映画『ザ・ヴァーチャリスト』の概要:現実に居場所を見つけられない2人のゲームオタク青年が、脳に直結させる体感ゲーム世界の中で謎の亡霊と戦い、現実での人間関係に悩む様子を描いたSFアクション。原題は「GAME THERAPY」。
映画『ザ・ヴァーチャリスト』の作品情報
上映時間:98分
ジャンル:SF、アクション
監督:ライアン・トラヴィス
キャスト:ロレンツォ・オストゥーニ、フェデリコ・クラピス、エリサ・ピアッツァ、リッカルド・チコーニャ etc
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映画『ザ・ヴァーチャリスト』の登場人物(キャスト)
- フランチェスコ(ロレンツォ・オストゥーニ)
- ゲーム中毒の青年。学校では負け犬と呼ばれ、いじめられている。母が父を家から追い出し、同性愛者の恋人を連れ込んだことで、家にも居場所がなくなった。尊敬するゲームプログラマーのホールデンの隠しファイルを見つけ、ゲームセラピーを思いつく。
- ジョヴァンニ(フェデリコ・クラピス)
- フランチェスコのゲーム仲間で友達。優秀な兄と過保護な母を持つ。自分は留年中。ADHD(注意欠陥多動性障害)で、人混みが苦手。同じクラスのダニカに一目惚れする。
- ダニカ(エリサ・ピアッツァ)
- ローマ出身の父とアメリカ人の母を持つ、LA育ちの女の子。3年前に帰国した。父は不倫している。
映画『ザ・ヴァーチャリスト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ザ・ヴァーチャリスト』のあらすじ【起】
学校にも家にも居場所が無く、精神科をハシゴさせられ、ゲーム中毒の青年フランチェスコとジョヴァンニ。
フランチェスコは、天才ゲームプログラマーのホールデンの隠しファイルを見つけ、ゲームを体感できるプログラムを発見した。
学校で隣の席になったダニカに一目惚れするジョヴァンニ。
フランチェスコに打ち明けるが、自分たちには振り向いてくれないだろうと言う。
自分たちは招待すらされなかったパーティーで、ダニカは屋根からプールに飛び込んでいた。
そして、その動画が出回っていたらしい。
フランチェスコは、ゲームセラピーを思いついてジョヴァンニを誘う。
脳に直接接続し、空気感や痛みまでリアルに感じられるプログラムに興奮するジョヴァンニ。
ゲーム内で死んでしまうと、シナプスにダメージを負ってしまうため、二度とゲーム世界に接続できなくなってしまうという欠点があった。
そのための緊急脱出ボタンはあったが、衝撃を伴うらしい。
そして、2人でのプレイには時間がかかりそうだった。
映画『ザ・ヴァーチャリスト』のあらすじ【承】
フランチェスコが調整しながら、リアルなゲームを楽しんでいくジョヴァンニ。
サバイバルゲームを中心に遊び、その日は解散した。
翌日は、ダンス対決で散々な結果を残した。
エジプトを舞台にした宝探しに移動するが、あるはずの宝が見つからない。
その日は、仕方なくゲームを終わりにした。
翌日、ジョヴァンニは初めてダニカに話しかける。
アドレスを交換したジョヴァンニは浮かれる。
一方、フランチェスコはゲームデータを確認していて、未知の存在に気付く。
ダニカと一緒に散歩に出かけたジョヴァンニは、彼女の生い立ちを聞かされる。
兄が実家に戻るが、こっそり家を出てゲームセラピーに向かう。
LAを舞台にギャングから金庫の中身を奪うゲームをするジョヴァンニ。
しかし、途中にいた子供を助けようとしてジョヴァンニは撃たれる。
死の危険を顧みず、子供を教会に送って緊急脱出した。
ダニカに呼び出され、ジョヴァンニはフランチェスコを置いて出ていく。
ダニカの両親は大喧嘩していた。
映画『ザ・ヴァーチャリスト』のあらすじ【転】
ジョヴァンニはダニカと付き合い始める。
ダニカはフリーの友人ジェンマを紹介すると言い、ジョヴァンニを通じてフランチェスコを呼び出す。
だが、そこにフランチェスコの席はなかった。
ひとりでゲーム世界に入ったフランチェスコは、多くのゲームのアイテムが消えている事に気付く。
ジョヴァンニはダニカと寝るが、不用意に言った言葉がきっかけで、ダニカを怒らせてしまう。
フランチェスコが改良したゲームを再開すると、相棒の女性が出てくる。
そしてアイテムを取ろうとすると、なぜか別の世界の存在が現れる。
強力なゲーム世界の亡霊だったが、正体は不明だった。
共通コードキーを手に入れ、意識をダウンロードすれば、ゲーム世界に留まり神になれると語るフランチェスコ。
ホールデンのアイデアらしい。
ジョヴァンニはその場から去っていく。
ダニカと仲直りしたジョヴァンニは現実世界を楽しむ。
フランチェスコは、コントロールできない現実に苛立っていた。
そしてフランチェスコはゲームの改良に没頭する。
映画『ザ・ヴァーチャリスト』の結末・ラスト(ネタバレ)
亡霊に邪魔されないため、改良したゲーム世界で鍵を手に入れたジョヴァンニ。
しかし亡霊に捕まり、意識が閉じ込められそうになる。
緊急脱出して難を逃れるが、意識が閉じ込められたら現実では昏睡状態になるところだった。
ジョヴァンニはゲームと関わるのをやめる。
受験勉強に没頭するが、再びダニカから助けを求めるメールが届く。
家を出るというダニカは、ジョヴァンニが助けてくれないことに怒り、別れてアメリアに帰国すると言う。
再びゲームに手を伸ばしたジョヴァンニは、通信機能を使ってフランチェスコと仲直りする。
2人用プレイの準備を整えていたフランチェスコ。
キーを使って自由に武器を使い、ゲーム世界のほころびを通って亡霊を探す。
亡霊の正体はホールデンだった。
人工知能に自分の体を奪われ、意識はゲーム内を彷徨うだけになっていた。
自分がゲーム世界の神だというホールデンは、キーを渡すよう迫る。
フランチェスコとジョヴァンニは、意識を吸収するアイテムを使ってホールデンを閉じ込めた。
ジョヴァンニはゲーム内で死に、現実に戻ってしまう。
フランチェスコはゲーム世界に留まることを選んだ。
ジョヴァンニは現実を生き始める。
映画『ザ・ヴァーチャリスト』の感想・評価・レビュー
ただゲームの世界を楽しむのではなく、現実世界の問題を考えながら物語を進んでいくのが興味深いなと思った。現実を生きるというのは誰もが大変なため、思い通りに行動できる仮想世界に居場所を求めても不思議には感じない。遠くない未来、このようなプログラムが開発されるかもしれないなと思った。物語のラストで、ジョヴァンニとフランチェスコ、二人の決断が分かれたことで自分だったらどうするだろうと考えさせられた。(女性 30代)
上手くいかない現実世界から逃れるためにオアシスのようなゲームの世界を楽しむ作品は多々ありますが、現実世界とゲームの世界をどちらも同じように生きて行くストーリーは新しいなと感じました。ゲームオタク2人で始めたゲームも現実世界に楽しみを見つけてそちらに集中してしまったり、ゲームの世界に綻びを見つけてそれを直そうとゲームに集中してしまったりと、2人の生き方が別れていくのがとても良かったです。最後のフランチェスコの選択が正しかったのかは分かりませんが、お互いに自分の生きる世界を見つけられたのだろうと感じました。(女性 30代)
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