映画『ノー・マーシイ 非情の愛』の概要:1986年製作のアメリカ映画(原題No Marcy)。麻薬組織を捜査している刑事と、組織のボスの情婦が愛し合うようになってしまうサスペンス作品。リチャード・ギア主演の話題作。
映画『ノー・マーシイ 非情の愛』 作品情報
- 製作年:1986年
- 上映時間:108分
- ジャンル:サスペンス
- 監督:リチャード・ピアース
- キャスト:リチャード・ギア、キム・ベイシンガー、ジェローン・クラッベ、ジョージ・ズンザ etc
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映画『ノー・マーシイ 非情の愛』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『ノー・マーシイ 非情の愛』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ノー・マーシイ 非情の愛』のあらすじを紹介します。
シカゴの刑事エディ(リチャード・ギア)は、相棒のジョーと麻薬組織を捜査している。
ある日、ガソリンスタンドスタッフになりかわり、組織の車が入ってくることを確認して追い詰めるも肝心の麻薬はどこにも無かった。
その後実際に目にすることの無かった麻薬の捜査を続行した二人は、町で組織の人間と出くわす。
そこにはボスの情婦ミシェールもいた。
エディはミシェールを呼び出し問い詰めるも、彼女は口を割らない。
ミシェールに翻弄される刑事たちだったが、尋問後、急に組織に襲撃されてしまう。
エディは命からがら逃げるも、ジョーは殺害されてしまった。
ショックと怒りを露にしたエディは、ジョー殺害の容疑で立件しようとする。
そのためにミシェールを証人として捕まえる。
逃げないように手錠でミシェールと自分を繋いで、組織から逃げるエディ。
しかし鍵の無い手錠は二人を繋げたままだ。
自由に動くことが出来ない二人はやがて自分達の身の上話を始め、次第に惹かれあっていく。
翌日やっとの思いで手錠を切ることが出来た二人。
エディはついに、ジョーの復讐を始めたのだった。
映画『ノー・マーシイ 非情の愛』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ノー・マーシイ 非情の愛』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
若き日の名俳優たちの熱演
今となっては白髪が良く似合うダンディーなおじさまのリチャード・ギア。
そして魅力的な瞳が印象的なキム・ベイジンガー。
この二人の共演ということだけでも話題性がある作品である。
本作品でも手錠に繋がれながらもお互いに惹かれ合い、次第にそれが恋だと気がついていく演技は絶品だ。
リチャード・ギアの刑事役、それも相棒を殺されたことで復讐に燃えるハードボイルドな役柄というのも見所の1つと言えるだろう。
彼は見るからに穏やかで、復讐していく激しい役はあまり演じないからだ。
それが麻薬組織と闘うというのだから、それは見所ポイントが高いのも当たり前である。
実はありがちなストーリー構成
手錠で繋がれた刑事と組織の人間。
実はこれは意外とありがちな展開である。
しかし、本作品は刑事と組織のボスの情婦という設定であり、その展開は少し珍しい。
このまま繋がっていれば恋愛モードに入るのも時間の問題だということは、もちろん想定内である。
そのいかにも過ぎる展開を、演技派俳優たちが盛り上げているのが流石であるのだ。
この二人を使っていなければ、ごくありきたりな展開のサスペンス作品ということで終わっていたことであろう。
特にキム・ベイジンガーが良いのだ。
12歳で母親に組織に売られたという、壮絶な過去を持っている女性の役を見事に演じている。
どこか儚げで影があるのに、それでいて強い意思を感じさせる女性。
それがリアルにさえ見えて映画に入り込みやすい。
サスペンスはドラマに入り込めないと面白みが半減する。
非現実的な事件に巻き込まれた感じが楽しいからだ。
そういう点から観ても、女性からも男性からも感情移入しやすい作品なのでは無いだろうか。
映画『ノー・マーシイ 非情の愛』 まとめ
サスペンス映画といっても実はかなり幅が広く、殺人事件などが起こると全部サスペンスに入ってしまう。
本作品もサスペンスではあるがどちらかというとハードボイルド作品であり、少し暗めなサスペンスをイメージして観ると何とハードな演出であるかと思わされる。
また俳優も意外な顔ぶれである。
リチャード・ギアが復讐劇に出るということも珍しい。
本作品のリチャードは、まさにはまり役で驚いた人もいるのではないだろうか。
若かりし頃の彼は、今とはまた違う魅力が光っている。
今の落ち着いた優しそうなおじさま風も素敵だが、血気盛んな感じの彼も今観ると味わい深い。
今だからこそ是非見たい作品の1つであるといっても良いだろう。
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