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映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』の結末までのストーリー
  • 『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』を見た感想・レビュー
  • 『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』を見た人におすすめの映画5選

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』の作品情報

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標

製作年:2014年
上映時間:51分
ジャンル:アニメ、アクション、サスペンス
監督:小池健
キャスト:栗田貫一、小林清志、沢城みゆき、山寺宏一 etc

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』の登場人物(キャスト)

ルパン三世(栗田貫一)
泥棒で変装の名人。敵をだます頭の切れる一面もあるが、不二子にはめっぽう弱い。
次元大介(小林清志)
寡黙なガンマンでルパンの相棒。銃の腕に対して絶対の自信を持っており、負けたときは本気で悔しがり諦めの悪いところも見せる。一対一での戦いなど正々堂々と勝負をすることを好む。
峰不二子(沢城みゆき)
美しく可愛らしい女性だが、お金に目がない。お宝や情報を盗むために変装し潜入する。ルパンを手玉に取り、ルパンが盗んだお宝も平気で横取りをし裏切ったりする。
クイーン=マルタ(皆瀬まりか / 歌:Beverly Staunton)
世界的に有名な東ドロアの歌手。歌の力を信じており、西ドロアとの架け橋になるためコンサートの開催を決意。次元にボディーガードを依頼するが、西ドロアで歌っている最中に狙撃され死亡する。
ヤエル奥崎(広瀬彰勇)
私情では動かない優秀な狙撃手。狙われた人物は生きておらず、存在が謎に包まれている。右目に眼帯をつけている。

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のあらすじ【起】

お宝を手に入れるため、マランダ共和国の大使が乗る車を襲ったルパン三世と次元大介は、大使と運転手に変装をし、何食わぬ顔で検問を突破する。

車の中にあった新聞を読むと、東ドロアの世界的歌手クイーンマルタが西ドロアで暗殺され、東西ドロアの不可侵条約が破られたため国交が危ぶまれているという話が掲載されていた。その女性は、かつて次元が守ることが出来なかった女性で、何の罪もないマルタが暗殺されたことに対し後悔の念を未だに引きずっていた。

ルパンは、無事にお宝が置かれている建物の潜入に成功する。そのお宝とは、東ドロアに落ちたとされる、美しく光り輝く彗星の欠片「リトルコメット」。しかしそのお宝は、西ドロアを手に入れたい東ドロアがマランダ共和国と取引し、ウラン濃縮設備と引き換えにしたものだった。

予定よりも早く警備に気づかれた二人はリトルコメットを手に逃げ出すが、手の内を見られているかのように警察に追いかけられる。車に乗って逃げようとした二人だったが、建物から飛び出す絶妙なタイミングで次元の肩を狙撃されてしまう。また、次元を助けようとしたルパンも足を狙撃されてしまうが、何とか車の陰に隠れてやり過ごす。

狙撃された弾丸は、次元にとって見覚えのあるものだった。それは7日前、クイーンマルタが美しい歌声で歌っている最中、何者かが彼女の肩と頭を撃ち抜いた時と同じ弾丸だった。

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映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のあらすじ【承】

なぜかアジトの場所が警察に見つかるが、弾丸を見て敵に目星をつけた次元は、ルパンを連れて墓場に向かう。そこには次元の墓が用意され花が供えられていた。そんなことをするのは、ヤエル奥崎と言う狙撃手しかいない。ヤエルは、狙撃をする前に標的の墓を事前に用意するのだ。個人的な意思では動かず背後には雇い主が必ずおり、サイコロで出た数字で狙撃する回数を決める残虐な人物だった。また、狙われて生きている人はおらず、詳しいことは誰にも分からない。次元はガンマンとして、ヤエル奥崎と決闘するため、心配するルパンのもとを離れる。

とある会員クラブに侵入した峰不二子は金庫を開け手帳を手に入れようとするが、見つかってしまい捕えられてしまう。

供えられた墓の花からヤエルの居場所を割り出した次元だったが、ルパンもその場所にいた。手を借りる気はないと怒る次元だったが、ルパンはヤエルを雇っている黒幕を知りたいだけだと言う。

ルパンたちが訪れた場所では、不二子が捕えられている姿がモニターで映し出されていた。助けに行こうとするルパンだったが、危ないから助けに来ないでと言われる。

不二子とのやり取りを嘲笑いながらヤエルが現れる。ヤエルと次元は早打ちの勝負を行うことになるが、軽量化した銃を使用しているヤエルに次元は負けてしまう。次元を連れてルパンは逃げ出すことにし、ヤエルとのカーチェイスバトルが始まる。

裸にされた不二子は、赤いスパッツを着た人間のような巨大な生き物に襲われ、クラブのショーの見世物にされてしまう。

倉庫に逃げたルパンと次元だったが、次元が頭を打ち抜かれ死亡してしまう。

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のあらすじ【転】

不二子を襲った生き物は、ヤエルが作った機械だった。見世物にされていたショーがフィナーレを迎えようとしていたちょうどその時、ルパンが現れ助けられる。遠くにいるはずのヤエルもそのことに気づいているようだった。そして、ちゃっかり手帳を盗み出した不二子とルパンは脱出することになる。

