この記事では、映画『博士の異常な愛情』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『博士の異常な愛情』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『博士の異常な愛情』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:コメディ、サスペンス、SF
監督:スタンリー・キューブリック
キャスト:ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット、スターリング・ヘイドン、キーナン・ウィン etc
映画『博士の異常な愛情』の登場人物(キャスト)
- ストランジラヴ博士(ピーター・セラーズ)
- 元ナチスの科学者で、現在はアメリカの兵器開発局長官。核に詳しく、最新の核兵器についても熟知している。車椅子に乗っており、右手は義手。現在でもナチス時代の癖が抜けず、大統領を「総統」と呼んだり、義手が勝手にナチス式の敬礼をしたりする。
- マンドレイク大佐(ピーター・セラーズ)
- アメリカ軍に派遣されているイギリス空軍の大佐。被害妄想に取り憑かれたリッパー准将の暴走を止めようとする。軍人としては無能だが、人間としては善良でまともな人物。
- マフリー大統領(ピーター・セラーズ)
- アメリカ大統領。リベラル派の平和主義者で、ソ連の首相とも友人関係を築いている。リッパー准将の暴走を知り、ソ連首相と協力して、核戦争の危機を乗り越えようとする。
- タージドソン将軍(ジョージ・C・スコット)
- アメリカ空軍の将軍。核による大量殺戮に喜びを感じており、ソ連に核爆弾を投下することを推奨する。核戦争が起こっても、自分は助かると考えているタイプ。秘書と浮気中。
- リッパー准将(スターリング・ヘイドン)
- アメリカ空軍基地の司令塔で、「R作戦」と呼ばれる本物の攻撃作戦を命令する。共産主義者が自分の青い体液に異物を混入しようとしているという被害妄想に悩まされ、正気を失っている。
- コング少佐(スリム・ピケンズ)
- ソ連周辺を警戒飛行するアメリカ空軍B52爆撃機の機長。R作戦実施の命令を受け、祖国を守るために核爆弾の投下を決意する。まっすぐな性格のカウボーイ。
- グアノ大佐(キーナン・ウィン)
- アメリカ陸軍空挺師団の大佐。マフリー大統領からの命令を受け、リッパー准将のいる空軍基地を攻撃する。
映画『博士の異常な愛情』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『博士の異常な愛情』のあらすじ【起】
「ソ連が最終兵器を完成しつつある」という不気味な噂が、西側高官たちの間で流れ始めて1年以上が過ぎた頃。アメリカのバープルソン空軍基地に派遣されていたイギリス空軍のマンドレイク大佐は、この基地の司令塔であるリッパー准将から、「R作戦の実施を部隊の全機に送信せよ」という命令を受ける。R作戦とは、演習ではない本物の攻撃作戦であり、これが実施されたら、ソ連とアメリカは全面戦争に突入することになる。
リッパー准将はバープルソン基地を封鎖し、敵の傍受を防ぐため、基地内にある私物のラジオを残らず没収することもマンドレイク大佐に命じていた。マンドレイク大佐は半信半疑のまま、リッパー准将の命令に従う。
アメリカ戦略空軍本部は、ソ連からの核による不意打ちを警戒し、ペルシャ湾から北極海の上空に24時間体制でB52爆撃機を飛ばしている。この爆撃機は50メガトンの核兵器を搭載し、ソ連内にある各目標から約2時間の上空を飛び続けていた。
