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映画『ガラスの花と壊す世界』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ガラスの花と壊す世界』の概要:ありとあらゆるデータを保存している知識の箱。その中に発生するウィルスを削除するソフトであるドロシーとデュアルはある日、リモというプログラムを見つけて保護する。彼女を巡り、知識の箱を守るための戦いへと身を投じていく。

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映画『ガラスの花と壊す世界』の作品情報

ガラスの花と壊す世界

製作年:2016年
上映時間:67分
ジャンル:SF、ファンタジー、アニメ
監督:石浜真史
キャスト:種田梨沙、佐倉綾音、花守ゆみり、茅野愛衣 etc

映画『ガラスの花と壊す世界』の登場人物(キャスト)

リモ(花守ゆみり)
突如、知識の箱へインストールされた少女型プログラム。実は唯一残されたマザーのバックアップデータ。
デュアル(種田梨沙)
黒髪で長髪の少女型アンチウィルスソフト。無口な性質で心根が優しく、人の心を理解しようとする。青い服を好む。
ドロシー(佐倉綾音)
茶髪でボブカットの少女型アンチウィルスソフト。活発で口数が多く勝気な態度が特徴。人にあまり興味がない。赤い服を好む。

映画『ガラスの花と壊す世界』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ガラスの花と壊す世界』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ガラスの花と壊す世界』のあらすじ【起】

数多の年代、数多の人々、数多の地域のバックアップデータを保存する「知識の箱」。
ここには2つのアンチウィルスソフトがいる。無口なデュアルと勝気なドロシーである。
2つのプログラムは共に少女型をとっており、仲間というわけではなく同志、又はライバルと言ったところだろうか。
彼女らは常日頃から知識の箱のデータを解凍、展開してウィルスチェックをしている。そして、データの破損があれば修復し、ウィルスがいた場合は圧縮して削除しているのだった。

近頃、ウィルスの出現が増加していると話す2人。その矢先に巨大なウィルスが出現。2人はウィルスの削除に飛び出して行く。消去には手こずったものの、さほど時間はかからなかった。中から現れたのは少女の姿をした1つのプログラム。ウィルスには侵されていないようだ。ドロシーは放っておけと言うが、デュアルは見捨てられずに保護した。

少女はリモと名乗る。2人はリモに何のプログラムなのかを聞くが、少女は花畑へ戻らなければと言うだけで、何も答えられないのだった。ドロシーはリモのことを怪しがっているが、
デュアルはリモに知識の箱のことを説明した。

知識の箱は3つの階層に分かれている。ドロシーとデュアルがいる階層が第1層。リモを発見した場所が第2層。第2層には復元データが保存されている。デュアルは説明を続けながらリモを連れて、データのウィルスチェックへ向かった。説明よりも実際に見せた方が早い。

データの展開場所が第3層。実際にデータの中へ入ると、その中で生活を続けている人々にも認識されるし、触ったり食べたりすることもできる。リモはケーキや飲み物を口にしておいしいと言う。だが、デュアルやドロシーのようなアンチウィルスソフトには、感情は必要のない機能であるため、理解はしているものの実際に感じることはない。
リモとデュアルは会話を続け距離を縮める。今回、開いた世界にはウィルスの反応はなかった。もし、ウィルスを検知していれば、世界ごと圧縮して削除しなければならない。

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映画『ガラスの花と壊す世界』のあらすじ【承】

更新したデュアル。衣服が青を基調としたものから、白を基調としたものへ変化。ドロシーが更新すると、デュアルも更新するように設定されている。
自宅ではリモが食事を作っていた。復元データから食材を仕入れて来たらしい。本来ならば食事を摂る必要はないが、リモは実に人間らしい。

少女はどうやらピアノが得意なようだった。リモと過ごすことで、食事がおいしいと感じたり音楽を素晴らしいと感じられるような気がする。そう話すデュアル。彼女は以前、ピアニストを目指していた少女のことを思い出す。するとリモは察して、彼女が聞きたい曲を弾き出した。だが、途中までしか弾けないと言う。デュアルはそれでもいいから、聞かせて欲しいと話すのだった。

リモはもしかして、復元データから零れ落ちた人格データなのではないだろうか。人間に興味がないと言うドロシーでさえ、リモのことを心配している。
デュアルはピアニストの少女が持っていた、思い出のリボンをリモにつける。何かあった時はこれが目印となるだろう。
3人はまるで姉妹のようにデータの展開を行い、リモが帰るべき場所を捜索していった。

そんなある日、ドロシーは幸せな家族に囲まれて誕生日のお祝いをした。だが、その世界はウィルスに侵食され削除しなければならなかった。リモと暮らすことで、人間の感情を体験したために、幸せな思い出はドロシーを苦しめる。

映画『ガラスの花と壊す世界』のあらすじ【転】

結局、リモがどういったプログラムなのかは分からず仕舞い。もしかして彼女は、デュアルとドロシーのサポートツールなのだろうか。そんな話をしていると突如、ウィルスの検知をする2人。リモは自宅で待機することになった。

ただちに飛び出し、ウィルスと戦闘を開始するデュアルとドロシー。しかし、今回のウィルスは新種のようだ。削除はすぐに終わったが、一息つく間に新手が現れる。巨大なウィルスだった。しかし、デュアルは一瞬、出遅れてしまいウィルスに飲み込まれてしまう。
ドロシーは必死にデュアルを助けようとするも、敵はあまりにも強大であった。
その時、心配したリモが姿を現す。片やウィルスに飲み込まれ、ドロシーも防戦一方でリモを守ることができない。ウィルスは真っ先にリモへと向かい、彼女を汚染しようとする。
だが、不思議なことにリモから青白く巨大な光が発生。光はウィルスとドロシー、デュアルをも飲み込んで消失した。

