映画『アーミー・オブ・ダークネス』の概要:アメリカ軍に所属しているヴィト大尉は上官である大将の命令で、“あるモノ”を回収する任務に就いていた。ヴィト大尉は中身について何も知らされていなかったが、その“あるモノ”とは“モーセの杖”と呼ばれる力を秘めた杖だった。
映画『アーミー・オブ・ダークネス』の作品情報
上映時間:86分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:エマニュエル・イティエ
キャスト:シーク・コンゴ、クリス・コンラッド、ポンチョ・ホッジェズ、ミケイラ・S・キャンベル etc
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映画『アーミー・オブ・ダークネス』の登場人物(キャスト)
- ノーマッド(シーク・コンゴ)
- 5世紀にいたフン族と呼ばれる流浪の戦士。族長のアッティラの息子。アッティラが自身を蘇らせるため、“モーセの杖”と共にノーマッドを埋葬した。現代に蘇ったノーマッドは、銃も爆薬も効かず、最強の戦士としてアメリカ軍の兵士を倒していった。
- ヴィト(クリス・コンラッド)
- アメリカ軍の兵士。大尉。忠誠心に厚く仕事をやり遂げる人間として有名だが、それと同じくらい、部下が消えることでも有名。亡くなった部下の幻覚に悩まされている。
- 大将(M・スティーブン・フェルティ)
- アメリカ軍の兵士。5年前に治療不可能な癌を患い、“モーセの杖”の力を使おうと画策する。“モーセの杖”を探すため、ヴィト大尉に嘘の任務を言い渡し、探索をさせてきた。そして、ヴィト大尉の部下に情報がばれそうになると、事故や行方不明になったと偽り、殺害してきた。
- ケイト・マクヴィ(ミケイラ・S・キャンベル)
- ヴィト大尉の亡くなった同僚の娘。アメリカ軍の兵士となり、ノーマッドの討伐と“モーセの杖”の奪還の任務に、ヴィト大尉と共に就くことになる。
- フリートウッド教授(ホセイン・マルダニ)
- 大将に依頼され、“モーセの杖”の研究を行っている。アメリカ軍に所属しているトーマス・“ミート”・アンダーソン伍長とは、恋人関係にある。
映画『アーミー・オブ・ダークネス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アーミー・オブ・ダークネス』のあらすじ【起】
5世紀、フン族と呼ばれる流浪の戦士達が、ヨーロッパ大陸を席巻していた。集団を率いているのはアッティラで、彼らは武器を使うことなく素手で敵と戦った。フン族は圧倒的な力と俊敏さを備え、残虐性を持った部族だった。アッティラの息子のスマトラは最も才能のある暗殺者で、弟のバテルを数々の窮地から救っていた。
アッティラは栄華を極めた証に、“モーセの杖”を所有していた。予言によると、杖には死者を甦らせる力が宿ると言われていた。また、杖を扱う者には、富と無敵と不死が約束されているという伝説もあった。アッティラはある儀式を行い、息子達に杖の闇の力が授けた。儀式の後、モーセの杖は3つに折れた。杖の力を秘密にするため、アッティラは3つの杖をバラバラに隠した。隠し場所の地図と行き方は、フン族によって永遠に守られた。
現在、東ヨーロッパ。ウラニア戦争・砂嵐作戦。ヴィト大尉は2人の部下(ニックス・ヨーン)を引き連れ、上官の命令で“あるモノ”を探していた。無事に目的の物を発見し、ヘリを呼び寄せて回収を頼んだ。ヘリは“あるモノ”とヴィト大尉を回収すると飛び去ってしまう。ヴィト大尉は部下達のことが気になり引き返すように頼むが、“あるモノ”を運ぶのが先だと言って操縦士は取り合ってくれなかった。ニックス達は別の部隊が回収しに行くことになった。だが、ニックス達の元に現れた部隊は、自分達のことを“掃除係”と名乗った。そして、ニックス達を射殺した。ニックスは瀕死の状態だったが生きており、無線でヴィト大尉に助けを求めた。ヴィト大尉は異変を感じて引き返すよう操縦士に指示を出すが、やはり拒まれてしまう。ヴィト大尉は言葉を失くした。
“あるモノ”はアメリカ基地に運ばれた。その“あるモノ”には、アッティラ時代にいた戦士ノーマッドの遺体が付着していた。教授は世紀の発見だと喜ぶが、大将はすぐに削ぎ落とし、目的の物を取り出すよう怒鳴りつけた。大将にとっては歴史よりも、軍の利益と戦争に勝つことが何よりも重要だった。だが、教授はこっそり遺体を保存することを決め、博士に遺体を慎重に剥がすよう頼んだ。