コング少佐は、この爆撃機戦隊の中の1機の機長を務めており、部下たちとともに北極海の上空を飛んでいた。そのコング少佐の爆撃機に、基地からR作戦の実施を命じる通信暗号が入る。コング少佐は、何かの間違いではないかと基地に確認を取るが、攻撃命令は本物だった。コング少佐は、アメリカが大変なことになっているのだと思い込み、祖国のためにやるしかないと覚悟を決める。
秘書と浮気中だったタージドソン将軍のところにも、バープルソン空軍基地から発信された暗号について、緊急の電話が入る。電話をかけてきた大佐は、敵の動きが何もないのに攻撃命令が出たことが信じられず、タージドソン将軍にどうなっているのか問い合わせてきたのだ。しかし、タージドソン将軍も攻撃命令については何も知らされていなかった。基地はすでに通信不能の状態になっていたため、タージドソン将軍は国防省の作戦室へ向かう。

映画『博士の異常な愛情』のあらすじ【承】
その頃、リッパー准将は基地内にいる全部下に対して、基地に近づく人間や物体は遠慮なく攻撃するよう命じていた。マンドレイク大佐は隠し持っていたラジオで、民放の放送内容を確認する。ラジオからは、いつものように音楽が流れており、マンドレイク大佐はソ連からの攻撃などないと確信する。
マンドレイク大佐はリッパー准将の部屋へ行き、核戦争の必要はないと説明する。しかし、リッパー准将は長年の被害妄想によって正気を失っており、全く話が通じない。リッパー准将の異常さに気づいたマンドレイク大佐は、独断で全機に引き返しを命じようとするが、すでにR作戦のための準備に入っていた爆撃機とは、通信ができなくなっていた。R作戦が発動されたら、機内の通信回路は特殊暗号装置に接続され、装置を解除できる3文字の特別な暗号以外は、一切の電波を傍受できない状態になる。そして、この3文字の暗号を知っているのは、R作戦を発令したリッパー准将だけだった。
アメリカ国防省の作戦室には、マフリー大統領を初めとするアメリカの高官筋が集合していた。タージドソン将軍の説明によると、35分前にバープルソン基地の司令塔であるリッパー准将から、警戒飛行中だった34機のB52爆撃機に「ソ連内の目標に攻撃せよ」と命令があり、命令に従った34機は、あと25分ほどでソ連のレーザ圏に突入するということだった。
マフリー大統領は、核の発動は大統領だけの権限だとタージドソン将軍に苦言を呈す。しかし、タージドソン将軍は、大統領も承認したR作戦の規定には、敵の奇襲攻撃で命令系統が混乱した際は、下級司令官の独断で核報復可能と書いてあると反論する。その上で、B52 爆撃機はすでに通信回路が特殊暗号装置に接続されたため、呼び戻すことは不可能だと説明する。さらに、リッパー准将とも連絡が取れないと平然と答えるタージドソン将軍に対し、マフリー大統領は怒りを募らせる。タージドソン将軍は、この危機的な状況をどこかで楽しんでいるようだった。
映画『博士の異常な愛情』のあらすじ【転】
マフリー大統領は、バープルソン基地近くにいる空挺師団を基地に急行させ、リッパー准将を探し出すよう命じる。タージドソン将軍は、基地はすでに非常厳戒態勢に入っているので、強行突破は多数の犠牲者を出すと反対するが、マフリー大統領は引かなかった。
タージドソン将軍は、こちらが先制攻撃してソ連を叩いておかないと、アメリカが全滅すると主張する。先制攻撃でソ連の核戦力の9割を破壊しておけば、民間人の犠牲は約2000万人で済むが、攻撃しない場合は1億5000万人の犠牲者が出るというのが、タージドソン将軍の考えだった。しかし、マフリー大統領は国是に反すると反発し、タージドソン将軍の主張を退ける。
リベラル派のマフリー大統領は、ソ連大使を作戦室に呼び、彼を通してソ連首相と電話会談する。ソ連首相は酔っ払っていたが、マフリー大統領は誠意を持って真実を話し、協力してこの危機を乗り越えたいと懇願する。もし、呼び戻しに失敗した場合、ソ連側でアメリカ軍の爆撃機を撃墜して欲しいと伝えると、ソ連首相は人民中央防空本部に直接電話をするよう忠告する。ソ連首相も、まだ公表していない深刻な秘密を抱えていた。
