この記事では、映画『トランスポーター4 イグニション』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『トランスポーター4 イグニション』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『トランスポーター4 イグニション』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:カミーユ・ドゥラマーレ
キャスト:エド・スクレイン、レイ・スティーヴンソン、ロアン・シャバノル、ガブリエラ・ライト etc
映画『トランスポーター4 イグニション』の登場人物(キャスト)
- フランク・マーティン(エド・スクライン)
- 自分に課したルールを厳格に守る、プロの運び屋。父親を人質に取られ、やむなくアンナの計画に加担する。軍の特殊部隊出身。『トランスポーター』前シリーズの主人公と同一人物だが、父親に迎えの遅れをたしなめられるなど若さが垣間見える。
- フランクの父(レイ・スティーヴンソン)
- フランクの父親。英国領事館を定年退職したばかり。フランクの良き理解者であり指導者でもある。美人に弱く、自分を捕えたはずのアンナ達犯人グループに自ら協力、そのうちの1人ジーナと恋仲となる。元スパイで、危険な事態にもひょうひょうとしている。
- アンナ(ローン・シャバノル)
- フランクに仕事を依頼する女性。12歳の時に親に売られ、マフィアのカラゾフのもとで働く売春婦となった。3人の売春婦と共に、カラゾフを陥れて金を奪う計画を練る。
- ジーナ(ガブリエラ・ライト)
- アンナの仲間。バスク地方の出身で、フランクの父と仲良くなる。
- マリア(タティアナ・パイコヴィッチ)
- アンナの仲間。金髪の美女で、フランクの父に色気仕掛けで近づき誘拐した。
- キャオ(ウェンシア・ユー)
- アンナの仲間。アジア系の女性。
- カラゾフ(ラシャ・ブコヴィッチ)
- コート・ダジュールの歓楽街を牛耳るマフィア。「ホステス」として警官にも売春婦を手配しており、多額の資産を手にしている。
- ユーリ(ユーリ・コロコルニコフ)
- カラゾフ率いる組織の幹部。カラゾフの売春婦であるアンナたちの手により殺されかけ、カラゾフの事を疑い始める。
- イマソフ(レン・クドリアヴィッキ)
- カラゾフ率いる組織の幹部。アンナたちによって資産を盗まれ、カラゾフが盗ませたのではと疑っている。
映画『トランスポーター4 イグニション』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『トランスポーター4 イグニション』のあらすじ【起】
1995年、コート・ダジュールの歓楽街。ロシア系マフィアのカラゾフが、力づくでこの地域の裏社会の支配権を奪い取った。まだ若いアンナは、カラゾフのもとで売春婦として働くことになり怯えていた。
15年後。カラゾフの組織は夜の街を牛耳り、権力と多額の資金を手に入れていた。アンナはある計画を実行に移すことにする。そのころ、VIPを相手に運び屋業をしているフランク・マーティンは、定年退職した父を迎えに領事館に来ていた。
カラゾフのもとで働く売春婦・ジーナとキャオが、カラゾフの会計士を殺害、フリーの売春婦と共に焼死させ姿を消した。売春婦の首にはカラゾフ直属の印であるペンダントをつけ、カラゾフの売春婦だと偽装していた。そのため、警察はカラゾフから事情聴取する。カラゾフは自分に恨みをもつものにはめられたのではと勘繰っていた。
フランクに女性から依頼が入った。依頼人はアンナだ。2つの荷物を運べと言われ向かった銀行前で、変装したアンナと、彼女と同じ格好をしたジーナとキャオが乗り込んできた。契約が違うと依頼を断ろうとするフランクだったが、父親の動画を見せられて従うしかなくなってしまう。フランクの父はアンナのもう1人の仲間、マリアに誘拐されていたのだ。フランクはやむなく車を発車させ、警察の追跡を振り切った。

映画『トランスポーター4 イグニション』のあらすじ【承】
アンナ、ジーナ、キャオは、直前に銀行強盗をしていた。カラゾフの会計士の妻のふりをして、カラゾフの組織の宝石や帳簿などを盗み取ったのだ。これを知ったカラゾフは配下の売春婦を集める。4人足りず、1人は死亡した売春婦だと考えられる。銀行強盗が3人組だったことから、カラゾフは残る3人が犯人だと断定する。
