
結論から言うと、「あなたと私の夏の旅」は派手な展開はないものの、“タイミングを逃し続けた恋”に心当たりがある人ほど深く刺さる映画です。
2026年1月9日、Netflixで本作を鑑賞したMIHOシネマ編集部の映画専門ライターとして感じたのは、この物語がロマンスでありながら、同時に“人生の選択ミス”を描いた作品でもあるということ。
本記事では、ネタバレを含めつつ、なぜ本作が甘くもほろ苦い余韻を残すのかを感想・レビューとして掘り下げていきます。
「あなたと私の夏の旅」はどんな映画?まず結論を整理
本作は、性格も価値観も正反対な男女が、10年間にわたって「夏の1週間旅行」を共にする物語です。
ロマンティック・コメディの形式を取りながら、物語の本質は「好きなのに選ばなかった時間」にあります。
次は、ネタバレなしであらすじを確認していきましょう。
ネタバレなし|あらすじを分かりやすく解説
旅と刺激を愛する女性ポピーと、静かな日常を好む男性アレックス。
二人は大学時代に出会い、深い友情を築きますが、恋人にはなりません。
住む場所も生活も違う二人は、それでも毎年夏に1週間だけ一緒に旅をする関係を10年間続けていきます。
「あと一歩踏み込めば恋になるのに、踏み込まない」
その曖昧な距離感が、本作最大の魅力です。
次は、物語の核心に踏み込んでいきます。
ネタバレあり|10年越しの旅が迎える結末
ここからはネタバレを含みます。
物語後半で描かれるのは、ポピーとアレックスがそれぞれ別の人生を歩み始めた後の再会です。
恋人がいる、結婚を考えている──そんな現実が、二人の関係をより複雑にします。
本作が巧みなのは、「好きだった」という過去ではなく、「今も好きだ」と気づく瞬間を丁寧に描く点。
長年の沈黙が、ようやく言葉になるまでの時間こそが、この映画のクライマックスです。
では、この映画はなぜ「王道なのに評価が割れる」のでしょうか。
感想・レビュー|王道ロマンスなのに物足りなさを感じる理由
MIHOシネマ編集部の映画専門ライターとして正直に言うと、本作はかなり予測しやすい展開です。
出会い、すれ違い、再会、告白──流れ自体は多くのロマンス映画と変わりません。
しかし、その“分かりきった結末”に至るまでの過程が、あまりにも現実的です。
- 勇気が出なかった瞬間
- 空気を壊したくなくて黙った夜
- 「今じゃない」と自分に言い聞かせた選択
こうした積み重ねがあるからこそ、ラストの一歩が重く、尊く感じられます。
次は、キャストの演技について見ていきます。
キャスト評価|感情を抑えた演技がリアル
ポピーを演じたエミリー・ベイダーは、明るさの裏にある不安や焦りを自然に表現。
一方、トム・ブライス演じるアレックスは、感情を言葉にできない不器用さが印象的です。
派手な名シーンはないのに、会話の「間」が記憶に残る
それは二人の演技が過剰でないからこそ生まれた空気感でしょう。
では、この映画はどんな人におすすめなのでしょうか。
「あなたと私の夏の旅」がおすすめな人
- 大人向けのロマンス映画が好きな人
- 「あの時こうしていれば」と思った経験がある人
- 派手さより余韻を重視する人
逆に、合わない人もはっきりしています。
正直おすすめできない人
- テンポの良い恋愛映画を求めている人
- 大きなどんでん返しを期待する人
- 感情表現がストレートな作品が好きな人
最後に、雰囲気が近いおすすめ作品を紹介します。
「あなたと私の夏の旅」が好きな人におすすめの映画3選
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
この映画を一言で表すと?
一夜の会話が、人生を変えるロマンス。
どんな話?
列車で出会った男女が、夜明けまで街を歩きながら語り合う物語。会話だけで恋を描く名作。
ここがおすすめ!
「言えなかった気持ち」を愛おしく描く点が共通。
ラ・ラ・ランド
この映画を一言で表すと?
夢と恋が交差する、ほろ苦いラブストーリー。
どんな話?
夢を追う男女が出会い、惹かれ合いながらも別の道を選ぶ。
ここがおすすめ!
選ばなかった未来の描写が心に残る。
ワン・デイ 23年のラブストーリー
この映画を一言で表すと?
時間が残酷に進む恋愛映画。
どんな話?
同じ日に再会し続ける男女の23年間を描く。
ここがおすすめ!
長い時間をかけて育つ感情が共通。
まとめ|この映画は「過去の自分」に出会う物語
「あなたと私の夏の旅」は、恋愛映画でありながら、
“あの時の選択”と向き合うための物語でもあります。
観終わったあと、きっと誰かの顔が浮かぶはず。
ぜひあなたの感想も、コメント欄で教えてください。






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