ソ連は密かに、「皆殺し装置」と呼ばれる恐ろしい核兵器を開発しており、すでにその核兵器は、ソ連への攻撃が確認されたら自動的に爆発する装置に繋がれていた。ソ連大使は、この核兵器が爆発すると、10ヶ月で地球上の生き物は残らず死滅すると説明する。タージドソン将軍は、どんな死の灰も2週間で安全になるはずだと反論するが、この核兵器に用いられた放射能は半減するまでに93年かかるらしい。
マフリー大統領は、そんな核兵器が本当に作れるのか、兵器開発局長官のストランジラヴ博士に尋ねる。ストランジラヴ博士は、その核兵器を作るのは難しいことではなく、経済的にも安上がりなのだと説明する。皆殺し装置は解体しようとするだけで爆発するため、地球滅亡を阻止するためには、どんなことをしてもR作戦を中止させるしかない。作戦室の空気は、一気に緊迫する。
映画『博士の異常な愛情』の結末・ラスト(ネタバレ)
一方、バープルソン基地はグアノ大佐が率いる空挺師団の攻撃を受け、司令室のリッパー准将とマンドレイク大佐はピンチを迎えていた。マンドレイク大佐は、何とか呼び戻しの暗号を聞き出そうと努力を重ねていたが、部下が降伏するのを見たリッパー准将は、拷問されるのを恐れてピストル自殺を図ってしまう。
マンドレイク大佐は、リッパー准将が残したメモから推理し、呼び戻しの暗号が「OPE」であることを発見する。そこへ、グアノ大佐が現れ、マンドレイク大佐に降伏を求める。マンドレイク大佐は、詳細を知らないグアノ大佐に必死で事情を説明し、基地内の公衆電話から大統領に電話をかけさせてもらう。
マンドレイク大佐が推理した呼び戻しの暗号は正解しており、暗号を受け取った爆撃機戦隊の全機から「了解」の応答がある。ただし、すでに4機は撃墜された模様だと空軍本部管制室は伝えていた。地球滅亡のピンチを脱し、作戦室は安堵の空気に包まれる。
ところが、コング少佐の爆撃機は、敵の攻撃で通信装置が破壊されていたため、作戦の中止を知らないまま、ソ連のミサイル基地へ向かっていた。ソ連首相から連絡を受けたマフリー大統領は、早く撃墜してくれと頼むが、コング少佐の爆撃機はエンジンの故障で低空飛行を続けていたため、レーダーに引っかからない。何も知らないコング少佐は、故障した爆弾庫のドアを必死で修理し、爆弾の上にまたがったまま、ソ連のミサイル基地へ突っ込んでいく。
同じ頃、再び絶望的な空気に包まれた作戦室では、ストランジラヴ博士が、人類が生き残るための方法を熱弁していた。ストランジラヴ博士は、男性1人に対して性的魅力のある女性10人の割合で、選抜した人類を地底に避難させれば、100年後に再び人類は繁栄すると考えていた。興奮したストランジラヴ博士は、義手が勝手にナチス式の敬礼をするのを必死で押さえる。
マフリー大統領は、どうやって人類を選抜するべきか頭を悩ませ、タージドソン将軍は100年後にソ連が水爆を隠していたらどうするのかと騒ぎ始める。しかし、そんな心配は無用で、コング少佐の乗った核爆弾がソ連の基地を爆破したため、自動皆殺し装置が作動し、地球は終焉の時を迎えるのだった。
映画『博士の異常な愛情』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
数分後に核戦争が起こるかもしれない世界で繰り広げられるシュールすぎるやりとりはまさにブラック・コメディ。出てくる人間大体どうかしているが、実際この状況になったら人間こんな感じなのかもしれない…。
唐突に出てくる博士の異常な存在感も凄いが、それについてまったく説明がないのも逆に凄い。映画を観た後で知ったのだが、博士を演じたピーター・セラーズは一人三役だったそう。まったく気が付かなかった。もうなんか色々と凄すぎる。
