映画『ドーベルマン』の概要:“ドーベルマン”と呼ばれる男をリーダーとする強盗団と凶暴な警官の戦いを描いたバイオレンス・アクション。パンキッシュな音楽と映像が多用された勢いのある作品。1997年公開のフランス映画。
映画『ドーベルマン』の作品情報
上映時間:105分
ジャンル:アクション、フィルムノワール、コメディ
監督:ヤン・クーネン
キャスト:ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ、チェッキー・カリョ、アントワーヌ・バズラー etc
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映画『ドーベルマン』の登場人物(キャスト)
- ヤン(ヴァンサン・カッセル)
- 通称“ドーベルマン”。極悪な強盗団のリーダー。赤ちゃんの頃から、銃を握ると機嫌が良かった。
- ナット(モニカ・ベルッチ)
- ヤンの恋人。聾唖者で言葉が話せない。小型ミサイル銃を武器とする凄腕のセクシー美女。
- ソニア(ステファン・メツガー)
- 妻子がいるが、男娼をして稼いでいるドラッグ・クイーン。ヤンの仲間。
- クリスティーニ(チェッキー・カリョ)
- パリ市警の警視。あまりに暴力的なので署内の評判は悪い。ヤン一味を逮捕するための捜査を仕切る。
- ムス(アントワーヌ・パズラー)
- ヤンの仲間。麻薬中毒者で気が短い。常に暴れたくて仕方がない。
- 神父(ドミニク・ベテンフェルド)
- ヤンの仲間。持ち歩いている聖書に手榴弾を隠している。
- ピットビュル(チック・オルテガ)
- 通称“闘犬”と呼ばれるヤンの仲間。愛犬のゴジラを溺愛している。武器に斧を使う。
- マニュ(ロマン・デュリス)
- ナットの兄。いつもヘラヘラしているが、凄腕の狙撃手。
映画『ドーベルマン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ドーベルマン』のあらすじ【起】
“ドーベルマン”と呼ばれ恐れられている強盗団のリーダー・ヤンは、赤ちゃんの時から銃を握っている筋金入りのワルだ。今日も恋人のナットと現金輸送車を襲い、車を爆破してしまう。ナットは耳が不自由で口がきけないが、ヤンに負けないワルだった。
ヤンの仲間のムス、神父、ピットビュルの偵察をしていたパリ市警の警官は、彼らのテニスを見て驚く。ムスは常に銃を装備しており、腹が立つとテニスボールを撃ち抜いてしまうような暴力的な男だった。
警察は、次々と強盗を働くヤン一味に手を焼いていた。極悪な暴力刑事として有名なクリスティーニは、容疑者への拷問が酷すぎて捜査から外される。しかし彼は、独自のやり方でヤンを捕まえるつもりでいた。
ヤンとナットは、ナットの兄のマニュとドラッグ・クイーンのソニアに声をかけ、次の計画のために動き出す。ヤンの訪問を待ちかねていたムスたちは、銀行を襲うと聞いて喜ぶ。警察も彼らの動きを把握し、出動の準備を整えていた。
ところが、ヤンたちが動き出したと同時に、パリのあちこちで爆弾騒ぎや強盗などの犯罪が多発する。これは、警察の力を分散させるためのヤンの作戦だった。
ヤンとナット、ムスとピットビュルの4人組は、商業銀行の入り口を小型ミサイルで破壊し、余裕で金を奪う。彼らはそれで満足せず、その足でユニオン銀行も襲う。
警察もユニオン銀行前に到着し、入口を包囲する。ヤンとナットが脱出する際、警察と撃ち合いになるが、高所で待機していたマニュが警官を狙撃する。さらに、銀行内に入ったリーダー格の刑事も、ムスにボコボコに殴られる。
映画『ドーベルマン』のあらすじ【承】
ヤンたちが車で逃走していると、バイクに乗った警官が追跡してくる。警官は車に発砲し、ピットビュルの愛犬のゴジラが撃ち殺されてしまう。神父は警官を車内に引きずり込んでヘルメットの中に手榴弾を仕掛け、そのまま車外へ放り出す。警官は手榴弾で爆死する。
銀行内にいたムスとピットビュルは、リーダーの警官を盾にして脱出し、迎えの車に乗り込む。警察は2名も犠牲者を出したのに、ヤンたちを捕まえることはできなかった。
