この記事では、映画『MEMORY メモリー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『MEMORY メモリー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『MEMORY メモリー』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0090628
製作年 | 2022年 |
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上映時間 | 113分 |
ジャンル | アクション サスペンス |
監督 | マーティン・キャンベル |
キャスト | リーアム・ニーソン ガイ・ピアース モニカ・ベルッチ タジ・アトウォル |
製作国 | アメリカ |
映画『MEMORY メモリー』の登場人物(キャスト)
- アレックス・ルイス(リーアム・ニーソン)
- アルツハイマー型認知症の影響で、記憶障害に悩む殺し屋。「子どもは殺さない」という信条を持つ。その信条から、大きな陰謀に巻き込まれる。
- ヴィンセント・セラ(ガイ・ピアース)
- 人身売買組織を追うFBI捜査官。自身の仕事に強いプライドを持っており、たびたび上層部と対立することもある。
- ダヴァナ・シールマン(モニカ・ベルッチ)
- 不動産業界の有力者。残忍な性格で、自身の利益のためなら手段を選ばない人物。その裏では、人身売買組織と通じている。
- ランディ・シールマン(ジョシュ・テイラー)
- ダヴァナが溺愛する一人息子。移民を収容する施設の運営に携わっているのだが、その裏では悪事に手を染めている人物。
- リンダ・アミステッド(タジ・アトウォル)
- ヴィンセントの同僚の女性FBI捜査官。正義感が強く、悪を許さない性格。ヴィンセントと同様に人身売買組織を追っている。
- ウーゴ・マルケス(ハロルド・トレス)
- メキシコ連邦警察の男性刑事。正義感が強い性格。ヴィンセントたちと共同で、人身売買組織を追うことになる。
映画『MEMORY メモリー』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『MEMORY メモリー』のあらすじ【起】
メキシコのグアダラハラで「完璧な殺し屋」として知られるアレックス・ルイスは看護師に変装し、標的を絞殺して任務を遂行する。仕事終わりの帰路で、アレックスはアルツハイマーを発症し引退を決意する。しかし、アレックスは仲介人のマウリシオに説得され、最後の仕事としてテキサス州エルパソに向かうことになる。
同時にFBI捜査官ヴィンセント・セラは人身売買組織を追っており、囮捜査中に標的レオンが娘ベアトリスを人質に取る。ヴィンセントたちは、レオンの説得を試みるが、最終的にレオンは転落死する。父の死を目の当たりにしたベアトリスは、ヴィンセントたちに恨みを抱えながら、警察に連行される。ヴィンセントは上司に叱責されるが、
一方アレックスはエリス・ヴァン・キャンプを標的とし、彼の家に侵入してUSBを奪う。その途中、エリスの娘が帰宅するが、娘に気づかれないようにアレックスはエリスを殺害して任務を遂行する。
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映画『MEMORY メモリー』のあらすじ【承】
アレックスは任務完了の暗号文を送る。翌日、ヴィンセントとリンダはエリス殺害現場に向かう。エリスの妻ウェンディに事情を聴くと、彼女は強盗の可能性を示唆するが、ジェラルドには、疑念が残るのであった。
上層部からのFBI児童労働搾取特捜班の解散命令に反発するヴィンセントとマルケス。しかし、ジェラルドは「ヴァン・キャンプ殺害事件に集中しろ」と指示。ヴィンセントはベアトリスを保護するため、収容施設からグループホームに移送するのだが、ベアトリスはヴィンセントに心を開き始め、砂漠の絵をヴィンセントに贈るのであった。
夜、アレックスは2人目の標的の少女を暗殺しようとするが中止にし、ボーデンとの契約を解除する。アレックスはボーデンを脅し、少女の安全を守ろうとする。その夜メトロ・ホテルのバーで美女マリヤを救うが、度々悪夢に悩まされることになる。
映画『MEMORY メモリー』のあらすじ【転】
翌朝、ヴィンセントはグループホームでベアトリスの遺体を見て愕然とする。マルケスは空港でベアトリス殺害のニュースを聞き、背後にカルテルがいることを知る。アレックスもニュースを見て自分が殺したのではないかと疑うが、アリバイを確認してホテルを出る。
ヴィンセントは現場で、別の女性がベアトリスと同じ銃で撃たれたことを知る。その日の夜、マルケスが協力を申し出て、ヴィンセントはそれを承諾。アレックスはボーデンを殺害し、USBの内容を確認する。USBにはエリスの脅迫や、ベアトリスを誘拐する映像が含まれていた。その後、ヴィンセントたちはボーデンの妻に聞き込みをするが、新たな情報は得られなかった。
