映画『監視者たち』の概要:2013年製作の韓国映画。凶悪犯罪者の監視を担当する捜査班の物語で、中々姿を現すことがないハンザ伊具リープのリーダーを追って奮闘する監視員達を描いたサスペンスストーリー。
映画『監視者たち』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:サスペンス、アクション
監督:チョ・ウィソク、キム・ビョンソ
キャスト:ソル・ギョング、チョン・ウソン、ハン・ヒョジュ、ジュノ etc
映画『監視者たち』の登場人物(キャスト)
- ハ・ユンジュ(ハン・ヒョジュ)
- コードネーム「子豚」。最近監視班のメンバーに入った新人刑事でやるきもガッツもある女の子。
- ファン・サンジュン(ソル・ギョング)
- 監視班班長でコードネームは「ハヤブサ」。
頼りになる切れ者で信頼が厚い。
映画『監視者たち』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『監視者たち』のあらすじ【起】
ハ・ユンジュは地下鉄で、ある対象者を監視している。
男が途中の駅で降り、入った喫茶店で男に「失敗だ」と声をかけられたユンジュ。
この男は監視班長のファンと言い、監視班への移動が決まっているユンジュの試験を行っていたのであった。
「失敗だ」と言われ諦めかけたユンジュだが、班長は地下鉄で起こった出来事を振り返るように指示してくる。
ユンジュは記憶を蘇らせ、集中した右手でリズムを刻むとその度に記憶の欠片が集まっていった。
ターゲットが地下鉄の中で眠った時間、起きた時間、電話したことなど細かいことまで思い出したユンジュは見事合格し、監視班のメンバーに選ばれることとなる。
ユンジュの記憶力や洞察力は素晴らしかった。
監視班のメンバーは動物のコードネームが与えられることが決まりなのだが、ユンジュ的には子鹿が良かったのだが「子豚」に決められてしまう。
この頃街では正体不明のグループによる犯罪がはびこっていた。
彼らの次のターゲットは銀行だった。
映画『監視者たち』のあらすじ【承】
3分で銀行から金を盗むという荒技の犯行を見せつけたグループの手がかりを監視チームはくまなく探す。
しかし彼らの犯行は完璧で何も残されていなかった。
だが犯人の1人が、コンビニで水を購入している形跡があることが明らかになる。
コンビニの防犯カメラに映っていたのだ。
監視グループはこの男を「水のみカバ」と名付ける。
この男を見つけるため、全員で躍起になった。
同じ頃犯罪グループのリーダー・ジェームスは靴屋にいる。
この靴屋の男こそが闇のボスであり、グループに仕事をさせていたのだ。
ジェームスは今回で仕事を最後にし、外国へ行きたいと口にする。
ボスは最後に一つだけ仕事を頼みたいと言い、ジェームスは次の案件の方法を考え始める。
次の仕事は会計法人に保管されている不正書類を盗み出すことだった。
部下にすら自分の姿を見せないジェームスは、いつもビルの上から指示している。
この日もそうだった。
だが盗撮班にたまたま目撃された彼は、盗撮班を殺害し逃亡する。
映画『監視者たち』のあらすじ【転】
捜査開始から16日目。
水飲みカバは未だに見つからない。
ユンジュは場所を変えて捜索した結果、見事カバを見つけた。
ユンジュはカバのマンションまで突き止め、監視カメラをつけるとゴミ袋をあさるなどして、次の計画のヒントを拾い出す。
中から暗号メモが発見されたお陰で、次回のターゲットが判明したのであった。
ついに計画実行の日。
水飲みカバのせいでジェームス事態にも危険がせまっているとは知らず、犯行現場にいた。
実はサンジュンは会計法人近くであがった他殺体が、上から指示を出していた者の犯行であることに気がついていた。
しかしさすがのジェームスも何かいつもと違うと勘ぐり、部下に監視がついていることを知る。
彼は急いで逃亡しようとしたが、サンジュンはその彼の様子に気がつきビルへ突入した。
だがジェームスは入れ替わりに脱出、それに気がついたサンジュンも後を追う。
だが彼の部下は銃撃戦で1人死に、残りは全員逮捕されたというニュースを見た。
ジェームスを尾行していたユンジュだったが、目の前から来るコードネームリスが彼に声をかける。
だがジェームスは容赦無い。
何とリスを刺し殺し逃亡したのである。
映画『監視者たち』の結末・ラスト(ネタバレ)
その夜、ジェームスはボスの元を尋ねると、ボスは彼を抹殺しようとした。
しかし反対に彼に殺害され、今度こそジェームスは国外へ逃亡しようと決意する。
ユンジュはリスのかたきを討つために、ジェームスの記憶を丁寧に蘇らせようとした。
するとユンジュは最初の班長の試験の時、ジェームスが地下鉄に乗り合わせていたことに気がつく。
そして彼が握っていた雑誌をヒントに居場所を突き止めることに成功した。
ユンジュンとサンジュンは交代で彼を尾行したが、逃げられてしまった。
調度雨が降っていて道に傘が溢れていることから、どこにいるのかもわからない。
すると雨が止み、地下鉄に向かうジェームスを発見した。
線路沿いを逃げようとしたジェームスは、監視班達の挟み撃ちにあっていた。
しかしサンジュンの後方から地下鉄が走ってくるのに気がついたジェームスはサンジュンが電車に轢かれて死ぬと思った。
しかしぎりぎりのところで線が変わり、サンジュンは無事だったのだ。
予想が外れたジェームスはサンジュンに発砲、しかし銃撃戦の末倒れたのはサンジュンの方だった。
監視班達は先日犠牲になったリスの墓の前にいる。
新しい任務についたユンジュのコードネームは「子鹿」に変わっていた。
映画『監視者たち』の感想・評価・レビュー
『華麗なる遺産』で一躍有名となったハン・ヒョジュが監視班の新人を演じた今作。とてもスリリングな展開と緊張感の漂う作品で、終始目が離せませんでした。
監視班員それぞれに付けられるコードネームがなんとも可愛らしく、新人のハン・ヒョジュに与えられたのは「子豚」。しかし、子豚の活躍は素晴らしく女性でもここまで根気強く、恐れずに動けないと監視班には入れないのだろうと感じました。
ラストで子豚が成長したシーンは、感動と納得で思わず声が漏れてしまいました。(女性 30代)
導入部からスタイリッシュで、人の心を掴みます。リス、サル、コブタ等、仲間内のコードネームを動物に設定しています。そのため、登場人物をいち早く覚えられ、ストーリーにのめり込みました。韓国の俳優に詳しくなくても、大変楽しいです。監視班の仕事はただ監視と尾行のみで、着実に犯人に迫ります。そして、犯人は頭脳明晰で俊敏、極悪非道な手強い人物ですから、丁度いい緊迫感が継続していました。元となる『天使の眼、野獣の街』も見たくなりました。(女性 30代)
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