映画『トゥームレイダー2』の概要:2003年製作のアメリカ映画(原題:Lala Croft Tomb Raider:The Cradle of Life)。パート1の時と同じく主人公はアンジェリーナ・ジョリーが演じたゲームが原作の映画作品である。
映画『トゥームレイダー2』 作品情報
- 製作年:2003年
- 上映時間:117分
- ジャンル:アクション
- 監督:ヤン・デ・ボン
- キャスト:アンジェリーナ・ジョリー、ジェラルド・バトラー、クリス・バリー、ノア・テイラー etc
映画『トゥームレイダー2』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
映画『トゥームレイダー2』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『トゥームレイダー2』のあらすじを紹介します。
舞台はギリシャのサントリーニ島沖。
大規模地震が起こったこの場所の地中海海底から突如「月の神殿」が出現する。
この神殿は紀元前330年前に火山の噴火により姿を消した遺跡であり、アレクサンダー大王が世界中から集めた財宝を隠されていた。
トレジャーハンターであるララはこの神殿に目を付け、アレクサンダー大王像の胸に埋め込まれていたメダリオンと黄金の珠を取り出す。
その直後何者かのグループに襲撃され、それらを奪われてしまう。
そのグループの首謀者はノーベル科学賞受賞者のジョナサン・ライスという博士であった。
博士の目的は「パンドラの箱」であった。
この箱にはアレクダンサー大王時代に隠されたという人類が未だ抗体を持たない謎の細菌が入っており、博士はこれを細菌兵器の材料として使用しようとしていた。
そのパンドラの箱の場所を探し出すためには黄金の珠が必要だったのだ。
この陰謀を聞かされたララは阻止するために動き出す。
黄金の珠が「シェイ・リン」という中国にあるアジトにあると聞いた彼女は、カザフスタンで服役している元恋人のテリーを脱走させ協力させる。
ララとテリーは中国を舞台に、ライスからメダリオンと黄金の珠を奪うため死闘を繰り返すが仲間割れが起こり2人は決別してしまう。
そしてララ1人でライスと最後の戦いを始め絶対絶命の危機を迎えたその時、追いついたテリーが彼女を助け出すことに成功した。
しかしパンドラの箱をそのままにしようとするララに対し、報酬としてパンドラの箱を要求してきたテリー。
2人は箱を巡り戦いを始める。
そして無事にララはパンドラの箱を守り抜いたのであった。
映画『トゥームレイダー2』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『トゥームレイダー2』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
シリーズはパート1のみ説有力
昔から定説化されているシリーズ化の失敗説。
最近ではパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズのように成功している例が多いのも事実。
しかしその期待で鑑賞すると大きく裏切られてしまう作品である。
前回よりも駄作感が最初から最後までつきまとう仕上がりで、脚本・CG・アクション全てにおいて無理やりな感じがしてしまう。
パート1はまずまずという出来であったが、やはり続編になるとネタが尽きてしまうのだろうか。
非常に残念である。
ララも博士も強すぎて違和感
とにかく無敵であるララ。
強い武器も素手の戦いも、もちろん銃も彼女には何の意味も持たない。
しかしララは主役であるため無敵のスーパーヒロインであることも納得はできるが、適役のライス博士が強すぎることに違和感を覚えてしまうのは自分だけだろうか。
彼は学者でありそんなに強い理由はなんのか。
其の辺の矛盾が1度気になり出すと世界観にどっぷりハマり込めない。
ララの恋愛感情は不必要
無敵のララの凛とした姿やアクションの格好良さがパート1で光っていた。
トレジャーハンターとして活躍するその姿は、女版ジェームスボンドとも言える仕上がりで魅了していたはずである。
しかしパート2では元彼氏が出現したり、少々の恋愛観情を見せてきたりと女性としての部分を描いている。
個人的にはこの描写は不必要であり一気に冷めてしまった。
パンドラの箱は一体何だったのか
本来の目的を見失ったしまった感じがする。
元々元恋人のテリーには報奨金がもらえるはずであり、細菌が入っている箱を何故欲しくなってしまったのか。
終始この箱を追い求めて死闘を繰り広げているのだが、冷静に考えてみると配役全員が翻弄されすぎである。
ストーリーの重要性は薄い作品である。
映画『トゥームレイダー2』 まとめ
基本的にシリーズの2以降は好みではない自分としては、やはりこの作品も期待を裏切られないような酷いもであった。
アンジェリーナ・ジョリーのプロモーションビデオと考えてみれば納得が行く映画であるが、内容重視派の人には向かない作品である。
CGも前回より粗く、アクションも無駄が多い割にスケール感も小さくなってしまい全体的にこじんまりとまとまってしまっているような気がする。
トゥームレイダーは公開年より今まで民間放送でも何度も放映される人気作であることは認めるが、この当時だから良かったのであろう。
今同じ内容で同じキャストで製作したとしても、同じような評価が得られるとは到底思えないのである。
しかしアンジーを起用したことは唯一の成功であり、彼女のおかげで現在でも人気の作品であることは間違いない。
関連作品
- トゥームレイダー 次作
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