永遠に美しく…の概要:1992年アメリカ映画(原題:Death Becomes Her)。ロバート・ゼメキス製作・監督のコメディ映画でブルース・ウィリス、メリル・ストリープ、ゴールディー・ホーンなどが出演。
永遠に美しく… 作品情報
- 製作年:1992年
- 上映時間:104分
- ジャンル:コメディ
- 監督:ロバート・ゼメキス
- キャスト:メリル・ストリープ、ブルース・ウィリス、ゴールディ・ホーン、イザベラ・ロッセリーニ etc
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永遠に美しく… 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
永遠に美しく… あらすじ(ストーリー解説)
映画『永遠に美しく…』のあらすじを紹介します。
1978年のブロードウェイが舞台。
人気が亡くなった落ち目のミュージカル女優マデリーン(メリル・ストリープ)とヘレン(ゴールディ・ホーン)はが昔からのライバルだった。
ヘレンは有名な美容整形外科医のアーネスト(ブルース・ウィリス)と婚約していたが、彼と結婚したのは紹介されたマデリーンの方であった。
7年後マデリーンは激太りし、療養所送りとなっていた。
その7年後アーネストは美容整形外科医から葬儀屋に落ちぶれ、当然マデリーンは年相応に老け込んでいた。
あるときヘレンからパーティーの招待状が届く。
そこには激太りした彼女の姿はどこにも無く、美しく変身したヘレンがいた。
驚いた様子のマデリーンは、肉体の老化を止める薬を販売している美女を紹介された。
まんまと若返った姿を手に入れたマデリーンは帰宅、しかしそこでヘレンにそそのかされたアーネストに階段から突き落とされてしまう。
しかし薬のせいで生き延びている彼女。
そこへヘレンが訪ねてきて殺し合いになる、がしかしどちらも秘薬を飲んでいるため殺し合いにならない。
その場にいたアーネストは家を出ようとする。
アーネストにも秘薬を飲ませようとする2人だったが、失敗に終わり出て行ってしまう。
その後、アーネストは別の女性と暮らし充実した人生を終えた。
その葬儀にいたのがマデリーンとヘレンであり、教会の帰りに階段を踏み外した2人は体がバラバラになり首だけになってしまう。
しかし何事もなかったかのように話し続けるのであった。
永遠に美しく… 感想・レビュー(ネタバレ)
映画『永遠に美しく…』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
映像技術を無駄に駆使したブラックコメディ
この映画を劇場で鑑賞し思い出深い世代は、今の30代から40代が多いのではないだろうか。
この当時首がグルングルンと回転し体のど真ん中に穴が開いてしまうすさまじい映像はショッキングであった。
今の30代・40代は子供時代に鑑賞したことになるわけであるが、もはや内容なんて全く覚えていないのにこのシーンだけは鮮明に覚えているという人もたくさんいることだろう。ストーリー構成自体は単純明快なものであり、映像の好き嫌いはさておき老若男女に見てもらえる。
皮肉であるが庶民的なラスト
永遠の美貌を手に入れたい女性たちと、結果的に普通の女性を選び老いていく中で死んでいく男性。
本当の幸せとは何かと定義するような締めくくり。
皮肉ではあるが非常にわかりやすく「あるがままが実は一番良い」という結論で一気に庶民的になるところが受け入れられやすい所以なのかもしれない。
ハリウッドスターが悪戯心で演じた映画
本作は真剣に見てはいけない。
メリル・ストリープにゴールディー・ホーン、ブルース・ウィリスがメインキャストとして、さらに監督がロバート・ゼメキスという豪華すぎるスタッフ陣。
揃いも揃ってアメリカの注目を浴びる人たちが、本気を出して悪ふざけをしているような映画である。
メリル・ストリープの冒頭の大根役者っぷりも見事だが、ブルース・ウィリスの冴えなさすぎのおじさん役もまた酷い。
ある意味演技が上手くないと出来ない役柄ばかりである。
この豪華な俳優だからこそ楽しむことができる本格的なブラックコメディであり、ダサさなのである。
たまにこのような有名俳優陣や監督が「全力をあげてふざけてみました」というような作品に出会うことがあるが、個人的には悪い気はしない。
永遠に美しく… まとめ
現代のブラックコメディというものを世に知らしめた作品であるかもしれない。
当時なりの映像技術を駆使した最高の遊び映画は、人々の記憶に残る斬新な映画になった。
どのような内容や形であれ後世まで記憶に残る映画というのは珍しく、とても大変なことである。
本作は「くだらないけど素晴らしい」という一番欲しかった評価を貰い続けている映画なのではないだろうか。
ストーリーの内容は好き嫌いがあるものの、俳優陣は素晴らしくそれだけでも見る価値がある。
また今だからこそ再び魅力的に見える映画でもある。
VFXがどんどん発達した近年の映画を見ている人たちにとって、当時とは違い少し安っぽく見えてしまうのは仕方ないこと。
しかしその安っぽさが今見ると良い味をだしていることもあるのである。
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