ゴジラが撃ち殺されたと知ったピットビュルは、ゴジラの死体を丁重に埋葬し、警察への復讐を誓う。警察では、クリスティーニがこの事件のリーダーを任される。
クリスティーニはソニアに目をつけ、彼の自宅に乗り込む。ちょうど今日はソニアの誕生日で、家族水入らずの食事会が開かれていた。ソニアは男娼をして金を稼いでいたが、妻とまだ赤ちゃんの息子もいる。ソニアの両親は、息子の本性を知らなかった。
クリスティーニは、ソニアの赤ちゃんを人質にとり、ヤンの居場所を聞き出す。クリスティーニの残酷さを知ったソニアは、息子の命を守るため、“今夜「ジョー・ヘル」というクラブにヤンたちが集まる”と暴露する。そのクラブは、ヤンの叔父のジョーが経営するクラブだった。
クリスティーニは、ソニアのドレスの下に送信機を仕込み、ヤンが店内に入ったら知らせるよう命令する。大勢の警察がクラブ前で待機し、突入の時を待つ。クリスティーニは、この現場にも赤ちゃんを連れてきていた。
映画『ドーベルマン』のあらすじ【転】
ナットは何となく胸騒ぎがして、店内に入るのを嫌がる。ヤンはナットを優しくなだめ、一緒に店内に入る。先に到着していたムスたちは、酒とドラッグですでにできあがっていた。ヤンの姿を確認したソニアは、息子のために送信機のボタンを押す。
店内では乱痴気騒ぎが続いており、ムスは売春婦と別室で楽しみ始める。ピットビュルは強烈なコカインでぶっ飛んでしまい、意識が朦朧としていた。ヤンから誕生日プレゼントのネックレスをもらったソニアは、罪悪感に苦しむ。
ドラッグでフラフラだったマニュは、店の外で排便をする。ちょうど赤ちゃんもウンチをしており、車の外でオムツを替えてもらう。その時、ソニアの妻が赤ちゃんを奪って逃げる。クリスティーニは容赦なく母親を撃ち殺し、その銃声でマニュが警察の存在を知る。
マニュは店内に逃げ込む時に股間を撃たれるが、何とかヤンのところまで帰る。クリスティーニは突入の指示を出し、店内で激しい銃撃戦が始まる。ヤンたちは必死で応戦するが、相手の数があまりに多くてどうにもならない。その銃撃戦で、ナットは太ももを負傷する。
店主のジョーは、ヤンとマニュを連れて地下の隠し部屋へ逃げ込む。ピットビュルとナットは警察に捕まってしまう。奥の部屋でセックス中だったムスも捕まりそうになるが、マジックミラーの裏にいた神父が警官を射殺し、2人は逃げることができた。
クリスティーニは、わざと店内でソニアを解放し、彼が裏切り者だと仲間たちに知らしめる。帰り道でムスと神父に見つかったソニアは、裏切り者として制裁を受ける覚悟をし、“ヤンに息子のためだったと伝えて”とお願いする。
映画『ドーベルマン』の結末・ラスト(ネタバレ)
地下の隠し部屋には監視カメラのモニターがあり、ヤンはピットビュルがクリスティーニに射殺され、ナットが暴力を受けているのを見る。重傷を負ったマニュは、自ら頭を撃ち抜いて自殺を図る。
ヤンはジョーが止めるのも聞かず、地下の通路を通ってマンホールから地上に出る。店の前には多くの警察がいて、クリスティーニがナットを殴っていた。クリスティーニはセクシーなナットを犯すつもりで、彼女を車に乗せて走り去る。ヤンは警察車両を奪い、クリスティーニの後を追う。
2台の車はカーチェイスとなるが、歩行者が出てきてクリスティーニの車が止まる。ヤンはそのすきにクリスティーニの車に移動し、彼の上半身だけを車外に出して車を発進させる。クリスティーニは抵抗するが、ナットも彼を押さえつけ、クリスティーニの頭部は道路で削られていく。最後は障害物に激突し、クリスティーニは無残な死体と化す。
ムスと神父は森に十字架を立て、マニュやピットビュルの墓を作る。その場には女装をやめたソニアもいて、一緒に彼らの冥福を祈る。息子のために仕方なく裏切ったソニアを、ヤンたちは許していた。
ヤンとナットはムスと神父とソニアを乗せ、車で走り去る。しかし、彼らと警察の戦いは続いていた。
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