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なぜこんなに苦しい?「終点のあの子」ネタバレ感想レビュー

結論から書きます。
「終点のあの子」は、友情の美しさではなく、壊れ方を描いた青春映画です。

MIHOシネマ編集部の映画専門ライターとして、2026年2月2日に日本で本作を鑑賞しました。
鑑賞後、胸に残ったのは感動よりも、
思春期特有の息苦しさと、どうにもならない後悔でした。

柚木麻子の連作短編集を原作に、私立女子高校という閉じた世界で起きる少女たちの感情の揺れを描いた本作。
そこにあるのは、分かりやすい悪意ではなく、
「好き」と「妬み」が限りなく近い場所で混ざり合う瞬間です。

この記事では、「終点のあの子」をネタバレありで整理しつつ、感想とレビューを交えながら、この映画がなぜここまで苦しいのかを掘り下げていきます。

最初に語りたい1番の見せ所は「朱里という異物の存在」

本作の物語は、
朱里という少女がクラスに現れた瞬間から静かに歪み始めます。

海外暮らしが長く、父は有名カメラマン。
自由奔放で大人びた朱里は、私立女子高校という狭い世界では、あまりにも異質な存在です。

MIHOシネマ編集部として鑑賞していて印象的だったのは、
彼女が特別な行動を取らなくても、
存在そのものが秩序を壊していく点でした。

羨望と反感、憧れと拒絶。
そのすべてを同時に引き寄せる朱里は、
物語の“起爆剤”として機能しています。

次は、あらすじをネタバレありで整理します。

「終点のあの子」のあらすじをネタバレありで解説

舞台は、私立女子高校。
中等部から進学した希代子と奈津子は、入学式の日、通学途中で青い服を着た少女・朱里と出会います。

朱里は外部生として入学してきた同級生。
自由な振る舞いと大人びた雰囲気で、学校では浮いた存在でありながら、
同時に羨望の的にもなっていきます。

特に希代子は、朱里に強く惹かれ、行動を共にするようになります。
朱里といることで、希代子の世界は一時的に輝き出します。

しかしある日、希代子は朱里の日記帳を見つけてしまいます。
その中に書かれていたのは、
彼女が抱えてきた孤独と、周囲への複雑な感情でした。

知ってはいけなかった他人の本音が、
友情のバランスを決定的に崩していくのです。

次は、本作が描くテーマを掘り下げます。

友情は、なぜこんなにも残酷になれるのか

「終点のあの子」が突きつけるのは、
友情の中に潜む暴力性です。

少女たちは誰かを傷つけようとしているわけではありません。
むしろ、
・仲良くしたい
・嫌われたくない
・特別でいたい

その純粋な感情が、
少しずつ相手を追い詰めていきます。

この映画には、明確な加害者がいません。
だからこそ、観る側は逃げ場を失います。

次は、実際に観て感じた感想をレビューします。

実際に観た感想レビュー|思い出したくない記憶が疼く

正直に言えば、
観ていて楽しい映画ではありません。

しかし、目を逸らすこともできなかった。

MIHOシネマ編集部として特に印象に残ったのは、
希代子を演じた當真あみの視線の演技です。

言葉にできない感情が、
視線や沈黙として積み重なっていく。

この映画は、観客の過去を静かに呼び起こす。
かつて誰かを羨ましく思い、
誰かに置いていかれた記憶が、
じわじわと疼きました。

次は、この映画が合う人・合わない人を整理します。

「終点のあの子」はこんな人におすすめ

  • リアルな青春映画が好きな人
  • 友情の綺麗事に違和感を覚える人
  • 感情の機微を丁寧に描く作品を求めている人

一方で、次のような人には注意が必要です。

正直、こんな人にはおすすめしない

  • スカッとする青春映画を期待している人
  • 分かりやすい感動や成長物語が好きな人
  • 重たい余韻が苦手な人

次は、本作が刺さった人におすすめの映画を紹介します。

「終点のあの子」が刺さった人におすすめの映画3選

少女邂逅

この映画を一言で表すと?

少女同士の危うい関係性を描いた青春映画。

どんな話?

偶然出会った2人の少女が、互いに依存していく物語。

ここがおすすめ!

友情と執着の境界線が「終点のあの子」と強く共鳴します。

わたしは光をにぎっている

この映画を一言で表すと?

居場所を探す若者の静かな成長譚。

どんな話?

孤独を抱えた主人公が人との距離を模索する物語。

ここがおすすめ!

他者との距離感の描写が印象的です。

愛がなんだ

この映画を一言で表すと?

報われない感情を肯定する恋愛映画。

どんな話?

一方通行の想いを抱え続ける女性の日常を描く。

ここがおすすめ!

感情を美化しない姿勢が共通しています。

あなたは、誰の立場でこの物語を観ましたか?

「終点のあの子」は、
観る人によって立場が変わる映画です。

・希代子だった人
・朱里だった人
・傍観していた人

ぜひコメント欄で、あなたの感想を教えてください。
この映画について、答えの出ない感情を語り合えたら嬉しいです。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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