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映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の結末までのストーリー
  • 『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』を見た感想・レビュー
  • 『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』を見た人におすすめの映画5選

映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2022年
上映時間 128分
ジャンル アニメ
ミステリー
監督 木下麦
キャスト 花江夏樹
飯田里穂
木村良平
山口勝平
製作国 日本

映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の登場人物(キャスト)

小戸川宏(花江夏樹)
タクシー運転手。物静かな性格で、人と接するのが苦手。様々な事情を抱えた乗客を日々、乗せている。
白川(飯田里穂)
看護師の女性。優しい性格だが、お茶目な一面もある。小戸川のことを気にかけている。趣味でカポエラを習っている。
剛力(木村良平)
小戸川のかかりつけ医で、剛力医院の委員長。友人である小戸川を気にかけている。冷静沈着な性格。
柿花(山口勝平)
小戸川と剛力の友人。お調子者で能天気な性格。マッチングアプリで婚活をしている。普段は、ビルの清掃員をしている。
二階堂ルイ(三森すずこ)
抜群のルックスに加え、歌もダンスも巧みにこなすミステリーキッスのセンター。負けず嫌いな性格。
市村しほ(小泉萌香)
一見純粋でかわいい性格にみえるが、貧乏な家で育ったため、大金持ちになりたいという野心を秘めている。
三矢ユキ(村上まなつ)
3人の中では一番まっすぐでピュアな性格。無邪気な発言をマネージャーから怒られることも度々ある。唐揚げが大好物。
今井(酒井広大)
ミステリーキッス・二階堂ルイの大ファン。素直で明るい性格。グッズにたくさんお金をつぎ込んでいる。
ドブ(浜田賢二)
チンピラで喧嘩の強さはプロの格闘家並み。傷害事件で指名手配される。行動原理は基本的にお金欲しさ。
山本(古川慎)
高身長でハンサムな男。実直な性格をしている。ミステリーキッスが売れるためなら手段を選ばず尽力する。

映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』のあらすじ【起】

取調室に呼ばれたセイウチの小戸川は、女子校生失踪事件について聞かれる。小戸川は、事件の振り返りを始める。

10月4日夜、小戸川のタクシーにコビトカバの樺沢が乗り込んでくる。樺沢は、SNSでバズりたいという願望があり、小戸川とのツーショット写真を要求する。そこへたまたま指名手配犯のドブが写りこむ。

樺沢の後に、アルパカの白川がタクシーに乗ってくる。小戸川は、車内で白川と会話を始める。白川は、ドブへの借金に悩んでいた。白川は、優しく悩みを聞いてくれる小戸川に好意を抱いていた。

ドブは、小戸川に興味を抱いており、接触をしてくる。ドブが小戸川のタクシーに拳銃を持って、乗り込んで来る。しかしながら、動揺しない小戸川を見て、ドブは興醒めしてしまう。ドブは、強迫するのを諦めて、接触してきた理由を伝える。「ヤノ」という男が写ったドライブレコーダーのデータが欲しいという理由であった。小戸川は、しばらく考えさせて欲しいと伝える。

映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』のあらすじ【承】

小戸川は、失踪した女子校生をタクシーに乗せたことがあるらしい。それを知っているのは、警察官、ドブ、犯人のみであった。

黒猫の三矢が小戸川のタクシーにマネージャーと乗り込んで来る。その際に、三矢はこっそりタクシーの座席の隙間にGPS付きの携帯を忍ばせる。誰かに依頼をされた様子である。

その後、三毛猫のアイドルの市村が乗車する。市村は、小戸川に対してなかなかアイドルとしての向上心が湧かないことを小戸川に愚痴を言う。車内では、出会い系サイトで出会った柿花とメールのやり取りをしていた。市村と同乗していたマネージャーの山本は、小戸川と意気投合する。小戸川は、以前にも山本の事務所の女の子を乗せたことを伝えると、山本はその際のドライブレコーダーのデータが欲しいと伝える。小戸川は、しばらく考えさせて欲しいと答える。

小戸川は、宝くじに当選した知り合いの今井とキャバクラに行く。そこへ仮面を被った男が現れ、小戸川に銃口を向けるが、間一髪のところで小戸川は逃げることに成功する。

映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』のあらすじ【転】

仮面の男による襲撃後に今井と合流した小戸川は、身の安全のため、身を隠すよう提案する。

マネージャーの山本が映像の催促をしてくる。なかなか要求に応じない小戸川を山本は、襲撃し、無理やり映像を奪おうとする。そこに助けに来たのは、白川であった。白川は、得意のカポエラで山本を撃退する。

