映画『エバン・オールマイティ』の概要:エバンは“世界を変える”という公約を掲げ、下院議員に当選を果たす。エバンは妻に勧められ、公約を叶えるために神に祈ることにした。だが、現れた神はエバンに、“箱舟を造る”ことを求めた。
映画『エバン・オールマイティ』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:ファンタジー、コメディ
監督:トム・シャドヤック
キャスト:スティーヴ・カレル、モーガン・フリーマン、ローレン・グレアム、ジョン・グッドマン etc
映画『エバン・オールマイティ』をフルで無料視聴できる動画配信一覧
U-NEXT | × |
---|---|
Hulu | × |
Amazonビデオ | ◯ |
dTV | × |
TELASA | × |
TSUTAYA DISCAS | × |
ビデオマーケット | × |
Netflix | × |
※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス(VOD)の公式サイトでご確認ください。
映画『エバン・オールマイティ』の登場人物(キャスト)
- エバン・バクスター(スティーヴ・カレル)
- 元ニュースキャスター。下院議員に当選を果たし、家族と共にプレステージ・クレストに引っ越す。仕事人間。見た目にも気を使っており、不潔なことが嫌い。
- 神(モーガン・フリーマン)
- ダムの決壊を予期し、エバンに箱舟を造らす。過去の風景を映し出したり、瞬間移動ができたり、何でもできる。
- ジョーン・バクスター(ローレン・グレアム)
- エバンとの間に3人の息子(ディラン・ジョーダン・ライアン)がいる。家族を深く愛している、心優しい女性。
- チャック・ロング(ジョン・グッドマン)
- エバンの先輩議員。国立公園の周囲の再開発を可能にする“公有地の民有化について”の法案を通そうとしている。実は裏で不正を働き、私腹を肥やしている。
- ユージーン(ジョナ・ヒル)
- エバンの元で働くことになった、新人スタッフ。“歩く検索エンジン”と呼ばれるほど、何でも詳しい。だが、慣れ慣れしい態度なため、皆から気味悪がられている。
映画『エバン・オールマイティ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『エバン・オールマイティ』のあらすじ【起】
ニュースキャスターのエバン・バクスターは“世界を変える”という公約を掲げ、見事下院議員に当選を果たす。エバンは議員生活をスタートさせるため、家族と共に引っ越した。新たに始まるセレブ生活に胸を躍らせていたが、3人の息子達(ディラン・ジョーダン・ライアン)は友達と会えなくなることが寂しく、あまり嬉しそうではなかった。だが、引っ越し先の新居が豪邸だったため、子供達は騒いで喜んだ。
エバンの妻のジョーンはライアンに誘われ、眠る前に神に祈りを捧げた。ライアンの願いは“犬が飼えますように”、ジョーダンの願いは“家族でハイキングに行くので、明日晴れますように”、ジョーンの願いは“家族の絆が深まるように”だった。エバンも勧められるが、神に祈るなんてと馬鹿げているとやろうとはしなかった。しかし、ジョーンから“世界を変える”には神の助けも必要だと言われ、夜中こっそり神に祈りを捧げた。
議員初日。エバンが意気揚々と玄関を開けると、“アルファ&オメガ金物店”から届いた箱が置かれていた。中を開けると、木槌などの工具が入っていた。箱に書かれていた住所を見るとエバンの家とは違う住所だったため、配達の人が間違えたのだろうと思った。
エバンはオフィスに行き、自分が世話になるスタッフと挨拶を交わした。新入りのユージーンは何でも詳しく、“歩く検索エンジン”と呼ばれていた。エバンは先輩議員のチャック・ロングから法案の共同提案を求められ、大量の資料を受け取る。ロング議員の法案は“公有地の民有化について”で、国立公園の周囲の再開発を可能にしようというものだった。補佐官は大物議員であるロングと交流を持つために、協力関係を築くことを勧めた。エバンは補佐官の話に納得するが、その資料は今日中に読めと、ロングからの伝言で指示が出されていた。エバンは子供達とバイキングに行く約束をしていたため、どちらを取るか悩んだ。その結果、エバンは家に帰り、仕事でハイキングに行けなくなったことを子供達に説明した。子供達は父が約束を破ったことに酷いショックを受け、不貞腐れてしまう。
映画『エバン・オールマイティ』のあらすじ【承】
