映画『アンフォゲッタブル』の概要:婚約者のデイビッドには娘がおり、ジュリアは彼女と仲良くなろうと奮闘した。その過程で、デイビッドの前妻であるテッサと知り合う。テッサはデイビッドと再婚するジュリアに激しい憎しみを募らせていた。
映画『アンフォゲッタブル』の作品情報
上映時間:113分
ジャンル:サスペンス
監督:デニーズ・ディ・ノヴィ
キャスト:ロザリオ・ドーソン、キャサリン・ハイグル、ジェフ・スタルツ、シェリル・ラッド etc
映画『アンフォゲッタブル』の登場人物(キャスト)
- ジュリア・バンクス(ロザリオ・ドーソン)
- チャプターパッド社のサイト編集長として働いていたが、結婚するため退職する。前の夫のマイケルに暴力を振るわれたことが心の傷になっている。
- テッサ・コノーバー(キャサリン・ハイグル)
- デイビッドの前妻。頭も良くスタイルも抜群の完璧な女性。16歳のときに、父の家を放火するという事件を起こしている。デイビッドと再婚するジュリアに激しい憎しみを募らせる。
- デイビッド・コノーバー(ジェフ・スタルツ)
- ジュリアの婚約者。ジュリアと娘のリリーのことを深く愛している。
映画『アンフォゲッタブル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アンフォゲッタブル』のあらすじ【起】
ジュリアは顔に怪我を負った状態で、警察の取り調べを受けていた。3年前、ジュリアは家庭内暴力で夫のマイケル・バルガスを訴えていた。裁判の結果、マイケルは執行猶予付きの有罪判決を受けた。事件後、ジュリアは精神科病院へ行っていた。しかし、接近禁止命令の期限が切れた後、ジュリアは復縁するためにマイケルに会いに行っていた。ジュリアは否定するが、マイケルの携帯電話のデータにはジュリアの写真があり、フェイスブック上でメッセージの交換をしていた形跡があった。さらに、マイケルの遺体はジュリアの家で見つかり、マイケルの車の中にはジュリアの下着があった。刑事はこの理由についてジュリアに厳しく問い掛けた。
半年前。ジュリアはチャプターパッド社のサイト編集長として働いていたが、寿退社することが決まっていた。ある日、婚約者であるデイビッドの娘のリリーが、家に泊まりに来ることになった。ジュリアはリリーのために毛布を買うなどして仲良くなろうと努力するが、なかなかうまくいかなかった。そんな時、マイケルの接近禁止令の期限が切れることを知らせる手紙が裁判所から届く。ジュリアは高圧的で暴力的なマイケルの存在に怯えた。
デイビッドが仕事で遅くなるため、ジュリアはリリーと2人で夕食を食べることになった。家で夕食の準備をしていると、デイビッドの前妻のテッサが訪ねてきた。リリーが母親も一緒に夕食を食べたいと言い出したため、ジュリアは彼女を家に招いた。リリーはジュリアが作った食事を気に入らず、テッサが新たに食事を作ることになった。ジュリアとテッサの親子はとても仲が良く、ジュリアは疎外感を感じる。
映画『アンフォゲッタブル』のあらすじ【承】
ジュリアはウィンドウに飾ってあるドレスに一目惚れをし、試着をしてみた。その時、その店の店員がテッサと知り合いであることが判明する。小さい町だったため、店員はジュリアがデイビッドと付き合っていることも知っていた。ジュリアは気まずい思いを抱き、デイビッドにテッサとリリーに再婚することを伝えて欲しいと頼んだ。
ジュリアは授業参観のため、デイビッドとリリーが通う学校を訪れた。そこには、テッサの姿もあった。テッサはリリーがジュリアと仲良く話している姿を見てショックを受ける。その後、ジュリアはデイビッドの会社のパーティーに参加した。すると、一目惚れをしたドレスと全く同じ物を着たテッサが現れる。ジュリアは複雑な思いを抱く。
パーティー会場で、ジュリアはデイビッドとダンスを踊った。その時、机の上に置かれたジュリアの携帯に、友人からメッセージが届く。テッサはそのメッセージを見て、ジュリアとデイビッドが再婚することを知ってしまう。テッサは激しい嫉妬の炎を燃やした。ジュリアの携帯を盗み、パソコンでデータを確認できるようにした。そして、マイケルの存在を知る。その後、テッサは車の窓の隙間から携帯を投げ入れ、ジュリアの元に戻るようにした。
ジュリアの携帯に非通知の電話がかかってくるようになった。出ても名乗らないため、着信拒否にした。すると、家の固定電話の方に非通知の電話がかかってくるようになった。デイビッドに心配をかけさせないため、電話線を抜いて鳴らないようにした。一方、テッサは勝手にジュリアの顔写真を使い、フェイスブックを登録していた。
映画『アンフォゲッタブル』のあらすじ【転】
ジュリアの家に匿名の人物から花が届く。ジュリアは非通知の電話も花もマイケルではないかと疑っており、不安な日々を過ごしていた。その一方で、リリーとの関係は改善し、仲良くなっていた。
テッサはジュリアを装い、フェイスブックを通じてマイケルに連絡を取った。その手には、ジュリアの自宅から盗んだ指輪があった。家にいたジュリアはデイビッドから贈られた指輪がないことに気づき、辺りを探した。しかし、見つけることはできなかった。
ジュリアは街でテッサとばったり会った。テッサに食事に誘われ、承諾した。話はテッサとデイビッドの離婚の話になった。2人の離婚の原因はテッサの浮気だった。テッサは仕事で忙しいデイビッドに寂しさを募らせ、町に溶け込めなかった孤独感から浮気をしてしまったのだと語った。始めは和やかに話していたが、途中からテッサはデイビッドと肉体的な相性が良かったことを強調して話し出した。ジュリアはそんなテッサの態度に不快感を募らせる。