翌日、捜査を進めると犯人が二人いることが判明。アレックスからヴィンセントに電話があり、自分がエリスとボーデンを殺したと告白。続けてアレックスは、ベアトリスを殺したのはマウリシオで、エリスとボーデンが子どもを食い物にしていたことを明かし、自分が罰することを告げるのであった。
映画『MEMORY メモリー』の結末・ラスト(ネタバレ)
マルケスはマリアンヌを訪ね、エリスが不動産王ダヴァナと秘密裏に話していたことを知る。翌日、ヴィンセントたちはダヴァナとボーデンの関係を調査し、ランディ、エリスが移民収容施設に関与していることを突き止める。
その夜、アレックスはランディを暗殺し、マルケスに撃たれ負傷するも逃亡、応急処置を施す。翌朝、ヴィンセントたちはアレックスを追い、彼の過去を調査。アレックスはダヴァナのビルに侵入するも失敗し、エルパソの警察で取り調べを受けることになる。
ヴィンセントはアレックスからダヴァナの陰謀を聞き出し、USBを入手するも警察上層部の圧力で事件はもみ消される。アレックスは重傷を負わされ、ヴィンセントは上層部の対応に失望する。翌日、ヴィンセントはフラッシュドライブを司法省に提出するのだが、ダヴァナは自宅で謎の人物に殺される。ヴィンセントはリンダとマルケスの共謀に気づく。実は、マルケスはアレックスの遺志を継いでダヴァナを裁いたのだった。
映画『MEMORY メモリー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
記憶が失われていく中で父親が繰り返し探す“娘の姿”。その純粋な愛と絶望が胸をつかまれました。AIによって書き換えられる過去と、壊れていく自分を見つめるその苦しみがリアルで、ラストの涙に力がこもっていました。記憶は奪えても、愛は消せない。そう強く感じた名作です。(20代 男性)
主人公の妻がAIメモリーで生き続けるという設定に最初は戸惑いましたが、それがあるからこそ家族の“本当の時間”の価値が際立ちます。記憶操作というテクノロジーがもたらす倫理的ジレンマが際立ち、観終わったあとにずっと考え続けてしまう作品でした。(30代 女性)
記憶を失った殺人犯の視点から始まる物語は、最終的に“赦し”と“再生”を描く感動作へと昇華。娘との再会シーンが涙腺崩壊で、記憶がなくても父として何度でも向き合う姿に心が震えました。ただのSFスリラーではなく、“人間らしさ”的ヒューマン映画でした。(40代 男性)
高性能AIが人間の記憶に介入する未来設定はリアルで怖い。しかし、その設定を使いながらも、テーマは普遍的な「愛と記憶」。特に末期の妻の思い出をめぐるくだりでは、記憶を残すことの尊さと残された悲しみが交錯し、打ちのめされました。AI映画が苦手でも、ぜひ観てほしい一本です。(20代 女性)
記憶をAIに任せる父親・娘・妻の三者三様の葛藤が丁寧に描かれていて、リアルな家族ドラマに心を掴まれました。記憶があるのと、思い出があるのは違う——その違いを映像で実感させられる構成が秀逸。SFとしても人間ドラマとしても優れたバランス感が光る作品です。(50代 男性)
単なる記憶SFではなく、父娘の絆が軸になる物語。最終盤で娘が「覚えてる」「覚えてない」で喧嘩しながらも和解するくだりは、忘れられた思い出が愛を壊すのではなくむしろ試す、そんな深いテーマが込められていました。心がじんわり温まりつつも涙腺決壊しました。(30代 女性)
冒頭の連続殺人犯としての演出から始まり、ラストで娘を抱きしめる父親に戻る流れが見事でした。記憶の書き換えと真実の混在が物語を濃厚にし、AIの暴走や倫理観に対する問いを鋭く突いてきます。娯楽面でもしっかり面白く、かつ思想的余地も多い、丁寧なSFサスペンスです。(40代 男性)
記憶が曖昧になる恐怖と、思い出の温かさが交錯する世界観に飲み込まれました。記憶のコピーと書き換えが可能なのに、“本来の記憶”を取り戻すために苦しむ父親の姿には胸が痛みました。記憶とはただのデータではなく、そこにある“感情”こそが人間の根幹だと再認識させてくれる作品でした。(60代 女性)
この映画、AI記憶技術という近未来SFを扱いながら、描かれているのは親子の“時間”。娘の初めての言葉や恋人のエピソードといった小さな記憶が積み重なって、物語を深くしていました。記憶とは消えたら終わるものではなく、人間関係を繋ぐ“絆”であることを強く感じました。(50代 男性)
映像表現も秀逸で、記憶の中で断片的に浮かぶ風景や声が映画体験としても美しかった。技術的なSF要素と心情描写が融合していて、AI犯罪なのに心が引き裂かれるほど感情が動きました。記憶の信頼性も問い直される、21世紀的なテーマを静かに突いてくる素晴らしい作品でした。(30代 女性)
映画『MEMORY メモリー』を見た人におすすめの映画5選
メメント
この映画を一言で表すと?