不二子が盗み出した手帳とは、「カラミティファイル」と呼ばれるもので、東ドロアが秘密裏に行っている暗殺について記されており、それが公になれば一つの国が亡ぶと言われている。その手帳には、マルタの暗殺についても載っていた。

そして、ルパンはなぜ次元が狙われることになったのか気づく。すべてはこのカラミティファイルに繋がっていたのである。

マルタは薄々敵が西マルタだけではないことに気づいていたが、歌の力で東西の人々を救うことを信じていた。次元は、マネージャーからボディーガードの解約を申し出されるが、こっそりと潜入し見守っていた。だがしかし、結局マルタを守ることはできず死なせてしまうのだった。

ルパンは手帳を囮にし、敵をあぶり出すことにする。ヤエル側も手帳を取り戻す為、手帳を盗んだ不二子と共にルパンの墓を立て、殺すことを決める。

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』の結末・ラスト(ネタバレ)

ヤエルは、ルパンの狙撃をするためサイコロを振り、1が出た為一発で仕留めようとする。しかし、撃った弾はルパンにかすりもしなかった。そして、自身のわき腹が撃たれていることに気づいたヤエルは、遠く離れた場所から次元が狙撃していることに気づく。死んだと思われていたが、ルパンたちに騙されていたのだ。

ルパンはヤエルの秘密に気づいていた。眼帯で隠されていた右目は見えていないのではなく、街に張り巡らされている監視カメラを直接見ているのだ。そのため、物陰に隠れているルパンたちに気づくことが出来たのだ。それを逆手に取ったルパンは、次元の死を偽装し油断させたのだ。

カラミティファイルとは、街中の監視カメラを利用して作られたものだった。マルタを殺したのは東ドロア政府だった。戦争を行うためにマルタの存在は邪魔だったのだ。そして、真相に気づかれることを恐れ次元も殺すことにしたのだ。

最後はガンマンとして次元はヤエルに対決を申し込む。お互い勝つことを信じていたが、次元は耳を、ヤエルは二の腕を打ち抜かれていた。銃の軽さを利用して、打ち合ったときに弾同士を当てることでヤエルの腕を打ち抜くことに成功したのだ。次元は殺すことはせず、ヤエルのガンマンとしての生命を殺したのだ。

ルパンと次元の車に並走してバイクに乗った不二子が現れる。不二子はその場を離れ、取り戻した手帳を確認するが、それはルパンの用意した偽物だった。その代わり、リトルコメットをこっそり手に入れる。ルパンたちはマルタの部分をマスコミに送り、残りは燃やしてしまう。その姿をモニター越しにマモーが静かに見ているのだった。

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

1時間に満たない時間ですが、ルパン3世のかっこよさが隅々まで詰まっています。泥臭い作画で内容は大人向け。キャラクターのセリフ・所作が非常に渋いです。サブタイトルにもある通り次元がメインです。不利を承知でごつい銃にこだわる理由は…”ロマン”。痺れました。声に出したくなる名台詞でしょう。やや悪趣味でしたがヤエルも悪役にしては格好良すぎです。引き金を引く回数をサイコロに委ねるのは、ヤエルなりの”ロマン”ですね。敵も味方も超一流。極上のルパン作品です。(男性 20代)


銃の名手・次元大介に焦点を当てた本作は、彼の孤独と葛藤を魅力的に描いた傑作。冒頭のスナイパー戦からすでに見応えがあり、「孤高」のイメージがとても映像的に引き立ちました。次元が「銃ではなく目的を見据える」瞬間には静かな感情の高まりがあり、ルパンとの絆もいつも以上に深く感じられます。銃声の余韻とともに幕を閉じるエンディングは、観る者の心に深く刻まれる余白を残しています。(20代 男性)


普段は陽気なルパン一味の中で、重厚な個人ドラマが展開される異色の一作。次元のプロとしての誇りと、仲間を守りたいという感情が激しくぶつかり合う中で、彼が下す決断の重みが美しい。ラストで仲間と再会する瞬間には、胸に沁みる感動が走りました。アニメとは思えない深い人間ドラマが詰まっていて、大人こそ楽しめる作品だと思います。(30代 女性)


仕事人・次元の“プロフェッショナル”ぶりが光る一方で、その背負う孤独感が静かに胸を抉ります。敵を貫く銃弾の音だけが響く描写には、無言の覚悟と生き様が宿っていてゾクッとしました。仲間のために命を賭ける姿も格好よく、ラストの微笑みには本当に救われた気持ちに。これぞ“漢のアニメ”だと感動しました。(40代 男性)


次元大介というキャラの“静けさ”と“熱さ”が凝縮された名作でした。背中で語る孤高の狙いとそれでも仲間を裏切れない優しさのギャップがたまりません。銃の構え方や目線など、アニメとは思えない緻密な描写がリアルで惚れ惚れします。エンディングの余韻は、観終わった後しばらく浸っていたくなるほど深い余韻があります。(20代 女性)


