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映画『ふたりのベロニカ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ふたりのベロニカ』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『ふたりのベロニカ』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0016621

製作年 1991年
上映時間 97分
ジャンル ドラマ
監督 クシシュトフ・キエシロフスキー
キャスト イレーヌ・ジャコブ
フィリップ・ヴォルテール
サンドリーヌ・デュマ
ルイ・デュクルー
製作国 フランス

映画『ふたりのベロニカ』の登場人物(キャスト)

ベロニカ(イレーヌ・ジャコブ)
ポーランドのベロニカは、母親を早くに亡くし、父と二人でポーランドの小さな村で暮らしている。ピアニストだったが指の怪我で断念、その後はソプラノ歌手を志す。パリのベロニカは、小学校で音楽教師をやっている。ポーランドのベロニカと同じく、母親を亡くす。彼女も歌を歌っている。
アレクサンドル・ファブリ(フィリップ・ヴォルテール)
童話作家。人形劇を上演して各地を回っている。パリのベロニカと運命的に出会う。

映画『ふたりのベロニカ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ふたりのベロニカ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ふたりのベロニカ』のあらすじ【起】

ポーランドの小さな村で父と二人で暮らすベロニカは、指の怪我からピアニストの道を断念し歌手を志望していた。彼女は歌うことに喜びを見出し、アンテクという恋人と幸せな生活を送っていたが、最近胸に痛みを覚えることが気になっていた。また、自分がもう一人いるような不思議な感覚を覚えてもいた。

クラクフの叔母の家に滞在することになったベロニカは、友達と一緒に学校へ合唱の練習を見学しに行く。そこで思わず歌を口ずさんでしまったベロニカは、講師にその声を見初められてワルシャワで演奏会のオーディションを受けないかと勧められる。

ある日、彼女は学生デモと機動隊が衝突する広場に停まっていた観光バスに、自分とそっくりの女性を見つけて思わず立ち尽くしてしまう。彼女はベロニカには目もくれず、夢中でカメラのシャッターを切っていた。帰り道、また胸の痛みが襲って来るが、しばらくしてどうにか収まった。

ベロニカの美しい歌声は天賦の才能と評価され、オーディションに見事合格。叔母やアンテクは、それを喜んでくれた。

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映画『ふたりのベロニカ』のあらすじ【承】

ベロニカがソプラノを務める演奏会の日がやって来る。しかし、歌唱中にまたしてもあの胸の痛みに襲われる。そして、舞台の上で倒れてしまい、彼女はそのまま息を引き取る。

同じ頃のパリ。ポーランドでデモの写真を撮っていたもう一人のベロニカは、男友達とベッドを共にしていた。すると、彼女は何故か突然深い悲しみに囚われ、何かを失ってしまった感覚に陥り涙を流す。そして、なぜか分からないが音楽教師のもとを訪れ、習っていた歌を止めたいと告げた。彼女もポーランドのベロニカと同じ様な胸の痛みに悩んでおり、心臓外科に行き検査をしてもらう。

パリのベロニカは小学校の教師で、子供達に音楽を教えていた。彼女が演奏させているのは、2世紀前のオランダの作曲家ヴッデンマイヤーの曲だ。この曲は、ポーランドのベロニカが舞台で歌っていた曲だった。

ある日、学校のホールで人形劇が上演され、彼女はその美しくも悲しい物語に魅了される。そして、舞台袖の鏡に映った人形使いの男に心惹かれ、気が付くと彼のことを好きになっていた。

映画『ふたりのベロニカ』のあらすじ【転】

ある夜、寝ていたベロニカに無言電話が掛かって来る。誰か分からず電話は切れた。その後も匿名の郵便で、楽譜のバインダーを留める黒い紐が届くなど不思議なことが起こる。人形使いのことが頭から離れないベロニカは、同僚の教師から童話作家のアレクサンドル・ファブリという名前だと教えてもらう。

その後、父の家にいたベロニカのもとに、今度はカセットテープが入った匿名の小包が届く。彼女はテープに録音されていた車の音や、駅のホームのアナウンス、カフェのウェイトレスの声や、切手の消印を頼りにサン・ラザール駅の近くにあるカフェを訪れる。すると、そこにはファブリがいた。

ベロニカは彼を運命の相手だと思っていたが、ファブリは大人向けの小説を書くため、女性の心理を試してみたかっただけだと話した。ベロニカはショックを受けてカフェを飛び出した。

映画『ふたりのベロニカ』の結末・ラスト(ネタバレ)

その後、ホテルで休むことにしたベロニカをファブリが追って来た。彼はベロニカに謝り、ベロニカのことをもっと知りたいと言った。それに対し、彼女は自分のバッグのものを全部出して彼に見せた。そこには、彼女がポーランド旅行で撮った写真も入っていた。そして、その中に自分とは別の瓜二つの女性が写っていることに気が付く。それを見て急に悲しみを覚えたベロニカは涙を流す。ファブリはそんな彼女に寄り添い、慰めた。

ベロニカは、昔から予言めいたものを感じる不思議な力が自分にあると思っていた。そして、彼女は写真を見てもう1人の自分が存在していたことを確信する。ポーランドで命を落としたベロニカがその身を犠牲にして自分を救ってくれ、運命の人に出会わせてくれたと直感したのだ。

その後、ファブリは新しい人形劇の人形を作っていた。その人形はベロニカがモデルだった。ファブリは予備だと言って人形をもう1体作っていた。台本は、同じ日に生まれた同じ名を持つ二人の女性の物語だった。

ベロニカは父の家にやって来る。家の前の木に触れ、ベロニカは自分の生を実感するのであった。

映画『ふたりのベロニカ』の感想・評価・レビュー

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映画『ふたりのベロニカ』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『ふたりのベロニカ』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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