映画『007 カジノ・ロワイヤル(2006)』あらすじとネタバレ感想

007 カジノ・ロワイヤル(2006)の概要:007ビギンズ。ジェームス・ボンド最初の任務は自らの愛を殺すこと・・・。6代目007にダニエル・クレイグを迎えた作品。

007 カジノ・ロワイヤル あらすじ

007 カジノ・ロワイヤル
映画『007 カジノ・ロワイヤル(2006)』のあらすじを紹介します。

MI6(英国諜報部)に所属するジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)は知力体力共々ずば抜けたセンスを買われ00(ダブルオー)昇格を目前としていた。殺しのライセンスでもある『00』を所得し007となったボンドは最初の任務に挑む事となる。

ボンドの最初の任務は世界中のテロリストの資金源である謎の男ル・シッフル(マッツ・ミケルセン)の正体を突き止める事。しかしル・シッフルに雇われた爆弾魔モロカ(セバスチャン・フォーカン)をフランス大使館で射殺し、ボンドは非難の矢面に立たされてしまう。

だがモロカの携帯電話から武器商人ディミトリオス(サイモン・アプカリアン)の存在を割り出し、彼の目的がマイアミ国際空港から初飛行予定の最新鋭機スカイフリートを爆破する事であることを突き止める。一方ボンドの上司M(ジュディ・デンチ)はディミトリオスこそがル・シッフルに繋がっていた根拠を割り出していた。
スカイフリート社が破綻し株が暴落すると儲かる人間がル・シッフルだったからだ。ボンドは空港で飛行機を爆破阻止に追い込み、ル・シッフルに1億ドルの損失を与える。

ボンドは、今大損しているはずのル・シッフルをポーカーで破産させテロリストから守ることと引き換えに自白させるというMの新たな司令を受け取る。

国家から与えられた予算は1500万円。そこに財務省からのお目付け役としてヴェスパー(エヴァ・グリーン)が派遣されてくる。

007 カジノ・ロワイヤル 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2006年
  • 上映時間:144分
  • ジャンル:アクション、サスペンス
  • 監督:マーティン・キャンベル
  • キャスト:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・デンチ etc

007 カジノ・ロワイヤル ネタバレ批評

映画『007 カジノ・ロワイヤル(2006)』について、感想批評です。※ネタバレあり

まだ強靭な男な男ではなかった頃の007

ボンドは、ル・シッフルの片目が動くとハッタリだと気づき全額を賭けるが、それはル・シッフルの罠で、全額を失いヴェスパーに追加を求めるものの断られてしまう。
そこに手を差し伸べたのがCIA職員のフェリックス(ジェフリー・ライト)だった。自分は降りなければいけないから金を出すからあの男を逮捕させてくれという取引だった。取引に応じるボンド。フェリックスの登場は後の007シリーズで必ずCIAが関わる因縁を彷彿とさせる。

ボンドはフェリックスの援助により勝ち続けポーカーでル・シッフルから資金を取り戻していくが、ボンドはマティーニに毒を盛られ毒殺されそうになってしまう。ボンドはアストンマーチンに搭載されている解毒装置で九死に一生を得て戻り、ル・シッフルとのタイマン勝負に出て、ようやく彼を破産に追い込む事が出来る。

この映画でのボンドは、他の007シリーズの様に、敵役、脇役をものともせずなぎ倒していく強靭な男、というのではなく、まだ周囲の人間に翻弄される一人の諜報部員という印象も受ける。
最初に戦った相手は、テロリストの資金源であり、その資金源を破産させる事が任務。この後ボンドは、ル・シッフルに捕まり拷問を受けるが、意外にもテロリスト幹部のミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)がル・シッフルを射殺した事で、ボンドは救われる。

ボンドが非情な諜報部員になった理由

意識が戻ったボンドは、諜報部員をやめてヴェスパーと暮らそうとするが、それはボンドが本心から人を愛せなくなる男となるきっかけだったとも言える。

MI6に入金されるはずのル・シッフルの資金はミスター・ホワイトの元に渡っていた。それはヴェスパーがボンドを助ける見返りとして送金したからだった。彼女は殺し屋に襲われ浸水した建物の中で死んでいく事を選ぶ。
ボンドはこの最初の任務で、誰が自分を裏切り、誰が合理的に信頼するに値するのか、一気に叩き込まれてしまう。それは彼の心に消えることのない傷を作る事になるのは確かだ。

ボンドの過去が浮き彫りになる作品構成

ダニエル・クレイグが主役を務める007は現在も続いているが、少なくとも『007 スカイフォール』までは、ジェームス・ボンドが007になるまでの物語と捉えてもいいのだろうと思う。

『007 カジノロワイヤル』で運命の女性をなくし『慰めの報酬』で、ミスター・ホワイトの組織に決着をつけ、『007 スカイフォール』では自分を育ててくれたMとの別れを体験する。

最小限の脇役構成にしている所も、スパイ映画としては成功している例ではないかと思う。

007 カジノ・ロワイヤル 感想まとめ

主演のダニエル・クレイグは『典型的なボンド映画なら出ようと思わなかった』という。娯楽映画であるとはいっても、映画のはじめには世界的危機があるというのに、最後には観客がそれすら忘れてしまうほどハッピーエンドになっている映画はおかしいと彼は言ったそうだ。

何故ボンドは、いま1つ向いていないといわれながらも、007になれたのか。その理由を理解するのにふさわしい一作なのではないかと私は思う。

Amazon 映画『007 カジノ・ロワイヤル(2006)』の商品を見てみる