第3回SAITAMAなんとか映画祭のグランプリ作品をはじめとしたノミネート全9作品が、池袋シネマ・ロサにて上映される。7月22日(土)~7月28日(金)の間の1週間開催され、作品の監督や出演者が登壇するトークショーも行われる。
第3回SAITAMAなんとか映画祭 作品上映会のイベント情報
出典:https://www.nantokaff.com/
- 開催場所
- 池袋シネマ・ロサ
- 開催日時
- 2023年7月22日(土)~7月28日(金)
※時間詳細は劇場HPをご参照ください。 - 料金
- 当日:1,300円 / 前売り:1,000円
- 主催
- SAITAMAなんとか映画祭実行委員会
- 公式HP
- https://www.nantokaff.com/
第3回SAITAMAなんとか映画祭 作品上映会のイベント概要
2023年3月に開催された第3回SAITAMAなんとか映画祭。今回開催される作品上映会では、第3回SAITAMAなんとか映画祭でノミネートされたグランプリや準グランプリを含む9作品が日替わりで上映される。上映会は1週間にわたって開催され、2日に1回はトークショーが行われる。トークショーでは、作品の監督やキャストが登壇し映画に関するトピックについて話しをする。
第3回SAITAMAなんとか映画祭 作品上映会の上映スケジュール
第3回SAITAMAなんとか映画祭コンペティション特別上映会の上映スケジュールです。
詳細につきましては、公式HPにてご確認ください。
▼7月22日(土) ※トークショーあり
『つくもさん』『今、ここで』『徒歩1分のコス』
▼7月23日(日) ※トークショーあり
『chop chop chop』『家族めし』『グッドボタン』
▼7月24日(月)
『NEW GENERATION/新世代』『君の僕の詩』『つくもさん』『徒歩1分のコス』『グッドボタン』
▼7月25日(火)
『家族めし』『chop chop chop』『今、ここで』『キャンセル兄ちゃん』
▼7月26日(水)
『つくもさん』『君の僕の詩』『グッドボタン』『徒歩1分のコス』『NEW GENERATION/新世代』
▼7月27日(木)
『chop chop chop』『キャンセル兄ちゃん』『家族めし』『今、ここで』
▼7月28日(金) ※トークショーあり
『君の僕の詩』『NEW GENERATION/新世代』『キャンセル兄ちゃん』
第3回SAITAMAなんとか映画祭 作品上映会の見どころ・ポイント
出典:https://www.nantokaff.com/
第3回SAITAMAなんとか映画祭では、2021年11月から2023年1月に制作された作品が募集された。自主制作映画の魅力は、荒削りだが作家の個性やユーモアがダイレクトに表現されている点。今回の作品上映会では、その中で選ばれた粒ぞろいの9作品を見ることができる。
また、全ての作品がコロナ自粛期間に制作されたため、クリエイターが受けた影響やそれをストーリーや視点においてどのように反映させているのかを感じることができるのも魅力である。
第3回SAITAMAなんとか映画祭 作品上映会の上映作品のあらすじ
第3回SAITAMAなんとか映画祭 作品上映会で上映される全9作品の各あらすじを紹介していきます。
グランプリ作品『つくもさん』(2022年/14分)
監督:鹿野洋平
日曜日の朝、幸せそうに過ごすアンナと浮気相手のリュウジ。そこへ突然、古本買取業者のツクモが落語の本の出張査定に訪れる。夫のトシロウが依頼したのを忘れていたアンナは、仕方なくツクモを招き入れるが・・・。
準グランプリ作品『家族めし』(2021年/24分)
監督:山口晃三朗
ある日、田代家は奮発して神戸牛で焼肉をすることに。ところが、焼肉開始前に息子の清がバッティングセンターに行ってしまう。母の真由美が迎えに行くと真由美がホームランを打ったら一緒に帰ると清に宣告され、、、
俳優賞作品/観客賞作品『君の僕の詩』(2022年/24分)
監督:岡本崇
区画整理の際見つかったとある土地屋敷。それは菜穂の亡き父の所有するものだった。取り壊しにも同意し、必要なものだけ引き上げてほしいとその家を訪れた菜穂は、思いがけず奇妙な出来事に巻き込まれるのだった…。
俳優賞作品『NEW GENERATION/新世代』(2022年/24分)
監督:三重野広帆
それは、ある日突然やってきた。恋愛経験のない男性社員、佐藤のもとに女性新入社員の星野が配属された。星野の理解できない行動の数々に、佐藤は彼女のことをエイリアンだと疑い、観察を始めるが……。
『今、ここで』(2021年/23分)
監督:廣田耕平
コンビニ店員のまひろは行き詰っていた。仕事を教えたばかりのペルー人はすぐ辞め、今度は韓国人が新たに入る。YouTuberの店長は動画の編集でサボってばかり。都市のスピードについて行けないむなしい日々。そんなある日、店が強盗に襲われ…。
『キャンセル兄ちゃん』(2021年/24分)
監督:三澤拓哉
コロナ禍以降、デリバリー配達員の仕事を始めた陸。交際中の佳菜子とは同棲をしている。
元々収入が不安定だった陸にとって、配達員の仕事は少額であっても確実に収入になるため、やりがいを感じられるものだった。
