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映画『カンフー・ヨガ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『カンフー・ヨガ』の概要:古代の財宝を巡り、中国の考古学者が国を跨ぎ大活躍する。遺物の色復元技術と古代インドのマガダ国研究を行っている考古学者の元に、インドから重要な書類を手に携えた女博士が現れる。彼女は考古学者に消えた財宝の探索を依頼する。

映画『カンフー・ヨガ』の作品情報

カンフー・ヨガ

製作年:2017年
上映時間:107分
ジャンル:アクション、コメディ、アドベンチャー
監督:スタンリー・トン
キャスト:ジャッキー・チェン、アーリフ・リー、レイ、ソーヌー・スード etc

映画『カンフー・ヨガ』の登場人物(キャスト)

ジャック(ジャッキー・チェン)
中国の考古学者で発掘された遺物の色復元技術を研究している。同時にマガダ国の財宝についても調査を続けている。誠実で賢くカンフーの達人でもある。
ジョーンズ・リー(アーリフ・リー)
ジャックの親友の息子で、発掘した財宝をオークションに出品し、金儲けをしている。ジャックや父親からカンフーを習い、身軽でタフ。女に目がなく調子が良い。
シャオグァン(レイ)
ジャックの助手。真面目でもう一人の助手に恋心を抱いている。好青年だが、戦闘には不向き。助手としては有能。
ランドル(ソーヌー・スード)
アルジュナの子孫でマガダ国の財宝を狙っている。弱肉強食をモットーとしており強欲。手荒な手法を好み、腕も立つ。ジャックを何度も襲いダイヤを強奪する。
アスミタ(ディシャ・パタニ)
ラージャスターン州宮殿博物館の博士だが、実はマガダ国の王女が成りすましている。王家に伝わる財宝が狙われていることを知り、ジャックに助けを求める。ヨガの達人で数分に渡り息を止めたり、縄抜けをしたりする。荒事にも柔軟に対処でき、王女でありながらタフ。

映画『カンフー・ヨガ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『カンフー・ヨガ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『カンフー・ヨガ』のあらすじ【起】

唐王朝時代、玄奘法師が天竺から仏教経典を持ち帰ったことから、唐と天竺の友好関係が結ばれる。その後、将軍王玄策が使節として天竺へ赴くことで文化交流に大きく貢献した。
西暦647年、天竺のマガダ国で大使アルジュナが反逆し王位を簒奪。アルジュナは王家の財宝を狙って天竺へやって来た使節の玄策を奇襲した。玄策はマガダの王女から国の財宝を献上され、唐に援軍要請をされていたのであった。

脱出に成功した玄策の部隊は、国境である崑崙山脈へ到達。山は猛吹雪で目前には凍った湖が横たわっていた。そこで、玄策が先に渡り危険がないかを確認したが、彼が振り返ると財宝を持ったマガダ国のビーマ将軍と部隊が忽然と姿を消していたのだった。
その後、無事に唐へ戻った玄策は援軍を率いてアルジュナの象軍を撃破する。しかし、財宝と消えた部隊の行方は要として知れないのであった。

考古学者であるジャックは博物館に務め、遺物の色復元技術を研究している。そんなある日、インドから女博士が訪れる。ラージャスターン州、宮殿博物館からやって来たアスミタは、マガダ国研究の手助けとなる重要な書類を持参していた。

それは財宝を持っていたビーマ将軍が描いた地図である。アスミタはこの地図のどこかに、消えた部隊と財宝があるはずだと言う。地図は彼女の家に代々伝わる家宝だったが、保存状態が悪く酷く傷んでいた。そこで、ジャックの研究している色復元技術が必要となったのである。

ジャックは早速、地図を修復。財宝探索のため、親友の息子を頼ることにする。親友は20年以上、消えた財宝の探索に人生を費やしていた。恐らく亡くなった後は息子のジョーンズ・リーに何らかの手がかりを残しているはずだ。

