この記事では、映画『静かなるドン』のストーリー（あらすじ）をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『静かなるドン』の作品情報
出典：https://video.unext.jp/title/SID0068122
| 製作年 | 1991年 |
|---|---|
| 上映時間 | 112分 |
| ジャンル | アクション ヤクザ・任侠 |
| 監督 | 鹿島勤 |
| キャスト | 香川照之 喜多嶋舞 倉田保昭 太川陽介 |
| 製作国 | 日本 |
映画『静かなるドン』の登場人物（キャスト）
- 近藤静也（香川照之）
- 下着会社で働くサラリーマン。父は新鮮組の総長。ポンコツそうに見えるが、何するか分からない怖さを持っている。話し合いでの解決を好む。秋野のことが好き。
- 秋野明美（喜多嶋舞）
- 近藤と同じ下着会社で働く。近藤の気持ちには気づいていない。婚約者がいるが、上手くいっていない。
- 鳴門竜次（長谷川初範）
- 新鮮組のメンバー。組の金を持ち逃げしていたが、競馬によってお金を増やしたため組に戻ることを許される。陽気な性格。
- 猪首硬四郎（倉田保昭）
- 新鮮組の一員。近藤に忠誠を誓っている。近藤の好きな人に気づいて気遣う面がある。
- 理江（矢沢美樹）
- ホステス。鳴門の企みで近藤の初めての女になる。それ以来、近藤に好かれようと努力する。
- 野口（太川陽介）
- 秋野の婚約者。理江のことが好きになり、婚約破棄をする。父は医者。お坊ちゃん。
映画『静かなるドン』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『静かなるドン』のあらすじ【起】
近藤は下着会社で働くサラリーマン。プレゼンをしてもボツになり、才能ないのか悩む日々。落ち込む近藤の耳に、あるニュースが流れてきた。それは、関東最大の暴力団・新選組の総長が射撃されたという内容だった。近藤は急いで病院へ向かう。人だかりができていた病室につくと、既に父親は死んでいた。近藤の父は、新選組の総長だった。父の遺言は、新選組三代目を近藤に継がせるということ。しかし、近藤は今さら自分の道を変える気はないと伝える。会社に行くため、葬儀にも出ないと断った。
近藤は自室でミシンを走らせているところに、猪首がやってきた。猪首は、「どうか三代目を継いでほしい」とお願いする。近藤は猪首の熱い思いを聞いたあと、自分の夢について考え始め、1か月だけ総長を務めることに決めた。
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映画『静かなるドン』のあらすじ【承】
近藤は三代目就任式や組の会議中にも関わらず、会社の休憩時間が終わればすぐにその場を後にしていた。子分たちは将来が不安になる。しかし、近藤は人を殺さずに話し合いで事件を次々と解決し、子分たちはその姿に忠誠を誓うようになる。
父を売った長州会・会長には、組を解散させることでチャラにしたり、新鮮組の金を持ち逃げした鳴門に対しても、倍以上の金にしてくれたという理由で組に戻ることを許したりした。
近藤は鳴門に誘われ、夜の街に繰り出すようになる。鳴門は、女に疎い近藤のために、ホステスの理江をホテルに用意した。経験のなかった近藤は、理江としたことで自信がつき、他の女とも過ごして朝を迎える。近藤は会社のことを忘れていた。慌てて向かうと、近藤の同僚であり好きな人でもある秋野が男と揉めていた。近藤は話しかけたかったが、総長の恰好をしていたため、近づくことはできなかった。
近藤がクラブへ行くと、理江に「私以外の女と寝たでしょ」と頬を打たれる。近藤は素直に頭を下げた。理江はそんな近藤を好きになっていく。そこに、野口という男が現れる。秋野と揉めていた男だった。
映画『静かなるドン』のあらすじ【転】
野口は秋野の婚約者であるが理江に入れ込むようになり、求婚しては断られていた。秋野もクラブにやってくる。総長の姿をしている近藤には気づいていない。秋野は自分のことを見てくれない野口に「やめてよ」と縋る。見かねた近藤は、野口を路地裏に連れ込む。子分たちに暴力をふるわせ、「秋野を泣かしたら東京湾に沈める」と牽制した。
野口はヤクザの蛭夜組と繋がりがあった。近藤を殺すように命令する。近藤は殴られても笑っていた。それどころか、野口の前で理江とキスをし、結婚すると言う。近藤は、野口に秋野のことを見てもらいたかった。
別日、近藤は花束を持って理江の家を訪れる。鍵がかかっていない玄関を開けると、蛭夜組と拘束された秋野の姿があった。野口は、理江を連れ出し、代わりに秋野を差し出すつもりらしい。秋野は震えて泣きだす。近藤は静かに抱きしめ、「僕が助ける」と約束した。本気で怒った近藤は、サングラスを外し、喧嘩を始める。
新選組の子分が集まった時には既に、片が付いた後だった。
映画『静かなるドン』の結末・ラスト（ネタバレ）
近藤は野口がいる蛭夜会に駆け込む。中では、野口が理江に手料理をふるまっていた。しかし、理江は近藤しか見ていない。嫉妬した野口は、理江に暴力をふるう。そして、乗り込んできた近藤を殺すように組員に命令した。組員は近藤に銃口を向ける。それに対し、近藤は真っすぐな眼差しで向き合った。組員はその目に撃つことが出来ず、自分に銃を向ける。野口が代わりに銃を持った。だが近藤は動じず、野口の方がひるんでしまう。近藤は野口から銃を奪い、鏡に映る自分に撃って、この事件は終了した。
いつもの日常が戻る。近藤と秋野の合作でファッションショーが行われた。二人は屋台で打ち上げをする。食べ終わった後、秋野は夜景を見て「綺麗」と呟いた。近藤は秋野の横顔を見て「綺麗」と言う。笑う秋野は、花束を持ちながら、まるで恋焦がれるみたいにある言葉を述べた。それは、近藤が秋野を助けた時に言った台詞だった。
近藤はそれを見てひらめく。秋野を置いて一目散に帰った。今日で総長になって1か月経つ。近藤は「もう少しやってみるよ」と続ける意思を見せた。正式に就任式が行われる。ただやはり、会社の昼休みが終われば抜け出す近藤であった。
映画『静かなるドン』の感想・評価・レビュー
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映画『静かなるドン』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『静かなるドン』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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