この記事では、映画『スノーホワイト 氷の王国』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『スノーホワイト 氷の王国』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『スノーホワイト 氷の王国』の作品情報
上映時間:114分
ジャンル:アクション、SF、ファンタジー
監督:セドリック・ニコラス=トロイアン
キャスト:クリス・ヘムズワース、シャーリーズ・セロン、エミリー・ブラント、ニック・フロスト etc
映画『スノーホワイト 氷の王国』の登場人物(キャスト)
- エリック(クリス・ヘムズワース)
- 前作でスノーホワイトと共に戦ったハンター。今作では彼の過去の因縁が明らかになる。
- ラヴェンナ(シャリーズ・セロン)
- 前回スノーホワイトとエリックに敗れた魔女。死んだと思われていたが…。
- サラ(ジェシカ・チャステイン)
- かつてエリックと恋仲にあった女性。とある理由からエリックと引き離される。
- フレイヤ(エミリー・ブラント)
- ラヴェンナの妹。愛を禁忌とする、氷の王国の女王。
映画『スノーホワイト 氷の王国』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『スノーホワイト 氷の王国』のあらすじ【起】
スノーホワイトに討ち滅ぼされた魔女、ラヴェンナにはフレイヤという大切な一人の妹がいました。今は昔、まだラヴェンナとフレイヤが共に暮らしていた頃、フレイヤは一人の人間の男と恋に落ちます。そしてフレイヤは、その男との間に可愛らしい娘を設けました。しかしある日、その男が娘を殺そうと襲い掛かったのです。
その事件以来、フレイヤは愛とは幻想であると信じ、愛の存在しない氷の王国を作り出したのでした。彼女は自分の王国を守るために、近くの村から子供達を攫ってきました。そして彼等に戦いを叩き込み、強力な軍隊を作り上げました。その中でも一際優秀だった兵士が、前作でスノーホワイトと共に戦ったエリック、そしてエリックと恋仲にあったサラです。
しかしこの王国では愛は禁忌とされています。彼等は自分たちの愛を貫くために、密かに王国から抜け出す決意をしました。しかし、フレイヤは彼等の企みに気づいていました。フレイヤは彼等が互いを裏切ったような幻覚を見せ、サラをエリックの前で殺してしまうのでした。

映画『スノーホワイト 氷の王国』のあらすじ【承】
それから7年後、エリックは「ラヴェンナの鏡を盗み出して欲しい」という依頼を受ける事になりました。その鏡をフレイヤが手に入れれば、益々彼女の力が強くなることが目に見えていたからです。彼は二人のドワーフと共に鏡を探す旅へと出発しました。
しかし何と、その旅路の途中、エリックは死んだと思っていたサラとの再会を果たすのです。サラは今でも、氷の王国のハンターとして働いていました。サラが生きていたことを素直に喜ぶエリックでしたが、サラはそんなエリックに刀を向けます。その理由は、フレイヤがあの時サラに見せていた幻覚にありました。サラはその幻覚で、エリックが自分を裏切り一人だけ逃げ出したというビジョンを見させられていたのです。
エリックは変わらぬ愛をサラに証明するため、この7年間肌身離さず持ち歩いていたペンダントを彼女に見せました。そのペンダントは、かつてサラがエリックに贈ったものでした。それでも警戒を崩さないサラでしたが、エリックも共に行動する内に、再び彼に恋心を抱き始めます。
映画『スノーホワイト 氷の王国』のあらすじ【転】
サラも、自分の自由を奪い、更にエリックとの仲を引き裂かれた事からフレイヤに対して恨みを持っています。サラ、そしてその道中で出会った二人の女性のドワーフも鏡探しの旅に加わり、計5名となった一行は更に前へ進みます。
しかし、何とフレイヤ本人が彼等の前に姿を現したのです。実は、サラはエリックを殺すためにフレイヤが送り込んでいたのです。フレイヤの命令通り、サラはエリックの心臓に弓をいりました。しかしフレイヤが去った頃、死んだと思われたエリックが立ち上がったのです。フレイヤはエリックが首からかけているペンダントに向けて矢を放ったのです。
エリックは盗まれた鏡、そして再びフレイヤについていったサラを取り戻すべく氷の王国に侵入することとしました。一方、鏡を手に入れたフレイヤは鏡に向かって語りかけます。すると信じられない事に、鏡の中からラヴェンナが出てきたのでした。死んだと思われていたラヴェンナは、鏡の中で何とか生き延びていたのでした。
映画『スノーホワイト 氷の王国』の結末・ラスト(ネタバレ)
王国にたどり着いたエリックは、サラ、そしてかつての仲間達と共にフレイヤとラヴェンナに対峙します。激しい戦いを繰り広げる二人でしたが、その途中、フレイヤが衝撃の事実を知る事になります。実はフレイヤの娘を殺したのは、夫ではなくラヴェンナだったのです。ラヴェンナは最愛の妹を取り戻すため、そして鏡が予言した「フレイヤの娘がいずれラヴェンナより美しくなる」という予言を打ち砕くため、フレイヤの娘に手をかけたのでした。