その後、ドブと合流した小戸川。ドブは、現金強奪の予定を話し始める。今井を監禁して、宝くじの当選金を奪うという計画であった。この計画は、「オッドタクシー作戦」と名付けられる。

トイプードルの二階堂は、三矢、市村と共にアイドルをやっていたが、その立ち位置に悩んでいた。二階堂は、悩みを三矢に相談するため、深夜に三矢を呼び出す。二階堂が事務所に行くと、三矢が死んでいることを発見する。すぐにマネージャーの山本に連絡する二階堂。山本は、デビュー目前に三矢を失ったことを隠蔽するため、三矢の替え玉を用意することにした。三矢の死体は、海に沈めることになった。

映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

「オッドタクシー作戦」の当日。現金を無事に強奪した小戸川たちは、駐車場で奪った現金を確認する。そこへ仮面の男が現れ、小戸川とドブを襲う。小戸川はタクシーで逃げるのだが、逃げる途中にタクシーごと海に入ってしまう。海に沈む中、小戸川は自身の過去を振り返る。

小戸川は、人と接することが苦手だった。父はよく小戸川を動物園に連れてきては、別の女と不倫をしていた。ある日、小戸川の母は、小戸川と夫を車に乗せ、車ごと海に飛び込んだ。両親は、この事故で亡くなり、小戸川だけが生き残った。その際に、障害が残り、見えている人の顔が動物に見えるようになってしまった。

目が覚めたとき、小戸川は人間が動物ではなく、人間の姿で見えるようになっていた。入院している小戸川のもとに、白川と剛力がお見舞いに来る。

後日、三矢殺害の容疑者が逮捕される。三矢の替え玉の子が犯人であった。

小戸川のタクシーには、白川が乗り込む。二人は、一緒に動物園へ向かう。途中で白川が助手席に乗っていいか尋ねると、小戸川は顔を赤くして頷くのであった。

映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

テレビアニメ版の総集編かと思いきや、後日譚としてしっかり物語が補完されていて、驚きと満足感がありました。小戸川の記憶の断片や、最後のラストシーンでの“視覚の変化”が物語に新たな層を与えていて、考察が止まりません。ミステリーとしての緻密さとキャラクターの奥行きが健在で、特に柿花の成長が印象的でした。アニメ版を観ていた人には必見の映画です。(20代 男性)


アニメ版の余韻をそのまま映画館で味わえる幸福な時間でした。全体としては総集編的な構成ですが、後日談によって小戸川のその後が描かれている点が非常に重要。特に、猿田との対決や、しっかり伏線が回収されていく展開が爽快でした。キャラクターたちの思惑が絡み合う構図が見事で、サスペンスとして非常に完成度が高い。(30代 女性)


アニメを観ていない人にはやや敷居が高い内容かもしれませんが、アニメ版ファンにはたまらない演出が詰まっていました。小戸川がなぜ“動物”に見えていたのか、その理由が明かされるラストはやはり衝撃的。都市の闇やSNS、承認欲求など、現代的なテーマも引き続き描かれていて、骨太な社会派ミステリーです。(40代 男性)


映画としての体裁をとりつつ、アニメ版の濃厚な伏線をまとめあげたような作品。後日談の新規カットがしっかりと本筋に関わってくるため、再編集版というより“完結編”という印象でした。アイドルグループ“ミステリーキッス”の裏側がさらに深掘りされていて、事件の真相が明かされていく過程にドキドキしました。(20代 女性)


すべての会話が伏線になっているような緻密な脚本は本作でも健在でした。アニメ版の謎が回収されるラスト、そして小戸川の視点の“正体”に改めて鳥肌。動物に見える世界が人間に戻ったとき、これほど世界が違って見えるとは。静かなエンディングなのに、あらゆる意味が変わる構成に感服しました。(30代 男性)


柿花が成長していたことに胸が熱くなりました。小戸川の人間関係が少しずつ変化していく描写が優しく、社会の中で孤立していた彼に光が差すような後日談になっていたのが良かったです。映像のテンポも落ち着いていて、大人向けのアニメ映画として非常に質が高いと感じました。(50代 女性)


アニメ版からずっと感じていた“都市の孤独”が映画版でも貫かれていました。個性的なキャラクターたちが織りなす群像劇の中で、小戸川という一人の男の内面が丁寧に描かれていて、感情移入しやすかったです。最後に彼が現実の“人の顔”を見て言葉を失う場面、あれだけで映画一本分の価値があると思います。(40代 男性)


全体的には再編集映画ですが、終盤の数分で評価が変わるほどの衝撃がありました。特に、アニメで見えなかった“現実の人間の顔”が出てきた瞬間、世界の解像度が上がるような感覚に陥ります。思い込みや視覚のフィルターといった心理的なテーマが深く、美術や演出も地味に凄かったです。(20代 男性)


テレビシリーズでは語られなかった“その後”が描かれている点が、ファンとしては非常に嬉しかった。何気ない会話の裏にある緊張感や、登場人物たちの間にある微妙な距離感がリアル。タクシーという密室の空間を最大限に活かした脚本構成が改めて見事でした。劇場で観る価値のある一本。(30代 女性)


本作の魅力は、単なる動物キャラのミステリーではなく、“人間の視点が歪む瞬間”をあぶり出している点にあります。小戸川の認知が変化することで、世界も変わる。そんな強烈な演出が、ラスト数分に凝縮されていて衝撃でした。アニメとは違った、映画という媒体で観ることの意味がしっかりあると思います。(50代 男性)

映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

PERFECT BLUE(パーフェクトブルー)

この映画を一言で表すと?

アイドルの“顔”の裏に潜む、もうひとつの自我と現実の崩壊。

どんな話?

アイドルから女優へ転身したミマが、ストーカーやネット社会の影響で精神的に追い詰められていくサイコサスペンス。現実と虚構の境目が曖昧になり、観る側にも緊張感を与える作りが特徴です。

ここがおすすめ!

『オッドタクシー』と同様にメディア、承認欲求、自己認識の揺らぎをテーマにした衝撃作。心理描写とサスペンスの絡み合いが秀逸で、ラストの余韻も長く残ります。ミステリーが好きな方には強く推したい作品です。

PSYCHO-PASS サイコパス(第1期)

この映画を一言で表すと?

犯罪を数値化できる未来で、人間の自由と正義が問われる。

どんな話?

近未来の日本。人間の心理状態を数値で管理する“シビュラシステム”によって、犯罪を未然に防ぐ世界。新人監視官・朱が犯罪者とされる者たちと向き合い、システムの矛盾に直面していくSFクライムドラマ。

ここがおすすめ!

群像劇としても完成度が高く、複雑に絡み合う人間関係や社会構造は『オッドタクシー』を彷彿とさせます。一見すると正しそうなことへの疑問を突きつける作品で、考察好きにもおすすめです。

イヴの時間 劇場版

この映画を一言で表すと?

ロボットと人間の境界が溶ける、喫茶店での静かな革命。

どんな話?

人間そっくりのアンドロイドが普及した社会で、「人間とロボットを区別しない」ルールの喫茶店「イヴの時間」に通い始めた高校生が、ロボットに宿る“心”と向き合い始める。

ここがおすすめ!

人間の多面性や無意識の偏見といったテーマは、『オッドタクシー』にも共通しています。小さな会話劇の中にある哲学的な問いが印象的で、静かながらも深い余韻を残すSF作品です。

東京ゴッドファーザーズ

この映画を一言で表すと?

3人の“はみ出し者”が、クリスマスに拾った赤ちゃんと歩く運命の一日。

どんな話?

東京の路上生活者である元ドラァグクイーン、中年ギャンブラー、家出少女の3人が、ゴミ捨て場で赤ん坊を拾ったことから騒動に巻き込まれていく。温かくもドラマティックな1日を描いたヒューマンアニメ。

ここがおすすめ!

個性的でアウトローなキャラたちが織りなす群像劇は、『オッドタクシー』の魅力そのもの。テンポの良い脚本と温かい結末に救われる、人間の可能性を信じさせてくれる映画です。

B: The Beginning

この映画を一言で表すと?

天才と怪物が織りなす、知能戦×オカルト×サスペンス。

どんな話?

架空の王国で発生する連続殺人事件をめぐり、天才捜査官キースと超人的能力を持つ青年Kokuが、それぞれの過去と陰謀に向き合っていく。スタイリッシュかつ複雑な展開が魅力のNetflixオリジナルアニメ。

ここがおすすめ!

伏線とキャラクターの思惑が複雑に絡み合う構成が『オッドタクシー』に通じます。ミステリー×スリラーを探している方にはぴったりの一本で、観終わった後も謎解きが止まりません。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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