この映画が永遠にコメディとして笑えるものであることを祈りたい。(女性 30代)
冷戦期の狂気をこれほどまでに笑いと皮肉で描いた作品は他にないと思います。ストレンジラブ博士の狂気、軍の無能さ、そして最終的に核兵器が暴走するという結末は、笑えるけれども決して他人事ではない恐ろしさがありました。ピーター・セラーズの一人三役は見事で、特に車椅子で「ジーク・ハイル!」と叫ぶ博士の姿には言葉を失いました。全体として、皮肉と風刺に満ちたブラックコメディの傑作だと思います。(20代 男性)
この映画が公開された1964年当時の空気感を思い出しました。当時は核戦争の恐怖が日常にあり、そんな中でこの作品は爆笑させながらも、現実の不条理を突きつけてきた。ペンタゴンの作戦室で繰り広げられるやり取りや、女性オペレーターとののんきな電話会話には苦笑いしかありません。キューブリックの冷徹な視線が際立っており、まさに時代の写し鏡です。(70代 男性)
とにかく「ブラックジョーク」の教科書のような映画でした。最初は意味がわからず戸惑いましたが、見進めるにつれ、登場人物たちが真剣にバカをやっていることに気づいて、笑いが止まりませんでした。ラストで核爆発が流れ、ヴェラ・リンの「また会いましょう」がかかるシーンは、逆説的に感動すら覚えました。怖いのに笑える、唯一無二の体験でした。(30代 女性)
大学の授業で紹介されて見たのですが、めちゃくちゃ面白かったです!戦争って本当にこんな風に起こるのかもしれない、って思えるリアルな馬鹿馬鹿しさが印象的でした。ジョージ・C・スコットのオーバーリアクションも最高。しかも、爆弾に跨るパイロットのシーンとか、伝説級でした。今の世界情勢にこそ見直すべき映画だと思います。(10代 女性)
キューブリックらしい冷笑的で完璧に構成されたブラックユーモアが素晴らしい。政治家や軍人たちが“理性”の仮面をかぶっていながら、内面では極めて滑稽で、愚かであることが如実に描かれている。特に「戦争室で喧嘩するな!」というセリフには皮肉が詰まっていて笑ってしまう。全体的に脚本と演出が緻密で、何度見ても新たな発見がある映画です。(40代 男性)
結婚してから夫と見るようになった古い映画シリーズの中でも、この作品は特に印象的でした。コメディとして笑っていたのに、最後にはなぜかゾッとしてしまう。おちゃらけた作りに見せかけて、現代社会にも通じる深いメッセージが詰まってると感じました。ストレンジラブ博士のキャラがクセになるほど強烈でした。(30代 女性)
この映画を観たのは高校時代の社会科の授業。正直「昔の映画だし退屈かな」と思ってたら、めちゃくちゃ面白かった!軍隊がこんなにアホだったらマジで核戦争起きそうって本気で思った。最後に爆弾に乗って落ちていくシーン、あれ笑ったけど、同時に背筋がゾクッとした。昔の映画だからこそ今見る価値ある。(10代 男性)
子育てが一段落して映画を観る余裕ができ、たまたま旧作特集で観たのが本作。ストーリーの展開が読みやすいようでいて、次の瞬間には予想外の展開がくる。皮肉と笑いのバランスが絶妙で、爆笑しながら心が冷えていく不思議な体験でした。人間の本質をこんな形で描くキューブリックはやはり天才ですね。(50代 女性)
この映画を観て感じたのは、「笑いながら考えさせられる」ということ。登場人物が皆どこか狂っているのに、それが極めて“現実的”に感じられる怖さがあります。一見すると荒唐無稽な話に見えて、実はロジックがしっかりしているのもすごい。特にストレンジラブ博士のあの終盤のシーン、鳥肌モノでした。(60代 男性)
映画『博士の異常な愛情』を見た人におすすめの映画5選
フォールアウト(Fail Safe, 1964)
この映画を一言で表すと?