シリーズの中で、次元大介をここまで深く掘り下げた作品は初めて観ました。過去の亡霊に悩まされながらも前に進もうとする姿に共感します。そして最後に、仲間のために花火を打ち上げるシーンは、まさに「仲間を思う最高の名演技」。シンプルな物語構成ながら、テーマの重さは壮大で、心に強く残る作品でした。(30代 男性)


ルパンファミリーの中ではクールな次元ですが、今回はそのクールさの根底にある情熱が見え隠れしていて、胸が熱くなりました。銃弾が跳ね返されるような緊迫感あるシーンから、仲間との和解シーンへ流れる構成が見事。特にラストのセリフ“俺はやる”にはぐっときました。アクション要素と感情描写のバランスが素晴らしく、ファンならずとも必見です。(40代 女性)


シンプルながら、深い一本。次元大介の生き様に焦点を当てて、人間としての弱さと強さを描くのが見事です。「銃に命令はしない」というセリフの重みは、まさにこの作品の核心。フィルムノワール的な空気感と孤高のヒーロー性がアニメーションでここまで描けるのは本当に凄い。最後の笑顔に涙が出ました。(50代 男性)


かなり静かで無骨な物語だけど、その静けさがかえって心に刺さる作品でした。銃声の“静寂”が、次元という人物の孤独と信念を見事に描き出しています。そしてラストに見せるルパンへの信頼。見返すたびにじっくり噛みしめたくなる、深い1本です。(50代 女性)


映画館の暗闇で観た次元の“決意の銃口”には、思わず息を飲みました。次元ファンとして、この覚悟と静寂がこんなに心に響く作品はないと思います。アクションも作画も文句なし。そして最後に語られる「墓標」は彼自身の存在証明のようで、作品丸ごとが一つの詩のように胸に沁みました。(10代 男性)

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

REDLINE

この映画を一言で表すと?

究極にスタイリッシュで熱い、魂を燃やすハイスピードSFレース映画。

どんな話?

未来の宇宙で開催される違法レース「REDLINE」に命懸けで挑む男JPの物語。美麗なアニメーションと熱量のあるレース描写が魅力で、アウトローな主人公の生き様がまさに“男の美学”を体現しています。

ここがおすすめ!

一切の妥協を許さず描かれた作画は圧巻の一言。ルパンのようなアウトローの魅力や、“信念を貫く”キャラクターが好きな方には間違いなく刺さります。観終わったあと、アドレナリンが止まらない作品です。

カウボーイビバップ 天国の扉

この映画を一言で表すと?

ハードボイルドとジャズが融合した、孤高の賞金稼ぎたちのクールな物語。

どんな話?

未来の宇宙を舞台に、賞金稼ぎ集団“スパイク”たちがテロ事件の真相に迫る。過去に囚われた男と、彼を追う者たちとの静かな対峙が、哀愁と緊張感をともなって展開していきます。

ここがおすすめ!

スタイリッシュな映像と音楽、そしてクールなキャラクターが光る作品です。『次元大介の墓標』が好きな方は、スパイクと次元に共通する“背中で語る男”の魅力にきっと惹かれるはず。

GOLGO13(劇場版)

この映画を一言で表すと?

無口な殺し屋が繰り広げる、緻密で硬派なアクションサスペンス。

どんな話?

プロのスナイパー・ゴルゴ13が、依頼を受けて巨大企業と国家の陰謀に挑む。超人的な狙撃技術と冷静な判断力を武器に、次々と敵を葬る姿が描かれます。敵もまた強敵揃いで見応え抜群です。

ここがおすすめ!

次元のような無口でプロフェッショナルな主人公が好きな方にはたまらない作品。アニメながらリアルな描写と男臭いドラマが堪能できます。まさに“昭和のアウトロー”を味わえる一作。

ブラック・ラグーン

この映画を一言で表すと?

無法地帯で繰り広げられる、傭兵たちのスタイリッシュなバイオレンス劇。

どんな話?

会社員だったロックがひょんなことから傭兵チーム“ラグーン商会”に加入し、無法都市でさまざまな裏社会の事件に巻き込まれていく。銃撃戦や心理戦が交錯する緊張感が魅力です。

ここがおすすめ!

次元のように信念をもって銃を握るキャラクターが多数登場し、それぞれの哲学がぶつかり合います。スタイリッシュな銃撃アクションと、ハードボイルドな展開が好きな方にぴったりです。

LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門

この映画を一言で表すと?

死線を越えて生まれる剣士の覚悟と誕生の物語。

どんな話?

ルパンシリーズの中で五ェ門にスポットを当てた作品。巨大な敵を前に“斬鉄剣”が通用しない事態に直面し、五ェ門は己を鍛え直すべく壮絶な戦いに挑みます。ルパンや次元との関係性も深まる一作。

ここがおすすめ!

『次元大介の墓標』の姉妹作品とも言える本作。己の弱さと向き合い、覚醒していく五ェ門の姿に胸が熱くなります。硬派な殺陣アクションと、孤独と信念が交錯するドラマは必見です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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