この記事では、映画『暗殺のオペラ』のストーリー（あらすじ）をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『暗殺のオペラ』の作品情報
出典：https://video.unext.jp/title/SID0045228
| 製作年 | 1969年 |
|---|---|
| 上映時間 | 99分 |
| ジャンル | ミステリー ドラマ |
| 監督 | ベルナルド・ベルトルッチ |
| キャスト | ジュリオ・ブロージ アリダ・ヴァリ ティノ・スコッティ フランコ・ジョバンネリ |
| 製作国 | イタリア |
映画『暗殺のオペラ』の登場人物（キャスト）
- アトス・マニャーニ（父）（ジュリオ・ブロージ）
- ヴェルディのオペラ『リゴレット』の上演中に何者かによって射殺され、現在では英雄として崇められている。
- アトス・マニャーニ（子）（ジュリオ・ブロージ）
- 父と同名で、生き写しのようにそっくりな息子。ドライファに呼ばれて、父が殺害された町にやってくる。
- ドライファ（アリダ・ヴァリ）
- 父アトスのかつての愛人。彼の死の真相を探らせるために、彼の息子を町に呼ぶ。
- ガイバッツィ（ピッポ・カンパニーニ）
- ハムの味利きで、父アトスの友人。自宅でもハムを製造している。
- ラゾーリ（フランコ・ジョバンネリ）
- 小学校教員で、父アトスの友人。歌がうまい。
- コスタ（ティノ・スコッティ）
- 映画館主。父アトスの友人。
映画『暗殺のオペラ』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『暗殺のオペラ』のあらすじ【起】
アトス・マニャーニは、タラの駅で汽車から降りた。タラの町は彼の父アトスがファシスト党に暗殺された場所で、「アトス・マニャーニ通り」には彼を英雄として讃える像がある。町の人はアトスの顔を見ると、父にそっくりだと口をそろえて言う。
アトスは自転車でドライファの家を訪れる。ドライファは父アトスの元愛人で、彼の死の真相を探らせるために息子を呼んだのだった。父アトスは、1936年6月15日ヴェルディのオペラ『リゴレット』の上演中に何者かに射殺されたが、銃声は拍手にかき消されて聞こえず、犯人がわからないままだという。アトスは当初気乗りしなかったが、ドライファが急に倒れたことで放っておけなくなる。
夜の酒場で。父にうり二つだと多くの人から声をかけられるが、老人があまりにも多いこと、また突然納屋に閉じ込められてしまったことから、町にはどこかしら異様な雰囲気が漂っていることを感じ取る。
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映画『暗殺のオペラ』のあらすじ【承】
朝アトスが起きると、入ってきた男にいきなり顔を殴られた。自転車でドライファの家に行くと、暗殺者はおそらくこの町の人間で、地主のベッカチアが怪しいという話だった。そして父の友人だったという三人の男を紹介してもらう。
アトスはベッカチアの家を訪ねるが、すぐにつまみ出されてしまう。そこへ父の友人ガイバッツィが通りかかり、家に連れていってもらう。彼は自家製のハムを使った食事を提供し、父アトスと親しかったのは自分を含め三人だけだと語る。
次いで元小学校教員ラゾーリの家を訪ね、ムッソリーニが町の劇場の落成式に出席することになっていたこと、父アトスと友人三人で彼を暗殺する計画を立てていたことを聞く。
最後に映画館主コスタの家を訪ね、ムッソリーニの暗殺はみんなの考えだったこと、舞台から撃てば銃は衣装で隠せること、リゴレットが絶叫する瞬間に合わせて撃ち、銃声を誤魔化す計画を立てていたことを聞く。しかし暗殺計画の密告によってムッソリーニの出席は取りやめになり、代わりに父アトスが暗殺される結果になった。アトスは、暗殺計画と父の死に共通点が多いことに疑問を抱く。
映画『暗殺のオペラ』のあらすじ【転】
アトスは、父が暗殺された劇場の前にある父の銅像を見ていた。そこへたまたまドライファが通りかかり、三人から聞いた暗殺事件についての情報を伝える。しかし彼らが示し合わせたように事件のことを語ったことに違和感を覚えたアトスは、さらなる真相を突き止めたいと考える。
翌朝、父アトスの墓が荒らされたことがわかり、アトスは劇場にいるベカッチアに呼ばれる。そこで墓を荒らしたのは自分ではないこと、殺したかったが先を越されたこと、この町を早く出るべきであることを告げられる。
劇場の外にガイバッツィが待っていた。アトスは彼の車に乗せられるが、彼の威圧的な言動により気分が悪くなる。車を降りた先にはラゾーリとコスタが待ち受けており、身の危険を感じたアトスはその場から逃げ出す。
映画『暗殺のオペラ』の結末・ラスト（ネタバレ）
ドライファの家を訪ねたアトスは、父の友人三人がグルで、父はそれを見破ったために殺されたという推論を語る。そして自身にも危険が迫っていることから、この町を離れたいと言う。
カバンを持って駅に行くが、汽車は来ない。彼が『リゴレット』が上演されている劇場に入ると、父の友人三人がやってきて真相が明かされる。実は父アトスが密告者だった。しかし彼は、ファシストの手で卑怯な手段で暗殺されたことにして、英雄のまま死にたいと提案する。そして町の一般人も巻き込む形で、一連の暗殺劇が上演されたのだった。
真相を知ったアトスは、自らも父アトスが創作した劇の一部となって秘密を守ることに決める。市長から依頼され父について広場で語ったときにも、事件の真相は明らかにしなかった。
アトスは駅に行き汽車を待つ。しかし汽車は遅延する一方で、やって来る気配がない。結局、父アトスの死の真相は闇に葬られたままであった。
映画『暗殺のオペラ』の感想・評価・レビュー
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映画『暗殺のオペラ』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『暗殺のオペラ』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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