この記事では、映画『ポルターガイスト(2015)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ポルターガイスト(2015)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ポルターガイスト(2015)』の作品情報

出典:https://video.unext.jp/title/SID0022220
| 製作年 | 2015年 |
|---|---|
| 上映時間 | 93分 |
| ジャンル | ホラー |
| 監督 | ギル・キーナン |
| キャスト | サム・ロックウェル ローズマリー・デウィット サクソン・シャービノ カイル・キャトレット |
| 製作国 | アメリカ |
映画『ポルターガイスト(2015)』の登場人物(キャスト)
- エリック(サム・ロックウェル)
- 郊外にある分譲住宅地の一軒家に引っ越してきた、ボーウェン一家の父親。妻のエイミーと共に知人との食事に出かけて行くが、帰って来ると子供たちが怪奇現象に襲われていて、姿を消した娘のマディを探し始める。
- エイミー(ローズマリー・デウィット)
- ボーウェン一家の母親で、夫のエリックと共に食事に出かけて帰ってくると、子供たちが怪奇現象に襲われているのを目撃する。それ以降娘のマディが姿を消してしまったため、大学の超常現象研究室に助けを求める。
- ケンドラ(サクソン・シャービノ)
- ボーウェン一家の長女で、ハイティーンの少女。両親が食事に出かけている間に、物音を聞きつけて入った洗濯室で、床から伸びてきた不気味な手に足を掴まれる。
- グリフィン(カイル・キャトレット)
- ボーウェン一家の息子で、まだ小学生くらいの少年。両親が食事に出かけている間に、庭に生えていた大木の枝が家の中に伸びてきて、捕えられてしまう。
- マディソン(ケネディ・クレメンツ)
- ボーウェン一家の末娘で、まだ5歳の幼い少女。テレビの画面や誰もいないワードローブに話しかけるなど奇妙な行動があったあと、両親が食事に出かけている間に、姿を消してしまう。愛称は「マディ」。
- パウエル(ジェーン・アダムス)
- 大学で、超常現象についての研究をしている女性教授。エイミーの依頼を受け、部下と一緒にボーウェン家で起きている怪奇現象について調べ始め、姿を消したマディを探し出すために、知人の霊能力者・キャリガンに連絡を取る。
- キャリガン(ジャレッド・ハリス)
- パウエルの依頼を受け、姿を消したマディを探すためにやってきた霊能力者。パウエルとは旧知の中で、以前は共に超常現象についての研究をしていたが、キャリガンがテレビ出演などの活動を始めて以降、別々の道を歩んでいた。
映画『ポルターガイスト(2015)』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ポルターガイスト(2015)』のあらすじ【起】
郊外に建つ分譲住宅地の一軒家に、5人家族が引っ越してくる。父親のエリック、妻のエイミー、ハイティーンの娘ケンドラ、まだ幼い息子のグリフィンと末娘のマディというボーウェン一家は、新しい土地での生活に不安と期待を抱いていた。
ある夜両親は、末娘のマディがリビングにあるテレビの画面に話しかけているのを目撃する。息子のグリフィンも、マディが寝室のワードローブに向かって誰かと会話している姿を見て、不安を覚える。
そして両親が知人との食事に出かけ、家に子供3人だけが残っていた夜。ケンドラは洗濯室から怪しい物音がするのに気付き、恐る恐る入ってみると、床が突然ひび割れて、そこから伸びてきた気味の悪い手に足首を掴まれる。
またグリフィンは寝室でピエロの人形に襲われ、更に部屋の窓を突き破って侵入してきた木の枝に捕らえられる。その頃マディは、話しかけていたワードローブの中から、怪しい気配を感じて怯えていた。
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映画『ポルターガイスト(2015)』のあらすじ【承】
ケンドラは洗濯室から逃げ出せたものの、マディの姿はどこにも見当たらなかった。帰って来た両親がマディを探していると、リビングのテレビの中から、マディの弱々しい声が聞こえてくる。
家の中で明らかに怪奇現象が起きていると察したエイミーは、母校である大学へ行き、学生時代は胡散臭いと思っていた「超常現象研究室」に助けを求める。研究室の女性教授・パウエルは、助手のボイドとソフィーを連れて、ボーウェン家で起きている現象の調査を開始する。
パウエルはボーウェン家の中に機材を設置し、ノイズを除去して「別世界」にいると思われるマディと話しやすい環境を作り出す。そこで両親がマディに話しかけると、テレビの中からマディの声が聞こえて来る。
声は聞こえるが姿の見えないマディに苛立ちを覚えたエリックは、マディが消えたと思われる寝室のワードローブへ行き、「娘を返せ!」と机を投げつける。すると机は壁の向こうに吸い込まれて行き、その破片がリビングの天井から落ちて来る。
映画『ポルターガイスト(2015)』のあらすじ【転】
パウエルは、マディを連れ戻すには助けが必要だと考え、知人である霊能力者のキャリガン・バークに連絡を取る。以前キャリガンとパウエルは恋人同士で、共に超常現象についての研究をしていたが、キャリガンがテレビ出演をしてエンタメ性の強い活動を始めるのと同時に、違う道を歩んでいた。
キャリガンは、この住宅地が墓地だった場所を埋め立てて建てられたものだとエリックから聞き、恐らく墓標だけを移動して亡骸は地下に放置され、その魂が家に取りついているのだと推測する。
