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映画『ヒート アイランド』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ヒート アイランド』の概要:不良グループのメンバーが、元強盗団のバッグと大金を奪ったことからヤクザと強盗団から追われ、一発逆転の計画をひねり出すというクライムサスペンス。原作は垣根涼介のクライム小説。

映画『ヒート アイランド』 作品情報

ヒート アイランド

  • 製作年:2007年
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:サスペンス、フィルムノワール
  • 監督:片山修
  • キャスト:城田優、木村了、北川景子、小柳友 etc

映画『ヒート アイランド』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『ヒート アイランド』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ヒート アイランド』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ヒート アイランド』 あらすじ【起・承】

渋谷のPINKPINKでファイトクラブを開催し、荒稼ぎしているチーム“ギルティ”のメンバーたち。
アキ、カオル、タケシ、サトル、ジュンに、モデルをしている美人のナオが加わることになった。

メンバーと店主ミナミで打ち上げをしていると、麻川組の黒木の指示で、チンピラのリューイチがみかじめ料を払うよう脅してくる。
彼をあしらい、その日は解散になった。

柿沢、桃井、折田の強盗団3人組は、松谷組の経営するカジノバーを襲撃して大金をせしめる。
それを最後に折田は引退。
その後、バーでタケシとサトルにからまれていた女性を助けた折田。
だがタケシとサトルは仕返しに折田をボコボコにして、彼の持っていたバッグを奪った。

その中に大金があると知った2人はアキとカオルに相談するが、特徴的なタトゥーとアキの名前を喋った事から、ギルティ全員の問題になってしまう。
ジュンの彼女の一人の部屋に大金を隠し、襲った人物の情報集めに奔走するギルティ。

病院に運ばれた折田は自分たちの身を守るため、柿沢と桃井に彼らの始末を頼む。
松谷組は、懸賞金をかけて強盗団の情報を集めていた。
そしてそれを耳にした南米系マフィアも、大金を狙い動き出していた。

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映画『ヒート アイランド』 結末・ラスト(ネタバレ)

松谷組、渋谷を仕切る麻川組、そして強盗団はギルティの存在に行き当たる。
偶然鉢合わせした黒木から、奪った大金の半額を渡せば他の組や強盗団から守るという話をされるアキ。

そして彼らは覚悟を決める。

ジュンは彼女の部屋に隠していた大金を別のバッグに隠し、折田のバッグを持ち出した。
しかし彼女は折田に助けられた女性。
ジュンの服を着替えとして折田の元に持って行ったが、ジュンが中身を入れ替えたせいで大金が入っていた。
直後、折田は南米系マフィアに殺され、大金も奪われた。

事故で入院し、折田と親しくなっていたリューイチは南米マフィアの後を追い、彼らを殺して大金を奪った。
そして臨時休業中のPINKPINKに行くが、リューイチが持っていた大金の入ったバッグと、ミナミが持っていたバッグが偶然入れ替わる。
その後、リューイチは南米マフィアの生き残りに殺されてしまった。

強盗団に見られているのを承知で、折田のバッグにファイトクラブの顧客名簿を入れ、黒木との待ち合わせ場所に向かうアキたち。
そして黒木の事務所に強盗団をおびき寄せ、偽の情報を流して松谷組と麻川組を潰し合わせた。

柿沢と桃井は逃げたが、居場所を突き止め、大金を返すから終わりにしてほしいと連絡するアキ。
大金の受け渡しを指示されるが、ジュンの彼女の部屋に大金は無い。
それでも待ち合わせ場所に向かうと、桃井の元カノ、ミナミから届いた荷物が大金だったと聞かされるアキたち。

そしてアキは柿沢と桃井にスカウトされ、1年後、強盗団に仲間入りした。

映画『ヒート アイランド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ヒート アイランド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

展開が早くテンポも早いストーリー

垣根涼介原作のクライムサスペンス小説を原作にしていて、ストーリーの基礎がしっかりと作られている。
ギルティ、ヤクザの麻川組、松谷組、南米マフィア、窃盗団の5組が大金を巡って動き回る様子が、早いテンポで絡み合うようにして進むストーリー。

登場人物同士も意外なところでつながっていたり、道路でニアミスしているのが面白い。
また、ギルティメンバーの会話の返事が唐突に強盗団の会話に入れ替わったりするので、楽しめる場面展開なのだが、気を抜いて見るとついていけなくなる。
大金の行方も気を抜くと、どこにあるのかわからなくなる。

序盤で世界観に入り込めないと、ゴチャゴチャしてわかりにくい作品。

最初のシーンで柿沢のブーツを褒めたアキに、終盤でブーツを売っている店を教えると答える柿沢という間の長い会話は、これまで早いテンポだったストーリーをクールダウンさせていて良い。
息抜きのように使っているギャグは、若手イケメン俳優たちが言っていることで、面白かったりつまらなかったりの繰り返し。

キャスティングは豪華

2007年の公開当時、若手イケメン俳優として売れっ子だった城田優がアキ役、片腕的存在のカオル役には木村了を起用。
「ダサい」が口癖のモデルのナオ役に北川景子をキャスティングして、見栄えの良い「ギルティ」を作っている。
タケシ役を演じた浦田直也と、折田に助けられるジュンの彼女役の伊藤千晃は、ダンスボーカルユニットAAA(トリプルエー)のメンバー。

南米マフィアのメンバーには、いかにもな見た目のパパイヤ鈴木。
柿沢役は伊原剛志、相棒の桃井役には細川茂樹を、ヤクザの黒木役には豊原功補をキャスティングして脇を固めている。

映画『ヒート アイランド』 まとめ

小説「ヒートアイランド」は、シリーズ4作が出版されている人気作。
期待を裏切らない映像化作品で、ところどころにギャグを挟んだことで、息継ぎのような役割をさせている。

ヤクザの撃ち合いの場から無傷で逃げ出せる柿沢と桃井の身体能力や、アキがヤクザの事務所からすんなり出してもらえるというツッコミどころはあるが、クライムサスペンスの醍醐味として目をつぶっておいたほうが楽しめる。

若手イケメン俳優、女優を並べただけの映画ではなく、中身もしっかりしている作品。

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