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映画『ランゴ(2011)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ランゴ(2011)』の概要:カメレオンは人間に飼われ、水槽の中で暮らしていた。だがある日、車の事故により、砂漠地帯に投げ出されてしまう。“土の町”に着いたカメレオンは、運よく鷹を仕留めることに成功し、その町の保安官に任命される。

映画『ランゴ』の作品情報

ランゴ

製作年:2011年
上映時間:107分
ジャンル:コメディ、アニメ
監督:ゴア・ヴァービンスキー
キャスト:ジョニー・デップ、アイラ・フィッシャー、アビゲイル・ブレスリン、アルフレッド・モリナ etc

映画『ランゴ』の登場人物(キャスト)

ランゴ(ジョニー・デップ)
カメレオン。人間に飼われており、孤独に暮らしていた。ある日、車の事故により砂漠地帯に投げ出され、“土の町”に辿り着く。運よく鷹を仕留めることに成功し、“土の町”の保安官に任命される。嘘を吐くのが得意。
マメータ(アイラ・フィッシャー)
サバクイグアナ。“土の町”で、亡き父から受け継いだ牧場を経営している。
プリシラ(アビゲイル・ブレスリン)
子ネズミ。可愛らしい見た目だが、銃の扱いが得意。
町長(ネッド・ビーティ)
カメ。“土の町”の町長。水を支配し、町を意のままに操っている。
ロードキル(アルフレッド・モリーナ)
アルマジロ。西部の聖霊を探している。
死神ジェイク(ビル・ナイ)
ガラガラヘビ。鷹が天敵。尻尾がマシンガンになっている。牙からは猛毒が出る。

映画『ランゴ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ランゴ(2011)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ランゴ』のあらすじ【起】

カメレオンは1人で舞台に立っていた。まだ何者でもないカメレオンは、姫を救うヒーローや船長など、自分の望む人物になれることに胸を躍らせていた。だが、1人で思い悩んでいると、ヒーローになるには過酷な出来事が必要なことに気付く。その時、カメレオンが乗っていた車が、他の車を避けるために急にハンドルを切った。カメレオンは水槽ごと道路に放り出され、灼熱の太陽の下に晒されることになった。

カメレオンが道路に立っていると、アルマジロのロードキルに声を掛けられる。ロードキルは西部の精霊を探すために道路を渡り、お腹を車に轢かれて動けなくなっていた。カメレオンがロードキルを起こそうと頑張っていると、車が来て巻き込まれてしまう。色んな車にぶつかり道路に放り出されていると、元の姿に戻ったロードキルが歩いてきた。カメレオンはロードキルに、町がある方角を教えてもらう。

カメレオンが砂漠を歩いていると、鷹に命を狙われる。しかし、カエルが変わりに捕まったおかげで、鷹は満足して去っていった。カメレオンは疲れ果て、暗い場所で眠った。孤独で悲しい夢を見るが、突然水に押し出されて目を覚ます。カメレオンは必死にその水を飲もうとするが、砂漠に吸い込まれて消えてしまう。

カメレオンはサバクイグアナのマメータに突然銃を突き付けられる。水を捨てていると誤解され怒られるが、カメレオンがよそ者だと分かると銃をしまってくれた。カメレオンはマメータの馬車に乗せてもらい、町に連れて行ってもらう。しかし、町に着くとすぐにマメータは去ってしまい、カメレオンは再び1人になったことを悲しんだ。

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映画『ランゴ』のあらすじ【承】

カメレオンは“土の町”に到着する。そこは、西部開拓時代の町にそっくりだった。酒場に入ると、客に何者なのか尋ねられる。カメレオンは地獄のような恐ろしい町から来た人物になりきり、ランゴと名乗った。

土の町では水が通貨の役割を果たしていた。マメータは亡き父から譲り受けた牧場を経営しているが、支払いが滞っており銀行にツケの相談をした。だが、銀行に保存されている水は残りわずかで、ツケは不可能だった。マメータは牧場を失うことを考えて絶望し、何とかならないか銀行の経営者であるメリマックに相談した。メリマックは町の唯一の希望である、町長に相談することを提案する。

ランゴが酒場で嘘の武勇伝を語って盛り上がっていると、荒くれ者のバッド・ビル(毒トカゲ)が現れる。バッド・ビルはランゴに銃を渡し、決闘を申し込んだ。外で2人が対峙していると、鷹が現れた。バッド・ビルは逃げ出したが、ランゴは鷹に狙われ町中を走り回るハメになる。だが、たまたま撃った弾が土を乗せていた建物に当たり、鷹は土に埋もれて死んでしまう。町の人々はランゴのことをヒーローだと褒め称え、町長に会うことを勧めた。

町長(カメ)は町を操るには、水がいかに大切かをランゴに説いた。そして、土の町での生活はとても厳しく、毎日を乗り切るためには“明日はよくなる”と信じるしかないことを教えた。町長は町の人達がランゴに希望を見出していることを感じ取っており、ランゴを保安官に任命した。

12時の鐘が鳴り、町の人達は空き瓶を持つと一斉に整列して歩き出した。ランゴも訳の分からぬまま付いて行き、列の間に入った。ランゴは目の前にいたプリシラ(子ネズミ)から、鷹が死んだので“死神ジェイク”(ガラガラヘビ)が来ることを教えられる。前の保安官は死神ジェイクに殺されていた。町の人達は蛇口の前で立ち止まった。町長の指示の元、取っ手が取りつけられる。皆は水が出てくることを待ち望んだが、取っ手を回しても蛇口からは泥しか落ちてこなかった。