マディには霊魂と会話できる特殊能力があり、さまよえる魂はマディを通じて「光の中」=あの世へと行こうとしているのではないか。そう考えたキャリガンは、ワードローブとリビングの天井にロープを通し、そのロープを利用してマディを連れ戻す計画を立てる。
ワードローブに投げ込んだロープの先は、思惑通り天井から突き出て来て、キャリガンは小型カメラを取り付けたドローンをワードローブの中へと飛ばし、マディを探し始める。
映画『ポルターガイスト(2015)』の結末・ラスト(ネタバレ)
ワードローブは得体のしれない異世界と繋がっていて、さまよえる亡霊たちがうごめいていた。そこにマディがいると確信したキャリガンは、誰かがロープをつたってマディを連れ戻す必要があると語る。
するとグリフィンが、妹を1人にした自分に責任があるからと、ロープを掴んでワードローブの中へ飛び込んでいく。グリフィンは異世界でなんとかマディを見つけ、リビングの天井から帰還する。
ボーウェン家もキャリガンも、これで怪奇現象は収まったと考えていたが、家に取りついた魂は消えていなかった。家はボーウェン一家が乗り込んだ車を飲み込み、マディをワードローブの中へ引きこもうとする。
そこでキャリガンが身を挺して、マディを救い出す。こうしてポルターガイスト現象から逃れたボーウェン一家は、後日別の新居を見学に行くものの、庭先に大きな木がある古い家の作りを見て、その場を逃げるように立ち去っていく。そしてキャリガンは再びパウエルとコンビを組み、心霊現象を扱った番組制作を始めるのだった。
映画『ポルターガイスト(2015)』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
1982年の名作ホラーのリメイクということで、正直最初は不安でしたが、現代的な映像技術によって“霊の世界”の描写が格段に進化していました。特にカメラ越しに映る異世界の映像は迫力があり、オリジナルとは違う恐怖のリアリティを感じます。子どもがテレビの向こう側に吸い込まれるシーンは何度見てもゾッとしました。ただ、ストーリー面ではやや単調。とはいえ、テンポ良く進むのでホラー初心者にもおすすめです。(20代 男性)
オリジナル版の持つ神秘的で不気味な雰囲気が薄れ、やや“エンタメ寄り”になった印象。とはいえ、現代風の恐怖演出はなかなか効果的でした。地下室の棺の群れや霊の群衆が一気に襲いかかる場面は圧巻。子どもたちの演技も自然で、特に末娘マディソンが可愛らしくも切ない存在でした。全体的にCGが多用されているため、実体のない恐怖よりも“見せるホラー”として楽しめます。(30代 女性)
ポルターガイスト現象の怖さよりも、家族の絆に焦点を当てたリメイクという印象。恐怖の中心に“家族愛”を据えている点は現代的で好感が持てました。父親が自ら異界に飛び込んで娘を救う展開は、単なるホラーを超えた感動を呼びます。オリジナルの神秘的な不安感を期待すると物足りませんが、ファミリーホラーとして観れば十分楽しめます。(40代 男性)
怖いというより“驚かされる”タイプのホラーでした。音や映像のショック演出が多く、映画館で観たら確実に何度も体が跳ねます。とはいえ、オリジナルのような静かな不気味さや余韻は薄く、やや商業的な印象。でも、ポップコーン片手に楽しむホラーとしては最高の出来。特に、家の中が次第に歪んでいく描写は現代的な恐怖表現として面白かったです。(20代 女性)
リメイクというより“再構築”に近い作品。オリジナル版をリスペクトしつつ、家族構成や展開を現代的にアレンジしている点が好印象でした。特に父親と息子の関係性に重きを置いているのが新鮮。終盤、父親が異界に入り娘を救い出すシーンはスリル満点でした。ホラーとしての深みは薄いものの、娯楽作品として完成度が高いです。(50代 男性)
“家族を守る父親の物語”という視点で観ると、かなり感動的でした。ホラー映画ながら、家族それぞれが恐怖を通して成長していく姿に共感。特に、現実世界と霊界の境界を超えるビジュアル表現が圧倒的でした。怖がらせるだけではなく、愛情を描く構成が秀逸。1982年版とは違うアプローチで成功したリメイクだと思います。(30代 女性)
全体的にテンポが良く、90分あっという間でした。オリジナル版の重厚な雰囲気よりも、ゲーム的な恐怖体験に近い印象。霊媒師キャラクターのユーモアも効いていて、緊張と緩和のバランスが良い。怖さより“楽しさ”が勝つホラーですが、オリジナルを知らない若い世代にはちょうどいいリメイクかもしれません。(10代 男性)
怖がらせるためのギミックは最新なのに、物語の根底にあるテーマは昔と変わらない“家族の愛”。これが嬉しかったです。マディソンが「They’re here…」とつぶやく名セリフが現代の音響で再現された瞬間には鳥肌が立ちました。CGホラーに偏りすぎず、実体のない恐怖をある程度維持していたのも良かったです。(40代 女性)
ストーリーを知っていても、視覚的なアップデートでしっかり楽しめました。特に霊界シーンの表現は近年のホラーの中でも群を抜いています。オリジナルに比べて“理屈っぽさ”が減り、純粋にエンタメとして見やすくなっている。深い恐怖ではなく、スリルと驚きを求める観客向け。カジュアルに楽しめるリメイクでした。(30代 男性)
“リメイクにしては上出来”というのが正直な感想です。オリジナルの不穏な空気感には届かないけれど、全体のテンポや映像の完成度は高い。終盤、異界からの脱出シーンは手に汗握りました。ホラー初心者でも見やすく、家族で観られる数少ないジャンル映画。オリジナル版を見た後に比べると、テーマの違いが際立って面白いです。(50代 女性)
映画『ポルターガイスト(2015)』を見た人におすすめの映画5選
インシディアス
この映画を一言で表すと?