アンナたちを隠れ家まで送ったが、アンナはフランクの父を解放してくれない。それどころか父親に毒を盛ったと話し、フランクにさらなる協力を強いてきた。フランクの父はこの状況にも動じず、美人に囲まれて楽しんでいるようだ。特にジーナとはいい雰囲気になっていた。計画の前準備として、フランクとアンナは病院で催眠ガスボンベを手に入れる。一方マリアはパイロットを色仕掛けでだまし、買収した不良たちに誘拐させた。
まずアンナ、ジーナ、キャオとフランクは、カラゾフの幹部の1人・イマソフの経営するクラブに忍び込む。フランクがスモーク用のガスボンベを催眠ガスボンベにすり替え、客もイマソフも眠ってしまった。その隙に、アンナたちは盗んだ帳簿のパスワードを使って、イマソフの資金をアンナの口座に送金してしまった。
一方マリアは、代理パイロットに扮したフランクの父と共に、もう1人のカラゾフの幹部・ユーリの乗る飛行機に乗り込んでいた。マリアがユーリに薬を盛り、フランクの父は飛行機を走らせたまま副操縦士を気絶させる。しかしユーリの部下に異常事態に気づかれ、マリアが撃たれてしまった。マリアとフランクの父は間一髪でフランクの車に助けられる。ユーリは飛行機衝突前に目覚め、何とか飛行機を止めた。
映画『トランスポーター4 イグニション』のあらすじ【転】
フランクの父に盛ったという毒の話は嘘だった。嘘に憤るフランクをよそに、フランクの父はマリアの治療を成し遂げる。フランクの父にとって、アンナたちに協力することが正義につながると思われたのだ。アンナの過去を知り一夜を共にしたフランクは、父親を連れて隠れ家から去るが、父は彼女たちを見捨てたことでフランクを責める。
一方、アンナたちに手ひどくやられたイマソフとユーリは、カラゾフが事件の背後にいるのではと疑っていた。主犯はカラゾフ配下の売春婦だし、運転手のフランクはカラゾフと以前仕事をしたことのある男だったからだ。カラゾフはすぐにこの事件に片をつけることを約束し、フランクの父を誘拐する。カラゾフはフランクに対し、父親と女3人を交換という条件をつきつけた。フランクは父が巻き込まれたのはアンナたちのせいだと、彼女たちに協力を要請する。
アンナたちはもしもの時を見越して、カラゾフに「犯人は(4人ではなく)3人組」と思わせるよう細工してきた。今回も、ジーナを別行動にさせ、アンナ、キャオ、マリアが「犯人グループ」としてフランクについていくことになった。
映画『トランスポーター4 イグニション』の結末・ラスト(ネタバレ)
フランクがアンナたち3人をカラゾフの船に連れていく。そこにカラゾフのふりをした何者かから呼ばれたというユーリとイマソフが合流する。イマソフはカラゾフの事を強く疑い、今すぐカラゾフの口座残高を見たいと言い出した。仕方なくカラゾフは、タブレットで口座を確認する。その頃、別行動をとっていたジーナは船底から船に忍び込んでいた。ジーナはカラゾフが暗証番号を入力したのをハッキングし、アンナの口座に移していたイマソフの金を、カラゾフの口座に送金する。残高が増えているのを見たカラゾフは驚いて言い逃れをするが、船内では銃撃戦が始まってしまった。
ジーナはカラゾフの口座の金を、もういちどアンナの口座に送金する。しかしそれをカラゾフの女に見つかってしまった。激しい攻防の末、ジーナは相手を絞め殺すが、彼女自身も大きな傷を負ってしまった。ジーナは駆け付けたフランクの父の腕の中で息絶える。キャオとマリアも、銃撃戦の犠牲となっていた。
カラゾフはアンナを連れてボートで脱走する。フランクもそれについていき、3人は岸辺にたどり着く。フランクはカラゾフと戦うが、劣勢に追い込まれる。そこを救ったのは、アンナの撃った一発の銃弾だった。カラゾフが死に、アンナはフランクにも銃口を向ける。しかし彼女にはフランクを撃つことはできなかった。アンナは死んだ仲間を思い、フランクを前に泣き崩れる。
1ヶ月後。どこかの豪邸で、亡き仲間の家族とフランクたち親子に分け前を送金するアンナの姿があった。その顔は晴れやかなものだった。
映画『トランスポーター4 イグニション』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
大人気アクションシリーズのリブート版。キャストを一新し、舞台を再びヨーロッパへ。