ジョーンズとアスミタの助手を仲間に加えたジャック達は一路、崑崙山へ。ジョーンズの父親が遺したビーマ将軍の金貨を元に、部隊が消えた地点を川の上流と推測。最新技術を使用し、探索を開始した。調査の結果、地下水脈から先に空洞を発見したが、そこへ向かうには潜水しなければならない。財宝を発掘するには分厚い氷に穴を開ける必要があったため、ジャックは掘削のプロである知り合いに協力を仰いだ。

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映画『カンフー・ヨガ』のあらすじ【承】

崑崙山脈にて仲間との親交を深めている頃、インドではアルジュナの子孫が財宝を横取りしようと画策中。
掘削用の新機材が到着後、空洞への入り口を作り上げたジャック一行。内部は巨大空洞が広がり、進んだ先には消えた部隊が潜伏していた跡が氷漬けとなって残されていた。更にマガダ国の金貨が13箱もあり、世紀の大発見に喜ぶ一行。

しかし、そこへ財宝を横取りしようとインドの盗掘団が登場。ジャックは発見した財宝は政府の物だと主張するが、一派を率いる男は傲慢にも自分のものだと言う。ジャック一行は奴らに抵抗し、ジョーンズがマガダ国の財宝を手に単独逃走に成功する。しかし、残されたジャックとアスミタ達は抵抗も虚しく拘束されてしまうのだった。

見張りが姿を消した後、インドのヨガにて拘束から逃れたジャック達は、地下水脈を潜水して外への脱出を試みることにした。しかし、アスミタはヨガ効果で数分もの間、息を止められるが、ジャックは途中で酸欠状態に陥ってしまう。アスミタのお陰でどうにか助かった。

2週間後、療養施設に入院していたジャックは、財宝発見の名誉で一躍、時の人となっていた。盗掘団は早々に逮捕されたが、盗まれた財宝のダイヤがオークションに出品される情報を入手する。アスミタ曰く、ダイヤは真の財宝への鍵らしい。ジャックは助手のシャオグァン達を引き連れ、オークションの開催地へ向かった。

ダイヤの出品者は、単独で逃走に成功したジョーンズである。ジャックは有資家の知人を頼り、オークションへ参加。オークションにはダイヤを狙う一派や王族が参加していたが、1臆6千万ドルでジャックが落札に成功。その様子をネットで見ていたジョーンズは、高額落札に大喜び。

その後、ジャック達はダイヤを受け取り、会場を後にしようとしていた。しかし、そこを盗掘団に襲撃されダイヤを奪われてしまう。その知らせを聞いた助手達は、ジョーンズを諫めるのを中断し、急いでダイヤの行方を追いかける。

ジャックもまた盗掘団のボスが乗る車を追いかけた。激しいカーチェイスを展開する中、ジョーンズが捨て身でダイヤを奪取。しかし、そのダイヤをバイクに乗る女にまたも奪われてしまうのであった。

映画『カンフー・ヨガ』のあらすじ【転】

ジョーンズ曰く、バイクの女はどうやらアスミタだったらしい。一週間後、ダイヤを追ってインドへ入国したジャック。ラージャスターン州の宮殿博物館へアスミタを訪ねたが、現れた人物は確かにアスミタという名前だったが、ジャックが知る彼女ではなかった。どうやらアスミタに成りすましていた様子。実はアスミタと名乗っていた女性はマガダ国、キタンジャリ家第68代王女だったのである。

王女と面談が叶ったジャックは、彼女からダイヤの話を聞く。ダイヤはシヴァの目と呼ばれており、世界を支配する力を持っていた。伝説ではそれが真の財宝を開く鍵だと言われている。アルジュナの反逆目的はどうやらこの財宝にあったらしい。故に、アルジュナの子孫であるランドルは、盗掘団のボスとして財宝を何度も狙い強奪しようとしていたのだ。