映画『アーミー・オブ・ダークネス』のあらすじ【承】
ここ数日、アメリカの攻撃により反乱軍は姿を消していた。しかも、6週間前にアメリカが攻撃を始めてから、ウラニアの独裁者のガハンの行方は掴めていなかった。ガハンには163人以上を殺害した疑いがかけられていた。このことはニュースで報道された。
ヴィト大尉は大将のことが信用できなくなっていた。自分達が何を探し出して来たのか尋ねても、大将は明かそうとはしなかった。しかも、転属願いを退けられてしまう。大将は転属したければ、ある荷物を運べとヴィト大尉に命令した。ヴィト大尉は大将を睨みつけながら部屋を出た。
博士はノーマッドの遺体を箱から外している最中に指を切ってしまう。遺体を何とか外してベッドに置いておくが、なんだか動いている気配がして気味が悪くなる。遺体に布を被せて意識を逸らした。博士は気付いていなかったが、ノーマッドの遺体は動いていた。
博士は教授が見守る中、“あるモノ”が収められている箱の鍵を開けた。すると、中からモーセの杖の一部が出てきた。大将はその杖を、「キューブ」に運搬できるよう準備しろと命令した。博士は科学会や神学会を揺るがすほどの大発見のため、自分の物にしたいと思うが、教授に止められる。
ノーマッドの遺体が動き出し、博士は殺されてしまう。警報音を聞きつけて集まった兵士達も、次々と殺された。侵入者がいるとの報告を受けた大将は、ヴィト大尉を呼ぶよう部下に指示を出した。2人の部下がヴィト大尉を呼びに行くと、銃を発砲して来た。ヴィト大尉は今までに亡くなった部下達の幻覚に苦しめられ、よく銃を発砲していた。迎えに来た部下の1人はそのことを知っていたため、銃の発砲が落ち着いたのを見計らってヴィト大尉に声を掛けた。
大将は教授の話と監視カメラの映像から、ノーマッドが蘇ったことを知る。だが、大将はノーマッドのことよりも、奪われた杖のことを気にしていた。その頃、侵入者を追っていた兵士達は、銃が効かないノーマッドに苦戦を強いられていた。そして、為す術もなく殺された。
映画『アーミー・オブ・ダークネス』のあらすじ【転】
ヴィト大尉は選ばれた精鋭部隊を引き連れ、侵入者の捕獲と杖の奪還の任務に就くことになった。大将はヴィト大尉にノーマッドのことを暗殺者だと話し、モーセの杖のことをウラニアの砂嵐作戦で優位に立つ情報が入っていると伝えた。ヴィト大尉は忠誠心に厚く仕事をやり遂げる人間として有名だったが、それと同じくらい、部下が消えることでも有名だった。部下のブルドッグはそのことに不安を感じていた。また、その精鋭部隊には、ヴィト大尉の元同僚の娘であるケイト・マクヴィの姿もあった。ヴィト大尉はケイトの背後に亡くなった同僚の幻覚が見え、複雑な思いを抱く。
任務には教授の助手である、トーマス・“ミート”・アンダーソン伍長が同行することになった。森の中に紐にぶら下がった骸骨を発見するが、ノーマッド自身は車の周りをぐるぐると回り、近づいて来なかった。ヴィト大尉は部下のバーネットとブルドッグ、ミートを車に残し、他の者達を引き連れて車を降りて行った。
ノーマッドが車を襲撃してきた。ヴィト大尉達がノーマッドに銃を撃っても効かなかった。バーネットが体術を使いノーマッドと戦うが、追い返すので精一杯だった。ヴィト大尉は後退を命じた。しかし、車を走行中、ノーマッドに燃料タンクを破壊され、走行不可能となる。ヴィト大尉はブルドッグに修理を、ミートにブルドッグの護衛を命じ、他の部下を引き連れて森の探索を始めた。しかし、ノーマッドにより3人の部下が殺されてしまう。
ミートが勝手に持ち場を離れていた。ミートは教授に対しては絶対的な信頼を置いていたが、ヴィト大尉に対しては生意気な態度を取り続けた。ヴィト大尉は激しく怒り、部隊に入る内は命令を聞けと怒鳴った。ミートはヴィト大尉の迫力に負け、了承した。
映画『アーミー・オブ・ダークネス』の結末・ラスト(ネタバレ)
ヴィト大尉達は森で殺された兵士達が使っていたジープを発見し、それで基地に戻ることにした。だが、ノーマッドが投げた槍が、運転をしていたブルドッグの腹に刺さってしまう。ブルドッグは瀕死の状態だったが生きており、車でノーマッドを轢いて、木と車の間に体を挟んだ。その隙に、ヴィト大尉はノーマッドから杖を取り返した。ノーマッドが動けない状態だったため、ミートは銃でおちょくって遊ぼうとした。だが、首を捕まれ殺されてしまう。ブルドッグはノーマッドを倒すため、自分を犠牲にすることを決める。ヴィト大尉達に逃げるよう声を掛けると、手榴弾を爆発させた。