本作はこれまでのシリーズに比べ戦闘シーンは控えめであるが、カーアクションに重きを置いている。
主人公・フランクはこれまでシリーズと比べ時間に遅れるたりツメが甘く、未熟であるが逆に人間味が感じられ親しみやすいキャラクターとなっている。(男性 20代)
おなじみのスピード感あるカーアクションは健在、対人戦とも凝っていて見ごたえはあった。ただ、前作までと比べると劣る印象。ジェイソン・ステイサムに比べ、エド・スクレイン演じるフランクは弱い。車を降りてわざわざ敵と組み合うなど、タイムロスを嫌うフランクにしては謎の行動も目立った。ストーリーは面白かったが、話のテンポも悪かった。アクション映画なので、銃弾を取り出すシーンにあそこまで尺を使う必要もなかったと思う。(男性 20代)
シリーズとしては4作目の今回は、初のリブート作品。主演はジェイソン・ステイサムから期待の若手俳優、エド・スクラインへ。まず、今作は今までの『トランスポーター』とは別物の『トランスポーター イグニション』という一つの作品として考えて欲しいです。主人公フランクも、別の人が演じるだけでここまで雰囲気が変わります。とにかく新しいフランクは素手で戦う。しかもどんな狭い場所でもお構い無し。スマートでかっこいいですねえ。
今までとは違う、新しいフランクも魅力的でとても面白い作品です。(女性 30代)
初代フランクであるジェイソン・ステイサムとは比べないで鑑賞した方が楽しめます。エド・スクラインは、素手のアクションが達者だと思いました。カーアクションもパワーアップしています。空港内をアウディで走り抜けるシーンは、その有り得なさに少し笑ってしまいましたが。2代目フランクは色気がないのか、ラブシーンは似合わない気がします。このシリーズは物語が繋がっているわけではないので、『トランスポーター イグニション』から見始めても面白いでしょう。(女性 30代)
新たなフランク・マーティンとしてエド・スクレインが登場し、正直最初はジェイソン・ステイサムの不在に物足りなさを感じましたが、後半にかけて彼自身のスタイルが出てきて悪くなかったです。物語は高級売春組織への復讐が軸になっており、4人の女性たちが協力して計画を進めていく展開もスリリング。父親との絆や駆け引きも見どころで、思ったより人間ドラマが深かったです。(20代 男性)
シリーズファンとしてはやはりステイサムがいないのは残念ですが、新キャストでのチャレンジとしては悪くない出来だと思いました。アクションはややスタイリッシュになりすぎた印象ですが、スーツ姿で戦う主人公のスマートさは健在。女性たちとの共闘や、計画の裏をかく展開はテンポがよく、最後まで飽きずに観られました。軽い娯楽としては十分楽しめます。(30代 女性)
旧シリーズのハードさが好きだった人間としては、今作はちょっとソフトに感じましたが、アクションのキレは悪くないし、ドライブシーンの演出も派手で好印象でした。特に銀行襲撃シーンとその後の逃走は、B級感ありつつも楽しめました。女性たちが主導権を握る展開も現代的で、復讐が成功するラストはスカッとしました。(40代 男性)
父と息子の関係がストーリーの中心にあるのが印象的でした。フランクの父親が実は元スパイであり、ピンチの時にしっかり活躍するのが良かったです。女性たちの復讐計画も共感できる理由があり、ただのセクシー担当にとどまらず、しっかりキャラクターが立っていました。全体的には派手さよりドラマ性を重視した作品でした。(50代 女性)
このシリーズにしては珍しく、ストーリーが感情面に寄っていて新鮮でした。フランクと4人の女性が疑似家族のように協力する展開が微笑ましくもあり、復讐劇としても見応えがありました。アクションはやや少なめですが、テンポが良いので退屈せずに見られます。最後に女性たちが自由を勝ち取るところは感動すら覚えました。(30代 男性)
エド・スクレインはクールでスタイリッシュな雰囲気はあるけど、ステイサムほどの重厚感は正直ありません。ただ、車と肉弾戦の組み合わせ、そして華やかな女性キャストとの絡みで映像的には楽しい仕上がり。音楽とカメラワークが派手で、どこかファッションショー的な映画でしたが、見て損はない軽快なアクションです。(20代 女性)
映画『トランスポーター4 イグニション』を見た人におすすめの映画5選
ドライヴ(原題:Drive)
この映画を一言で表すと?
