映画『フェルディナンド』の概要:花を愛する穏やかな牛のフェルディナンドは、皆が闘牛を目指す牧場から逃げ出し、ニーナという少女に拾われる。優しい家族と幸せな日々を送っていたが、ある出来事をきっかけに牧場に戻されてしまう。ニーナのもとへ帰るべく、フェルディナンドは再びの脱走を試みる。
映画『フェルディナンド』の作品情報
上映時間:108分
ジャンル:コメディ、アドベンチャー、アニメ
監督:カルロス・サルダーニャ
キャスト:ジョン・シナ、ケイト・マッキノン、アンソニー・アンダーソン、ボビー・カナヴェイル etc
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映画『フェルディナンド』の登場人物(キャスト)
- フェルディナンド(ジョン・シナ)
- 花が大好きな心優しい牛。立派な雄牛に成長するが、闘うことは避けたいと思っている。自分を拾ってくれたニーナのもとに帰るため、牧場からの脱走を決意する。
- ルペ(ケイト・マッキノン)
- 牛たちのなだめ役を務めているヤギ。世話焼きで、よく喋る。ヤギは役に立たず、好かれないと思い込んでいる。牧場に送り返されたフェルディナンドの助けになってくれる。
- ヴァリエンテ(ボビー・カナベイル)
- フェルディナンドの仲間の牛。幼い頃から他の牛たちを見下し、最強の雄牛になることを目指している。自分よりも大きく成長したフェルディナンドを目の敵にする。
映画『フェルディナンド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『フェルディナンド』のあらすじ【起】
フェルディナンドは、スペインにある「カーサ・デル・トロ」という牧場で育てられている。同年代の牛たちは皆、強い雄牛になることを目指していた。花を愛し闘いを好まないフェルディナンドを皆は変わり者扱いし、バカにしていた。
ある日、闘牛士が牧場にやってきた。闘牛に使う強い雄牛を選びにきたのだ。選ばれたのはフェルディナンドの父で、闘牛士とともに牧場から去っていく。フェルディナンドは父の帰りを今か今かと待ち望んでいたが、遂に帰ってくることはなかった。誰も乗っていないトラックが戻ってくるのを見てしまい、フェルディナンドは厩舎から逃げ出した。雨の中を逃げていると、斜面で滑り落ちて気を失った。
そんなフェルディナンドを見つけて引き取ってくれたのは、ニーナという女の子だった。ニーナは父親のフアン、飼い犬のパコと牧場で暮らしていた。辺りにはたくさんの花が咲いており、景色も綺麗でフェルディナンドにとっては願ってもない場所だった。それからフェルディナンドはニーナと仲良しになり、何もするにも一緒に過ごした。
映画『フェルディナンド』のあらすじ【承】
月日は流れ、フェルディナンドは大きな雄牛に成長した。今日は1年に1度の花祭りの日だった。フェルディナンドは張り切って早起きしたが、もう子牛ではないため今年からは連れて行けないとフアンに言われてしまった。ニーナたちが出発したあと、1人残されたフェルディナンドは我慢できずに会場へ向かう。会場は素晴らしい飾り付けで、フェルディナンドは感動しながら歩き回った。心優しい性格のフェルディナンドだが、会場の人々はその大きな姿に怯えたり驚いたりした。
ニーナを発見したそのとき、フェルディナンドは蜂に刺される。痛みから大きな声をあげて走り出し、さらに布を被ってしまったため前が見えない状態で闇雲に走り回った。会場はめちゃくちゃになり、人々は怖がっていた。危険な動物とみなされたフェルディナンドは捕えられ、車に乗せられる。走り出した車をニーナが泣きながら追いかけるが、車は遠ざかっていった。
辿り着いたのは、なんと「カーサ・デル・トロ」だった。闘牛に向いていると思われ、連れてこられたのだった。フェルディナンドの面倒は、なだめ役であるヤギのルペが見ることになった。かつての仲間たちと再会すると、誰よりも大きく成長したフェルディナンドに皆驚いた。とくにヴァリエンテは、自分よりも体格の良いフェルディナンドに対して敵意をむき出しにしていた。
映画『フェルディナンド』のあらすじ【転】