次の日、再び荷物がエバンの家の前に配達された。しかも、その箱の上に男が座っていた。エバンはその男が何者か分からず怪しんだ。男はエバンに創世記6:14の通り、箱舟を造れと命令した。男は神と名乗った。エバンはその男が気味悪くなり、話を切り上げて家に帰ることにした。ドアを開ける前に振り向くと、男は煙のように消えていた。
エバンは出勤するため、車を走らせていた。すると、突然神が後部座席に現れる。エバンは近くにいた警官に助けを求めようとするが、その警官の顔は神と同じ顔だった。その警官に歩行者に注意するよう促され前を向くと、その歩行者の顔も神と同じだった。エバンは訳が分からなくなり、戸惑いながら職場に向かった。エバンは神の登場を恐れながら下院資源委員会に出席した。横を見ると、いつの間にか神が立っていた。エバンは気を失って倒れてしまう。エバンは委員長のロングに起こされ目を覚ました。だが、診察のために現れた医師は神だったたため、エバンは再び気絶してしまう。
エバンはノアの箱舟について調べた。「神が洪水が起こると宣言したため、ノアは妻と3人の息子と共に箱舟を造った」と書かれていた。エバンが家族を見ながら悩んでいると、妻からストレスが溜まっているのではないかと心配される。エバンはその言葉を受け、箱舟について考えるのを止めた。だが次の日、様々な種類の鳥に追いかけられてしまう。エバンは何とか執務室に逃げ込むが、窓から次々に鳥達が入ってきた。ロング議員や通商委員長・運輸委員長との会談の予定があったため、必死に鳥を追い出そうとするが出て行ってはくれなかった。その間に、ロング議員達が部屋に来てしまう。鳥に囲まれたエバンは咄嗟に、人間が動物を支配する重要性を説いた。怒られることを覚悟するが、その言い分に委員長達は納得した。動物に邪魔をされて開発計画が頓挫したことがあったのだ。エバンは難を凌げたことに安堵し、とりあえず鳥達から逃げるため部屋を後にした。
映画『エバン・オールマイティ』のあらすじ【転】
神はエバンに、エバンが暮らしているプレステージ・クレストの、建物が立つ前の昔の風景を見せた。それを見たエバンは、男が神であることを受け入れる。だが、箱舟を造ることにはまだ戸惑いがあった。神はエバンに「箱舟造りの入門書」を渡し、姿を消した。
エバンが目を覚ますと、山男のように髭が生えていた。剃っても剃っても生えて来て、不潔な状態が嫌いなエバンは苛立った。さらに、いつの間にかエバンが8区画の土地を購入したことになっていた。神の仕業であることは明らかだったが、エバンは怒る妻に上手く説明できなかった。舟を造ると聞いた妻はさらに怒り出すが、最後には諦めて、早く終わらしてくれと頼んだ。週末を利用して、エバンは子供達と巨大な箱舟を造ることになった。全部手動だったため、手や足など体中怪我を負った。
法案の同意書が出来たため、エバンはロング議員が同席する席でサインを行わなければならなかった。だが、髪も髭も伸び放題で、エバンの姿はまるで浮浪者のようだった。エバンは帰ろうとするが、エレベーターでロング議員に出くわしてしまう。ロング議員はエバンの姿を見て驚くが、怒ってはいなかった。ロング議員は自分の執務室にエバンを連れて行くと、2週間後に法案が提出され、ケーブルテレビで生中継することを話した。2人は協力を約束し、握手を交わした。
エバンが風呂から上がると、古代人が着ていたような古いローブが置いてあった。エバンはそれを着るが、子供達や妻はその姿を戸惑いの目で見ていた。ジョーンは夫がおかしくなったのだと思い、真意を聞こうとした。エバンは神のことと箱舟を造っていることを打ち明けるが、ジョーンは信じてはくれなかった。
映画『エバン・オールマイティ』の結末・ラスト(ネタバレ)
法案提出の日。エバンはスーツに着替えて家を出るが、家を出た瞬間スーツは消え裸になってしまう。仕方なくスーツの中にローブを着て会議に出席するが、いつの間にかスーツが机に上に置かれ、ローブ姿になっていた。会議に出席していた人達は驚愕し、戸惑いの声を漏らした。エバンは諦めて、神が9月22日の正午に洪水が来ると言っていたことを話した。だが、誰も信じてはくれず、追い出されてしまう。家に帰ると、妻や子供達は家を出るために荷造りをしていた。
エバンは皆に馬鹿にされても、1人で箱舟を造り続けた。エバンの箱舟造りはテレビで報道され、ジョーンもレストランでそれを見ていた。子供達がトイレに行っている間に、1人の店員(神)に声を掛けられる。ジョーンはいつの間にか、エバンのことを相談していた。店員は“勇気を”と神に対して祈っても、神は勇気を与える訳ではなく、“勇気を得られるチャンス”を与えるだけだと話した。そして、“家族の絆を”と祈ればどうだろうとジョーンに問い掛けた。