ヴィト大尉達は大将との合流場所に向かっていた。だが、ノーマッドが再び現れる。バーネットがノーマッドと戦い、ヴィト大尉とケイトが合流場所の建物に逃げ込んだ。しかし、ヴィト大尉達の目の前でバーネットは殺されてしまう。爆弾を撃ち込んでもノーマッドは死ななかった。ヴィト大尉達は建物内に逃げ込み、シャッターを下ろした。
ヴィト大尉とケイトは“キューブ”に行くため、牢屋の中から秘密の通路を辿って地下に潜った。ケイトは初めて見た場所だったので、この建物は何なのかヴィト大尉に質問した。ここはサンタミラと呼ばれ、地図には書かれていない場所だった。1950年代に建設され、地下には核シェルターがあった。大統領や軍事顧問は自由に出入りできるようになっていた。ヴィト大尉は大将と会うため、“キューブ”と呼ばれる場所に向かっていた。
ノーマッドが追って来ていることを知り、ケイトはノーマッドに杖を返してはどうかと進言した。だが、ヴィト大尉は規則を曲げることができず、それを却下した。ヴィト大尉にとって、任務を遂行させることは何よりも大事なことだった。それは、ケイトの父に教わったことだった。
ヴィト大尉達は“キューブ”で、大将と教授と落ち合った。大将はモーセの杖を使い、傷ついた兵士の治療と強化を行おうとしていた。不治の力を使い、無敵の軍隊を作ろうとしていたのだ。そのために、大将は戦争をでっち上げ、遺物探しができるようにしていた。大将が3つに分かれていたモーセの杖を1つに組み立て、杖に流した自分の血を、瀕死の状態の兵士に点滴で流し入れた。そして、甦らせた兵士をノーマッドと戦わせた。だが、兵士は火に包まれ死んでしまう。教授は体を拘束できる機械を使ってノーマッドの動きを止めた後、ノーマッドの体に彫られた入れ墨を見た。そこから、彼がアッティラの息子であること、ノーマッド自身が鍵であること、モーセの杖の力を使うには血を杖から直接飲む必要があることを知る。
ヴィト大尉は大将達の話から、兵士の治療は関係ないことに気づく。本当の目的を聞くと、教授が大将の死期が近いことを話した。大将は5年前に手術不可能な癌だと診断されていた。自分を助けるために杖を探していたのだ。大将はヴィト大尉にケイトを殺すよう任務を命じた。ヴィト大尉が拒むと、教授が止める間もなく、大将はモーセの杖に入れた自分の血を飲んだ。教授は、モーセの杖はアッティラを甦らせるための物だとヴィト大尉に教えた。大将の体を使ってアッティラが蘇り、教授を殺害した。だが、教授は死ぬ前にノーマッドに爆弾を仕込んでいた。ノーマッドとアッティラが戦っている隙に、ヴィト大尉とケイトは逃げ出した。アッティラがノーマッドを倒して喜んでいると、教授が仕込んだ爆弾が爆発した。
ヴィト大尉とケイトは生きており、とりあえず任務は完了したと安堵しながら去って行った。だがその一方で、爆発した建物の下から手が地面を突き破って現れていた。
映画『アーミー・オブ・ダークネス』の感想・評価・レビュー
「アメリカvs暗黒魔神軍団」面白そうなキャッチコピーに惹かれますが壮大な設定の割に、詰めが甘い。昔の蛮族が現代に蘇るお話です。「彼らは村という村を破壊し、人を殺し続けた…」というなんとも野蛮な字幕ですが、描かれるシーンは優しめ。B級感満載です。
ツッコミどころがいっぱいなこの作品ですが、そんなところも面白くてストレス解消になりました。あまり深く考えずに、頭を空っぽにして観て欲しいです。(女性 30代)
一人で観るのではなく、友達とワイワイしながら観ると楽しめる作品だと思います。それほどに物語にツッコミどころが多いです。”村という村を破壊し、人々を殺し続けた”という蛮族紹介の字幕と、弱々しい暴力の映像とのギャップ。科学者の脈略の無い手のひら返し。キャラクターの設定、物語のスケールは良いのに、脚本が残念です。CGも違和感しかなく、俳優の演技力も今一つでした。アクションは少し良かったです。3本勝負はチャイニーの奮闘が気持ち良かったです。(男性 20代)
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