エル・プリメーロという名高い闘牛士が牧場を訪れた。自身の引退試合に使う、最高の牛を選びにきたのだという。フェルディナンドたちは、プリメーロの前で闘牛の実力を披露することになった。皆が気合十分で闘うなか、フェルディナンドは動けずにいた。この時点でプリメーロの気に入る牛はいなかったが、牧場主モレノは本番までのあと2日でどうにかすると引き止める。やる気は多いにあるが恐怖に弱いグアポは、闘牛には使えないと判断され食肉解体工場へ送られた。去っていくグアポを見送りながら、牛は闘うか肉になるかだとヴァリエンテは言った。
翌日もプリメーロは様子を見に来ていた。牛たちは練習に精を出し、アピールしようとする。一方、フェルディナンドは牧場から脱出して闘わずに生きていこうと決意していた。ルペも誘い、たびたび食料を盗みにくるヤマアラシの3人組に逃げ道を尋ねた。
夜になり、フェルディナンドたちは出発した。逃亡中、フェルディナンドは壁に飾ってある父の角と写真を目にした。父以外にも、かつて闘牛に参加した牛たちの角と写真が飾られていた。父のように、皆闘牛士に勝てると信じきって闘牛に挑む。しかし、実際は人間に勝つことはできず、命を落としてしまうのだ。フェルディナンドは他の牛たちも連れていくことを決め、厩舎まで引き返すが、ヴァリエンテに阻まれる。2人での対決が始まり、フェルディナンドがヴァリエンテの角を折って勝利した。その様子をプリメーロが見ており、フェルディナンドを選ぶと決めた。ヴァリエンテは食肉解体工場へ送られていった
映画『フェルディナンド』の結末・ラスト(ネタバレ)
闘牛の本番は明日に迫っていたため、フェルディナンドとルペはすぐに逃げることにした。他の牛たちも連れ、まずはヴァリエンテを助けに工場へ向かう。ヴァリエンテは逃亡に乗り気ではなかったが、フェルディナンドの説得により心を入れ替えた。別室ではグアポもまだ生きていて、フェルディナンドは2人とともに工場から抜け出した。牧場にあるトラックに乗り込み、出発する。モレノたちはすぐに気がつき、あとを追ってきた。
トラックは街中へと辿り着き、渋滞に巻き込まれてしまった。モレノたちが迫ってきていたため、一向はトラックを降りて道路を走り、電車に乗り込もうとする。追っ手はすぐそこまで来ており、止めに入ったフェルディナンドはルペとともに捕まってしまう。牛たちの脱走と捕獲はニュースになり、ニーナたちの耳にも入った。
フェルディナンドはプリメーロが待つ闘牛場へと連れて行かれた。開幕の時間になり、フェルディナンドは恐る恐る登場した。フェルディナンドは自分からは攻撃しようとしなかったが、プリメーロに槍で刺されたとき、その痛みからものすごい剣幕でプリメーロを持ち上げた。しかし、会場に投げ込まれたカーネーションを踏みつけていることに気がつき、我に返る。大人しくなったフェルディナンドにとどめをさそうと、剣を持ったプリメーロが近づいてくる。フェルディナンドは抵抗せずに受け入れようとしていた。そのとき、殺さないで、と観客たちが声をあげた。プリメーロは掲げていた剣を降ろした。
会場に到着していたニーナがフェルディナンドに駆け寄り、2人は抱き合った。観客からは2人を讃えるたくさんのカーネーションが投げ込まれた。ニーナはフェルディナンドの仲間たちも全員家に連れ帰った。フェルディナンドは友人に囲まれながら、大好きな花の香りと懐かしい故郷の風景を楽しんだ。
映画『フェルディナンド』の感想・評価・レビュー
フェルディナンドをはじめ「カーサ・デル・トロ」の牛たちは強い雄牛になることを望まれていた。牛たちも闘牛に出場することにすべてを賭けていて、食肉になるのは落ちこぼれだと思っている。彼らの人生にはその二択しか存在しないかのようだったが、フェルディナンドは花を好きになったおかげでそうではないと気がつくことができた。望まれている人生ではなく、自分の理想の通りに生きるのには困難が付きまとうものだと思う。しかし、フェルディナンドは持ち前の心優しい性格でたくさんの友人を得て、自分らしく生きていく道を掴むことができたため本当によかったと思った。(MIHOシネマ編集部)
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