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映画『監禁 レディ・ベンジェンス』あらすじネタバレ結末と感想

映画『監禁 レディ・ベンジェンス』の概要:監禁されている女性が、他にも同じような目にあっている女性を助けようと奮闘し、復讐に燃える姿を描いた。シッチェス映画祭ミッドナイト・エクストリーム部門で最優秀作品賞を受賞している。

映画『監禁 レディ・ベンジェンス』 作品情報

監禁 レディ・ベンジェンス

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:79分
  • ジャンル:サスペンス、アクション
  • 監督:J・M・クラビオト
  • キャスト:ティナ・イヴレフ、リチャード・タイソン、ビアンカ・マリノウスキー etc

映画『監禁 レディ・ベンジェンス』 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

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映画『監禁 レディ・ベンジェンス』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『監禁 レディ・ベンジェンス』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『監禁 レディ・ベンジェンス』 あらすじ【起・承】

21歳になったばかりの女性イブ。
彼女は鎖で繋がれ、地下室に監禁されていた。
食事を持ってきた男の隙をついて逃げようとするが、家の周囲には何も無く、助けも呼べない。

家探ししていたイブは、銃と自分も含めた女性たちの写真を見つける。
イブは他にも監禁されている4人の女性を助け、自分も家に帰るために、男と取引きをする。

男の自由をある程度奪い、イブの監禁場所から一番近いところに監禁されている黒人女性ニーナのもとに案内させる。
しかしすでに精神が破たんしていたニーナは、逃げようとして命を落としてしまう。

次の女性を助けに向かうため、再び男に運転させて別の監禁場所へ。
男が名前を付けたというローラは、完全に自由を奪われる形で監禁されていた。
男が暴力的なローラに、イブは居場所を乗っ取ろうとしているとそそのかしたせいで、ローラはイブに襲いかかる。
仕方なく彼女を撃ち殺してしまい、流れ弾が当たって男は怪我をする。

男に応急処置を施すと、彼は自分は飼育係の役目を果たしているだけだと言い、イブの恋人ロニーの名前を出してくる。
彼はイブの行方を探すうち、大きな何かを見つけたのだと語る男。

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映画『監禁 レディ・ベンジェンス』 結末・ラスト(ネタバレ)

3人目の女性、リーを助けに向かうイブ。
男は気を失っていた。そこに現れた2人組の男を撃ち殺したイブは、リーから男たちの目的がレイプだと聞かされ、逃げようとして突然のフラッシュバックに襲われる。

自分を拉致した男を見て怒り狂い、通報を望むリーをなだめて男の言う次の場所へ急ぐ。
そこには人身売買を目的に誘拐されてきた、多くの女性たちの姿があった。
リーは警察を呼ぶと言って残り、イブは4人目の女性のもとへ急ごうとする。
男は仲間を呼んでいたが、リーの助けを借りて2人の男の手から逃げ出す。

そして4人目の女性カトリーナが監禁されているはずの場所に到着したイブだったが、そこにはロニーがいた。
イブを探すために手に入れたという資料は、男の家にあったものと同じで、彼女はロニーを信用しきれない。
奥の部屋のベッドには裸の女性が横たわっていて、頭に血が上ったイブはロニーを撃ち殺す。

男の家の住所をロニーから聞き出していたイブは、彼が最も嫌がる自宅前に置き去りにして、彼の妻と娘の姿を目に焼き付ける。

歩き出したイブは、心から助けようとしていた妹ディランはイブと同じ部屋で監禁されていたが、すでに命を落としていたことを思い出す。

映画『監禁 レディ・ベンジェンス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『監禁 レディ・ベンジェンス』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

残酷描写がほとんどないリベンジホラー

冒頭で幸せなカップルの映像を流してから、汚いキッチンで料理をしながら手を切ってしまう男の姿に切り替わり、何がどうなっているのかと作品に引き込まれていく。
その後も、彼氏ロニーとの幸せな日々の映像を何度も入れつつ、現在の薄汚い家の中や悲惨な状況を映していて、その対比が絶望感をうまく描いている。
中盤あたりからは、同じイチャイチャシーンの繰り返しに飽きてしまうという、残念な部分も出てくる。

強姦シーンや女性たちが暴力をふるわれるシーンはないのだが、部屋の様子や女性たちの服装から何があったのかは簡単に想像できる。
女性から見たらいい気分にはならない、そういったシーンが直接描かれないのは優しい設定だ。

残酷描写の類も極端に少ないので、苦手な人でも安心して見ることができる。

しかし、ひどい目にあった分、同じくらいの復讐や痛みを与えてもいいと思わせる説得力や、復讐へのモチベーションに欠けてしまっている。

忘れられたカトリーヌ

何人もの女性が別々の場所で監禁されていて、心が壊れていたり、監禁しているはずの男に信頼を寄せていたり、かろうじて正気を保っていたりといろんなパターンの脱出劇を見せてくるので緊張感が高まるストーリー。
だが、中盤の男のセリフからロニーも“イブの敵”側と予想できてしまうので、意外な展開にはならない。
警察に通報するように言うリーを無視し、自分には有利な部分が少ない取り引きを優先させるイブはツッコミどころ。

探していたはずの4人目の女性カトリーナの存在には全く触れず、ショックで忘れていた妹の死が突然出てくるのは意味が分からない。

監禁していた男を破滅に導くように自宅前に置き去りにし、彼の娘の前にイブが姿を見せたところで終わっているのは後味が悪い。


過激な描写は無いものの、精神的に追い詰められるような気持ちになる作品でした。
何が起こったのかよく分からないまま物語が始まるので、ただ映像を見ていくしかないのですが、女性たちが監禁され酷い扱いをされていた事だけは容易に想像出来るでしょう。
犯人への復讐のために立ち上がるイブですが、ツッコミどころが多すぎて何のための復讐なのかよく分かりません。実は彼氏も敵だったと言う衝撃の展開にも関わらず、あっさりと彼を殺してしまうのには驚きました。
犯人を家族の前に置き去りにするのはいくら復讐といえども、胸糞悪い終わり方でした。(女性 30代)

映画『監禁 レディ・ベンジェンス』 まとめ

監禁をモチーフにした作品は、残酷描写が豊富だったり、強姦シーンなどで女性が見たくなくなるような展開になることが多いが、本作は部屋や服装の汚さに傷だらけの体などを見せることで、残酷なシーンを連想させるだけ。
残酷描写に気分が悪くなることもないので、比較的見やすい作品だ。
イブのリベンジに関しても、直接的な暴力を描くのは極力避けている。

そういった部分のせいであまりスッキリしなかったり、復讐への説得力が欠けているのも事実。

残酷描写だらけのリベンジホラーに飽きた人向けの作品だろう。

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