ある朝その思いは不安へと変わる。
進み続ける毎日と未来への不安と向き合う決意をした陸に、佳菜子はーーー。
『グッドボタン』(2022年/7分)
監督:伊藤啓太
あるタレコミをもとに、とある場所に訪れたYouTuber 達。何やらただならぬ雰囲気。神回!? ハズレ回? カメラの前で何が起こるのか、はたまた何も起こらないのか。それではご覧下さい。
『chop chop chop』(2022年/20分)
監督:峯岸パイン
ナスの格好をした路上ミュージシャンは借金取りに追われ、訳ありアイドルたちが合宿中の民家に迷い込んでしまう。そこでアイドルの新メンバーと間違えられた、ナスとの奇妙な共同生活が始まったのだが、、、。
『徒歩1分のコス』(2022年/15分)
監督:田中亮丞
奥手の女性が一目惚れしたコンビニの男性店員に声をかけてもらうために、せっせと深夜に通うが何も進展がない。友人のアドバイスでコスプレをしてコンビニに行くが……
第3回SAITAMAなんとか映画祭のコメント
グランプリ作品『つくもさん』
観客の皆さんの反応も含めて、この映画は非常に笑いを引き起こす作品でした。つくもさんの魅力が際立っていて、つくもさんをずっと見ていたいと思いました。
鹿野監督はプロの現場でも活躍されているのであえて苦言を呈しますが「つくもさん」は技術のある監督であれば作れる映画であると思います。私は鹿野監督が”この映画を撮らないと死んでしまう”というくらいに、監督にしか作れない映画をぜひ次は見たいと思いました。審査員/入江悠
この映画祭のいいところは作品の講評を自分自身も聞けることです。学校を卒業してからは、このような機会に出会うことはなかなかありません。
私自身も審査員ではないながらに、審査員の方々の視点に「確かにこれは素晴らしい、すごい分かる!」「いや、この作品はこういうところが良いんじゃないか!?」と思い見ていました。非常に学びの多い経験となり楽しむことができました。監督/鹿野洋平
準グランプリ作品『家族めし』
『家族めし』ということもあって、最初のシーンでテーブルの料理に対してカメラが真俯瞰から上がっていくなど料理の撮影において工夫が凝らされていました。そして、家族それぞれが自然体でありながら、視聴者を引き込むようなシチュエーションを演出していくというアプローチが非常に新鮮で面白かったと感じました。審査員/髙間賢治
実は、準グランプリに選ばれるとは思っていなくて、結構驚いています。俳優の方と一緒に作り上げた作品で、約1ヶ月間の濃密な稽古とリハーサルを経て、みんなで力を合わせて作り上げました。短編映画の制作も難しいですが、この経験を励みにしてさらに頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。監督/山口晃三朗
俳優賞作品/観客賞作品『君の僕の詩』
私個人としては、これが一番好きな作品です。成仏ものでこんなに心温まる感動的な結末を迎える物語は、私にとっては初めての経験でした。審査員/山崎利彦
田中珠里さんとぽてさらちゃんさんの見事な台詞の掛け合いは、まるで演劇のレベルだと感じました。今回はコロナの影響もありワンシチュエーション物も多く、この作品でも俳優の力量が試される場面だったと思います。その時に、個性が輝き、表情も豊かに、そして素晴らしい感動の演技を見せてくれました。審査員/伊藤さとり
嬉しいです!皆さんが見てくれるからこそ、映画に意味があるんですよね。言葉に表せるのが難しいんですけど、あなた方がいてくれたからこそ作れた作品です。ありがとうございました。監督/岡本崇
俳優賞作品『NEW GENERATION/新世代』
今回受賞となった日中泰景さんの演技はセリフがほぼないにも関わらず、彼の表情や微妙な震え、背中の演技、視線の演技が素晴らしかったです。彼の演技に感銘を受けました。日中泰景さんには、さまざまな作品で異なる役柄を見ていきたいと思っています。審査員/伊藤さとり
セリフを極力削ぎ落とすという方向で考えていましたが、日中さんはそれをうまく本読みで映像に落とし込んでくれました。そのおかげで、素晴らしい映画になったのではないかと思っています。素敵な賞をいただけて、とても嬉しく思っています。本当にありがとうございました。 監督/三重野広帆
第4回SAITAMAなんとか映画祭の作品募集について
2024年3月1日(金)から3日(日)にかけて、第4回SAITAMAなんとか映画祭が開催される。この映画祭では、招待作品上映やコンペティション上映などの上映イベントのほか、様々な面白いイベントが行われる予定となっている。
そして、この映画祭はユーモアが大きなテーマであり、第4回SAITAMAなんとか映画祭でもユーモアのある作品を募集する予定である。応募カテゴリーは以下の3つとなっている。
①3分以内の作品(縦横不問、詳細未定)
②30分以内の作品
③60分以上の作品
募集ページが7月中旬に公式HP(https://www.nantokaff.com/)に公開されるほか、各種SNSで告知がされるので、応募に興味のある方は是非参照してみてはいかがだろうか。
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