映画『オズ(1985)』の概要:有名な「オズの魔法使い」の続編、「オズの虹の国」と「オズのオズマ姫」を原作とした1985年の作品。多くの有名作品で音響や編集を行っているウォルター・マーチの初監督作品でもある。
映画『オズ』 作品情報
- 製作年:1985年
- 上映時間:110分
- ジャンル:ファンタジー
- 監督:ウォルター・マーチ
- キャスト:フェアルーザ・バーク、ニコル・ウィリアムソン、ジーン・マーシュ、パイパー・ローリー etc
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映画『オズ』 評価
- 点数:点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『オズ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『オズ(1985)』のあらすじを紹介します。
オズの国から家に帰ったドロシーだったが、オズの国が気になって眠れなくなってしまった。
庭で”OZ”と書かれた鍵を見つけてからは悪化する一方。
心配したエムおばさんに連れられて、電気療法を行うという病院に連れられていく。
その夜、不気味なうなり声が響く病院で停電が起こり、ドロシーはガラスに映った少女に導かれるようにして、病院から逃げ出す。
途中、氾濫した川に流されたはずのドロシーが目覚めると、そこはオズの国で、庭で飼っている雌鶏のビリーナも一緒だった。
懐かしい友の姿を探してエメラルド・シティを歩くドロシーが見たものは、石になった人々の姿に色を失った町。
ホイーラーズと名乗る車輪人間に難癖を付けられ追われるドロシーは、庭で拾った鍵を使って古い部屋に逃げ込む。
そこには、ティック・トックと名乗る、ぜんまい仕掛けのオズの軍隊がひとつ。
ティック・トックの力と頭脳を借り、オズが変わった原因を探ると、モンビ王女という存在が浮かび上がる。
モンビ王女を訪ねたドロシーだったが、首をコレクションしている彼女に閉じ込められてしまう。
そこでカボチャ頭のジャックと出会い、モンビ王女が持つ魔法の道具「いのちの粉」を盗み出して、ソファーやトナカイの剥製を組み合わせたガンプと共に、全てを知ると言うノーム王の住む山へと急ぐ。
だが、ノーム王はドロシーたちが簡単なゲームに勝てば、オズを元に戻しても良いと言う。
やがて、ドロシーを助けた少女の意外な正体が明らかになる。
映画『オズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『オズ(1985)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
悪役の身勝手な理由が残念なストーリー
有名な児童文学作品であり、「オズの魔法使い」の続編の映像化作品。
当時の最先端技術を取り入れながら、石を操る地下帝国の主ノーム王のイメージにあわせて、ダークでひんやりとした世界観を作り上げている。
ドロシーが連れて行かれた病院の医師がオズの国では、前回ドロシーが家に帰るときに落としてしまった魔法の靴を拾ったノームの王であり、宝石は石から出来ているからオズの国を形作っている宝石や国そのものも自分のものだ、という子供じみた理屈から国を壊してしまうのは無理やりでツッコミどころ。
病院でドロシーの担当になったナースと同じ顔をしたモンビ王女。
彼女の魔法によって、鏡の中に閉じ込められていたオズの国の正当な後継者であるオズマ姫を助け出したドロシーが元の世界へ戻った時に、そのナースが檻に入れられてどこかに運ばれていく様子は、謎だけが残ってしまう。
だが、ノームの王の無理難題を、完璧とは言いがたい仲間たちの手でやり込めたり、裏をかいていく強い友情には胸が熱くなるストーリーだ。
テンポ良く進むストーリーであり、ノームの王が食べただけで命を落とす、ビリーナの卵の出現にはアッと言う展開。
モンビ王女が首をストックしている不気味な部屋へ、ドロシーが魔法の粉を手に入れるべく忍び込むシーンも、ハラハラドキドキさせられる。
薄暗く不気味なオズの国
眠れないドロシー、地底のノームの王に支配されたオズの国という設定のため、薄暗いシーンが多用されているが、暗くしすぎて見えにくいシーンが多くなっている。
また、ホイーラーズたちの動きがいかにも頑張って動いている人間であり、不気味な印象と共に稚拙さな印象も強く与えている。
ノームの王の動きや、作り出される岩の動かし方も、当時の最先端技術を使っているのだろうが、現在と比べるとスムーズなものではないために、がっかりしてしまう部分がある。
問題が全て解決して家に戻ったドロシーの様子や、完成した新しい家を映したシーンの明るさと、それまでの薄暗い映像の対比は上手い演出だ。
『オズの魔法使』の続編である今作。ドロシーがオズの国から帰ってきてからのストーリーが描かれています。オズの国の話ばかりするドロシーはおかしいとされて病院に入れられてしまう…という展開なのですが、かなり個性的な考え方と理解が難しい行動をするドロシーに『アリス・イン・ワンダーランド』のアリスを思い出してしまいました。
ドロシーに共感出来れば面白いと思いますが、あまり理解できなかった私は微妙に感じてしまいました。オズの国のキャラクターたちがかなりリアルで怖いものが多く、小さい子向けではないかなと感じました。暗くて見づらいシーンも多いので注意が必要です。(女性 30代)
映画『オズ』 まとめ
1度見ただけではパッとしない印象の映画だが、2度3度と見るうちにドロシーに共感できる部分が増え、面白くなっていくという映画。
ストーリーに穴は多いが、当時の最先端技術をふんだんに取り入れた映像や、薄暗い雰囲気と暗さ、そして光が明るいシーンを上手く使って面白さを演出している。
ノームの王の動きは良く見ると細かく作られており、岩の一粒ひと粒を細かく動かすことによって表情や動きを変えていくという、手間のかかる細かな技術が使われているので、じっくり見て楽んでもらいたい。
「オズの魔法使い」のラストで、オズの国の王になった案山子が登場し、泣き虫ラオイオンやブリキのきこりも、パレードのシーンに少しだけ映っていて、前作とのつながりを見せている。
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