沈黙のドライバーが魅せる、クールで美しい犯罪アクション。
どんな話?
昼は映画のカースタントマン、夜は逃走ドライバーという二重生活を送る主人公が、隣人を助けようとしたことから裏社会の抗争に巻き込まれていく。静かに燃え上がる男の美学が光る物語。
ここがおすすめ!
『トランスポーター4』のように、車と孤高の主人公が中心のスタイリッシュな世界観が魅力。暴力と静寂の緩急、音楽と映像美の融合が堪能できる、芸術的なアクション映画です。
ヒットマン:エージェント47
この映画を一言で表すと?
完璧に訓練された暗殺者が任務に挑む、スリル満点のバイオレンスアクション。
どんな話?
遺伝子操作によって生まれた“エージェント47”が、ある女性を守りつつ彼女の秘密と過去を追う。圧倒的な戦闘能力と冷静な判断力で次々と敵を排除していく姿はまさに機械のよう。
ここがおすすめ!
『トランスポーター4』のスピード感とクールな男の魅力が好きな方におすすめ。銃撃戦と格闘、そしてテクノロジーが融合した現代的なスパイアクションが堪能できます。
ザ・レイド(原題:The Raid)
この映画を一言で表すと?
極限の密室戦闘、階を上がるごとに命がけ!肉弾戦の頂点に立つアクション映画。
どんな話?
ジャカルタの麻薬組織が拠点とする高層ビルに突入した特殊部隊。だが作戦は失敗し、隊員たちは逃げ場のない状況で命を懸けた戦いを強いられる。超絶格闘アクションが展開する一作。
ここがおすすめ!
『トランスポーター』シリーズが好きな方にはたまらない、肉体を極限まで使ったアクションの応酬。CGや派手な演出よりも、リアルな格闘が観たい人にとっては必見の一本です。
ジョン・ウィック(原題:John Wick)
この映画を一言で表すと?
最愛のものを奪われた男が、裏社会を単身で壊滅させる復讐のバレエ。
どんな話?
元殺し屋のジョン・ウィックは、妻の形見である子犬を殺されたことをきっかけに裏社会への復讐に動き出す。プロフェッショナルな動きと緻密な戦術で、組織を壊滅させていく。
ここがおすすめ!
クールな男のスタイルと激しいアクション、そして美しい映像が魅力。『トランスポーター4』のフランクのように、自分のルールを貫く男の物語に惹かれる人には間違いなく刺さる作品。
アドレナリン(原題:Crank)
この映画を一言で表すと?
止まったら即死!アドレナリン全開のクレイジーアクション。
どんな話?
毒を盛られた殺し屋が、自身の心拍数を上げ続けなければ命を落としてしまうという極限の状況の中で、敵を追い詰めながら街を駆け巡るノンストップ・アクション。
ここがおすすめ!
『トランスポーター』でおなじみのジェイソン・ステイサムが主演。スピード感、テンション、暴力描写すべてが突き抜けており、エンタメとして全力で振り切った作品です。
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