ジョーンは子供達と共にエバンの元に戻った。子供達は父と共にいたかったのだ。それは、ジョーンも同じ気持ちだった。だが、ロング議員が箱舟のことを違法だと訴えため、撤去されることが決まってしまう。しかし、多くの野生動物達が箱舟の周りを取り囲み、壊させないように守った。エバン達家族は野生の動物の助けを借りながら、箱舟造りを急いだ。
エバンの元にユージーン達スタッフが訪ねて来た。ロング議員を調べ、不正が出てきたと言うのだ。プレステージ・クレストは以前国有地だったが、ロング議員がダムの建設許可を取り、周囲を民間に売却していた。だが、法律で定めた検査をしておらず、周囲の住民と長年争っていた。法案が通れば、国立公園も同じ運命を辿ることになるのだ。スタッフ達は戻って不正を止めてくれと頼むが、エバンは箱舟造りのために拒否した。その時ディランが、箱舟が完成したことを父に知らせに来た。エバンは神から与えられた杖を掲げ、野生動物達を箱舟の中に誘導した。
9月22日。エバンは市民に箱舟に乗ることを呼びかけるが、誰も乗ろうとはしなかった。しかも、裁判所の命令で、箱舟は鉄球で壊されることになった。エバンは子供達のためにも、箱舟から降りることにした。しかしその時、巨大な雨雲がやって来た。エバンが市民に箱舟に乗ることを勧めていると、雨はすぐに止んだ。皆やっぱり洪水はなんて起こらないのだと思い、呆れ返った。だがその時、エバンはスタッフが“ロング議員が違法建設を行っていた”と言っていた言葉を思い出す。住宅地の近くにあるロング湖のダムでも、欠陥工事が行われていたのだ。市民達はダムが決壊したのを見て、急いで箱舟に乗り込んだ。大量の水に翻弄されながら、皆必死に舟にしがみついた。橋にぶつかりそうになったとき、エバンは神に助けを求めた。巨大な波が盾になり、舟の向きを変えた。箱舟は法案の取り決めが行われている議事堂にぶつかって止まった。
ロング議員は事情聴取を受けることになり、法案の投票は見送りになった。エバンは次の議会から復職することになった。その後、エバンは家族を連れてハイキングに出かけた。その姿を神が見守っていた。エバンは神に会い、今まで反抗していたことを謝罪し、箱舟を造らせたことを感謝した。
映画『エバン・オールマイティ』の感想・評価・レビュー
政治家が主人公だがどちかと言えば家庭人としての側面が強くて親しみやすい物語。箱舟を作れという突飛な命令も面白いが、それを実際に作り始めるエバンも面白い。現実社会でノアのような髭を生やされてしまい、周囲の白い目を気にしながら箱舟づくりに精を出すエバンは非常に哀れで滑稽だ。当の本人のたまったもんじゃないという表情が笑いを誘う。神を信じることについて考察することも可能な映画なのだろが家族で面白がって観ればいいと思う。(男性 30代)
ノアの箱舟を現実の世界で作るとこんなに怪しいのかと、クスっと笑いながら楽しめる作品だった。神を演じたのが、モーガン・フリーマンというのが何気に良かった。不思議なキャラクターとマッチしていたと思う。洪水が起こると言われても信じられない気持ちは分かるし、止めようとする気持ちは理解できる。でも、法案の取り決めが行われている議事堂に箱舟がぶつかったところは、スカッとした気持ちになった。それに、エバン一家の絆が深まったのを感じたので、温かい気持ちになれた。(女性 30代)
最初からツッコミどころ満載なゴリゴリのコメディ。ストーリーは何となく予想できちゃったり、大声を出して笑っちゃうようなものではないが、それなりに楽しませてもらった。
鼻毛や眉毛、髪の毛をこれでもかと気にする上に、神様を信じない嫌なやつであるエバンが、髪も髭も伸び放題になり、嫌ってた動物と一緒に神に命令されて箱船作りに必死になる姿は皮肉だった。(女性 20代)
ジム・キャリー主演の『ブルース・オールマイティ』のスピンオフ的な作品である今作は、ジム・キャリー演じるブルースのライバルだったエバンが主人公です。神様を演じるのは引き続きモーガン・フリーマン。
ストーリーは『ブルース・オールマイティ』のように一般人がいきなり神様になるという展開ではなく「ノアの方舟」を作らされるエバン。神様の力を借りつつ、世界を良くしようと奮闘する姿をコメディ要素を混じえつつ描いているのでとても面白かったです。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー