映画『PARKER/パーカー』の概要:パーカーは恋人の父親に指示され、4人の男と共に強盗を行った。その4人の男は今回のお金を元手にして、他の大きな強盗を計画していた。パーカーはその誘いを断ったため、殺されそうになる。パーカーは男達に報復することを決意する。
映画『PARKER/パーカー』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:テイラー・ハックフォード
キャスト:ジェイソン・ステイサム、ジェニファー・ロペス、マイケル・チクリス、ボビー・カナヴェイル etc
映画『PARKER/パーカー』の登場人物(キャスト)
- パーカー / ダニエル・パーミット(ジェイソン・ステイサム)
- プロの強盗。人を傷つけることなく仕事を行うが、裏切り者には容赦なく牙を向く。ハーリーに指示されメランダー達と強盗を行うが、裏切られ殺されそうになる。
- レスリー(ジェニファー・ロペス)
- 不動産会社に勤める。バツイチ。夫に借金の支払いを手伝わされ、苦労していた。現在は母と同居している。セクハラに耐えながらも働かなければいけない現状に嫌気がさし、パーカーの手伝いをする。パーカーに惹かれている。
- ハーリー(ニック・ノルティ)
- クレアの父親。自身も強盗などの犯罪をしていた。パーカーの腕を買っているが、危険を顧みず突き進む姿に不安を抱いている。
- メランダー(マイケル・チクリス)
- パーカーと共にステート・フェアで強盗を行った。パーカー以外の強盗犯4人の中で、リーダー的存在。
- ハードウィック(マイカ・ハウプトマン)
- パーカーと共にステート・フェアで強盗を行った。人を直接殺害するのに躊躇する気弱な性格。そのくせ、放火などで人が死のうと気にしない残忍さを併せ持つ。ギャングのボスの甥っこ。
- クレア(エマ・ブース)
- パーカーの恋人であり、よき理解者でもある。パーカーが犯罪に手を染めていることを知りながらも、傍にいて支えている。
映画『PARKER/パーカー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『PARKER/パーカー』のあらすじ【起】
ステート・フェアでは美少女コンテストや出店、競馬などが楽しめ、大金が集まった。5人の強盗犯(パーカー、メランダー、カールソン、ロス、ハードウィック)はそれを奪うため、集金所を襲撃した。警備員の男が恐怖により発作を起こしてしまうが、パーカーが優しく声を掛け、恋人を思い出して落ち着くように諭した。その時、パーカーの脳裏には恋人のクレアと、クレアの父のハーリーの姿が思い浮かんだ。今回の強盗はハーリーに指示されて行った犯行だった。そして、今回の強盗のために5人が集められた。
パーカー達はステート・フェアから逃げた後、廃屋で車を入れ替えて逃走した。パーカー以外の強盗犯達は、今回奪ったお金を元手にして別の強盗を計画していた。パーカーも誘われるが、無理をしてお金を増やそうとは思っていなかったので、きっぱりと断った。男達はパーカーの分け前を奪うため、パーカーを撃ち殺害しようとした。
パーカーは一命を取り留め、病院で目を覚ました。病室のテレビを見ると、ステート・フェアの事件がニュースで流れていた。ハードウィックが計画よりも大きな建物に火を放ったせいで、死人が出てしまっていた。パーカーが窓の外を見ると、警察が病院を訪れていた。身元不明人であるパーカーを確認しにきたのだ。パーカーは医師の服を奪って病院を逃走した。
映画『PARKER/パーカー』のあらすじ【承】
パーカーは強盗を犯して金を手に入れた後、偽の身分証を作成するよう男に依頼した。ハーリーに連絡して、殺されかけたことを話した。そして、お金を回収し報復するため、メランダー達の居場所を問いただした。ハーリーはハードウィックのバックにシカゴのギャングがついているから危険だと忠告するが、パーカーは止める気はなかった。ハーリーは仕方なくハードウィックの兄の居場所を教えた。
パーカーはハードウィックの兄を脅し、ハードウィックの居場所を聞いた。場所はフロリダのパームビーチだと判明する。パーカーはギャングを敵に回したので、クレアとハーリーに連絡をして、危険が迫っているので逃げるよう忠告した。ハードウィックは兄から連絡を受け、パーカーが追っていることを知る。メランダー達はパーカーの殺害をしくじったハードウィックを非難するが、次の強盗計画にハードウィックが必要なため殺すことはできなかった。ハードウィックはメランダーに脅され、ギャングの叔父にパーカーを殺害するよう依頼した。
クレアの家に侵入者が現れる。クレアは命からがら家から逃げ出し、車で逃走した。泣きながらパーカーに助けを求めるが、パーカーは別荘に逃げろと言うだけだった
パーカーが身分証を取りに行くと、建物の中に刺客が立っているのが見えた。パーカーは刺客を殺し、新しい身分証を手に入れた。新しい名前は“ダニエル・パーミット”。その後、パーカーはハーリーに会いにいった。ハーリーはクレアを守るためにもギャングと戦うなと忠告するが、パーカーは信頼を踏みにじったメランダー達を許す気はなかった。
映画『PARKER/パーカー』のあらすじ【転】
不動産会社に勤めるレスリーは、新規顧客が見つからずに焦っていた。そのため、同僚の顧客である、ダニエル・パーミットにこっそり会いにいった。レスリーはカッコいいダニエルにうっとりしつつも、物件を紹介して次に会う約束を取り付けた。
パーカーは別荘にいるクレアに会いにいった。クレアはギャングに殺されるのではないかと怯えていた。パーカーは別れる気ならそれでもいいと、優しくクレアに伝えた。その後、パーカーはレスリーに様々な物件を紹介してもらった。レスリーは離婚したてで、夫に借金の支払いを手伝わされて傷ついていた。パーカーに気があるそぶりを見せるが、パーカーはそれ以上レスリーに踏み込むことをせず、話を聞くだけに留めた。
パーカーは物件を見て回っている最中、メランダー達がいる家に見当をつけていた。夜中、メランダー達が家を出て行った隙に忍び込み、強盗の計画を調べ武器に細工を施した。外に出ると、レスリーが車に乗って待っていた。レスリーはダニエルを調べ、身分証を偽造していることを発見していた。ダニエルは生後2か月の赤ちゃんだったのだ。
パーカーは仕方なくレスリーをホテルに連れて帰った。レスリーは40歳前でバツイチになり、セクハラに耐えながら働く毎日にうんざりしていた。日常から抜け出すために、お金が必要だったのだ。パーカーはレスリーに服を脱ぐように指示し、盗聴器の有無を確認した。次の日、レスリーはパーカーに呼ばれて会いにいった。パーカーはレスリーの話しから、メランダー達が社交界の元女王であるクレンドンの宝石を狙っていることを知る。遺産は寄付され、宝石は明日競売にかけられる予定だった。
映画『PARKER/パーカー』の結末・ラスト(ネタバレ)
パーカーが部屋にいると、刺客に襲撃される。何とか反撃してバルコニーから落とすが、手を刺され頭から血を流し酷い有り様だった。次の日、レスリーが家にいると、ダニエルの詳しい情報を求めて警官が訪ねてくる。レスリーは平静を装いながら、冷やかしの客だと答えた。すると、飼い犬が歩くたびに、血の足跡がついているのが見えた。レスリーは泥だと偽りながら血を拭き取り、犬が歩いてきた場所を確認した。何故かベランダで、パーカーが血だらけで蹲っていた。レスリーは警官を帰した後、パーカーの元へ急いで戻った。パーカーはレスリーに紙を渡し、公衆電話から電話を掛けた後、いつものように出勤するよう指示した。
レスリーが早退して家に戻ると、クレアがパーカーの手当てをしていた。2人の様子を見て、付き合っていることを知る。その夜競売会場で、メランダー達が設置したスピーカーから煙が噴き出していた。メランダー達は消防士の振りをして建物に侵入し、宝石を盗み出した。ボートを使って逃げようとするが、郡保安官に見つかってしまう。メランダー達はハードウィックをボートに残し、酸素ボンベを背負って泳いでその場を逃げ出した。
レスリーはパーカーが心配で、ハードウィック達のアジトを見にいった。だが、後から戻ってきたハードウィックに見つかってしまう。メランダーはパーカーの知り合いだと気づくが、レスリーは殴られてもパーカーのことを話そうとはしなかった。パーカーはその様子を見ており、パーカーを探しに出てきたロスを殺害した。レスリーは机の裏に隠されていた銃でカールソンを撃ち、パーカーは襲ってきたメランダーを刺殺した。そして、ハードウィックも射殺した。パーカーは泣き叫ぶレスリーを抱きしめた。
レスリーとパーカーは報酬を山分けすることを約束した。レスリーはパーカーがクレアの元に戻ることに気づき、悲しそうに微笑んだ。6か月後、パーカーはギャングのボスを射殺した。1年後、レスリーに家に大金が届けられた。
映画『PARKER/パーカー』の感想・評価・レビュー
ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画。仲間に裏切られた強盗が報復を誓い、かつての仲間達と対峙する姿を描く。
主人公・パーカーは犯罪者ながら仕事の際に人を傷つけないというルールを課しており、自分なりの矜持を持って生きているところが魅力的。この作品は単純な善悪ではなく一人の人間の善悪、生き様が強く描かれている。(男性 20代)
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