映画『デビルクエスト』の概要:14世紀の暗黒のヨーロッパを舞台としており、十字軍戦士であるベイメン(ニコラス・ケイジ)達が魔女の疑いを持つ女性を修道院まで導いていく様子を描いたアクション映画である。
映画『デビルクエスト』 作品情報
- 製作年:2011年
- 上映時間:95分
- ジャンル:アクション
- 監督:ドミニク・セナ
- キャスト:ニコラス・ケイジ、ロン・パールマン、スティーヴン・キャンベル・ムーア、クレア・フォイ etc
映画『デビルクエスト』 評価
- 点数:85点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『デビルクエスト』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『デビルクエスト』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『デビルクエスト』 あらすじ【起・承】
魔女の疑惑をもたれた物が次々と処刑されていたフィラッハの町。
処刑をしていた神父は死体が甦る事を封じる為に、古代聖典の「ソロモンの書」によって祈祷を行っていた。しかし、処刑されたはずの川から引き上げた死体の一体が蘇り、書を焼き払った上で神父も殺してしまう。
その100年後の舞台に変わり、十字軍の先頭を切って戦う騎士のベイメンとフェルソン。
キリストの、神の名の元に戦いに明け暮れる2人だったが、誤ってベイメンは女性を殺してしまう。ふと気が付くと女子供の死体だらけ、異教徒とは言え無抵抗な人間の虐殺と思ってしまった2人。
自分達の思想や行いは本当に正しいのかと疑問を持った2人は、軍を抜け放浪する。
スティリアに戻った2人だが、この地はペストによって多くの死者を出していた。
補給する為に寄った町で脱走騎士と言う事がバレてしまい捕らえられた2人だが、彼らの活躍を知っていたダンブロワーズ枢機卿にある指令を下される。
釈放と引き換えに、ペストの原因と思われる「黒い魔女」を、監禁したまま檻でセヴラック修道院に運んで欲しいと言うのだ。
映画『デビルクエスト』 結末・ラスト(ネタバレ)
デベルザック神父、ペストによって妻子を失ったエッカート、枢機卿の従者であり騎士に憧れているカイと、案内士である羽釜―と共に修道院を目指す。
ベイメンは強制的な自白をさせられているかと思っていた事もあり、少女に対して疑問を持ちながら進むが、行く道中で次々と不審な死が仲間を襲う。
礼拝堂で「ソロモンの書」を発見したデベルザック神父は、ペストで全滅していた修道僧に代わり魔女を祓う為の祈祷を始める。
しかし様子がおかしい、書の中から思い当たる項目を見つけるとそれは「悪魔祓い」のページであった。少女は魔女より手ごわい「悪魔憑き」だったのだ。
悪魔祓いの文句を唱え戦おうとしていくデベルザック神父だが、悪魔は姿を現し檻から抜け出てしまう。
神父の振りかけた聖水により修道院の中に少女は逃げ込んでしまったが、建物内に向かった一同に死んだはずの修道僧の死体や、悪魔の姿に変化した少女が襲って来た。
神父も倒されてしまい、ベイメンを助けたフェルソンまでもが焼き払われてしまったが、カイが神父の後を引き継ぎ呪文で悪魔を払う。悪魔は少女の体から抜け出たが、何度も負傷したベイメンはカイに少女を託してこの世を去る。
映画『デビルクエスト』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『デビルクエスト』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
騎士好き魔女好きにお勧め
ストーリーや時代構成的に、騎士や魔女好きの人にはなかなかロールプレイングゲームの様な内容でありお勧めである。
普段ゲーム派であまり映画を観ないタイプの人でも、内容が少しゲーム風なので楽しめるはずである。
十字軍の騎士であるベイメンやフェルソンの、思想も騎士道精神にのっとっており、観ていても芯がぶれない所が男らしい。
魔女疑惑をずっと描きながら、ただの人間の女性なのではないかと言う疑心暗鬼を持ったままの護衛輸送の緊張感が終始漂うので観ていて飽きない。
魔女好きにも、魔女の特徴や戦い方、悪魔祓いなどが出てくるので、アクション映画ではあるがホラーの要素も含んでいて面白いはずである。
戦いのシーンなどはさすがで、騎士好きではない人でも、ダイナミックな動きなどは注目に値する。
ベイメンとフェルソンのコンビによる戦い方も、最後には見られなくなってしまうので2人の騎士としての生き様を見守りながら観たい映画である。
サスペンス風味の緊張感
ストーリーは、大部分が「魔女を修道院に運び、魔女裁判にかける」までの流れである。
よって、大体が護衛しながらの輸送で、その過程でどんどん人が死んでしまう。
しかし、怪しくない死もある上に、ベイメンも本当に魔女なのかと確信が持てずにいる部分がうっすら作中に滲む為、観ている側も「魔女ではないのではないか」と言う疑問が出てくる。
疑心暗鬼のまま、話が進んでいくのが不気味ではあるが、居心地が不思議と悪くない。
サスペンスの様で謎が解けないまま最後の最後まで、誰が生き残るかの予想と一緒に楽しめる、緊張感で溢れた作品である。
少女は魔女なのか、そうでないのか、観客である私たちも予想ができず十字軍の騎士たちと同じように疑いながら見てしまいました。
主人公はニコラス・ケイジなので一定の安心感があり歴史的なストーリーやちょっと個性の強いオカルトっぽいシーンも違和感なく見られました。
歴史物が好きな方にはかなりハマるのではないかなと思います。そして、少女の正体が分かった時のリアクションによってこの作品の賛否が分かれるかなと感じました。(女性 30代)
映画『デビルクエスト』 まとめ
吹き替えでは、ニコラス・ケイジを大塚明夫が演じており、独特の渋い声で視聴も出来る為色々楽しめる。
また、建物や、小物など持ち物、衣装も魔女狩り時代の独特の表現が出ているので、ゴシックが好きな人や騎士が好きな人には世界観が堪らなく魅力的に映るはずである。
悪魔絡みの話なので、少しおどろおどろしい部分もあるが、忠実に時代感が出ているので、戦いのシーンや悪魔祓いのシーンを観る事をお勧めする。
道中や、最後の最後まで生き残るのが誰か、にもハラハラさせられたり予想も裏切られたりする作りになっているので、飽きずに息を飲みながら観る事が出来る。
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