映画『シックス・デイ』の概要:アダム・ギブソンは、幸福な家庭を築いていた。自身の誕生日の夜。娘にせがまれていた人形を買って、帰路を急いだ。しかし、家にはもう一人のアダムがおり、妻たちとパーティーを楽しんでいた…。生物のクローンが合法化された近未来社会を描く。
映画『シックス・デイ』の作品情報
上映時間:123分
ジャンル:SF、アクション
監督:ロジャー・スポティスウッド
キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、トニー・ゴールドウィン、ロバート・デュヴァル、マイケル・ラパポート etc
映画『シックス・デイ』をフルで無料視聴できる動画配信一覧
U-NEXT | × |
---|---|
Hulu | × |
Amazonビデオ | × |
dTV | × |
TELASA | × |
TSUTAYA DISCAS | × |
ビデオマーケット | ◯ |
Netflix | ◯ |
※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス(VOD)の公式サイトでご確認ください。
映画『シックス・デイ』の登場人物(キャスト)
- アダム・ギブソン(アーノルド・シュワルツェネッガー)
- 雪山登山客のフライトチャプター業を営む。妻子を愛し、ごく平凡で幸せな家庭を持つ。屈強な肉体を持つが、人情に厚く誠実な性格。
- マイケル・ドラッカー(トニー・ゴールドウィン)
- ロードランナーズのオーナーで億万長者。ウィアー博士のクローン事業への主な出資者。自信に満ち溢れ、クローン事業の大成を見込んでいる。
- ハンク・モーガン(マイケル・ラパポート)
- アダムの店の従業員。アダムとは年齢が離れているが、友人のよしみ。明るく陽気な性格。バーチャル・ステディに入れ込んでいる。
- マーシャル(マイケル・ルーカー)
- 7分警察署の警部。表の顔は警察だが、裏の顔はクローンの排除に暗躍する暗殺者。自身のクローンを目撃したアダムに迫り、彼の抹殺を企む。神経質で潔癖。
- タリア(サラ・ウィンター)
- マーシャルの部下で暗殺者。ブルネットのボブヘアの美女だが、冷酷で人殺しを厭わない。アダムには幾度となく反撃され、その度にクローンされ蘇る。
- ナタリー・ギブソン(ウェンディ・クルーソン)
- アダムの愛妻。遅く生んだ娘をアダムと溺愛しているが、時に育児をめぐって夫と対立する。
- グリフィン・ウィアー博士(ロバート・デュヴァル)
- 医学博士。臓器移植研究所の所長で、表向きは臓器のクローン技術を開発・提供する。その実は、唯一非合法とされる人間のクローンを行う。重い病身の妻がいる。穏和で殺生は好まない。
- ワイリー(ロドニー・ローランド)
- マーシャルの部下で暗殺者。鼻と口ピアスをした、軽薄で単細胞な男。タリアと同様、アダムに殺られる度クローンされる。
- クララ・ギブソン(テイラー・アン・リード)
- アダムの一人娘。遅くに生まれた子どもで、まだ8歳。年相応に甘えん坊で、子煩悩な父をいつも翻弄する。シムドールを欲しがる。
映画『シックス・デイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『シックス・デイ』のあらすじ【起】
近未来のアメリカ。クローン法(通称6d法)が施行され、民間企業による生物のクローンが可能となっていた。家庭人のアダムは、間もなく自身の誕生日を迎えるところだった。愛娘のクララは、父の誕生日にもかかわらずシムドールをねだる。愛犬オリヴァーは老齢で死の床にあり、保健所の処分対象になっていた。妻ナタリーはオリヴァーの複製(クローン)を望むが、クローンを嫌悪するアダムは反対する。
アダムが営むXチャプターに、あるVIPから極秘の予約が入った。億万長者のドラッカーだ。操縦者には、ドラッカー直々にアダムが指名されていたが、同僚ハンクが気を利かせてその任を負うことに。アダムは、クララへの贈り物を買いに早退した。ハンクは、アダムを装って操縦席に乗るが、雪山に到着した途端何者かにドラッカー諸共撃たれてしまう。
アダムはショッピングモールに立ち寄った。クローンペットの店には行かず、シムドールの販売店に直行した。自宅に戻る前、アダムはバーでハンクと待ち合わせる予定だった。しかし、約束の時間になってもハンクは現れず、連絡もつかない。帰宅すると、日中亡くなったはずのオリヴァーが元気に動き回っていた。アダムは不審な何かを感じ、恐る恐る住居に近づく。室内では誕生日パーティーが開かれ、アダムが祝われていた。アダムは目を疑ったが、もう一人のアダムが妻子たちに囲まれていた。
呆然とするアダムの元に、謎の男女が現れる。彼ら曰く、「6d法が何者かによって破られ、禁止されている人間のクローンが行われた」とのこと。もう一人のアダムは、クローン人間だったのだ。男女は、本物のアダムを気絶させて連行する。だが、アダムは気絶したフリをしており、女を人質に取って逃走する。カーチェイスが繰り広げられる中、アダムは女タリアから「アダムを暗殺するよう頼まれた」と聞く。アダムは、クローンアダムを目撃してしまったために消される予定だった。
アダムの車は、街を外れて林道に入った。敵の車を撒くも、崖に突っ込んで車体ごと落下してしまう。都市部の臓器移植研究所では、パーティーが催されていた。壇上には、殺されたはずのドラッカーが立っていた。ドラッカーは、クローン技術を支持しウィアー博士に多額の資金を提供していた。
映画『シックス・デイ』のあらすじ【承】
転落したアダムは、死んだかのように思われていた。実際は助かっており、アダムは九死に一生を得た。ぼろぼろの身体を引きずってアダムが向かった先は、7分警察署。アダムは、必死で警察官に妻子の保護を依頼した。しかし、警官はクローン人間の話を信じず、アダムはバーチャル精神科に「精神疾患者」と断定される。行く先のないアダムは、警察の拘留場に留まることに。
研究所では、アダムの攻撃で死亡したワイリーとタリアの蘇生―クローンが行われていた。地下には大量のクローン人体が保管されており、その人体に個人の情報―シンコードがスキャンされる。
アダムは、拘束されていることに気付いて脱出口を探す。室内設置のテレビを破壊すると、秘密口が現れ、アダムはそこから脱出した。同じ頃、警察署に到着した暗殺者たちがアダムを追っていた。復活したワイリーのみがアダムに遭遇するが、再び返り討ちに遭わされる。
アダムは、ハンクの家に押しかける。ハンクは生きており、あのフライトの後気が付いたら約束のバーにいた、と説明した。アダムは、何が起きたか理解させるため、ハンクを自宅に連れて行く。庭にいたクローンのアダムを見させると、アダムは偽者を銃殺しようとする。だが、良心が咎めてできなかった。ナタリーは、クローンアダムと愛を交わし合っていた。暗殺者の車が自宅に来る。家に逃げ込んだアダムたちは、「クローン」を装って暗殺者たちを追い払う。クローンのアダムが物音を聞き取って室内に戻るが、アダムたちは鉢合わせしないようこっそり抜け出した。
ハンク宅に戻って一息ついていると、謎の男が突如押し入る。男は、雪山登山客のトリップといった。興奮ぎみにハンクを銃殺してしまうと、トリップはそのハンクはクローンだと暴露する。アダムが介入する余地もないまま、トリップは自殺してしまう。間髪をおかずに、暗殺者たちがアダムに迫った。アダムは友人の死を悼めないまま、自身の店を目指して逃げる。
映画『シックス・デイ』のあらすじ【転】
妻子からは切り離され、友人も失ったアダムは、最低の孤立感に襲われた。しかし、意を決して敵陣に乗り込むための準備を整える。研究所に向かい、関係者になりすましてゲートパスを通過した。またもアダムに殺されたワイリーとタリアは、「3度目」の復活を遂げて研究所に行く。そこで、タリアのチップパスを用いてアダムが所に侵入したことが判った。暗殺者たちは、直ちにタリアのチップパスの適用を停止させる。
アダムは、ガードマンを脅してウィアー博士の元へ案内させていた。クローン製作所に着くと、アダムはウィアー博士に今回の事の真相を問いただす。ウィアー博士は、フライトの視力検査の際にアダムからシンコードを抜き取り、クローンを作った。クローン作製に至ったのは、アダムがドラッカーと共に殺された、と聞いたためだった。ドラッカーのシンコードを参照すると、雪山到着時にトリップが現れ、突然発砲した。トリップは、反クローン原理主義者だった。ウィアー博士は、この経緯からハンクをアダムと誤解して、クローンを実行したという。同時に、今回の事件の首謀者はドラッカーであることも判った。「本物」は3年前に亡くなっており、今のドラッカーは「2度目」のクローンなのだ。すべてを知ったアダムは、ドラッカーのデータを手にすると博士と共に部屋を出る。
アダムは、クララの学校へ急いだ。弱みを握るため、タリアたちはギブソン母娘を攫うつもりだった。クローンアダムの目を盗んで、タリアたちは母娘の捕獲に成功する。母娘が連れ去られた後、アダムは遂にクローンの自分と対面した。ドラッカーから連絡が入り、妻子は人質にしたという。アダムたちは、人質返還の条件としてドラッカーのデータを返すことで交渉する。二人のアダムは、自身の店に滞在し作戦実行のための準備をした。
