映画『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』の概要:2006年の香港のカンフーアクション映画です。本作は、ドニー・イェンとウィルソン・イップ監督が、再びコンビを組んだアクション映画です。原作が漫画であり、従来のウィルソン・イップの映画とは違い、コミック調の映像になっています。
映画『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』の作品情報
上映時間:94分
ジャンル:アクション
監督:ウィルソン・イップ
キャスト:ドニー・イェン、ニコラス・ツェー、ショーン・ユー、ドン・ジェ etc
映画『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』の登場人物(キャスト)
- ドラゴン・ウォン(ドニー・イェン)
- 本作の主人公で、タイガーのお兄さんです。最強のカンフー使いで、素晴らしく美しい動きをします。少しナルシストです。
- タイガー・ウォン(ニコラス・ツェー)
- ドラゴンの弟です。ドラゴンの腕にはまだまだ届きませんが、中々のカンフー使いです。キック技が得意で、脚をよく使って闘います。
- 火雲邪神シブミ(ユー・カン)
- 街を牛耳るマフィアのボスです。史上最強のカンフーの使い手でもあり、タイガー達を軽々と屠ります。ドラゴンとの闘いを待ち望んでいます。
映画『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』のあらすじ【起】
ドラゴンとタイガーは、仲の良い兄弟でした。二人は毎日、父親の作った『龍虎門』という道場で武道の修行していました。
ある日、二人の母親は父親と離婚する事を決めました。仲の良かった兄弟は、離れ離れに暮らさなければなりませんでした。兄のドラゴンは母に連れられ、弟のタイガーは父のもとで育てられるようになりました。離れて暮らすようになりましたが、ドラゴンとタイガーの関係は続きました。
両親が離婚してしばらく経った時のことです。ドラゴンが家に帰ると、自分の家が火事になっていました。ドラゴンは母を呼び続けましたが、いくら叫んでも家の中から出てくることはありませんでした。母を助ける為、自分も家の中へ飛び込もうと走って行くと、一人の男性に引き止められました。その男性は、ドラゴンの父親となりました。
母が亡くなり、まだ子どもだったドラゴンは、お金持ちの伯父に引き取られることになったのです。そして、ドラゴンとタイガーはそれぞれの道を歩み始めました。
映画『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』のあらすじ【承】
タイガーは、龍虎門の仲間と街の中華料理店で待ち合わせしていました。入るとすぐに黒服の男たちが目に付きました。男たちは、誰かの警備をしているようです。
席に座ると、少し離れた席にいた家族が悪い奴らに脅されていました。このまま見過ごす訳にはいかないタイガーは、その騒動を止める為に向かいました。
争いは大きくなり、他の黒服の男たちも駆けつけました。何人かかって来ようとも、毎日修行を積んでいるタイガーは負けませんでした。このまま争いが続くかと思われましたが、黒服の男たちの中から一人の長髪の男が現れました。一対一の戦いでタイガーは、その男の力に圧倒されそうになりました。
激しい戦いを繰り広げていると、黒服の男たちのボスが現れました。ボスは、黒服の男たち全員に攻撃を止めるように命令し、争いは終結しました。
タイガーは、その時にボスが落とした金の紋章を拾って持ち帰ってしまいました。
その後、タイガーは龍虎門の仲間たちとみんなで別の店に行き、食事会をやり直すことにしました。
映画『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』のあらすじ【転】
しばらく食事会を楽しんでいると、中華料理店で戦った長髪の男が再度現れました。そして、黒服の男たちがタイガーたちを攻撃してきました。
黒服の男たちのリーダーであるオカマの男が、仲間である長髪の男を攻撃しました。自分よりも出しゃ張る長髪の男のことを気に入らないと言うのです。突然の事に長髪の男は驚きましたが、長髪の男はオカマの男を倒し、黒服の男たちも逃げて行くのでした。
一方、タイガーが黒服の男たちに苦戦していると、隣の部屋に居た銀髪のヌンチャク使いの男が参戦し、タイガーはピンチを逃れました。タイガーたちの強さを感じとった黒服の男たちは負けを認め、帰って行きました。
タイガーは争いの後に見つけたキーホルダーから、長髪の男が今まで行方が分からなかった兄のドラゴンだという事を知りました。そして、ドラゴンに会いに行くことにしました。
久しぶりの再会でしたが、ドラゴンは冷たい言葉でタイガーを突き放しました。ドラゴンは悪人でタイガーは善人、そして自分とは生きている世界が違うと思っていたからです。
映画『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』の結末・ラスト(ネタバレ)
しばらく経ち、ボスの命が狙われていました。仲間だったオカマの男が、ボスを裏切ったのです。オカマの男は、ボスの宿敵である『シブミ』という男の組織に入りました。
ボスは必死で抵抗しましたが、自分の娘の前で亡くなってしまいました。ドラゴンも駆けつけてオカマの男たちを倒しましたが、間に合いませんでした。二人は、目の前で父親が死んでしまったことに嘆き悲しみました。そして、敵を倒す事を決意するのです。
その後、龍虎門を訪れましたが、荒らされており、本当の父親も亡くなっていました。ドラゴンは、同時に二人の父親を失ったショックでしばらく立ち直れませんでした。
身も心もすべてボロボロになったドラゴンは、自分が想いを寄せている女性に助けられました。その女性は、シブミの部下でした。
女性もドラゴンの事が好きでした。ドラゴンにとって敵側の人間でしたが、自分の命と引き換えにドラゴンを救うと死んでしまいました。
更に怒り狂うドラゴンは、新しい力を手に入れるとシブミの元へと向かいました。
一方、タイガーは別の場所で修行を積み、敵の陣地に乗り込みました。しかし、それでもシブミは強く、タイガーの力では倒す事は出来ませんでした。もうダメかと思ったその時、突然ドラゴンが現れました。ドラゴンとシブミは激しい戦闘を繰り広げました。遂にシブミを倒す事が出来ました。すべての闘いは、終結したのです。
ドラゴンとタイガーは道場へ戻り、父の遺した道場を守る事が出来たのでした。
映画『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』の感想・評価・レビュー
タイガーとドラゴン。2人の兄弟の絆を描いた今作。ドニー・イェンが出演しているということでアクションにかなり期待して鑑賞しましたが原作が漫画という事もあり、アクションシーンがリアリティに欠けるのが残念でした。
長く交わっていなかった兄弟の絆はとても素晴らしく描かれていたと思います。善と悪の両極端にいる兄弟は一度は兄から拒絶され離れますが、ラストではしっかりと「絆」を見せてくれました。
ストーリーがはっきりしているので分かりやすく、気軽に見ることが出来ました。(女性 30代)
原作は、香港の古い長編漫画なんですね。アメリカ映画のアクションでは見られない、カンフーアクションが盛り沢山でした。ゲームのキャラクターのように必殺技を出すので、実に興奮しました。ワイヤーアクションを使っての、オーバーな戦いが楽しすぎます。また、総集編のような、急ぎ足のストーリーも悪くありません。多人数の悪者を手際よく倒していく、ドニー・イェン。今作では珍しく長髪です。CGを多用したアクションは、アニメのような味わいが出て良いものです。(女性 30代)
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