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映画『あらしのよるに』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『あらしのよるに』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『あらしのよるに』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『あらしのよるに』の結末までのストーリー
  • 『あらしのよるに』を見た感想・レビュー
  • 『あらしのよるに』を見た人におすすめの映画5選

映画『あらしのよるに』の作品情報

あらしのよるに

製作年:2005年
上映時間:107分
ジャンル:ファンタジー、アニメ
監督:杉井ギサブロー
キャスト:中村獅童、成宮寛貴、竹内力、山寺宏一 etc

映画『あらしのよるに』の登場人物(キャスト)

ガブ(中村獅童)
気弱な狼。嵐の夜に山小屋でヤギのメイと出会い、友情を築く。子供の頃から体が小さく、群れの中で落ちこぼれ的立場となっていた。狼だが気が優しく、何より友情を大切にしている。
メイ(成宮寛貴)
若いヤギ。幼い頃に母を狼に殺され、祖母に育てられた。嵐の夜に山小屋で狼のガブと出会い、友情を築く。楽観的で、ガブに食べられるなどとは微塵も思っていない。雷が怖くそそっかしいところがある。
ギロ(竹内力)
ガブが属する狼の群れのリーダー。メイの母を殺した張本人でもある。その際、メイの母に耳を食いちぎられ、それ以来ヤギをひどく憎んでいる。ガブとメイを執拗に追い続ける。

映画『あらしのよるに』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『あらしのよるに』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『あらしのよるに』のあらすじ【起】

ヤギのメイは幼い頃、狼に襲われた。メイの母親は彼を逃がし、自分が犠牲となる。

年月が経ち、森に嵐が来た。メイは急いで近くの山小屋に逃げ込む。山小屋の中は真っ暗で何も見えない。そこへ誰かが入ってきた。メイは蹄の音を聞き、同じヤギだと思って声をかける。しかし、実はそれは狼のガブだった。足をくじいて使っていた木の杖のコツコツいう音を蹄の音と勘違いしたのだ。2匹はお互いの正体に気付かないまま、会話を続ける。境遇や性格など似た者同士と知った2匹は、友達になることにする。

嵐が止み、2匹は明日の昼食を一緒に食べる約束をした。顔がわからないので「あらしのよるに」という言葉を合言葉にして、小屋の前で待ち合わせることにする。メイは足がしびれ、ガブが先に小屋を出たため、お互いの正体を知らないまま別れた。

約束の時間になった。ガブとメイは合言葉で顔を合わせ、互いの正体を知る。本来ヤギは狼に狩られる間柄。ガブはメイを食べるべきか一瞬迷ったが、友情を大切にしようと決める。2匹は山の上で昼食を食べることにするが、ガブは崖の割れ目に弁当を落としてしまう。葉っぱの昼食をほおばるメイを見て、空腹のガブは彼をおいしそうだと思ってしまう。ガブは葛藤するが、なんとか思いとどまった。

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映画『あらしのよるに』のあらすじ【承】

狼がヤギを襲いに来る季節がやってきた。メイの属するヤギの群れは警戒を新たにする。メイはそよそよ峠でガブと会う約束をしていた。こっそりガブに会いに行こうとするが、友達がついてきてしまう。峠で待っていたガブは、メイが1匹ではないことに気付き慌てて隠れる。しかし結局、意図せずしてメイの友達を脅かしてしまった。友達はメイを置いて逃げていき、ガブとメイは2人のひと時を過ごす。

ガブの属する狼の群れでは、リーダーのギロがヤギの襲撃場所を決めていた。次の襲撃場所がメイとの待ち合わせ場所だと知り、ガブは慌てる。ガブはメイの近くまで迫ったギロを騙して、メイを助け出した。

ガブのおかげで生き延びたメイだったが、その姿を群れの仲間に目撃されてしまっていた。メイは群れの皆に問い詰められてしまう。群れの皆はガブがヤギ達の情報をスパイしているのだと言い、メイを責めた。メイの祖母は、彼の母が狼に殺され、そのオオカミの耳を食いちぎったのだと打ち明ける。ガブもメイを助けたことが群れの皆にばれ、閉じ込められてしまう。ギロの耳にはメイの母に食いちぎられた傷があり、ヤギをひどく憎んでいたのだ。