『博士の異常な愛情』と同年公開、ブラックジョークなしの“シリアス版ストレンジラブ”。
どんな話?
アメリカ軍のシステムトラブルによって、核爆撃機が誤ってモスクワに向かって発進してしまう。大統領は全面核戦争を避けるために苦渋の決断を迫られる…。緊迫した会話劇が繰り広げられる、冷戦時代の恐怖をリアルに描いたシリアスな作品。
ここがおすすめ!
同じ題材を扱っていながらも、『博士の異常な愛情』の風刺とは対照的に、恐ろしく真面目に描かれたサスペンス。冷静で静かな演出が逆に恐怖を増幅させ、核兵器の抑止力に疑問を抱かせます。心理戦と倫理の葛藤を見たい人には必見の一作。
ウォグ・ザ・ドッグ〜マニアック大統領選〜(Wag the Dog, 1997)
この映画を一言で表すと?
「戦争はメディアで作れる」と信じた人々の、信じられないほど滑稽な陰謀劇。
どんな話?
スキャンダルを起こした大統領の支持率回復のため、ホワイトハウスが架空の戦争をでっち上げる!ハリウッドの映画プロデューサーを巻き込み、国民を欺く“国家的プロジェクト”が始まる…というブラックユーモアたっぷりの風刺劇。
ここがおすすめ!
メディア操作のリアリティと、それがどれだけ人々を簡単に欺けるのかを笑いながら学べる映画。政治の裏側に潜むブラックジョークにニヤリとさせられます。今の時代だからこそ刺さる風刺が満載で、二度見、三度見したくなる中毒性あり。
ブラジル(Brazil, 1985)
この映画を一言で表すと?
ディストピアに舞い降りた官僚主義と狂気のファンタジー。
どんな話?
近未来の全体主義国家で働く平凡な官僚が、書類ミスに巻き込まれて国家の監視システムに追われる羽目に。夢と現実の境界が曖昧になっていく中で、自由を求める彼の運命は…?テリー・ギリアム監督による強烈な映像世界が展開されます。
ここがおすすめ!
圧倒的なビジュアルとカフカ的世界観、風刺とユーモアが混ざり合った奇妙な感覚が魅力。『博士の異常な愛情』が好きなら、ブラックユーモアで社会を描くこの作品も刺さるはず。見終えた後、現実社会への見方が少し変わるかもしれません。
ネットワーク(Network, 1976)
この映画を一言で表すと?
報道が狂気に取り憑かれた瞬間、人々は拍手を送った。
どんな話?
視聴率の低下に悩むテレビ局は、精神的に不安定になったベテランキャスターを“狂気のスター”として利用し始める。暴走するテレビと視聴者の関係、マスコミのモラル崩壊を描いた、メディア批判の金字塔的作品。
ここがおすすめ!
「怒ってるぞ、もう我慢できない!」という名ゼリフは、現代にも通じる社会の怒りを代弁。風刺とリアリズムのバランスが絶妙で、『博士の異常な愛情』の持つメッセージ性が響いた人には強くおすすめしたい一作です。
マッシュ(M*A*S*H, 1970)
この映画を一言で表すと?
戦場の医療テントから響く、悪ノリと本音の連発コメディ。
どんな話?
朝鮮戦争中の前線で、野戦病院に配属された医師たちは、非人道的な現実に耐えるためにブラックジョークとイタズラ三昧で日々を乗り越えていく。戦争の不条理と軍の非効率さを笑い飛ばす、反戦ブラックコメディの傑作です。
ここがおすすめ!
戦争映画ながら一切のヒロイズムを排除し、笑いと皮肉で戦争の理不尽さを描ききった異色作。軽妙なテンポとユーモアに隠された鋭い批評精神が『博士の異常な愛情』ファンに刺さること間違いなしです。シリーズ化されるほどの人気も納得。
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