映画『ランゴ』のあらすじ【転】

町の人達は銀行にある水が残り少ないことを知って発狂した。ランゴは保安官として銀行の水を警護することになる。しかし、夜中現れた金鉱掘りに“発掘許可証”を出したせいで、銀行から水が盗まれてしまう。ランゴは町長にアドバイスをもらい、自警団を発足させる。自警団にはプリシラとマメータも自発的に加わった。

ランゴは自警団を引き連れ地下に潜ると、パイプを辿って奥に向かった。上から光が差し込む場所があり、そこを登って地上に出るとメリマックが溺れ死んでいた。傍には、少し濡れた足跡が残っていた。

自警団達は鳥に乗り、強盗犯を追った。夜になり、皆でキャンプをしていると、死神ジェイクの話になった。ランゴはそこでも、死神ジェイクと友達だと嘘を吐いてしまう。皆は死神ジェイクを恐れており、眠る前に西部の聖霊に祈りを捧げた。

夜中、マメータは砂漠を見ながらランゴに子供の頃の話をした。ユッカ(通称“歩くサボテン”)と呼ばれるサボテンは、伝説で水を探して砂漠を歩いたと言われていた。子供のマメータは、夜になるとユッカを見張るようになった。だが、ユッカが歩き出すことはなかった。その話を聞いたランゴは、マメータに水を見つけることを約束した。

水のタンクを運んでいる強盗犯達を発見する。自警団は旅一座の振りをして、強盗犯を油断させて取り囲んだ。しかし、地中から数十人の仲間が現れ、自警団は囲まれてしまう。自警団達はピンチに陥るが、1人安全な場所に残っていた仲間が空に向かって銃を放った。タンクを引いていた猪が驚き、暴れ出した。自警団はその隙に猪と共に逃げ出した。

蝙蝠に乗った強盗犯に追いかけられるが、ランゴが無意識に投げた爆弾が岩を砕いて窮地を脱する。しかし、猪が暴れ出したせいで荷車が壊れ、タンクが転がり落ちてしまう。ランゴ達は慌ててタンクを見に行くが、中身は空っぽでメリマックの眼鏡が中に入っているだけだった。その時強盗犯の1人が、銀行に侵入したときにはタンクがなかったことを打ち明ける。今運んでいたタンクは、たまたま砂漠で見つけて持ち運んだだけだった。

映画『ランゴ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ランゴは町に戻り町長に会いに行った。その時、町長が履き替えたブーツの底が湿っていることに気付く。ランゴは強盗犯の話をしながら町長に探りを入れるが、誤魔化されるだけだった。しかも、町長は未来のために何かを建設していた。ランゴは保安官として町を守ることを宣言して帰った。町長は手下に死神ジェイクを呼ぶよう指示を出した。

町長はマメータの牧場以外全部の土地を買い占めていた。町の人達は水がないことに絶望し、強盗犯を殺せと騒ぎ立てた。ランゴは銃を使わず、“保安官”を信じてくれと説得した。そこに、死神ジェイクと町長が現れる。死神ジェイクはランゴの嘘を暴き、町から追い出した。町の人達はただ驚きながら、ランゴが去っていくのを見ていた。

ランゴは眩しい光に包まれて目を覚ました。そこには、老人の姿をした西部の聖霊がいた。ランゴは西部の聖霊に名前を問い掛けるが、精霊は名前ではなく何を行うかが大事だと答えた。そして、苦悩するランゴに、問題はここにはないものを望む皆の方だとアドバイスを送った。それでも町へ戻ることを尻込みするランゴに、精霊は“自分の物語”なのだから自分で選べるのだと教えてあげた。

ランゴは砂漠で再会したロードキルと共に、歩き出したユッカの後を追った。辿り着いた先には高層ビルが建っており、芝生に水が撒かれていた。すぐ近くには“緊急遮断バルブ”があり、濡れたブーツの足跡があった。町長が人間の社会を真似して水を1人占めにしようとしていることに気付き、ランゴは町に戻ることを決めた。

ランゴは保安官バッジを胸につけ、死神ジェイクに勝負を挑んだ。12時の鐘が鳴り1分を過ぎたとき、ロードキルがユッカや強盗犯の家族達に合図を送った。バルブが開けられ、地下から水が噴出した。ランゴはその隙に死神ジェイクを仕留めようとするが、マメータが人質に取られ一緒に捕まってしまう。

ランゴ達は水が浸水する場所に閉じ込められる。外では町長が用済みとなった死神ジェイクを殺そうとしていた。マメータはランゴが戻って来たことに感動してキスをするが、ランゴが口に咥えていた拳銃の弾を誤って飲み込んでしまう。ランゴは焦りながら、なんとかマメータの口から弾を吐き出させる。弾は扉に当たり、ヒビが入った。そのまま水が外に勢いよく流れ出し、町長達を巻き込んで外に押し出された。死神ジェイクはランゴを認め、町長を連れて町から去っていった。

プリシラはランゴのことをヒーローだと言って抱きしめた。ランゴはマメータや町の人達と一緒に水浴びを楽しんだ。

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