映画『あらしのよるに』のあらすじ【転】

両方の群れはそれぞれ、相手の群れの情報を聞き出すことを条件にガブとメイを群れに戻すことにする。森中の動物が見守る中、ガブとメイは河原で会うことになった。森は荒らしとなり川は激しく荒れ始める。ガブとメイは川の真ん中の岩へ移動するが、雷に驚きメイが落ちそうになってしまう。ガブが引っ張って助け、2匹はお互いを裏切ることなどできないと再確認する。2匹は荒れ狂った川へ飛び込んだ。

流れ着いたガブとメイは、無事に再会を果たした。しかし、このまま森の中にいれば、動物達に姿を見られて自分達が生きていることをそのうち知られてしまうだろう。2匹は狼達の追跡を逃れるため、誰も行ったことのない場所を目指して雪山越えを決意する。しかし、ギロ達はすでに2匹の後を追い始めていた。

ガブは夜中に餌となる動物を狩りに行く。メイはそれが不満だった。2匹は旅を続けるが、狼達に見つかってしまう。川を飛び越え、ガブとメイは命からがら逃げだした。

雪山越えを敢行したガブとメイだったが、ひどい雪の中でメイが倒れてしまう。ガブは雪穴を掘りメイを運び込むが、草のない雪山を歩き続けてきたメイには、空腹で体力も残されていなかった。メイはガブに、自分を食べて生き延びてほしいと頼む。ガブはそのようなことはできないと断るが、意思に反してお腹が鳴り、泣きだしてしまう。どちらが死んでも一緒に過ごすことはできなくなるのだ。メイはそれでも一緒に過ごした時間は変わらないとガブを諭す。ガブは初めて出会ったつもりで食べたいと嘘を言い、穴の外に出る。

映画『あらしのよるに』の結末・ラスト(ネタバレ)

ガブは雪の中、草が一本でも生えていないかと探していた。しかし、狼達はすぐ近くまで迫ってきていた。群れに気付いたガブは、メイが見つからないよう1匹で戦いを挑む。雪崩が起こり、ガブと狼達を飲み込んだ。朝になり、激しく降っていた雪が止んだ。メイは雪穴から出て歩くうちに緑の森を発見する。メイはガブを呼ぶが、ガブは現れなかった。

メイはガブを待ちながら、長い期間緑の森で暮らしていた。しかし、親友が去ってしまった悲しみは強く、ついにメイは倒れてしまう。すると突如森の動物たちが騒ぎ始めた。狼襲来の知らせを聞き、メイはガブに違いないと元気を取り戻す。しかし、ガブに駆け寄ったメイは、気絶させられてしまう。

ガブは満月の夜にメイを食べようと、洞穴に連れ帰った。ガブは雪崩の際に記憶喪失になっていたのだ。悲しんだメイは「嵐の夜に出会わなければよかった」とつぶやく。すると、「あらしのよるに」というワードでガブの記憶が甦った。2匹は一緒に満月を眺め、再会を喜ぶのだった。

映画『あらしのよるに』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

最後までメイの性別はハッキリと明かされませんでしたが、「声優が成宮寛貴さんで、男性だから、メイは雄である」と考えるのも何か違うかなと感じました。
メイとガブがしていることは、紛うことなく駆け落ちです。男女の駆け落ちにも見えますが、もしかしたら差別を受けた同性カップルの逃亡劇かもしれません。
あの世界で羊と狼が一緒になることは、差別や迫害に繋がります。人間の世界でもそれと似たものがあり、人種、国籍、階級による差別や迫害がそれに当たります。
ただの可愛いアニメではなく、人間世界へのメタファーとしても受け取れる作品です。(女性 20代)


原作からの根強いファンも多い作品だと思います。
種族を超えた友情物語と言うと、少々安っぽく感じられるかもしれませんが、人間に置き換えるとどうでしょうか。
同じ人間同士でも宗教や人種間での争いをやめられない動物です。
生活が豊かになり過ぎた私達人間には、捕食者と獲物のそれぞれ立場を想像するのは容易ではないかもしれません。
それでも、大人になって改めて気付かされる事がたくさんあります。
本能と理性に揺れ動かされるガブの描写は秀逸でした。(女性 20代)


