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映画『狼よさらば』あらすじとネタバレ感想

映画『狼よさらば』の概要:「狼よさらば」(原題:Death Wish)は、1974年のアメリカ映画。監督は「メカニック」、「シンジケート」などのマイケル・ウィナー。主演は「荒野の七人」、「ウエスタン」などのチャールズ・ブロンソン。共演には「ポケット一杯の幸福」などのホープ・ラング。「コーザ・ノストラ」などの名脇役ヴィンセント・ガーディニアなど。

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映画『狼よさらば』 作品情報

狼よさらば

  • 製作年:1974年
  • 上映時間:94分
  • ジャンル:アクション、サスペンス
  • 監督:マイケル・ウィナー
  • キャスト:チャールズ・ブロンソン、ホープ・ラング、ヴィンセント・ガーディニア、スティーヴン・キーツ etc

映画『狼よさらば』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

映画『狼よさらば』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『狼よさらば』のあらすじを紹介します。

建築士のポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)は、妻のジョアンナ(ホープ・ラング)と休暇を楽しんだ後、ニューヨークへ戻り設計事務所での業務に勤しんでいた。ある日、ポールの勤務中に彼のマンションに強盗が押し入り、妻ジョアンナと娘のキャロルが暴力を受けて救急病院へ搬送されたという知らせを受ける。キャロルの夫ジャクソンと共に病院に駆けつけたポールだったが、ジョアンナは亡くなってしまった。ニューヨーク市警察の捜査はあてにならず、娘のキャロルは心に深い傷を負ってしまった。事件を忘れようと仕事に打ち込むポールを見るに見かねた社長が、彼にテキサス州ツーソンへの出張を命じる。ツーソンでは現地開発会社のエームズが出迎えてくれた。ここでもポールは一心に働くが、ある夜エームズは息抜きにと自宅の射撃場へ案内する。銃を手にしながらポールは過去を語った。父が狩猟家で鹿と間違われて仲間に射殺されたことや、彼自身は朝鮮戦争に従軍したこと。エームズに銃を贈られてニューヨークに帰ってきたポールは、ジャクソンからキャロルが事件以来、植物状態だと言う絶望的な知らせを受ける。彼の中にはやり場のない怒りと共に、言い知れぬ欲望が湧き上がっていた。ある日、夜の公園でチンピラ風の若者がポールを襲ったが、ポールは自らの銃で反撃し、部屋に帰って初めて殺人を犯した事を後悔しながらも興奮に震えた。彼は翌日からチンピラを殺すために夜の街を彷徨するようになる。犯罪者の坩堝であるニューヨークはポールの獲物が溢れていた。マスコミは次々に犯罪者を殺戮してゆく彼を英雄視するような報道を流し、「私立警察」というニック・ネームで全米の期待を集めるヒーローとなった。しかし犯罪は犯罪であり、警察も捜査に本腰を入れ始める。地下鉄の中に落ちていたマーケットの紙袋が有力な手がかりとなり、犯罪の現場には被害者とは別の血痕が残されていた。捜査の指揮をとるのはオコア警部は、複数の殺人現場とスーパーに近い地域に住み、家族がチンピラの被害を受け、戦争体験のある男であるポールの犯行と断定した。1人の市民が自分たちに代って犯罪を駆逐しているところを考えると、オコア警部はポールの逮捕を躊躇した。やがて次の犯罪が起こりポール自身も負傷した。ポールを病院に見舞った警部は現場で拾った拳銃を見せながら、ポールがどこかに転勤すれば銃を川へ捨てると言った。彼の罪を帳消しにするにはそれが1番いいと思っての発言だった。数週間後にシカゴの空港に到着したポールの姿があった。足は不自由になっていたが、その表情には清々しささえ浮かんでいた。

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映画『狼よさらば』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『狼よさらば』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

歳を重ね、益々渋さが光るブロンソンの貫禄作品

平凡な建築士が妻を失い、娘を陵辱されて復讐の鬼と化すサスペンス。今となってはこの手の復讐譚はよくある物語であるが、主人公が一般市民という設定でサスペンスタッチに描かれている。こういったストーリーは正義と悪の定義が不明瞭なほど面白いのであるが、司法側も自分たちの代役を務めるような主人公を、擁護する立場で描かれているのが時代性を表し、当時の犯罪多発都市であったニューヨークの事情もリアルに窺うことが出来る。チャールズ・ブロンソンがその翳りのある暗殺者としての役を見事に演じており、昼間は設計事務所に勤めながらも、夜は物静かな殺し屋になるというミステリアスな存在感も充分だ。本作が当たり役となってこのシリーズも数本作られたが、「荒野の七人」や「ウエスタン」で見せた西部劇のガンマンとしての役も魅力だが、現代劇の主人公としても何故か銃を扱う殺し屋がよく似合う。

かつての日本での大人気を思い出す

警察も大らかなもので、怪我をしたポールの見舞いに行き、他所の街へ行く事を促し「狼よさらばと言おう」などと、気の利いたセリフを吐くところも時代性がよく表れている。エンディングのシカゴ空港のシーンの締めくくり方もシニカルな演出で、ブロンソンの格好良さが大きくクローズアップされている。何とも「渋い」という表現がこれほど似合う役者も珍しいのではないだろうか。1970年代初頭には日本の化粧品メーカーのCMにも出演し、アラン・ドロンと並ぶような人気を博したが、ブロンソンの方はそのワイルドな魅力に男性ファンを多く獲得していたのである。


倫理観を問われる銃社会に生きる人々の自警の問題だ。西部開拓時代には無法の元での正義として自警は許されてきたけれど、警察がいて法もあるにもかかわらず減らない都市犯罪。「アマチュア刑事」のお陰で強盗犯罪は劇的に減るけど同時に警察が無能だと明らかにしてしまうのでなんとか排除したい存在ではある。

しかし近代都市にフロンティア時代の倫理観を持ち込んでしまったポールが正しいのか。その神話が街を救うし大袈裟な話、こうしてアメリカが造られてきたと言ってもいい。西部のガンマンのようなアウトローのチャールズ・ブロンソンが最高にクールだった。(女性 20代)


チャールズ・ブロンソンがとにかく渋い。渋い俳優は沢山いますが、彼の存在は後世に語り継がれるほど魅力的で日本でも大きな話題となりました。
タイトルにある「狼」とは誰のことなのか?自分の心にある復讐の気持ち、または夜は街の悪党を成敗する暗殺者となる自分自身なのかなど考えながら鑑賞していましたが、それは最後のポールの表情が物語っていると思います。
街のヒーローとなりつつも、心に闇を抱えた寡黙な男の姿を淡々と描いていますが、個人的にはすごく面白い作品でした。(女性 30代)

映画『狼よさらば』 まとめ

「渋いおじさん」の代名詞でもあるようなブロンソンは、アラン・ドロンとの共演である「さらば友よ」や「レッド・サン」、スティーヴ・マックイーンとの「荒野の七人」や「大脱走」など数多くの名作に出演したが、やはり共演者ありきでこの人の渋さは光るというところがある。セルジオ・レオーネ監督の「ウエスタン」では主役として登場し、ミステリアスなハーモニカを吹くガンマン役だったが、これも敵として存在していたヘンリー・フォンダの存在感が大きかったところである。そしてこの人の特徴はギャングの役にしても、ガンマンの役にしても、イメージ的に根っからの悪役には絶対にならないというところが大きな特徴だろう。当時では歳を取りながらもアクション映画ばかりに出演していた珍しい俳優ではないだろうか。今考えれば、彼の出演する文芸的な作品を観てみたかった気がしないでもない。

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