であり弟のような存在であるリナルドに連絡をする。トニーはロヴォがやったのだと疑っていて、リナルドと共にロヴォを始末しようとしていた。

映画『暗黒街の顔役』の結末・ラスト(ネタバレ)

リナルドと共にロヴォを始末したトニーは、しばらく身を隠すためにシカゴから離れることにする。ポピーはそれを聞き、喜んでついて行く。

トニーがシカゴにいない間、チェスカがリナルドに近づく。元々チェスカはリナルドに好意を寄せていたが、リナルドが冷たい態度であしらっていたのだ。

1ヶ月後、トニーがシカゴに帰ってくる。そこでチェスカが男と同棲していることを知ったトニーは、急いでチェスカの住む場所へと向かう。

家を訪れたトニーの前に現れたのはリナルドだった。それを見たトニーは一瞬驚くも、容赦なくリナルドを撃ち殺す。チェスカは、昨日結婚したばかりでトニーを驚かせようとしていたのだと涙ながらに訴える。チェスカはトニーを罵り、その場を去ってしまう。

トニーをリナルド殺しの犯人として告発したチェスカ。トニーは警察に追われ、自宅に立て籠もる。そこへ銃を持って現れたチェスカ。しかし、警察に取り囲まれたトニーを見て同情したチェスカは、自らの行為を後悔してトニーに逃げるよう言う。

結局逃げることはできず、チェスカが警察の銃弾に倒れてしまう。怒り狂ったトニーは外に出るが、警察によって射殺されてしまう。こうして、トニーの生涯は閉じるのだった。

映画『暗黒街の顔役』の感想・評価・レビュー

自他ともに認めるブラコンの私。弟のことが大好きなんです。何をするにも弟が一番。最優先。そんな私はこの作品に出てくる怖いもの知らずの用心棒に妙に共感してしまう部分がありました。
どんな相手にも向かっていく用心棒トニー。弟分からも慕われていましたが、妹を溺愛しています。その愛情は妹の結婚相手を殺してしまうほど。
かなり過激な愛情が描かれていましたが、どんなに無鉄砲で男気のある男でも、妹のこととなると周りが見えなくなってしまう姿は、少し愛らしさを感じました。異常な愛でしたが…。(女性 30代)

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