怒ったフレイヤはラヴェンナに襲いかかりますが、恐ろしい魔力を持ったラヴェンナには歯が立ちません。しかしフレイヤは最後の力を振り絞って、ラヴェンナの現在の拠り所となっている鏡を凍らせます。その隙を見逃さず、エリックが鏡に向かって斧を投げつけ鏡を破壊しました。絶叫と共に、ラヴェンナは姿を消しました。
そしてフレイヤは、自分が作った軍隊、彼女にとっての家族に囲まれていました。そして、愛の暖かさを思い出しながらフレイヤはこの世を去ったのでした。
映画『スノーホワイト 氷の王国』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
「白雪姫」を大胆にアレンジしたファンタジーアクション作品の第二弾。本作では復活した女王ラヴェンナと、その妹フレイアたちにハンター・エリックが挑む姿を描く。
本作はエリックに主眼を置かれており彼の過去が明かされその中でラヴェンナたちとの因縁が明らかになる。バトルシーンはアクロバティックな演出を多用し前作からパワーアップしている。エリックとサラが最後に再び想いを通わせるのとは対象にラヴェンナの想いから人生を狂わされてしまうフレイアが印象的だった。(男性 20代)
前作でも活躍した、マイティソー役でも有名なクリス・ヘムズワースと、エミリー・ブラントが対峙するといった内容。実はその展開もラヴェンナの思惑通りの展開だったというオチ。自らの立ち位置を危ぶむあまり、自らの妹すら手に掛けてしまう冷酷さは前作に引き続き、なかなかに恐ろしい。少し物悲しいようなエンディングだが、納得は出来るので良い。(男性 30代)
映像が壮大でアクションシーンやそれ以外もとにかく美しい作品。
一番印象に残ったのはラヴェンナ役のシャーリーズ・セロンである。美しい見た目もさることながら、彼女が画面に出るだけで空気が一変する。それだけのオーラを持っている女優で、芯があり凶悪な敵であるラヴェンナ役はシャーリーズ・セロンがぴったりハマっている。
今作はシリーズ第2段であるが、前作とは独立した物語であるため、前作を観ていない人でも楽しめるだろう。(男性 20代)
前作の主演であるクリステン・スチュワートの不倫が発覚したために、続編と言っても白雪姫が登場せず、時系列的には過去になるのだろうか。分かりづらい。
残念ながら『スノーホワイト』と銘打っておきながら、白雪姫が登場しないこともあってか評価は高くなく、当初予定されていた3部作構成は頓挫したようである。せっかく面白いコンセプトだったのに残念だ。
なので、単純にアクション映画として、クリス・ヘムズワースとシャーリーズ・セロンなどの出演者たちの美しさを楽しむ作品だ。(男性 30代)
白雪姫が一切登場しないスノーホワイト。続編と言うよりもスピンオフ的な作品なので、わざわざ作る必要があったのかなと感じてしまいました。
前作がかなり良かったので期待していたのですが、ラヴェンナと妹の姉妹喧嘩はとても需要があるとは思えません。
主演はクリス・ヘムズワース演じるエリックなので、彼の幼少期のことなどが出てきます。そこからのストーリーはラヴェンナのやりたい放題。確かにシャーリーズ・セロンは美しくて強さを感じる女性なので見応えはありましたが、前作がお気に入りだった私としてはかなり不満が残る作品でした。(女性 30代)
続編というより前日譚+後日譚という構成に驚きました。フレイヤが氷の女王になった経緯と、姉レイヴェンナとの確執が重厚に描かれていて、ドラマ性が強かったです。クリス・ヘムズワース演じるエリックも健在で、サラとの関係が感動的。特に、フレイヤが姉に反旗を翻すクライマックスは圧巻でした。映像美もさすがのハリウッドクオリティです。(20代 男性)
とにかくビジュアルが美しく、氷の王国の世界観に引き込まれました。エミリー・ブラントとシャーリーズ・セロンという強烈な女優二人が、それぞれに異なる悲しみと怒りを抱えた“女王”を演じていて、迫力がすごい。姉妹の確執と愛憎の対比が切なくて、ただのファンタジーアクションではない深みがありました。女性同士の戦いに引き込まれました。(30代 女性)
正直、前作のスノーホワイトが出てこないのは寂しかったけど、それ以上にエリックとサラの絆が熱くて満足でした。記憶を操られることで離ればなれになる展開には驚いたし、ラストで再び信じ合う展開は胸熱でした。アクションも見応えがあり、特に鏡の精霊を相手にした戦いはファンタジーならではの演出が光ってました。続編というより独立作として楽しめました。(20代 男性)
前作よりもずっと幻想的で、重厚な世界観が魅力的でした。姉妹の愛と裏切りというテーマが予想以上に深く、特にレイヴェンナが鏡の中から現れる演出は鳥肌モノでした。サラとエリックの再会シーンでは涙してしまい、愛の力が全てを超える王道展開にも感動。女性キャラクターが皆強く描かれていて、観ていてとても気持ちよかったです。(40代 女性)
フレイヤが心を閉ざして氷の城を築く描写は、『アナ雪』をダークにしたような印象。裏切りによって作られた“愛を禁じた王国”の悲しさが、物語全体を通して感じられて、ただの悪役ではない深みがありました。個人的には、レイヴェンナの圧倒的な存在感に惹かれました。ヴィラン同士の戦いも迫力満点で、アクションとドラマのバランスが良かったです。(30代 男性)
映画『スノーホワイト 氷の王国』を見た人におすすめの映画5選
マレフィセント
この映画を一言で表すと?
“眠れる森の美女”の裏側にある、悲しきヴィランの物語。
どんな話?
ディズニーの名作『眠れる森の美女』に登場する悪役・マレフィセントの視点から描かれる、愛と裏切り、そして贖罪の物語。信じた人間に裏切られた妖精が、王女に呪いをかけた本当の理由とは…。
ここがおすすめ!
アンジェリーナ・ジョリーの圧倒的な存在感と美しい映像世界が魅力。ヴィランにも心があるという視点は、『氷の王国』で描かれたフレイヤのように、単なる悪役では終わらないキャラクターに深みを感じたい方にぴったりです。
アリス・イン・ワンダーランド(2010)
この映画を一言で表すと?
奇想天外なファンタジー世界を、自分自身の強さで駆け抜ける物語。
どんな話?
ルイス・キャロルの名作を基に、19歳になったアリスが再びワンダーランドを訪れ、自らの運命に立ち向かう戦いに巻き込まれていく。美しさと狂気が入り混じる世界で、アリスは“本当の自分”を見つけていく。
ここがおすすめ!
ティム・バートン監督ならではの映像美と幻想的な世界観が際立ち、個性的なキャラクターたちがストーリーを彩ります。女性の成長と自己肯定がテーマになっており、『スノーホワイト 氷の王国』に通じる強さを感じられます。
オズ はじまりの戦い
この映画を一言で表すと?
“魔法の国”の伝説は、ひとりの詐欺師から始まった。
どんな話?
『オズの魔法使い』の前日譚として描かれる、青年オズの冒険と成長の物語。奇術師だったオズが異世界に迷い込み、王国を救う“魔法使い”として覚醒していく過程が、ダイナミックな映像と共に描かれます。
ここがおすすめ!
美しい魔法の世界や迫力のあるバトルシーンは、『氷の王国』好きにはたまらない要素。また、善と悪の狭間で揺れる魔女たちの描写も深く、姉妹の対立というテーマも共通していて非常に見応えがあります。
ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛
この映画を一言で表すと?
伝説の国をめぐる、王子と4人の兄妹の壮大なファンタジー。
どんな話?
現実世界からナルニアへ再び呼び出された4人の兄妹が、新たな支配者に追われるカスピアン王子と力を合わせ、かつての平和を取り戻すために戦う。ファンタジーの王道を貫く冒険と戦いが繰り広げられます。
ここがおすすめ!
ファンタジー世界の壮大さ、美しい映像、そして複雑な人間ドラマが融合したシリーズ。戦いと葛藤、そして成長を描くストーリー展開は、『スノーホワイト 氷の王国』の壮大な世界観と高い親和性を持っています。
美女と野獣(2017 実写版)
この映画を一言で表すと?
“愛”が呪いを解く、名作ディズニーの感動的実写リメイク。
どんな話?
魔女によって野獣の姿に変えられた王子が、聡明で優しい村娘ベルとの出会いを通して、真実の愛を学んでいく物語。外見ではなく内面を見ることの大切さが、美しい音楽とともに描かれます。
ここがおすすめ!
豪華なセット、美しいドレス、名曲の数々がスクリーンを彩る王道ラブファンタジー。愛と犠牲、心の変化をテーマにした展開は、『スノーホワイト 氷の王国』の“愛と裏切り”の物語に惹かれた方におすすめです。
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