ジュリアがリリーと出かけていると、非通知から着信があった。ジュリアが電話に気を取られている隙に、リリーが行方不明になってしまう。デイビッドと一緒に探していると、テッサがリリーを保護していた。テッサはリリーのことをちゃんと見ていなかったジュリアに怒りを爆発させた。リリーがジュリアの知り合いの男性と話していたところを、テッサが保護していた。ジュリアには誰のことか分からなかった。
デイビッドが仕事で忙しかったため、ジュリアはテッサと一緒にいるリリーを迎えに行った。すると、テッサはリリーが怖がっているにも関わらず、乗馬の訓練をさせていた。ジュリアはテッサに止められるのを無視して、リリーを連れて帰った。車の中で知り合いの男性に話しかけられた件を確認すると、リリーは何のことか分からないと答えた。ジュリアはテッサが嘘を吐いたことに気づく。
映画『アンフォゲッタブル』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジュリアはマイケルからのメールを受け取り、すぐにデイビッドに帰ってきて欲しいと連絡を取った。そんな時、テッサがリリーを連れて帰ってくる。リリーの髪はテッサによって短く切られていた。ジュリアはテッサの行為を強く非難した。すると、デイビッドが帰ってきたときを見計らい、ジュリアに突き落とされたように見せかけてテッサは自ら階段から落ちた。デイビッドとリリーはテッサを心配し、車で病院まで運んだ。
ジュリアは友人のアリーに助けを求め、テッサの過去を調べた。すると、16歳のときに両親が離婚し、精神が不安定になって時々暴力的な行動を起こしていたことが判明する。そして、父親の家を放火していた。父親は告訴せず、母親のヘレンは精神科の治療を辞退させていた。アリーはジュリアのことを心配し、家から離れることを勧めた。しかし、ジュリアはテッサを遠ざけるため、家に残ってこの件をデイビッドに報告することにした。
ジュリアの元にマイケルが現れる。ジュリアが怯えながら逃げようとすると、マイケルが激高して襲ってきた。マイケルはジュリアから来て欲しいと連絡をもらったため、家を訪れたのだった。ジュリアはテッサの仕業だとすぐに気づく。隙を突いてナイフを取り、マイケルの足を刺して逃げ出した。その後、テッサは家の中に入り、マイケルが死んでいなかったことにガッカリする。マイケルはその様子を見て、テッサが仕組んだことだと気づく。しかし、ナイフを胸に刺され、殺されてしまう。
取り調べを受けていたジュリアは、テッサが仕組んだことだと訴えた。だが、刑事は信じてはくれなかった。ジュリアは会いに来てくれたデイビッドに、哀れに思われるのが嫌でマイケルのことを打ち明けられなかったことを泣きながら話した。デイビッドはジュリアを受け入れキスをした。
決定的な証拠がなかったためジュリアは釈放されたが、家から半径16キロ以内にいなければいけなくなる。デイビッドはリリーを迎えに行くため、テッサの家を訪ねた。その時、テッサの指に、ジュリアに贈った指輪が嵌っていることに気づく。ジュリアが言っていたことが正しかったことを知り、デイビッドは衝撃を受ける。デイビッドはリリーを連れて出て行こうとするが、頭を殴られてしまう。
ジュリアはデイビッドがテッサの家に向かったことを知り、車を走らせた。そして、頭から血を流しているデイビッドを見つける。デイビッドは瀕死の状態で、ジュリアにリリーのことを頼んだ。ジュリアは眠っていたリリーを抱っこし、車へと運んだ。そして、デイビッドを助けるために家の中に戻った。救急車を呼ぼうとするが、テッサに見つかり襲われてしまう。ジュリアも反撃するが、ナイフを持ったテッサに殺されそうになる。ジュリアは必死にテッサを宥め、思い留まらせようとした。テッサは窓ガラスに写った自分の姿を見て我に返った。その瞬間、ジュリアはナイフを奪った。だが、テッサはジュリアの持っていたナイフを使い、自死してしまう。
半年後。ジュリアはリリーとデイビッドと穏やかに暮らしていた。そこに、ヘレンが訪ねてくる。リリーは喜ぶが、ジュリアは不安を覚えた。
映画『アンフォゲッタブル』の感想・評価・レビュー
テッサは美しく有能な女性で、きっと別の男性と再婚をすることも容易にできただろうと思える女性だった。だからこそ、前夫のデイビッドに執着し、再婚相手のジュリアに攻撃する姿は怖く感じた。最後にテッサの悪事がバレたのは良かったと思うが、亡くなってしまったため少し後味が悪かった。さらに、ラスボスのようにテッサの母親のヘレンが登場したため、ジュリアの今後を思うとハッピーエンドとは言い難い終わり方だったのが残念だった。(MIHOシネマ編集部)
女って怖いなあと感じる作品です。殺人とかそういう大それた怖さじゃなくて、ねちねちと陰湿な、よくある女の裏の顔ってやつです。
旦那を取られた元妻が再婚相手の女性に色んな角度から嫌がらせをしてくるお話。こういうストーリーってよくありますが、大体男がだめなんですよね。はっきりしないと言うか…。だから元妻も調子に乗ってどんどん嫌がらせはエスカレート。最終的にはお母さんまで出てきます。
とにかく元妻の嫌がらせがメインのストーリー展開。ラストもハッピーエンドとは言えない終わり方にモヤっとします。これからも嫌なことが続きそうだなあ…。(女性 30代)
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