12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』
スポンサーリンク
スポンサーリンク

『夜勤事件 The Convenience Store』ネタバレ感想レビュー|静かな侵食の恐怖

結論から言うと、『夜勤事件 The Convenience Store』は“何も起きていない時間”が一番怖いホラーだった。2026年2月20日、日本の劇場で鑑賞。蛍光灯に照らされた深夜のコンビニ、その静けさがここまで不安を増幅させるとは思わなかった。原作はChilla’s Artによる人気ホラーゲーム。実写化によって、日常と非日常の境界がゆっくり崩れていく感覚が、より生々しく描かれている。本記事では『夜勤事件 The Convenience Store』のネタバレを含む感想・レビューとして、物語の核心と恐怖の正体を掘り下げていく。

結論、これは“気づいた時には遅い”タイプの恐怖だ

本作は、インディーゲーム「夜勤事件」を原作に、永江二朗監督が実写映画化したホラー作品である。

主人公は、古びたアパートで一人暮らしをする大学生・田鶴結貴乃。高時給に惹かれ、深夜のコンビニでアルバイトを始める。日付が変わる頃、眠った街を抜け、橋を渡り、蛍光灯の光だけが頼りの職場へ向かう。

恐怖は派手な演出ではなく、違和感の積み重ねで訪れる。

品出し、廃棄処理、奇妙な客の対応。単調な夜勤の中で、少しずつ説明のつかない出来事が増えていく。

累計10,000本以上の映画を観てきたが、本作のように“静寂そのもの”を武器にしたホラーは決して多くない。劇場の音響環境でこそ、この不安は完成する。

次章からネタバレ込みで物語を整理する。

【ネタバレ】コンビニに侵食する“何か”の正体

奇妙な客と積み重なる違和感

結貴乃の夜勤には、どこか不穏な客が現れる。視線を感じる。会話が噛み合わない。

店長の指示に従い業務をこなすが、店内の空気は次第に重くなる。

ホラー的な決定的瞬間は、なかなか訪れない。

だが、違和感は確実に蓄積していく。
観客は、結貴乃と同じ速度で不安に飲み込まれていく。

日常が崩れる瞬間

ある夜を境に、店内での異変ははっきりとした形を持ち始める。 現実と幻覚の境界が曖昧になる。

刑事・猿渡真司が関わることで、物語は単なる怪異から“事件”へと変貌する。だが、すべてが明快に説明されるわけではない。

最後に残るのは、はっきりしない恐怖だ。

それが、この作品の後味を強烈にしている。

次に、本作がなぜここまで不安を煽るのかを掘り下げる。

なぜ怖いのか?3つの理由

① コンビニという身近すぎる舞台

誰もが利用したことのある場所。 明るく、安全で、便利なはずの空間。

そのイメージが裏切られるとき、人は強い恐怖を感じる。

② 実写ならではの空気感

原作ゲームが持つ閉塞感を、実写ならではの質感で再構築している。

蛍光灯の白さ、深夜の静寂、足音の反響。
視覚よりも“空気”が怖い。

筆者が劇場で感じたのは、観客全員が息を潜める時間の長さだった。

③ 主人公の孤独

結貴乃は、決して特別な人物ではない。 だからこそ感情移入しやすい。

彼女の孤独が、そのまま恐怖に直結する。

助けを求めにくい状況、閉ざされた空間。
そのリアリティが、観客の不安を倍増させる。

では、この映画はどんな人に向いているのか。

この映画がおすすめな人は、じわじわ来る恐怖が好きな人

  • 心理的ホラーをじっくり味わいたい人
  • 原作ゲームのファンで実写版も体験したい人
  • 静かな演出の中に潜む違和感を楽しめる人

派手な驚かしよりも、空気で怖がらせる作品が好きな人に向いている。

次に、おすすめしにくい人も挙げておく。

この映画をおすすめしにくい人は、テンポ重視のホラーを求める人

  • ジャンプスケア中心の演出を期待する人
  • 明確な怪異の正体を知りたい人
  • スピーディーな展開を求める人

本作はあくまで“侵食型”の恐怖だ。そこに価値を見いだせるかが分かれ目になる。

『夜勤事件 The Convenience Store』が好きな人におすすめの映画3選

きさらぎ駅

この映画を一言で表すと?

日常の隙間に落ちる異界体験。

どんな話?

都市伝説をもとに、見知らぬ駅に迷い込んだ女性の恐怖を描く。

ここがおすすめ!

現実と異界の境界が崩れる感覚が秀逸。

残穢 住んではいけない部屋

この映画を一言で表すと?

静かに広がる呪いの連鎖。

どんな話?

部屋の怪異を調査するうちに、過去の因縁が浮かび上がる。

ここがおすすめ!

派手さを抑えた語り口が、じわじわと恐怖を増幅させる。

来る

この映画を一言で表すと?

正体不明の存在との総力戦。

どんな話?

ある家族を襲う怪異の正体を追う物語。

ここがおすすめ!

心理描写とホラー演出のバランスが絶妙。

まとめ|深夜の光は、安心ではない

『夜勤事件 The Convenience Store』は、明るい場所ほど怖いという逆説を体現した作品だ。

便利さの裏に潜む不安を突きつける。

劇場を出たあと、コンビニの光が少し違って見えた。
あの夜の静けさを、あなたはどう感じただろうか。

ぜひコメント欄でネタバレ感想やレビューを共有してほしい。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
新作映画の感想レビュー

みんなの感想・レビュー