ダイヤは元々、権力の象徴として杖に装着されていたと言う。王家に残されていた杖とダイヤを元に戻し、本来の姿に戻したジャックだったが、問題はここからである。これをどのように使い財宝への扉を開くのか。
更に王女から話を聞き、インドにある27の寺院から天文学と星座を読み解き、財宝が隠されている場所を特定。

その頃、一日遅れでインドへ入国したジョーンズを迎えに向かった助手達は、市場にて盗掘団に襲われる。そこへジャックと王女も到着しそれぞれに抵抗するが、ジョーンズと王女の助手が攫われてしまうのだった。

後日、ランドルの邸へ王女と共に向かったジャック。邸の庭にはハイエナの群れが放たれており、中央の檻にジョーンズと助手が囚われていた。彼らを人質にランドルはマガダ国の財宝の扉を開けて欲しいと言う。

その頃、入国が遅れたお陰で無事だったシャオグァンは、密かに邸へ潜入しジョーンズ達の救出へ。まずは檻から2人を解放し、餌の肉をばら撒いてハイエナの包囲網から命からがら脱出に成功する。

映画『カンフー・ヨガ』の結末・ラスト(ネタバレ)

一方、王女とジャックはランドルに連れられ、財宝が隠されていると思われるトゥバン寺院へ。奥の間でダイヤの杖を利用し、仕掛けを発動させる。寺院の地下へと潜入を果たした一行は先へ進み、とうとう財宝を発見する。
それは黄金で出来た歴史的な建物で宝箱が幾つも並んでいた。更に建物の奥には、これも黄金で出来たシヴァ神の像が鎮座している。

勢い勇んで宝箱を開けたランドル達だったが、箱に収められていたのは、医術や仏教を書き記した経典だった。これを見たジャックと王女は、財宝とは富や権力ではなく知恵や知識が人々を豊かにするのだとランドルへ主張。しかし、彼はそれを認めず、強欲にもゴミだと豪語するのである。彼が信じるのは自然の法則である弱肉強食なのだった。

そこへ、邸から脱出を果たしたジョーンズ達が現れ、乱闘へ突入。それぞれの能力を発揮し、攻勢は有利であったが、そんな最中、ランドルによって王女が人質として囚われてしまい、ジャックはたちまち不利な状況へと貶められてしまう。

ランドルと対峙したジャックは、激しい戦闘を繰り広げ習得技で対決を行う。そして、隙を突いて王女を拘束している者を驚かし王女を解放した。
そこへ、寺院の僧たちが現れランドルの戦意が喪失。宝は国の物だと言われ、全員で黄金のシヴァ神へと祈りのダンスを踊るのであった。

映画『カンフー・ヨガ』の感想・評価・レビュー

中国とインドの合作映画。世界のジャッキー・チェンが考古学者として、俄かインディ・ジョーンズとなり古代の財宝を巡って大活躍する。ジャッキー・チェン作品としての特徴を持ち、随所にて展開されるカンフーを用いた戦闘シーンに加え、笑いのポイントがバランスよく挟まり、更にはきちんと謎解きもする。

最後のシーンでは全員でダンスを踊るのだが、これはただ単にインドを象徴するためのものではないかと思われる。ラストシーンとしては曖昧な終わり方であるため、いまいち納得できないが、序盤のCGアニメーションや作中に登場する最新技術を用いた機材など見どころは満載。(MIHOシネマ編集部)


この作品は間違いなく『レイダース 失われたアーク』のオマージュ作品でしょう。あの作品を見ていれば今作のストーリー展開がきっと予測出来てしまうと感じるほど「そのまま」でした。インディ・ジョーンズ的な主人公ジャックを演じるのはジャッキー・チェン。彼が主人公だから「カンフー」なのでしょうが、雰囲気的にはジャッキー・チェンがインド映画に入り込んでしまった感じ。良くも悪くも「インド」感が強めです。
韓国の人気アイドルグループEXOに所属していたチャン・イーシンが出ているのには驚きました。しかも、なかなか良い役で演技も良かったです。
内容は薄いですが、サクッと見られる面白い作品でした。(女性 30代)

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