記憶を失った男が、手がかりだけを頼りに真実を追う衝撃のノンリニア・サスペンス。
どんな話?
短期記憶障害を抱える主人公レナードは、妻を殺した犯人を追いながら、自らの記憶を写真とメモで補完していく。しかし、記録に頼るがゆえの「真実の歪み」が、やがて彼自身を苦しめる展開に。観る者の記憶すら試される構造が魅力。
ここがおすすめ!
『MEMORY メモリー』と同様、記憶という不確かな土台の上に立つ人物像を描いた秀作。時間軸を交差させる演出が巧みで、何度も観返したくなる構成。人間の「記憶」に対する不信と、それでも抗う意志が胸を打つサスペンスです。
リミットレス
この映画を一言で表すと?
脳の力を100%引き出す薬が導く、加速する成功と危機のスリラー。
どんな話?
スランプ中の作家エディは、脳の機能を最大限に引き出す新薬“NZT”を手に入れたことで、知性と記憶力が飛躍的に向上。瞬く間に成功を掴むが、その裏には大きな代償と陰謀が潜んでいた…。加速する展開に息を呑むSFサスペンス。
ここがおすすめ!
記憶・知性の限界に迫るテーマは『MEMORY メモリー』と通じるものがあり、ただの成功物語では終わらない中毒性があります。記憶の操作や思考強化がもたらす危うさに興味がある人には刺さる内容です。
記憶にございません!
この映画を一言で表すと?
記憶喪失の首相が、再び“人間らしさ”を取り戻す感動の政治コメディ。
どんな話?
ある事故で記憶を失った傲慢な総理大臣が、自分の過去の所業を知りながらも、新たな信念とチームでの信頼を築いていくストーリー。記憶が消えたからこそ気づける人間関係と理想の姿を描いた心温まる作品。
ここがおすすめ!
『MEMORY メモリー』とはトーンが異なるものの、“記憶をなくすことで新たな自己に気づく”という共通点が魅力。シリアスなテーマを笑いと温かさで包んだ一作で、重くなりすぎずに“記憶”を見つめ直せる映画です。
オブリビオン
この映画を一言で表すと?
失われた記憶と偽りの世界。真実を求めて戦う男のSFミステリー。
どんな話?
トム・クルーズ演じる技術者ジャックは、地球管理任務の中で失われた記憶と、自分の存在に違和感を覚え始める。やがて、過去の断片と共に壮大な陰謀に巻き込まれていく…。映像美と哲学的テーマが交錯する近未来ドラマ。
ここがおすすめ!
記憶操作と真実の探索という点で『MEMORY メモリー』と強い親和性がある一本。記憶喪失とアイデンティティの葛藤を、壮大な世界観と美しいビジュアルで描いていて、視覚的にもドラマ的にも満足できる良質SFです。
トータル・リコール(1990 / 2012年版どちらでも)
この映画を一言で表すと?
「記憶は真実か幻想か?」をスリル満点に描く近未来アクション。
どんな話?
平凡な男が記憶を改ざんするバーチャル旅行を申し込んだことで、自分が実はスパイだったという真実に目覚める。しかしその“記憶”すら本物か疑わしい…。現実と虚構の境目を揺さぶる名作SFアクション。
ここがおすすめ!
『MEMORY メモリー』と同じく、「記憶とは何か?」「自分とは誰か?」というテーマを、アクションと謎解きでテンポよく見せてくれる。現実がねじれるような感覚がクセになる、スリリングな記憶系SFの金字塔です。
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