“見えない霊界の扉”が開いてしまう、現代版ポルターガイストともいえる極上ホラー。
どんな話?
新居に引っ越してきた家族に次々と怪奇現象が起こり、息子が昏睡状態に陥る。やがて、彼の魂が“アストラル界”に囚われていることが判明し、両親は霊能者とともにその世界へ足を踏み入れる――。スリリングな展開と映像演出が見どころの人気シリーズ第1作です。
ここがおすすめ!
『ポルターガイスト(2015)』が好きな人にはぴったり。異界に取り込まれる恐怖や家族の絆を描く構成が似ており、ジェームズ・ワン監督の緊張感あふれる演出が心拍数を上げます。音と静寂を巧みに操る恐怖演出が秀逸で、最後まで息をつく暇がありません。
死霊館
この映画を一言で表すと?
実話を基にした“最恐の心霊現象”を描く王道ホラーの金字塔。
どんな話?
心霊研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻が、ある農家の一家を救うために悪霊と対峙する物語。実際に起きた“ペロン家事件”をベースに、異常現象が徐々に家族を追い詰めていく様がリアルに描かれています。宗教的儀式と悪霊との対決が緊迫感たっぷり。
ここがおすすめ!
『ポルターガイスト(2015)』と同様、家族が未知の霊的存在に立ち向かう構成が共通。古典的なホラー演出と実話ベースの重厚感が融合し、怖さと感動の両方を味わえます。恐怖だけでなく、“守るために戦う家族愛”が描かれているのがポイントです。
13日の金曜日(2009)
この映画を一言で表すと?
名作ホラーを現代風にアップデートした、スピード感と恐怖のリブート版。
どんな話?
キャンプ地「クリスタル・レイク」に訪れた若者たちが、過去の悲劇の復讐者ジェイソンに次々と襲われる物語。80年代のクラシックホラーをベースにしながら、テンポの良い展開と残酷描写で現代ホラーとして再構築されています。
ここがおすすめ!
『ポルターガイスト(2015)』のような“オリジナルの名作を現代的に蘇らせた”ホラーを楽しみたい人に最適。映像はスタイリッシュでテンポも抜群。クラシックホラーの精神を受け継ぎつつ、スリル満点のエンタメに仕上がっています。
アナベル 死霊館の人形
この映画を一言で表すと?
“ただの人形じゃない”――存在そのものが呪われた恐怖の象徴。
どんな話?
幸せな夫婦が手に入れたアンティーク人形“アナベル”。しかしそれは恐ろしい悪霊の依り代だった。家の中で起こる数々の怪奇現象と、止まらない狂気の連鎖を描くスピンオフ・ホラー。死霊館ユニバースの中でも特に不気味な空気感を放つ一本です。
ここがおすすめ!
『ポルターガイスト(2015)』と同様、家庭という“安全な場所”が恐怖に変わる構成が秀逸。日常に潜む悪意と、母親の勇気が交錯するストーリーは見応え十分。静かな恐怖と驚きのバランスが完璧な、現代ホラーの代表作です。
アミティヴィル・ホラー(2005)
この映画を一言で表すと?
“理想のマイホームが地獄と化す”――実在事件を基にした戦慄の家族ホラー。
どんな話?
ルッツ一家が新しい家に引っ越してくるが、その家では過去に大量殺人事件が起きていた。やがて父親の人格が徐々に狂気に侵され、家族に恐怖が迫る。リメイクながら、実話に基づいた恐怖がリアルに蘇ります。
ここがおすすめ!
『ポルターガイスト(2015)』と同様に“家が主役”のホラー。家庭が恐怖の中心になる構図や、父親が狂気に支配されていく展開は見応え抜群です。重厚な心理描写と実在事件に基づく恐怖が融合し、心の底からゾッとする一本です。






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