映画『処刑ライダー』の概要:不良のパッカード・ウォルシュは仲間達と共にカーレースを行い、人々から車を奪っていた。そんなある日、街で見たことがない、黒いターボ車が走っていることに気づく。パッカードは仲間と共に、その黒いターボ車に戦いを挑んだ。
映画『処刑ライダー』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:マイク・マーヴィン
キャスト:チャーリー・シーン、ニック・カサヴェテス、シェリリン・フェン、ランディ・クエイド etc
映画『処刑ライダー』の登場人物(キャスト)
- ジェイク・ケシー(チャーリー・シーン)
- 突如ケリーの街に現れた怪しげな男。正体はケリーの殺された恋人のジェイミー。
- パッカード・ウォルシュ(ニック・カサヴェテス)
- 不良。カーレースを行って人から車を奪っている。その他にも殺人や脅しなど、仲間達と共に悪事を働いている。
- ケリー・ジョンソン(シェリリン・フェン)
- バーガーショップの店員。パッカードに気に入られ、言い寄られている。だが、パッカードのことは少しも好きではない。
- ルーミス(ランディ・クエイド)
- 保安官・警部補。パッカード達を逮捕する機会を伺っている。パッカードの仲間達が、カーレース中の事故で亡くなった件を担当することになる。
- ビリー・ハンキンス(マシュー・バリー)
- バーガーショップの店員。ケリーの友人。ジェイミーの弟。ジェイクのことを気に入り、友情を育もうとする。正義感が強く、優しい性格。
映画『処刑ライダー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『処刑ライダー』のあらすじ【起】
ジョージが恋人とドライブをしていると、突然3台の車に追跡された。不気味に思っていると、行く手を阻むように車が止まっていた。身動きが取れなくなったジョージ達が恐怖を抱いていると、車から不良達が降りて来てカーレースを申し込まれる。ジョージはやりたくなかったが、恋人が人質に取られてしまい否を唱えることができなかった。
ジョージは勝っていたが、相手(パッカード・ウォルシュ)が汚い手を使い、ジョージの車を弾き飛ばしてゴールした。優勝賞品として、ジョージの車は奪われてしまう。ジョージは不服に思うが、恋人の身の安全を考えそのまま立ち去ることにした。
ケリー・ジョンソンは家から出たところで、バイクに乗った男性(ジェイク・ケシー)に道を聞かれる。その男性に一目惚れしたケリーは道案内を買って出るが、付き纏われている男性(パッカード)が来たため、一緒に行くことを諦めた。パッカードはケリーのことを俺の女だと言い、他の男性としゃべることすら嫌がった。
ビリー・ハンキンスは川辺で、ケリーのことを熱心に見ている男性(ジェイク)に興味を引かれる。ジェイクの背には、ミミズ腫れになった傷跡が無数にあった。ビリーはジェイクに自己紹介をした後、ケリーのことを教えた。ケリーはビリーの兄(ジェイミー)の元恋人で、ビリーの友人でもあった。ケリーの傍に居るパッカードは異常な男で、嫉妬心で何をするか分からない危ない奴だった。さらに、ジェイミーは殺され、犯人が分かっていなかった。
パッカードはジェイク達がケリーのことを見ているのに気づく。脳裏には、仲間と共にビリーの兄を襲ったときのことが思い出された。パッカードは仲間に、ジェイクかビリーがケリーと一緒にいるところを見たら連絡するよう指示を出した。
映画『処刑ライダー』のあらすじ【承】
ビリーはバイト終わりにケリーを自宅まで送り届けようとしたのだが、パッカードに見つかりいちゃもんをつけられる。ビリーは負けじと言い返した。腹を立てたパッカードは、ビリーに車を懸けたカーレースを申し込んだ。ビリーはやりたくなかったが、拒否権はなかった。だがその時、ビリーの車よりも良い車(黒いターボ車)が目の前を走った。パッカードは仲間と共にその車を追いかけた。
パッカードの仲間のオギーが、黒いターボ車に乗っている正体不明の人物とカーレースを行うことになった。オギーは余裕綽々といった感じで車を発進させた。だが、相手の車の方が速く、見失ってしまう。オギーがそのまま車を走らせていると、相手の車が止まっていた。オギーは避けきれず車にぶつかり、崖に転落した。オギーを乗せたまま、車は爆発して炎上した。相手の車は魔法を使ったかのように無傷のまま元の場所に現れ、そのまま走り去った。
ルーミス警部補がオギーの件を捜査することになった。ずっと、パッカード達を逮捕する機会を伺っていた。ルーミスは話を聞きに行くが、パッカードは何も話そうとはしなかった。オギーの遺体が回収されるが、燃えた車の中は500度を超えているはずなのに、なぜか体には傷1つ付いていなかった。しかも、目だけが誰かにくり抜かれたかのように無くなっていた。
ヘルメットを被った黒いライダー姿の男がショットガンを持って現れ、パッカード達の車の修理工場を襲撃した。パッカードの仲間は逃げ惑った。その時、ジェイミーをトランクに入れ、銃で撃って燃やしたことが思い出された。男は修理工場を滅茶苦茶にした後、煙のように消えた。
映画『処刑ライダー』のあらすじ【転】
パッカードの車に、「ルックアウト・ロードで待つ」と言うメモ書きが置かれていた。パッカードはすぐにライダー姿の男が置いたことに気づき、仲間を引き連れてメモの場所に向かった。パッカードを見張っていたルーミスも後を追った。
パッカードの仲間のミンティと黒い車がカーレースを行い、後からパトカーが追跡した。ミンティが相手の車を見失ったまま走っていると、カーブを抜けたすぐのところで、道路を横断するように黒い車が停車していた。ミンティは避けきれず、車にぶつかって炎上した。黒い車も大破したはずなのに、魔法のように元の姿に戻った。ルーミスは黒い車を挟み撃ちにして追い込むが、黒い車はバリケードを無理矢理突破し逃走した。ルーミス達は追跡するが、全く追いつけなかった。そして、黒い車は煙のように消え去った。
仕事終わり、ケリーはパッカードの約束をすっぽかし、ジェイクのバイクの後ろに乗って街の中を走った。すると、その姿をパッカードの仲間(ガットとスカンク)に見られてしまい、追いかけられる。スカンクは助手席にいたガットにバイクのタイヤを撃つよう指示を出すが、ガットは誤って自分達の車のハンドルを撃ってしまう。車は操縦が効かなくなり、壁にぶつかって横転した。その後、ジェイクはケリーを家に届けキスをした。その姿をパッカードが見ていた。パッカードはジェイクを追跡するが、ジェイクが目の前で煙のように消えてしまう。
パッカードは後ろから黒い車に追突され、墓地のフェンスを突き破って停車した。パッカードは目の前に現れた、黒いライダー姿の男を撃つようスカンクに指示を出した。スカンクはショットガンを撃つが、なぜか暴発して銃口が変形してしまう。スカンクはただ者じゃないと男を恐れた。その時、パッカードは自分の名前が刻まれた墓石を発見する。パッカードは追うのを止め、引き上げることにした。
映画『処刑ライダー』の結末・ラスト(ネタバレ)
ルーミスはパッカード達を署に集め、亡くなったミンティの話をした。ミンティは車が爆発する前に死んでいた。そして、オギーと同じように両目をくり抜かれていたが、それ以外の外傷はなかった。さらに、火の中から引きずり出したのに、遺体は氷のように冷たかった。ルーミスはパッカード達に復讐をしないよう言い含めた。
黒い車が突然現れ、パッカードの修理工場に突っ込んでいった。パッカードの仲間のラッグの前で、修理工場は爆発して炎上した。中にはガットとスカンクがいたままだった。ラッグは泣きながら、ジェイミーが殺されたことを知らなかったのだとルーミスに話した。この前、ショットガンを持って襲撃してきた男の目がちらっと見えたのだが、ジェイミーによく似ていたのだ。
ルーミスはビリーに話を聞きに行った。ジェイミーが殺された日、ケリーもその場所にいた。しかし、ケリーは頭を殴られ、ハイウェイに放置されていた。ケリーは犯人の顔を見ておらず、ビリーには誰が兄を殺したのか分からなかった。
パッカードは無理矢理ケリーを車の中に押し込んだ。ビリーは助けようとするが、パッカードにボコボコに殴られてしまう。連れ去られたケリーは、ジェイミーが殺された日のことを話し、パッカード達が犯人だと知る。パッカードに対して気持ちが全くないことを伝えると、パッカードは車を止めてケリーを殺そうとした。すると、そこに黒い車が現れる。パッカードはその車とカーレースを行った。
パッカードは道路に立っていた黒いライダー姿の男を轢こうするが、一瞬でその人影は車に変わり、パッカードの車とぶつかった。車は爆発して炎上した。後には、オギー達と同じように、体に傷が1つもないパッカードの遺体が転がっていた。それを見たルーミスは全てが終わったことを悟る。
ケリーの前に黒いライダー姿の男が現れる。体が光った次の瞬間、ジェイクの姿に変わった。ジェイクは自分が分からないかケリーに問い掛けた。ケリーはすぐにジェイミーだと気づく。ジェイクはケリーにキスをした後、用があると言って去って行った。向かったのはビリーの元だった。ジェイクはビリーに車の鍵を渡し、バイクに乗って立ち去った。ビリーはジェイクがジェイミーだと気づき、泣きながら去って行った方を見た。ジェイクはケリーをバイクに乗せ、旅立った。ルーミスはそれを静かに見送った。
映画『処刑ライダー』の感想・評価・レビュー
パッカードが想像以上に悪い男で、嫌な奴だなと登場するたびに思っていた。実際に車で囲まれたり、カーレースを強要されたりしたら、怖くてたまらないと思う。悪い奴が懲らしめられるストーリーはスカッとするが、この作品は少しだけ不気味さを感じた。
ジェイクとして復活したジェイミーは、パッカード達に復讐したい思いもあったのかもしれないが、ケリーのことが心配でたまらなかったのかなと思った。心から愛し合う二人の関係が素敵だなと思った。(女性 30代)
ストーリートレースの賞品として負けた相手の車を奪うのは理解できますが、パッカードのやり方が本当に汚くて見ていてイライラしました。恋人を殺しておいて、ケリーに言い寄るのも気持ち悪かったですが、そのイライラはライダーが全て発散してくれるので後半は楽しんで見ることが出来ました。
全体的に荒削りな感じはしますが、それが若さや激しさ、暴力的な感じを盛り上げていて良い雰囲気に仕上がっていた気がします。(女性 30代)
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