映画『アナライズ・ミー』あらすじとネタバレ感想

アナライズ・ミーの概要:「アナライズ・ミー」(原題:Analyze This)は、1999年のアメリカ・オーストラリア合作映画。監督は「恋はデジャ・ブ」、「クローンズ」でメガホンを取り、自らもチョイ役でしばしば映画出演をしているハロルド・ライミス。主演は「ゴッドファーザー PART II」、「タクシードライバー」を始め数多くの名作に主演をするオスカー俳優のロバート・デ・ニーロ。共演には「ファーザーズ・デイ」、「マイ・ジャイアント」などの俳優兼コメディアンのビリー・クリスタル。他にはリサ・クドロー、チャズ・パルミンテリ、ベテランシンガーのトニー・ベネットなど。

アナライズ・ミー あらすじ

アナライズ・ミー
映画『アナライズ・ミー』のあらすじを紹介します。

1950年代後半のニューヨークは大きく様変わりし、マフィアの勢力分布もそれに伴って大きな変化を遂げていた。全米中からマフィアのボスが集まる異例の集会が行われたが、FBIの妨害によってそれは実現しなかった。マフィア自体の存続が危ぶまれるようになった近年、再び大きな会合が行われようとしていた。そんな中、悪名高いマフィアのボスであるポール・ヴィッティ(ロバート・デ・ニーロ)は、不可解な発作に悩まされるようになる。ある日、ポールの腹心であるジェリー(ジョー・ヴィテレリ)は、交通渋滞のトラブルで精神科医ベン(ビリー・クリスタル)と知り合った。頻繁に発作を起こすポールは一般の病院では満足せず、彼は精神科の医者を捜すようジェリーに命令し、たまたま昨夜知り合ったばかりのベンを紹介される。ポールはベンの事をいたく気に入った様子で、時と場所を選ばずベンを呼び出し、再婚相手のローラ(リサ・クードロー)との結婚式にも、有名なマフィアとして顔を知られているにも拘わらず家族で顔を出し、敵対するファミリーのヒットマンとの銃撃戦まで起こり、目出度い席に二つの死体が転がる羽目になる、結婚式をメチャクチャにされ、逆上するベンを無視するようにポールはベンから離れようとしない。やがてベンにマフィアを追うFBIが接近し、強制的な情報提供を要請され、隠しマイクを仕込まれてポールとレストランで会食をする。ベンはそのレストランで少年時代のポールが目の前で父親を殺された事実が、彼のトラウマになっていると判断する。そしてベンは医師として患者のプライバシー保護のためトイレで隠しマイクを外した。ベンがFBIと通じている事に気づいていたポールは、彼を空き地へ連れ出して銃口を向けるが、再びベンに諭され自分のトラウマを告白して泣き崩れる。そこで敵対するプリモ(チャズ・パルミンテリ)のファミリーから再び銃撃を受けるが、泣き止まないポールの替わりにベンが銃を取って応戦する。やがて敵を撃退し、セラピーもそこで終了したかのように見えた。しかしプリモとの抗争に決着をつけるための会合を前に、ポールは再び発作で倒れてしまう。ローラとの二度目の結婚式の最中にジェリーに連れ出されたベンは、ポールの代理として会合への出席を強要される。マフィアの大物相手に自己流の大芝居を打つベンだったが、あわや銃撃戦という寸前に復調したポールが現れた。彼はマフィアから足を洗うと宣言しベンを伴ってその場を引き上げたが、プリモがそれを追いかけ、銃撃戦が始まった瞬間に機動隊が踏み込み全員が逮捕された。1年後にベンは服役したポールを刑務所に訪ねる。病を克服したポールにベンは改めてセラピーを約束し再会を誓う。そしてベンはローラとの幸せな夜を迎える中、ポールからプレゼントであるプライベートライブで、トニー・ベネットの生歌に酔っていた。

アナライズ・ミー 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1999年
  • 上映時間:104分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:ハロルド・ライミス
  • キャスト:ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル、リサ・クドロー、チャズ・パルミンテリ etc

アナライズ・ミー ネタバレ批評

映画『アナライズ・ミー』について、感想批評です。※ネタバレあり

ロバート・デ・ニーロの多彩な演技に脱帽

デ・ニーロの演技の幅広さは言うまでもないが、本作で演じるマフィアのボスは少々大袈裟に誇張され、トラウマに悩みながら泣き叫ぶ部分など、今までにないキャラクターを結構乗り気でやっているところも見え隠れして微笑ましい。全体的にコメディタッチなので画面全体から滲み出る空気感も明るめであり、台詞回しもどこか野暮ったいところに、マフィアものらしからぬ演出の巧みさが表れている。「ゴッド・ファーザー」のパロディシーンも挟まれており、映画通には含み笑いをする場面が織り込まれているところも粋な演出である。しかしながらシリアスな部分ではさすがにデ・ニーロ独特の殺気も窺う事ができ、そのメリハリの付いた演技の多彩さには余裕さえ感じられる。デ・ニーロ主演作品にしては肩の力が抜けながら、エンターテインメントとして楽しめる上質のコメディである。

ビリー・クリスタルとジョー・ヴィテレリの見事なサポート

ビリー・クリスタルは本作で制作総指揮を担当しており、卓越なコメディセンスを役者としても発揮しているが、本作の共演者で一番光っている存在はジョー・ヴィテレリだろう。いろんな映画の脇役としてお馴染みの役者だが、その強面はマフィアを演じるために生まれてきたと言ってもいいほどだろう。少々間が抜けているような役どころながら、個性的な存在感はロバート・デ・ニーロにヒケを取らないほど鮮烈な印象である。他のマフィアを演ずる脇役もいい味を出しており、コメディと言えども手を抜かない設定にはハロルド・ライミス監督のこだわりも窺える作品である。

アナライズ・ミー 感想まとめ

ロバート・デ・ニーロの出演作品の中でも異彩を放つものであり、続編が作られたところもその内容が如何に魅力的だったかを証明している。近年はクセのあるコメディ俳優も少なくなったが、デ・ニーロほどのシリアスを旨とする大物俳優が、こういったコメディ映画に出演するというのもハリウッドならではだろう。近年は大物スターによる共演作が多く撮られているが、評価の高い映画でも、あまり名前を知らない主役が出ている作品よりは、金看板を背負っている役者が出演する映画というのは、その存在感だけで楽しめるという安心感がある。現在のハリウッドは俳優と監督の転換期に差し掛かっているのかも知れないが、大スターが老骨にムチを入れながらも出演する映画にはやはり興味をそそられるのである。まだまだ70を過ぎたばかりのデ・ニーロの新作に期待したい。

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