ウィアー博士の愛妻キャサリンが亡くなった。本物のキャサリンは5年前に亡くなっており、今の妻はクローンだった。ウィアー博士はドラッカーに脅されるが、妻との約束で「もう人間の蘇生は行わない」と拒む。そして、博士は自らクローン実験から身を引くことを明らかにした。「我々に逆らう者は殺す」ことを信条とするドラッカーは、無防備の博士を射殺する。
交渉通り、暗殺者たちがアダムの店のチャーター場にやって来る。しかし、母娘は連れてきておらず、暗殺者たちはヘリコプターに向かって発砲した。流れを読んでいたアダムたちは、機内には乗っていなかった。クローンのアダムは母娘を求めて、都会に向かって別機を操縦していた。本物のアダムは、暗殺者たちに捕まって、ドラッカーの元へ行かされる。ドラッカーは、本物のアダムこそがクローンであることを告げた…。
映画『シックス・デイ』の結末・ラスト(ネタバレ)
クローン人間である証は、個体の下瞼の裏に刻印された印だった。アダムも自身の瞼の裏を見るが…その印が刻まれていた。真実は、クローンのアダムが本物で、暗殺者たちから逃げていた自分がクローン人間だったのだ。ドラッカーは、「クローン」のアダムの記憶を無理やり参照する。そのシンコードには、別機に乗ったクローンと、本物のアダムが映った。別行動したように見せかけて、実際は本物もヘリに同乗していたのだ。
本物のアダムが施設の機能を損なわせると、クローンアダムは隙をついてドラッカーに攻撃を仕掛ける。本物のアダムは、妻子を救って屋上のヘリポートに急いだ。ドラッカーは瀕死に陥るが、最新のクローン人体にシンコードをアップデートする。
逃げ遅れたクローンのアダムは、地下のクローン体の養殖施設の羊水内でもがいていた。地下施設は急スピードで壊れていき、クローンアダムは必死で水中から飛び出る。ドラッカーは、未発達のクローン体を生成し、もう一人のドラッカーが目覚めた。
本物のアダムがクローンアダムを助けに行き、ヘリポートに導く。後を追いかけてきたクローンドラッカーに妨害されるが、返り討ちに遭わせた。クローンドラッカーは、再生することもなく死亡する。研究所全体は炎上し、完全に崩壊の一途をたどっていた。妻子を救い、二人のアダムは無事脱出に成功した。
クローンと本物という堺を超え、二人のアダムは双子のような絆で結ばれた。しかし、クローンのアダムはギブソン家に留まることをためらっていた。旅立ちを決意し、クローンのアダムは真実を知らない妻子に別れを告げる。ハンクが遺した愛猫をお供に、クローンのアダムはヘリを操縦して海に飛び立っていった。
映画『シックス・デイ』の感想・評価・レビュー
クローン作成が当たり前となった近未来の話。アーノルド・シュワルシェネッガー演じるアダムが家に帰ると、もう一人の自分(クローン)がいるという衝撃的な出だしで、視聴者の興味をグッと掴んでいる。
その後はお決まりのシュワちゃんアクションで、ただの会社経営者とは思えないほどの強さでガンガン敵をなぎ倒していく。
そして、クライマックス……実は自分がクローンだったという新事実。本物とクローンがタッグを組んで戦うという展開も面白い。(男性 40代)
自分のクローンが家に居たら、アダムのように茫然としてしまうと思う。近い未来、こんな感じで人間とほとんど変わりのないクローンが生み出されてしまうのかなと、恐ろしくなった。クローン人間の見分け方が明かされるまで、誰がクローンで誰が本物の人間か分からず、混乱した。クローンのアダムは死んでしまうのかなと思ったが、生き残ってほっとした。でも、ナタリーやクララと一緒に居れなくなってしまったことが、切ないと思う。(女性 30代)
2000年に作られた2010年の未来のお話。最近はあまり聞かなくなりましたが、2000年当時「クローン技術」ってすごく流行りましたよね。実際にクローン牛を作り出したなんてニュースもありました。今作はそんなクローン技術の発達した時代。自分のクローンが作られて、自分の人生をクローンに奪われてしまうというストーリーです。
主演のアーノルド・シュワルツェネッガーがとにかく強い。彼はどんな役をやっても「シュワちゃん」なのですが、今作はかなり彼の肉体やつ良さを強調していた気がします。
2021年の今見ると少し古い印象もありますが、それを考慮してもおもしろい作品でした。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー