映画『007 ゴールデンアイ』あらすじとネタバレ感想

007 ゴールデンアイの概要:Bond is Back! 誰もが憧れた007が銀幕に帰ってきた!MI6の前に立ちはだかる謎のシンジケート『ヤヌス』の正体は思わぬ所にあった。5代目ジェームス・ボンド・ピアース・ブロスナンの魅力が冴え渡る究極の一作。

007 ゴールデンアイ あらすじ

007 ゴールデンアイ
映画『007 ゴールデンアイ』のあらすじを紹介します。

時は’90年代、冷戦時代は幕を閉じ、政治情勢が急激に変化し続けた頃。
モナコに派遣されたジェームス・ボンド(ピアース・ブロスナン)は、道中で真紅のフェラーリを駆る魅力的な女性オナトップ(ファムケ・ヤンセン)にカーチェイスを仕掛けられる。オナトップはカナダ軍のファーレル提督の同伴者とは表の顔、裏の顔は国際犯罪組織『ヤヌス』の一員だった。
一抹の不安を感じたボンドは、アストンマーチンでオナトップを追い人間関係を洗う。彼女の背後にはさらに、化学兵器担当で現在はロシアの将軍となっているウルモフ(ゴットフリード・ジョン)、ヤヌスに雇われている天才プログラマー・ヴォリス(アラン・カミング)が居る事を突き止めた。

ボンドは、ヤヌスの狙いが、ありとあらゆる武器や電子制御システムを支配する事が出来る軍用衛星『ゴールデンアイ』の強奪という事が判り、オナトップを追うが、時既に遅し。オナトップはファーレル提督を殺し、ウルモフと軍用ヘリで脱出。
宇宙兵器管理基地を襲撃し『ゴールデンアイ』を強奪する。

ゴールデンアイは旧ソ連が極秘裏に開発していた軍用衛星である事を知っていたボンドの上司M(ジュディ・デンチ)は、ヤヌスの陰謀を阻止する為にロシアに行く様指示する。
ボンドは武器係のQ(デスモンド・リューウェリン)から最新鋭の武器を提供して貰い、旧知のCIA諜報員ジャック(ジョン・ドン・ベイカー)の協力を経て元KGBで今は武器商人として暗躍しているヴァレンティン(ロビー・コルトレーン)から情報を収集し、ヤヌスの懐に潜り込む。しかし、ボンドの目の前に姿を現したヤヌスの首領は思わぬ人物だった・・・。

007 ゴールデンアイ 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1995年
  • 上映時間:130分
  • ジャンル:アクション、アドベンチャー
  • 監督:マーティン・キャンベル
  • キャスト:ピアース・ブロスナン、ショーン・ビーン、イザベラ・スコルプコ、ファムケ・ヤンセン etc

007 ゴールデンアイ ネタバレ批評

映画『007 ゴールデンアイ』について、感想批評です。※ネタバレあり

ボンドが銀幕に帰ってきた!

’95年の12月。この映画が公開された直後、日本の東宝系映画館には人が押しかけた。新作のボンドが凄いことになってるらしい。
この当時、東宝系映画館は入れ替え制を取っていなかったので、二度見た人もいたはずだ。

携帯電話もそれ程普及してなかった時代に、猫も杓子も夢中になった5代目ボンド、それがピアース・ブロスナンだった。一度は死んだ、もう蘇ることはない、と言われていた007シリーズを復活させた奇跡の男である。
’80年代に『探偵レミントンスティール』でスタイリッシュな探偵を演じた彼が、007に向いているかどうかについては賛否両論の声が上がったが、その一方で彼は『テロリストゲーム』などVシネもので着実にサスペンスアクションに向いているという実力を見せ付けていた。
彼の演じるボンドは、スタイリシュ、ダンディと’90年代ボンドが備えるべき条件全てを備えていたとも言える。
007シリーズを離れた後も、彼のスパイ映画に対する根強いファンは多く居て独立系で公開された『スパイレジェンド』のパンフには一時期高額の値がついた程だった。

スタイリッシュな映像美と新旧交えたキャストに目が釘付け

この映画最大の魅力といえば、新旧バランスよく交えたキャスト、スタイリッシュな映像、歯切れのいいストーリー展開の3つにつきるだろう。
武器係のQ役のデスモンド・リューウェインは、このシリーズに欠かせない配役である。またシリーズ始まって依頼初めてM役にジュディ・デンチという大物女優を配役した事も重要なポイントだ。この映画をきっかけに飛躍していった、アラン・カミングやファムケ・ヤンセンの様な俳優もいる所も見逃せないポイントの1つだ。

映像の美しさといえば、映画冒頭は、静けさが引き立つ山岳地帯のダム底に隠された旧ソ連の兵器工場にバンジージャンプで降り立つ007の映像で始まり、私たちはそれを固唾を呑んで見守る所が目に浮かぶだろう。そこから一気にボンドと同僚の006アレック(ショーン・ビーン)がアクションに突っ切るカットへと移るのだから目が離せない。
監督のマーティン・キャンベルはアドヴェンチャー映画が得意というだけあり、その技量が最大限に生かされているのがこの映画だ。BRIONIのスタイリッシュなスーツで決めた007が戦車に乗って無表情に巨大な壁を壊して街を暴走するシーンは、アクションというよりコメディでもある。
車が走り続けているだけ、カッコいい飛行機が飛んでいるだけというアクションではなく、そこにプラスアルファの面白さを付け加える所に監督の手腕が伺える作品である。

この時代だからこそ出来た真犯人の設定とは?

では『ゴールデンアイ』を強奪した国際犯罪組織『ヤヌス』の首領とは何者なのか。それはボンドのかつての同僚アレックだった。

映画の冒頭でボンドとアレックは旧ソ連の化学兵器工場の破壊に乗り込んだが006は人質に取られてしまう。ボンドは結果としてアレックを見捨てた形となった。
アレックがMI6に入ったとき、英国政府に裏切られた彼のコサック人の両親は自殺。報復の為に英国を危機に陥れようとしたという事だったのだ。

ボンドは、ゴールデンアイが強奪された宇宙兵器管理基地唯一の生き残りであるナターリア(イザベラ・スコルプコ)がゴールデンアイについて
熟知しているのを知り、彼女に協力を求める事となる。

ラストは、キューバに飛んだアレックがゴールデンアイを作動させロンドンを攻撃しようとするが、間一髪、ボンドが駆けつけ、衛星は大気圏で燃え尽き、事なきを得る。

衛星を使い世界中を征服しようとする悪役はスパイ映画に頻繁に出てくるパターンでもある。’15年に公開された『キングスマン』でサミュエル=L=ジャクソンが演じた悪役も携帯電話の衛星を使い人々を洗脳する悪役だった。あれはこの映画へのオマージュとも言える。

007 ゴールデンアイ 感想まとめ

数ある007の中でも、いつ観ても古くなく、新しい発見があるのが、この作品である。

この映画をみてBRIONIのスーツを仕立て、オメガシーマスターの時計をはめて、いつかはBMW Z3を乗り回したいと思いボンド気分になった人も居たはずだ。
不況に突き進むもうとしていた世の中で、まだいけるかもしれないというイケイケ感が密かに伝わってくるのもこの映画の魅力の1つである。スカっとしたい時に観るスパイ映画としてお勧めの一作である。

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