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映画『ジュニア』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ジュニア』の概要:自ら開発した流産の治療薬を実験するために妊娠した男性科学者を描いたコメディ。アイヴァン・ライトマン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デヴィートによる『ツインズ』のトリオが再結を果たした。

映画『ジュニア』の作品情報

ジュニア

製作年:1994年
上映時間:110分
ジャンル:コメディ
監督:アイヴァン・ライトマン
キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デヴィート、エマ・トンプソン、フランク・ランジェラ etc

映画『ジュニア』の登場人物(キャスト)

アレックス・ヘス(アーノルド・シュワルツェネッガー)
流産を治療するための新薬の開発に取り組む研究者。薬の効果を実証するために自ら被験者となり、人工妊娠する。しかし、女性ホルモンの影響を受けてしまう。
ラリー(ダニー・デヴィート)
アレックスの研究パートナーの婦人科医。アレックスに実験を続けるよう説得する。離婚した元妻のアンジェラへの未練を引きずっている。
ダイアナ・レディン(エマ・トンプソン)
卵子の凍結実験をしている研究者。自らの卵子を凍結させていたが、それをラリーに盗まれてしまう。次第にアレックスに惹かれていく。
アンジェラ(パメラ・リード)
ラリーの元妻。ラリーと長年子供を作れずにいたが、行きずりの男と関係を持って妊娠してしまう。ラリーに主治医となるように頼む。

映画『ジュニア』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ジュニア』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ジュニア』のあらすじ【起】

アレックスは大学の研究所で婦人科医のラリーと共に流産を治療する新薬の研究に取り組んでいた。2人は人体実験に向けて食品医薬品局で研究結果を発表する。しかし、食品医薬品局は申請を却下し、アレックスの研究は中止を命じられる。アレックスは研究室を追い出され、卵子の凍結研究をしているダイアナが代わりに移ってくる。一方、ラリーは離婚したアンジェラに妊娠したことを告げられる。ラリーは自分の子供だと勘違いするが、相手は行きずりの相手だった。

アレックスは母国に帰ろうとするが、ラリーはカナダの製薬会社に売り込むために、こっそり人体実験をすることを提案する。しかもラリーはアレックスを被験者にしようと考えていた。ラリーの説得に折れたアレックスは秘密裏の実験に同意する。ラリーは早速ダイアナの研究所に侵入し、「ジュニア」とラベルの貼られた凍結卵子を盗み出す。そしてアレックスの精子を使って人口受精させると、受精卵をアレックスの腹部に入れる。アレックスは経過観察のためにラリーの家に滞在することになり、ラリーはアレックス尿を採取して妊娠したことを確認する。

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映画『ジュニア』のあらすじ【承】

アレックスは実験の分析のためにダイアナの研究室を借りることにする。しかし、アレックスはダイアナの目の前で悪阻による体調不良に苦しんでしまう。ダイアナはアレックスの身を案じ始め、ラリーは奇病に感染したとデタラメな説明をする。一方、アンジェラはラリーに主治医になるように頼み、ラリーは渋々引き受ける。ホルモンで情緒不安定となったアレックスは結婚式の映像を見て涙してしまう。

ラリーは学会に出席して、カナダの製薬会社との取引をまとめようとする。しかし、会場に居合わせた大学の研究所の所長にその様子を見られてしまい、怪しまれる。一方、アレックスは学会の会場でダイアナと遭遇して意気投合し、一緒にダンスを楽しむ。しかり、ラリーはアレックスのホルモン異常を心配し、研究の打ち切りを決める。ところが自宅に戻ったアレックスは独断で薬の投与を続けてしまう。徐々にアレックスのお腹が大きくなり、ラリーはアレックスが研究を続けていたことに気付く。アレックスはお腹で育つ赤ちゃんに愛情を感じ始めており、「ジュニア」と名付けようと決める。

映画『ジュニア』のあらすじ【転】

ラリーは胎児の様子を超音波で確認し、再びアレックスに協力することにする。そしてアレックスはラリーの家に戻って、共同生活を始める。ある日、ダイアナがアレックスの元を訪ねて来て、2人は親密な雰囲気になる。しかし、そこにアンジェラがやって来て邪魔されてしまう。ラリーはアレックスが胎児を「ジュニア」と呼んでいるのを聞いて驚き、卵子の提供者も「ジュニア」と呼んでいたと嘘の説明をする。一方、研究所の所長は新薬の成分が請求されていることから、密かに新薬の研究を続けているのではないかと疑う。そしてラリーの家を訪ね、新薬があるのを見付けてしまう。

ダイアナと食事に出かけたアレックスはダイアナが自分の卵子を「ジュニア」と名付けて凍結していたことを知る。アレックスはラリーに事情を問い質し、ラリーは盗み出したことを認める。その様子をアンジェラに見られてしまい、ラリーはアンジェラにもアレックスの妊娠を説明する。所長はラリーの家から持ち帰って新薬を分析させ、女性ホルモンが含まれていることを知る。そしてアレックスが被験者であることを見抜く。

映画『ジュニア』の結末・ラスト(ネタバレ)

アレックスはダイアナに実験のことを全て明かすが、ダイアナは動揺してしまう。そこに所長が現れて、研究成果を独占するためにアレックスを拘束しようとする。アレックスは所長を押し倒して逃れると、ラリーと共に妊婦の保養施設に向かう。アレックスは女装をして施設に入居し、身を隠すことにする。アレックスは施設からダイアナに電話して、懸命に連絡を取ろうとする。そしてある日、ダイアナが施設に姿を見せる。2人は仲直りし、子供を問いに育てることを約束する。

ラリーはカナダの製薬会社との契約をまとめる。アレックスが産気づき、ラリーは慌ててアレックスを迎えに行き、ダイアナも駆け付ける。所長も異変に気付き、ラリーの病院にマスコミを集めて待機する。そこでラリーはアンジェラと共にマスコミの前に姿を見せて注意を引き、アレックスとダイアナはベランダから病院に入る。アレックスは帝王切開により無事に女児を出産し、ダイアナは「ジュニア」と名付ける。アンジェラも元気な男児を出産し、ラリーはアンジェラとやり直すことを決める。そして2組の家族は仲良く過ごす。

映画『ジュニア』の感想・評価・レビュー

ツインズ』はアーノルド・シュワルツェネッガーとダニー・デヴィートという対照的な2人が双子という設定が奏功して傑作コメディに仕上がっていた。今作でもシュワルツェネッガーが妊娠するというアイデアは奇抜ながらも、前作のようなマジックには欠けている。男性が妊娠期の女性の心理を体験するという部分の描き方が真面目過ぎることやデヴィートのコミニカルさが発揮されていないことが失敗の要因だろう。(MIHOシネマ編集部)

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