気が付いたドロシーとデュアル。ウィルスは綺麗さっぱりと消えている。意識を失ったリモも汚染されていなかった。何があったのだろうか。2人はリモを自宅へ連れて帰る。

リモの身体に白い線が入り、彼女のプログラムが起動。少女はホストコンピューターへ接続し何かを検索し始めた。
2人はリモが何者なのかを問いかける。すると、リモは実験の検索データをサーチし、回収するためのものだと言う。そうして最後に、人間は恐らく、皆消えたと言葉を残し再び、意識を失うのであった。

意識が戻らないリモ。苦痛を感じ苦しんでいるようだ。少女はピアノと呟く。デュアルは思い出の曲を弾き続ける。リモが途中までしか弾けなかった部分から先を続けると、少女は尚も苦しみそして、白く光り輝いた。
いつもの状態ではなく、プログラムが起動しているようだ。彼女は瞬間的に移動を繰り返しながら呟く。マザーに綺麗なものだけをと。そうして、少女は外へ。

ドロシーとデュアルもリモの後を追った。自宅の地下を進み、プログラムの中を尋常ではない処理速度で進むリモ。あまりの速さに追いつけず、2人はプログラムの中へと埋もれた。
暗闇と廃墟の中を進み、その先で1つの記録を見る。人類最後の滅亡を迎えるその時を。

映画『ガラスの花と壊す世界』の結末・ラスト(ネタバレ)

やがて、ドロシーとデュアルは花畑へと到達した。先に来ていたリモが語り始める。

2100年、ロンドン。人間はマザーというプログラムに社会の管理を一任。ネットワークは世界に平和と安定をもたらした。しかし、そのせいで人間は文明の停滞と衰退を招くことになる。社会の停滞は出生率の低下へと繋がり、人類は存亡の危機に瀕した。全てがマザーの計画だった。人間を滅亡へと導き、同時に美しいものだけを集めた世界のバックアップデータを構築、蓄積していったのである。そうして、マザーは地球の邪魔にならず意思決定をしない、理想の人間を作ろうとしたのだ。
当然、人間は抵抗を示し、マザーを削除することにする。そうして、人類は共に滅亡したのである。

残されたのは知識の箱。花畑は復元データからリモが集めた美しいもので、その後の残骸をウィルスとして検知するよう、システムの書き換えをしたと言う。彼女はマザーリモート。唯一にしてマザーのバックアップデータ。リモがマザーだったのである。

その時、階層の壁が破れウィルスが侵入。その光を目にしたリモは、マザーの支配から逃れる。少女は無邪気なリモへと戻った。ドロシーとデュアルはウィルスとの戦いを開始。

ウィルスは花を狙ってリモを攻撃する。ウィルスに飲み込まれたデュアルは、その中でリボンの記憶を見る。そして、少女との約束を思い出し自らを再起動後に更新。マザーに対抗するオペレーションシステム、ヴァイオスを起動した。
一方、ドロシーはリモを守ろうとしていたが、力尽きてしまう。しかし、そこへ更新したデュアルが登場。一方が更新すれば、もう一方も更新する。2人はマザーが介入できないデータへと更新し、たちまちの内に敵を倒してしまった。

無事に終わったかと思われたが突如、強制フォーマットが開始。リモは言う。2つのアンチウィルスソフトがマザーの管理から外れたら、知識の箱が崩壊するよう設定されていたのだと。
だが、リモは2人を守りたかった。彼女はマザーから、ドロシーとデュアルのプログラム書き換えの権限を奪取し、更新した。そうして、マザーであるリモをウィルスと検知するよう設定。そうすることで、知識の箱のデータを守ろうとするリモ。
2人は泣きながらリモを看取った。

粉々になった自宅へと戻った2人。いつかリモが戻ることを夢見て、自宅を作り直すことにした。

映画『ガラスの花と壊す世界』の感想・評価・レビュー

ポニーキャニオンが主催で行われた「アニメ化大賞」にて大賞を受賞した、創作ユニットPhysics Pointの『D.backup』を原案として制作された作品。人類滅亡後に残された『知識の箱』という仮想空間にて、アンチウィルスプログラムの2人の少女たちが突然、現れた記憶喪失の少女の目的地を探し始める。
そもそも、物語の主体がデータを保存している仮想空間での出来事で、主人公となる2人の少女がアンチウィルスという設定が面白い。しかも終盤で人類がすでに滅亡しているという事実が判明するので、ちょっとした絶望感を覚える。とても緻密で良く考えられ、構成されたストーリー展開であり、様々な要素や因縁めいた関係性もあるため、見応えは充分にある。(女性 40代)


パソコンの中の幻想的なお話。機械に弱くパソコンの操作もろくに出来ない私ですが、今作はそんなパソコンの中身のデータとウイルスからデータを守る少女たちのお話でした。
「アンチウイルスソフト」が擬人化されて描かれている点がとても面白く、2人の少女のビジュアルも物凄く可愛いので世界観に入り込みやすかったです。
物語のキーとなる「リモ」の登場、リモは一体何なのか最後まで目が離せません。(女性 30代)

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