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映画『エヴァンゲリオンQ』あらすじ&ネタバレ感想

『エヴァンゲリヲン新劇場版』の「序」「破」に続く三作目。TVシリーズ、過去の劇場版シリーズとは全く異なるストーリー展開で観客に衝撃を与えた今作は、「これこそエヴァだ!」と言わしめる圧倒的な世界観を表現している。庵野秀明監督が放つ超問題作!

映画『エヴァンゲリオンQ』 作品情報

  • 製作年:2012年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:SF、アクション、ヒューマンドラマ
  • 監督:庵野秀明
  • キャスト:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃 etc…

映画『エヴァンゲリオンQ』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『エヴァンゲリオンQ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『エヴァンゲリオンQ』のあらすじを紹介します。

「破」から14年後の話。「ニアサードインパクト」によって、地球は荒廃した世界に様変わりしていた。NERVによって宇宙に封印されていたエヴァ初号機をアスカ、マリが奪還するところからストーリーが始まる。初号機から目覚めた碇シンジは、あまりにも変わってしまった世界に困惑し、反NERV組織「ヴィレ」として活動する葛城ミサトや赤木リツコ達から「ニアサードインパクト」を引き起こした張本人として責められ、自暴自棄になっていく。そこにアヤナミレイが現れ、シンジをNERV本部へと連れ去っていく。NERV本部で碇ゲンドウ、冬月コウゾウ、渚カヲルとの出会いを通して、シンジは「フォースインパクト」を引き起こすことに・・・。

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映画『エヴァンゲリオンQ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『エヴァンゲリオンQ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

14年後なのにエヴァパイロット達は外見がそのまま

葛城ミサトなどの元NEVRメンバー達は14年の歳月を経て、年や外見の変化が見られますが、碇シンジなどのエヴァパイロット達は外見上の変化がありません。これは、「エヴァの呪縛」という設定によるもので、その内容や原因は劇中では明らかにされていません。エヴァファンにとっては、「年を取ったアスカやレイを見たくない!」という気持ちはあるので、この設定については文句はありませんが、大人になった彼女たちの魅力ある姿を描いてほしい欲求も掻き立てられる要素になりました。是非、番外編で、漫画でもいいので描いて頂きたいものです。

「リリンが近づけるところまで・・・」の台詞

終盤にアスカが発する何気ない一言ですが、この一言によってエヴァパイロット達が「人間」(リリン)ではないことが暗示されていす。エヴァパイロットであることでリリンではなくなるのか、使徒との接触やビースト化によってリリンではなくなるのか・・・。過去作で赤木リツコが初号機覚醒時のシンジやビースト化するマリに「ヒトに戻れなくなるわ」と言った台詞から考えると、使徒接触やビースト化による「脱リリン化」が起こるという設定が元から存在した可能性も考えられます。しかし、三作目にしてここまで新設定を盛り込み、大風呂敷を広げた庵野秀明監督には脱帽です。


前作『破』のニアサードインパクトから14年後の世界。もともとエヴァの世界観ってすごく独特で、何回見てもよく理解できないのであまり得意では無いのですが、今作はすごいです。全く意味が分かりませんでした。14年間意識不明だったシンジが覚醒してからの混乱とまさかの闇堕ちに鑑賞している私も混乱気味です。
シンジが起こしたニアサードインパクトで世界が破滅したのは事実ですが、目が覚めてみたら仲間にめちゃくちゃ冷たくあしらわれ、いくら何でも今回ばかりはシンジが可哀想になりました。
私には今作の魅力はよく分かりませんでしたが、名作と駄作は紙一重なのかも知れません。(女性 30代)


シンジが引き起こしてしまったニアサードインパクトの14年後のストーリー。NERVの対抗組織ヴィレで指揮を執るミサト、14年前と同じ姿のままのエヴァ操縦士たち、シンジを理解できない綾波、謎が深まるばかりでした。
エヴァらしく、シンジの迷いや葛藤が描かれながらも、これまでとは違い、誰を信じれば良いのかわからない状況が新しく、どこまで話が広がるのかとワクワクしました。
すでにシン・エヴァンゲリオンを見終えましたが、この作品の後何年も待たされたファンは、待ちに待った公開だったのだろうなと思います。(女性 20代)


ストーリーが飛躍しすぎで、やや難解に感じます。考察動画等で、予習復習した方が良いでしょう。人の話を聞こうとせず、自分勝手な言動を繰り返すシンジに苛立ちます。しかし、それ以外は人智を超えるビジュアルで、世界観に没入せざるを得ません。廃墟等の荒廃した風景にピアノの音色が響き、切ないです。カヲルとシンジがピアノを弾くシーンは特に美しく、目に焼き付いています。戦闘シーンの映像美や、カメラワークのクオリティがパワーアップしています。(女性 30代)


言わずと知れたヱヴァンゲリヲン新劇場版第3弾。
テレビシリーズや以前の劇場版から全く違う展開を見せ始め、初見では何がどうなっているのか全く理解できない程だった。正直第4弾が公開になって、最初から見返してようやく何が起きたのか分かったような分からないような、というところだ。しかしこの「わけのわからなさ」はこのシリーズの最大の魅力の一つであることを思えば、この展開は全く正しいのだろう。もはや良し悪しではない、こういう付き合い方をするシリーズという点で唯一無二。(男性 40代)

映画『エヴァンゲリオンQ』 まとめ

前作「破」で流れた予告編とは、全くといっていいほどの異なる設定とストーリー展開こそが、本作の魅力です!この予想の大裏切りこそ、「エヴァを観た」という圧倒的な充実感につながっているのだと感じます。碇シンジが分けもわからずに荒廃した世界で孤独感を迫られるわけですが、観客もシンジと同じ気持ちで新しいエヴァの世界を堪能できるのです。エヴァ独特のニヒリズムがたまらないです!ヒト型ではないエヴァンゲリオンの登場、反NERV組織「ヴィレ」、アヤナミレイの深まる謎、フォースインパクト・・・と親切な説明など皆無なまま突き進む潔さに感服です!是非、ご覧ください!

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