この映画は子供向けではあるが、非常にメッセージ性が強いものとなっている。私が初めて見たときは子供の頃だったので、ただの素敵な友情物語で終わらせてしまった。しかし今になって感じるのは、種族の違いによる差別についてである。私自身もいわゆる国際恋愛をしている身として、やはり度々人種の違いというものは感じることがある。この作品内では捕食が絡んでいるので、少し違った理由での差別にはなるが、共通しているものもあると思った。

ちなみに面白かったのはガブが捕食関係を超越してまで友情を大事にするところである。本能が勝っているはずの動物が人間のように会話をし、高い知能を持って理性を保つ姿はやはりファンタジックで微笑ましく感じた。(女性 20代)


子供向けの作品だと思っていたが、大人が見ても充分楽しめる作品。狼とヤギが一夜の偶然と勘違いで互いを深く信頼していく姿は正直、やっぱり子供向けの映画だなと思ってしまった。しかし映画を見ていくと、食う側と食われる側の立場や生物としての本能と友情の葛藤などと複雑な事情が絡んでくる。それでも二匹は共に生きることを選ぶシーンは思わず泣いてしまった。

子供の頃は二人の成り行きに感動しただけだが、大人になり改めて見ると二匹の覚悟の強さや揺れ動く感情が理解できるので、是非とも親子で見て欲しい。(女性 20代)


子供の頃に見て、ものすごく感動した記憶があるこの作品。いまだに「あらしのよるに」というワードをふと思い出すことがあります。
気弱で優しい狼、ガブと好奇心旺盛なヤギ、メイ。真逆の世界で暮らす2匹が偶然出会い、心を繋ぎ、親友となるストーリー。ガブの声は中村獅童、メイは成宮寛貴が担当しています。この声もすごく印象に残っていて狼とヤギの対称的なイメージを分かりやすく表現していました。
大人も子供も一緒に楽しめて感動できるこの作品。ぜひ家族みんなで見て欲しいです。(女性 30代)


嵐の暗闇の中で出会った、オオカミとヤギの間に芽生えた友情の物語です。お互い容姿や性別、出身など全て取り払うことが出来れば、誰とでも友情を築くことができるのでは…と差別や偏見について考えさせられる、とても深い内容の映画です。
仲良くなってそれでハッピーエンドではなく、仲間から冷たい目で見られ、意見を押し付けられ、同じ種族との方が分かり合えない葛藤といった問題が、どんどん起きてしまいます。そんな過酷な状況の中で、相手を思う気持ちが揺らぎそうになっても、それでも友情を貫き通した2匹の姿には胸が熱くなりました。
この映画のキャッチコピー「ともだちなのに、おいしそう」が、場面ごとに思い出されます。深くて切ないフレーズで、この映画の全てが詰まっている秀逸なひと言です。(女性 30代)


種族や性別を超えた絆の素晴らしさを伝えてくれる作品であり、食う者と食われる者の関係について考えさせられる作品でもありました。
私はこの作品の、ガブとメイの性別が分からないところが好きでした。男女が判別してしまった瞬間に、観る側も作る側もどうしても恋愛感情がよぎるし、守る守られるの関係が生まれてしまうと思います。この作品にはそれがなく、ガブが本来食糧であるメイにともだちとして接し、本能を抑えて対等な関係を保とうとする姿に心打たれました。人間同士でも、他人と信頼関係を築くにはガブのような強い意志や努力が必要なんだと改めて感じました。(女性 20代)


オオカミのガブとヤギのメイが種族の壁を越えて友情を育む物語は、子ども向けと思って油断していると胸を強く打たれる。嵐の夜に出会い、互いの正体を知らないまま友情を深めていく前半は微笑ましいが、正体が明かされてからの葛藤が本作の核心だ。ガブが本能と友情の間で揺れ動く姿は切なく、メイを守るために群れを裏切る選択は勇気そのもの。ラストで二人が別れを選ぶ展開は決してハッピー一辺倒ではないが、それでも「分かり合おうとした事実」が残る点に救いがある。年齢を問わず心に残る名作。(30代 男性)


子どもの頃に絵本で読んだ物語を映画で観て、想像以上に深いテーマに驚かされた。食う側と食われる側という絶対的な関係性の中で、友情を選ぶことがどれほど困難かが丁寧に描かれている。メイの無垢な信頼と、ガブの苦悩の対比が胸に刺さる。特に、ガブがメイを食べそうになる場面は恐ろしくもあり、友情の脆さを感じさせる名シーンだと思う。ラストで二人がそれぞれの世界へ戻る結末は切ないが、理想だけでは生きられない現実を受け止める物語として非常に誠実だと感じた。(20代 女性)


動物アニメでありながら、人間社会にも通じる差別や偏見の問題を真正面から描いている点が印象的だった。周囲のオオカミたちはガブを「裏切り者」と見なし、ヤギたちはメイを「愚か者」と見る。その中で二人だけが相手を個として見ようとする姿が尊い。最終的に一緒に生きる道を選べなかったことは残酷だが、無理に理想的な結末にしなかった点にリアリティを感じた。友情とは何か、共存とは何かを静かに問いかけてくる作品。(40代 男性)

映画『あらしのよるに』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『あらしのよるに』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

リトル・フォレスト 冬・春

この映画を一言で表すと?

自然と向き合いながら生きることの厳しさと優しさを描いた、静かな再生の物語。

どんな話?

都会での生活に疲れた主人公が、故郷の小さな集落へ戻り、自給自足に近い暮らしを始める。四季の移ろいの中で、食べ物を作り、自然の恵みと厳しさを受け入れながら、自分自身と向き合っていく姿が淡々と描かれる。

ここがおすすめ!

『あらしのよるに』と同様、自然の中で生きることの現実を優しい視点で描いている点が魅力。派手な展開はないが、命や共存について静かに考えさせてくれる。心を落ち着かせたいときに観たい一本。

ウォーリー(WALL·E)

この映画を一言で表すと?

言葉を超えて心が通じ合う、孤独と希望のラブストーリー。

どんな話?

ゴミで覆われた地球に一人残されたロボット・ウォーリーは、ある日最新型ロボットのイヴと出会う。言葉をほとんど交わさなくても、二人は少しずつ心を通わせ、やがて人類の未来を左右する冒険へと巻き込まれていく。

ここがおすすめ!

種族や存在の違いを越えて理解し合おうとする姿勢が『あらしのよるに』と重なる。セリフに頼らない感情表現が秀逸で、子どもから大人まで深く心を打たれる。優しさと希望に満ちた名作。

もののけ姫

この映画を一言で表すと?

自然と人間の対立を描いた、壮大で苦い共存の物語。

どんな話?

呪いを受けた少年アシタカは、西の地で自然を守る獣たちと、人間の営みが激しく対立する現場に立ち会う。正義と悪に単純化できない世界の中で、彼は「共に生きる道」を模索していく。

ここがおすすめ!

敵対する立場同士が理解し合おうとするテーマは『あらしのよるに』と非常に近い。誰も完全に正しくも悪くもない描写が深く、観るたびに新しい発見がある。子ども向けの枠を超えた名作アニメ。

ズートピア(Zootopia)

この映画を一言で表すと?

差別と偏見を乗り越える勇気を描いた、現代的寓話。

どんな話?

肉食動物と草食動物が共存する都市ズートピアで、ウサギの警官とキツネの詐欺師が事件解決に挑む。調査を進める中で、社会に根付いた偏見や恐怖が明らかになっていく。

ここがおすすめ!

種族の違いから生まれる誤解や恐れをテーマにしている点が『あらしのよるに』と共通。エンタメ性が高く、分かりやすい物語の中に鋭いメッセージが込められている。親子で語り合いたくなる一本。

ルドルフとイッパイアッテナ

この映画を一言で表すと?

違う世界で生きる者同士の友情を描いた、温かな冒険譚。

どんな話?

ひょんなことから都会に迷い込んだ黒猫ルドルフは、ボス猫イッパイアッテナと出会い、厳しい野良猫の世界で生き抜く術を学んでいく。別れと成長を繰り返しながら、友情の形が描かれる。

ここがおすすめ!

立場や環境の違いを越えて築かれる友情は『あらしのよるに』が好きな人に響く要素。子ども向けの語り口ながら、生きる厳しさと優しさを同時に描いており、大人にも深い余韻を残す作品。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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